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公開番号
2025040151
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-24
出願番号
2023146887
出願日
2023-09-11
発明の名称
コンパレータ
出願人
日清紡マイクロデバイス株式会社
代理人
弁理士法人栄光事務所
主分類
H03K
5/08 20060101AFI20250314BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】消費電流を増加させることなく、ノイズによる誤動作を防止したコンパレータを提供する。
【解決手段】トランジスタM51が、正電源端子T21と差動増幅回路2の出力との間に設けられる。トランジスタM52が、負電源端子T22と差動増幅回路2の出力との間に設けられる。立ち下がりエッジ検出部51が、差動増幅回路2の出力がLow電位からHigh電位に切り替わったタイミングから一定期間経過するまでの間、トランジスタM51をオンする。立ち上がりエッジ検出部52が、差動増幅回路2の出力がHigh電位からLow電位に切り替わったタイミングから一定期間経過するまでの間、トランジスタM52をオンする。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の入力電位及び第2の入力電位との比較結果に応じて第1の電位及び第2の電位の何れか一方を出力する差動増幅回路と、
前記差動増幅回路の出力と出力端子との間に設けられ、1以上の第1の論理ゲートを有する出力バッファ回路と、を備えた
コンパレータであって、
前記第1の電位が供給される第1の電源端子と前記差動増幅回路の出力との間に設けられる第1のスイッチ素子と、
前記第2の電位が供給される第2の電源端子と前記差動増幅回路の出力との間に設けられる第2のスイッチ素子と、
前記差動増幅回路の出力が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わったタイミングから一定期間経過するまでの間、前記第1のスイッチ素子をオンし、前記差動増幅回路の出力が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わったタイミングから前記一定期間経過するまでの間、前記第2のスイッチ素子をオンするスイッチ制御回路と、を有する、
コンパレータ。
続きを表示(約 1,900 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のコンパレータにおいて、
前記スイッチ制御回路は、
前記差動増幅回路の出力が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わったタイミングで前記一定期間だけ前記第1のスイッチ素子をオンする第1のワンショットパルス信号を出力する第1のワンショットパルス回路と、
前記差動増幅回路の出力が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わったタイミングで前記一定期間だけ前記第2のスイッチ素子をオンする第2のワンショットパルス信号を出力する第2のワンショットパルス回路と、を有する、
コンパレータ。
【請求項3】
請求項2に記載のコンパレータにおいて、
前記第1の論理ゲートの少なくとも1つは、前記差動増幅回路の出力を反転した反転信号を出力し、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子は、トランジスタから構成され、
前記第1のワンショットパルス回路は、
前記第1の電源端子と前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第1の抵抗器と、
前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第1の抵抗器と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第1のコンデンサと、を有し、
前記第2のワンショットパルス回路は、
前記第2の電源端子と前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第2の抵抗器と、
前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第2の抵抗器と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第2のコンデンサと、を有する、
コンパレータ。
【請求項4】
請求項2に記載のコンパレータにおいて、
前記第1の論理ゲートの少なくとも1つは、前記差動増幅回路の出力を反転した反転信号を出力し、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子は、トランジスタから構成され、
前記第1のワンショットパルス回路は、
前記第1の電源端子と前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第1の電流源と、
前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第1の電流源と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第1のコンデンサと、を有し、
前記第2のワンショットパルス回路は、
前記第2の電源端子と前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第2の電流源と、
前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第2の電流源と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第2のコンデンサと、を有する、
コンパレータ。
【請求項5】
請求項2に記載のコンパレータにおいて、
前記スイッチ制御回路は、
第3の電流源及び第4の電流源と、
前記第3の電流源に接続された第1の電源入力及び前記第4の電流源に接続された第2の電源入力を有し、前記差動増幅回路の出力と同じタイミングで反転する第1の信号が入力され、前記第1の信号が反転してから前記一定期間遅れて反転する第2の信号を出力するインバータと、
前記インバータの出力と前記第2の電源端子との間に接続された第3のコンデンサと、を有し、
前記第1のワンショットパルス回路は、前記第1の信号及び前記第2の信号を入力し、前記第1のワンショットパルス信号を出力する第2の論理ゲートから構成され、
前記第2のワンショットパルス回路は、前記第1の信号及び前記第2の信号を入力し、前記第2のワンショットパルス信号を出力する第3の論理ゲートから構成された、
コンパレータ。
【請求項6】
請求項1~5の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記差動増幅回路、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子を構成するトランジスタにおいて、少なくとも1つ以上が電界効果トランジスタから構成されている、
コンパレータ。
【請求項7】
請求項1~5の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記差動増幅回路、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子を構成するトランジスタにおいて、少なくとも1つ以上がバイポーラトランジスタから構成されている、
コンパレータ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、コンパレータ、に関する。
続きを表示(約 3,600 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化の原因は、CO
2
のような温暖効果ガスの濃度上昇により、大気の温室効果が強まったことによると考えられており、通信情報化社会の急速な進展に伴い、半導体集積回路が多く使用されている電子機器の低消費電力化も大きな課題になってきている。半導体集積回路に幅広く使われるコンパレータは、低消費電流化を図ることで各接合ノードのインピーダンスが高くなり、ノイズによる誤動作耐性が低下する関係にあることから、本発明は、消費電流を増加させずにノイズによる誤動作を防止し、地球温暖化の抑制に貢献しようとするものである。
【0003】
従来、半導体集積回路に用いられるコンパレータとして、図5に示すような回路が知られている(例えば特許文献1、2など参照)。図5に示されているコンパレータ100は、差動入力部121と出力部122とで構成される差動増幅回路120と、出力バッファ回路104とを主たる構成要素として構成されている。
【0004】
差動入力部121は、ソースが共通接続された差動トランジスタM1,M2と、そのドレインに各々接続された負荷トランジスタM3,M4と、差動トランジスタM1,M2の共通ソースと正電源電圧VDDとの間に接続された定電流源90とにより構成されている。
【0005】
出力部122は、負荷トランジスタM3,M4と各々カレントミラー接続されたトランジスタM5,M6と、そのドレインと正電源電圧VDDとの間に各々接続されたトランジスタM7,M8とから成る。トランジスタM7,M8をカレントミラー接続して、トランジスタM6のドレインとトランジスタM8のドレインとの接続点より、出力バッファ回路104を介して出力信号を取り出すように構成されている。また、図5では記載されていないが出力バッファ回路104の後段には、様々な論理ゲート回路などが接続される。
【0006】
上述した従来のコンパレータ100は、差動入力部121と出力部122とで構成される差動増幅回路120の出力信号が論理反転する遷移期間において、出力バッファ回路104やその後段に接続される各論理ゲート回路の論理が反転する際に発生するノイズが差動入力部121や出力部122の各接合ノードに伝播して、誤動作が発生するという課題があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第5141289号公報
特開2009-246985号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、消費電流を増加させることなく、ノイズによる誤動作を防止したコンパレータを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係るコンパレータは、下記[1]~[7]を特徴としている。
[1]
第1の入力電位及び第2の入力電位との比較結果に応じて第1の電位及び第2の電位の何れか一方を出力する差動増幅回路と、
前記差動増幅回路の出力と出力端子との間に設けられ、1以上の第1の論理ゲートを有する出力バッファ回路と、を備えた
コンパレータであって、
前記第1の電位が供給される第1の電源端子と前記差動増幅回路の出力との間に設けられる第1のスイッチ素子と、
前記第2の電位が供給される第2の電源端子と前記差動増幅回路の出力との間に設けられる第2のスイッチ素子と、
前記差動増幅回路の出力が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わったタイミングから一定期間経過するまでの間、前記第1のスイッチ素子をオンし、前記差動増幅回路の出力が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わったタイミングから前記一定期間経過するまでの間、前記第2のスイッチ素子をオンするスイッチ制御回路と、を有する、
コンパレータであること。
[2]
[1]に記載のコンパレータにおいて、
前記スイッチ制御回路は、
前記差動増幅回路の出力が前記第2の電位から前記第1の電位に切り替わったタイミングで前記一定期間だけ前記第1のスイッチ素子をオンする第1のワンショットパルス信号を出力する第1のワンショットパルス回路と、
前記差動増幅回路の出力が前記第1の電位から前記第2の電位に切り替わったタイミングで前記一定期間だけ前記第2のスイッチ素子をオンする第2のワンショットパルス信号を出力する第2のワンショットパルス回路と、を有する、
コンパレータであること。
[3]
[2]に記載のコンパレータにおいて、
前記第1の論理ゲートの少なくとも1つは、前記差動増幅回路の出力を反転した反転信号を出力し、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子は、トランジスタから構成され、
前記第1のワンショットパルス回路は、
前記第1の電源端子と前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第1の抵抗器と、
前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第1の抵抗器と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第1のコンデンサと、を有し、
前記第2のワンショットパルス回路は、
前記第2の電源端子と前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第2の抵抗器と、
前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第2の抵抗器と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第2のコンデンサと、を有する、
コンパレータであること。
[4]
[2]に記載のコンパレータにおいて、
前記第1の論理ゲートの少なくとも1つは、前記差動増幅回路の出力を反転した反転信号を出力し、
前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子は、トランジスタから構成され、
前記第1のワンショットパルス回路は、
前記第1の電源端子と前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第1の電流源と、
前記第1のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第1の電流源と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第1のコンデンサと、を有し、
前記第2のワンショットパルス回路は、
前記第2の電源端子と前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベースとの間に接続された第2の電流源と、
前記第2のスイッチ素子のゲートまたはベース及び前記第2の電流源と前記反転信号を出力する前記第1の論理ゲートの出力との間に接続される第2のコンデンサと、を有する、
コンパレータであること。
[5]
[2]に記載のコンパレータにおいて、
前記スイッチ制御回路は、
第3の電流源及び第4の電流源と、
前記第3の電流源に接続された第1の電源入力及び前記第4の電流源に接続された第2の電源入力を有し、前記差動増幅回路の出力と同じタイミングで反転する第1の信号が入力され、前記第1の信号が反転してから前記一定期間遅れて反転する第2の信号を出力するインバータと、
前記インバータの出力と前記第2の電源端子との間に接続された第3のコンデンサと、を有し、
前記第1のワンショットパルス回路は、前記第1の信号及び前記第2の信号を入力し、前記第1のワンショットパルス信号を出力する第2の論理ゲートから構成され、
前記第2のワンショットパルス回路は、前記第1の信号及び前記第2の信号を入力し、前記第2のワンショットパルス信号を出力する第3の論理ゲートから構成された、
コンパレータであること。
[6]
[1]~[5]の何れか1項に記載のコンパレータにおいて、
前記差動増幅回路、前記第1のスイッチ素子及び前記第2のスイッチ素子を構成するトランジスタにおいて、少なくとも1つ以上が電界効果トランジスタから構成されている、
コンパレータであること。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、消費電流を増加させることなく、ノイズによる誤動作を防止したコンパレータを提供できる。
(【0011】以降は省略されています)
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