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公開番号2025040682
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147623
出願日2023-09-12
発明の名称二次電池の製造方法
出願人トヨタ自動車株式会社,株式会社豊田自動織機
代理人個人,個人,個人
主分類H01M 50/636 20210101AFI20250317BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】注液口と封止材との接合部分に電解液が付着することを抑制できる、二次電池の製造方法を提供する。
【解決手段】内部に電解液を含有する二次電池の製造方法であって、二次電池の内部に、貫通孔31から電解液を注入する液注入工程と、液注入工程より後に、通気孔を有する樹脂製である第1の封止材34により貫通孔の少なくとも一部を封止する、第1封止工程と、第1封止工程より後に、二次電池の初回充電を行う、初充電工程と、初充電工程より後に、第1の封止材に重ねて第2の封止材を接着して封止する、第2封止工程と、を備える。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項１】
内部に電解液を含有する二次電池の製造方法であって、
前記二次電池の内部に、貫通孔から電解液を注入する液注入工程と、
前記液注入工程より後に、通気孔を有する樹脂製である第１の封止材により前記貫通孔の少なくとも一部を封止する、第１封止工程と、
前記第１封止工程より後に、前記二次電池の初回充電を行う、初充電工程と、
前記初充電工程より後に、前記第１の封止材に重ねて第２の封止材を接着して封止する、第２封止工程と、を備える、
二次電池の製造方法。
続きを表示（約 160 文字）【請求項２】
前記第１の封止材の前記通気孔は、前記貫通孔が設けられた面の法線方向において前記貫通孔と重ならない位置に形成されている、請求項１に記載の二次電池の製造方法。
【請求項３】
前記初充電工程において、前記通気孔は中央より上側に寄せられた位置となる、請求項１又は２に記載の二次電池の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は二次電池の製造方法に関する。
続きを表示（約 1,000 文字）【背景技術】
【０００２】
リチウムイオン電池の製造において、設けられた注液口から電解液を注入し、その後に注液口を封止材で封止する工程がある。注液時や注液後の初充電、エージングの際に、何らかの理由で注液口のうち封止材が接合される部分に電解液が付着すると封止材の接合不良となる。
【０００３】
特許文献１には、当該封止材が接合される部分に電解液が付着することを抑制するため、接合する部分を形成する枠に傾斜を設けることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２０２２－１５０９９１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
従来のように枠に傾斜を設けた場合でも電解液の付着の抑制が十分であるとは言えなかった。また、傾斜を設けるような枠はその製造において制限事項（例えば型抜けが難しい）となり生産性の問題もあった。
【０００６】
そこで本開示は、注液口と封止材との接合部分に電解液が付着することを抑制できる、二次電池の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本願は、内部に電解液を含有する二次電池の製造方法であって、二次電池の内部に、貫通孔から電解液を注入する液注入工程と、液注入工程より後に、通気孔を有する樹脂製である第１の封止材により貫通孔の少なくとも一部を封止する、第１封止工程と、第１封止工程より後に、二次電池の初回充電を行う、初充電工程と、初充電工程より後に、第１の封止材に重ねて第２の封止材を接着して封止する、第２封止工程と、を備える、二次電池の製造方法を開示する。
【０００８】
第１の封止材の通気孔は、貫通孔が設けられた面の法線方向において貫通孔と重ならない位置に形成されてもよい。
【０００９】
初充電工程において、通気孔は中央より上側に寄せられた位置となるように構成してもよい。
【発明の効果】
【００１０】
本開示によれば、通気孔を備える第１の封止材で第１の封止をすることで、その後の初充電時に発生するガスを逃しつつ、封止材の接合部に電解液が付着することを抑制し、封止部材接合時の接合不良を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
（【００１１】以降は省略されています）

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