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公開番号2025041198
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-26
出願番号2023148344
出願日2023-09-13
発明の名称デファレンシャル装置
出願人ジーケーエヌ オートモーティブ リミテッド,マツダ株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F16H 48/22 20060101AFI20250318BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】車両の左右旋回時のトルクバイアス比を近づけることができるデファレンシャル装置を提供する。
【解決手段】デフケース7と、差動ギヤ11と、一対の出力ギヤ13,15と、デフケース7と一対の出力ギヤ13,15との間にそれぞれ設けられ、互いに摺動する円錐状のケース側摺動面39とギヤ側摺動面29とを有し、一対の出力ギヤ13,15の差動を制限する差動制限部5とを備えたデファレンシャル装置1において、ケース側摺動面39に、軸心側から径方向外側に向けて放射状に複数延出され、潤滑油が流れる放射溝43を設け、ギヤ側摺動面29に、軸方向に螺旋状に巻回され、潤滑油が流れる螺旋溝45を設け、螺旋溝45を、車両の右旋回時におけるトルクバイアス比と、車両の左旋回時におけるトルクバイアス比とを近づけるように、ギヤ側摺動面29における巻回方向を設定した。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
回転可能に配置されたデフケースと、
前記デフケースに自転可能に支持され、前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、
前記差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤと、
前記デフケースと一対の前記出力ギヤとの間にそれぞれ設けられ、互いに摺動する円錐状のケース側摺動面とギヤ側摺動面とを有し、一対の前記出力ギヤの差動を制限する差動制限部と、
を備え、
前記ケース側摺動面には、軸心側から径方向外側に向けて放射状に複数延出され、潤滑油が流れる放射溝が設けられ、
前記ギヤ側摺動面には、軸方向に螺旋状に巻回され、潤滑油が流れる螺旋溝が設けられ、
前記螺旋溝は、車両の右旋回時におけるトルクバイアス比と、車両の左旋回時におけるトルクバイアス比とを近づけるように、前記ギヤ側摺動面における巻回方向が設定されているデファレンシャル装置。
続きを表示(約 110 文字)【請求項2】
前記放射溝は、車両の右旋回時におけるトルクバイアス比と、車両の左旋回時におけるトルクバイアス比とを近づけるように、前記ケース側摺動面における延出方向が設定されている請求項1に記載のデファレンシャル装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、デファレンシャル装置に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、デファレンシャル装置としては、回転可能に配置されたデフケースと、デフケースに自転可能に支持され、デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤとを備えている。また、デフケースと一対の出力ギヤとの間にそれぞれ設けられ、一対の出力ギヤの差動を制限する差動制限部を備えたものが知られている(特許文献1参照)。
【0003】
このデファレンシャル装置では、差動制限部が、デフケース側に設けられた円錐状のケース側摺動面と、出力ギヤ側に設けられた円錐状のギヤ側摺動面とを有する。差動制限部は、ケース側摺動面とギヤ側摺動面とが摺動することにより、一対の出力ギヤの差動を制限する。この差動制限部では、ケース側摺動面とギヤ側摺動面との少なくともいずれか一方に、潤滑油が流れる複数の交差溝が形成され、差動制限部の潤滑性が保持されている。
【0004】
一方、他のデファレンシャル装置としては、ケース側摺動面に、軸心側から径方向外側に向けて放射状に複数延出され、潤滑油が流れる放射溝が設けられたものが知られている(特許文献2参照)。このデファレンシャル装置では、放射溝を潤滑油が流れることにより、差動制限部の潤滑性が保持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平9-89075号公報
特開2021-191961号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ところで、上記特許文献1,2のようなデファレンシャル装置では、車両の左右旋回時において、差動制限部の差動制限特性を示すトルクバイアス比が異なっていた。車両の左右旋回時のトルクバイアス比が異なると、車両を操作する操作者によっては違和感を覚えることがあった。
【0007】
ここで、上記特許文献1,2のデファレンシャル装置では、差動制限部の摺動面に、潤滑油が流れる溝が形成されているが、溝の設定は、差動制限部における潤滑性の向上のみを考慮したものであった。すなわち、上記特許文献1,2のような溝の設定では、車両の左右旋回時のトルクバイアス比が近づくことがなかった。
【0008】
そこで、この発明は、車両の左右旋回時のトルクバイアス比を近づけることができるデファレンシャル装置の提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本実施形態に係るデファレンシャル装置は、回転可能に配置されたデフケースと、前記デフケースに自転可能に支持され、前記デフケースの回転によって公転する差動ギヤと、前記差動ギヤと噛み合い、相対回転可能な一対の出力ギヤと、前記デフケースと一対の前記出力ギヤとの間にそれぞれ設けられ、互いに摺動する円錐状のケース側摺動面とギヤ側摺動面とを有し、一対の前記出力ギヤの差動を制限する差動制限部とを備え、前記ケース側摺動面には、軸心側から径方向外側に向けて放射状に複数延出され、潤滑油が流れる放射溝が設けられ、前記ギヤ側摺動面には、軸方向に螺旋状に巻回され、潤滑油が流れる螺旋溝が設けられ、前記螺旋溝は、車両の右旋回時におけるトルクバイアス比と、車両の左旋回時におけるトルクバイアス比とを近づけるように、前記ギヤ側摺動面における巻回方向が設定されている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、車両の左右旋回時のトルクバイアス比を近づけることができるデファレンシャル装置を提供することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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