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公開番号2025041734
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2024221962,2022136108
出願日2024-12-18,2016-07-12
発明の名称シヌクレイノパチーの治療のための薬剤、使用および方法
出願人ハー・ルンドベック・アクチエゼルスカベット
代理人個人,個人,個人
主分類C07K 16/18 20060101AFI20250318BHJP(有機化学)
要約【課題】新規なモノクローナル抗α-シヌクレイン抗体を提供する。
【解決手段】毒性α-シヌクレインフラグメント1~119/122に結合し、この切断型のα-シヌクレインを無効にし得る抗体を開示する。この抗体は、パーキンソン病(特発性および遺伝性のパーキンソン病を含む)、びまん性レビー小体病(DLBD)、レビー小体変異型アルツハイマー病(LBV)、複合されたアルツハイマー病およびパーキンソン病、純粋自律神経不全症および多系統萎縮症などのシヌクレイノパチーを治療するのに使用され得る。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
ヒトα-シヌクレインに特異的に結合することが可能なモノクローナル抗体であって、
ヒトα-シヌクレイン(配列番号10)のアミノ酸112~117(配列番号9(ILE
DMP))内のエピトープに結合する抗体、または前記エピトープに結合するその抗原結
合フラグメント。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記抗体が、前記エピトープへの結合について、配列番号8の軽鎖可変領域および配列
番号7、30、31または32の重鎖可変領域を含む抗体と競合することが可能である、
請求項1に記載のモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項3】
ヒトα-シヌクレイン(配列番号10))のアミノ酸112~115(配列番号19(
ILED)内のエピトープに特異的に結合することが可能である、請求項1に記載のモノ
クローナル抗体、または前記エピトープに結合するその抗原結合フラグメント。
【請求項4】
前記抗体が、前記エピトープへの結合について、配列番号26の重鎖可変領域および配
列番号27の軽鎖可変領域を含む抗体と競合することが可能である、請求項1または3に
記載のモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項5】
無傷の抗体を含むかまたはそれからなる、請求項1~4のいずれか一項に記載のモノク
ローナル抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項6】
前記モノクローナル抗体が、サブタイプIgG1、IgG2、IgG3またはIgG4
の抗体からなる群から選択される、請求項1~5のいずれか一項に記載のモノクローナル
抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項7】
Fvフラグメント(例えば一本鎖Fvおよびジスルフィド結合Fv)、Fab様フラグ
メント(例えばFabフラグメント、Fab’フラグメントおよびF(ab)2フラグメ
ント)およびドメイン抗体(例えば単一のVH可変領域またはVL可変領域)からなる群
から選択される抗原結合フラグメントを含むかまたはそれからなる、請求項1~6のいず
れか一項に記載のモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項8】
前記抗体または抗原結合フラグメントが、以下の特性:
a)1~5nMまたは1~2nMなどの、0.5~10nMのα-シヌクレインに対す
る結合親和性(KD);
b)α-シヌクレイン原線維のプロテアーゼ切断を阻害する能力;
c)F28-sncaトランスジェニックマウスにおける基底シナプス伝達の障害を改
善する能力;
d)インビボ微小透析によって測定した際のマウス海馬におけるα-シヌクレインのレ
ベルを減少させる能力;
e)慢性的に投与されるとき、パーキンソン病のラットモデルにおける運動機能を回復
させる能力;
f)α-シヌクレインのシーディング(インビトロでのおよび/またはパーキンソン病
のマウスモデルにおける不溶性リン酸化αシヌクレインの蓄積など)を防ぐ能力;および
/または
g)ヒトの脳における切断α-シヌクレインに結合する能力
の1つまたは複数を示す、請求項1~7のいずれか一項に記載のモノクローナル抗体、ま
たはその抗原結合フラグメント。
【請求項9】
ヒト、ヒト化、組み換えまたはキメラ抗体である、請求項1~8のいずれか一項に記載
のモノクローナル抗体、またはその抗原結合フラグメント。
【請求項10】
(a)配列番号1のアミノ酸配列を有する重鎖CDR1;
(b)配列番号2のアミノ酸配列を有する重鎖CDR2;
(c)配列番号3のアミノ酸配列を有する重鎖CDR3;
(d)配列番号4のアミノ酸配列を有する軽鎖CDR1;
(e)配列番号5のアミノ酸配列を有する軽鎖CDR2;および
(f)配列番号6のアミノ酸配列を有する軽鎖CDR3
を含む、モノクローナル抗体または請求項1~2および5~9のいずれか一項に記載のモ
ノクローナル抗体、またはそのフラグメント。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、α-シヌクレインに特異的に結合する新規な種類のモノクローナル抗体、な
らびにシヌクレイノパチーの治療および診断にこれらの分子およびそれらのα-シヌクレ
イン結合フラグメントを使用する方法に関する。
続きを表示(約 5,600 文字)【0002】
配列表の参照:
本出願は、米国特許法施行規則(37 C.F.R.)第1.821条に従う1つまた
は複数の配列表(以下参照)を含み、これは、コンピュータ可読媒体(ファイル名:09
92_ST25.txt、2016年6月22日に作成され、44kBのサイズを有する
)で開示され、このファイルは、全体が参照により本明細書に援用される。
【背景技術】
【0003】
レビー小体病(LBD)としても知られているシヌクレイノパチーは、タンパク質α-
シヌクレインが主要成分であるレビー小体(LB)および/またはレビー神経突起として
顕微鏡で見られる細胞内のタンパク質凝集体の堆積によって特徴付けられる(Jelli
nger,Mov Disord.2012 Jan;27(1):8-30;McKe
ith et al.,Neurology(1996)47:1113-24)。シヌ
クレイノパチーとしては、パーキンソン病(PD)(特発性および遺伝性のパーキンソン
病を含む)およびびまん性レビー小体(DLB)病(レビー小体認知症(DLB)として
も知られている、レビー小体変異型アルツハイマー病(LBV)、複合されたアルツハイ
マー病およびパーキンソン病(CAPD)、純粋自律神経不全症(PAF)および多系統
萎縮症(MSA;例えば、オリーブ橋小脳萎縮症、線条体黒質変性症およびシャイ・ドレ
ーガー症候群))が挙げられる。シヌクレイノパチーは、パーキンソン病における主要な
運動障害(固縮、運動緩徐、安静時振戦)の原因となるドーパミン作動性黒質線条体系の
変性を有することが多いが、中枢神経系、末梢神経系および自律神経系および脳領域なら
びに認知症および自律神経系障害などの非運動機能障害に関連する他の器官におけるレビ
ー小体および変性レビー神経突起の広範な発生もある。非運動兆候および症状のいくつか
は、パーキンソン病および他のシヌクレイノパチーにおいて運動症状に先立って起こるも
のと考えられる。このような初期兆候としては、例えば、レム睡眠行動障害(RBD)お
よび嗅覚の低下および便秘が挙げられる(Mahowald et al.,Neuro
logy(2010)75:488-489)。シヌクレイノパチーは、高齢化する人口
において運動障害および認知力低下の一般的な原因であり続けている(Galasko
et al.,Arch.Neurol.(1994)51:888-95)。
【0004】
α-シヌクレインは、β-およびγ-シヌクレインおよびシノレチン(synoret
in)を含むタンパク質のファミリーの1つである。α-シヌクレインは、シナプスに関
連して正常な状態で発現され、シナプス小胞放出を調節し、それによって、神経伝達、可
塑性、学習および記憶に影響を与えるのに役割を果たすものと考えられる。
【0005】
いくつかの研究により、α-シヌクレインがPD発症に中心的役割を果たすことが示唆
されている。タンパク質は、病的状態において、凝集して細胞内の不溶性原線維を形成し
得る。例えば、LBにおいてシヌクレインが蓄積する(Spillantini et
al.,Nature(1997)388:839-40;Takeda et al.
,J.Pathol.(1998)152:367-72;Wakabayashi e
t al.,Neurosci.Lett.(1997)239:45-8)。稀な家族
性パーキンソン病では、α-シヌクレイン遺伝子の突然変異ならびにこの遺伝子の重複お
よび三重重複(triplication)が共分離する(Kruger et al.
,Nature Gen.(1998)18:106-8;Polymeropoulo
s,et al.,Science(1997)276:2045-7)。α-シヌクレ
インが、細胞外液中に分泌され、血漿および脳脊髄液(CSF)中に存在し得るという重
要な発見があった。例えばPacheco et al.(2015)およびその他(P
acheco et al J Neurochem.2015 Mar;132(6)
:731-4;Conway et al.,Proc Natl Acad Sci
USA(2000)97:571-576;Volles et al.,J.Bioc
hem.42:7871-7878,2003)によるいくつかの研究により、細胞外シ
ヌクレインが、脳において病因的役割を果たすことが示唆されている。それらの研究によ
り、細胞外α-シヌクレインオリゴマーが、脳神経細胞膜に対して神経毒性を有すること
が実証された。シヌクレイン分泌のデータに基づいた別の興味深い仮説は、α-シヌクレ
インのプリオン様の広がりが、パーキンソン病および他のシヌクレイノパチーの進行の根
底にあるというものである(Lee et al.2014,Nat Rev Neur
ol.2014 Feb;10(2):92-8;Hansen and Li 201
2,Trends Mol Med.2012 May;18(5):248-55)。
これらの発見により、細胞外シヌクレインが、免疫療法によって標的にされ得るという期
待が生じた(Vekrellis et al.2011,Lancet Neurol
.2011 Nov;10(11):1015-25)。
【0006】
天然α-シヌクレイン自己抗体は、PD患者および健常対照の両方において存在するこ
とが示されており(Smith et al.2012,PLoS One.2012;
7(12):e52285;Maetzler et al.2014,PLoS On
e.2014 Feb 21;9(2):e88604,Papachroni et
al.2007 J Neurochem.2007 May;101(3):749-
56およびWoulfe et al.2002,Neurology.2002 Ma
y 14;58(9):1435-6)、場合により、PDにおいてα-シヌクレインに
対する自己抗体の増加されたレベル(Gruden et al.2011,J Neu
roimmunol.2011 Apr;233(1-2):221-7,Gruden
et al.2012,Neuroimmunomodulation.2012;1
9(6):334-42およびYanamandra 2011,PLoS One.2
011 Apr 25;6(4):e18513)、または健常対照と比較してPD患者
におけるα-シヌクレインに対する減少された自己抗体が報告された(Besong-A
gbo et al 2013,Neurology.2013 Jan 8;80(2
):169-75)。血中抗α-シヌクレイン自己抗体が、α-シヌクレイン凝集に関し
て保護的役割を果たし得る可能性が、この自己抗体の発見後、ごく早々に示唆された(W
oulfe et al.2002,Neurology.2002 May 14;5
8(9):1435-6)。
【0007】
トランスジェニックマウスにおけるα-シヌクレインの過剰発現は、レビー小体病のい
くつかの病理学的側面に類似している。α-シヌクレインを過剰発現するマウスのいくつ
かの異なる遺伝子導入系が、過去10年間で作成された(以下の報告に記載されている:
Koehler et al 2014,PLoS One.2013 May 31;
8(5):e64649;Fleming and Chesselet,2006,B
ehav Pharmacol.2006 Sep;17(5-6):383-91;S
pringer and Kahle 2006,Curr Neurol Neuro
sci Rep.2006 Sep;6(5):432-6)。Thy-1およびPDG
F-βプロモータを有するマウス系統が、運動障害および認知障害を発症し、インビボで
α-シヌクレインに対する抗体の神経保護的効果を実証するのに使用されている。しかし
ながら、ドーパミン作動性ニューロンの確固たる変性を有する遺伝子導入系はなく、多く
の場合、運動表現型が、運動ニューロンにおける発現によって駆動され、これは、通常、
パーキンソン病において悪化しない。したがって、潜在的疾患調節治療の好結果が、ドー
パミン作動性ニューロンまたは他の中枢神経系ニューロンに対する効果を介して仲介され
るかどうかは定かではない。
【0008】
トランスジェニックマウスモデルにおける1つに確固たる発見は、ヒトα-シヌクレイ
ンの慢性過剰発現が、シナプス機能を損なうというものであった。インビトロおよびイン
ビボ系の両方における研究を用いて、野生型(wt)ヒトα-シヌクレインの過剰発現が
、海馬におけるシナプス伝達を損なったことが示された(Nemani et al.2
010,Neuron.2010 Jan 14;65(1):66-79;Paumi
er et al.2013,PLoS One.2013 Aug 1;8(8):e
70274)。これは、海馬のCA1領域において示され、この領域では、両方の研究が
減少した基底シナプス伝達を発見した。この背景にある機構は、シナプス放出の機能不全
につながるα-シヌクレインの細胞内蓄積であると考えられた。しかしながら、シナプス
における細胞外空間中へのα-シヌクレインの分泌およびシナプス機能に対するα-シヌ
クレインオリゴマーの毒性作用に関する最近の発見は、シナプス機能障害における細胞外
α-シヌクレインの役割の可能性を開き、ひいては治療用抗体が障害を救う能力に扉を開
くものである。
【0009】
α-シヌクレインを過剰発現するためのウイルスベクターの使用は、げっ歯類のPDを
モデル化する重要な方法であるが、その理由は、この手法が、マウスまたはラットにおけ
る遺伝子突然変異によってまだ再現されていない特徴である、黒質線条体ニューロンの比
較的速い進行性変性を生じるためである(Kirik and Bjorklund,2
003,Trends Neurosci.2003 Jul;26(7):386-9
2)。さらに、ウイルス遺伝子送達は、wt α-シヌクレインが黒質線条体病変を誘発
する能力を明らかにし(Kirik et al.2002,J Neurosci.2
002 Apr 1;22(7):2780-91)、これは、α-シヌクレイン重複お
よび三重重複を有する家族性のPDのエビデンスと一致する発見である(Lee and
Trojanowski,2006,Neuron.2006 Oct 5;52(1
):33-8)。ある研究では、α-シヌクレインに対するヤギ抗体のプールが、ドーパ
ミン作動性細胞死からN末端を保護し、パーキンソン病のAAV-α-シヌクレインに基
づくラットモデルの行動障害を改善したことが示されている(Shahaduzzama
n et al 2015,PLoS One.2015 Feb 6;10(2):e
0116841)。
【0010】
α-シヌクレイン病変のプリオン様の広がりは、α-シヌクレイン病変を発現させ、ド
ーパミン作動性細胞死も発現させることが最近示された(Luk et al.2012
,Science.2012 Nov 16;338(6109):949-53)。こ
のモデルは、α-シヌクレイン抗体が、この病変を改善することができることを示すのに
使用された(Tran et al.2014,Cell Rep.2014 Jun
26;7(6):2054-65)。このモデルにおいて、抗体治療は、いくつかの脳領
域(黒質にドーパミン作動性ニューロンを含む)におけるリン酸化α-シヌクレインの蓄
積を減少させ、運動障害の発現を減少させることができた。
(【0011】以降は省略されています)

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