TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025033730
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023139663
出願日2023-08-30
発明の名称振動デバイス
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/10 20060101AFI20250306BHJP(基本電子回路)
要約【課題】振動素子実装に伴う歪や温度変化に伴う応力を抑制した振動デバイスを提供する。
【解決手段】振動デバイス1は、第1接続電極36及び第2接続電極37が配置する第1面31を有する振動素子3と、振動素子3の第1面31と対向し、第1電極パッド11及び第2電極パッド12が配置する第3面13を有する基板10と、第1接続電極36と第1電極パッド11とを接合する第1金属バンプ41と、第2接続電極37と第2電極パッド12とを接合する第2金属バンプ42と、平面視で、第1金属バンプ41及び第2金属バンプ42を含む領域の少なくとも一部と重なっており、振動素子3と基板10とを接合する非導電性樹脂40と、を含み、振動素子3の長さをL1、第1金属バンプ41の長さをL2、第2金属バンプ42の長さをL3、第1金属バンプ41の外縁と第2金属バンプ42の外縁との距離をDとしたとき、L2+L3<D≦L1/2を満たす。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
励振電極を有し、前記励振電極に接続されている第1接続電極及び第2接続電極が配置されている第1面、及び前記第1面と表裏関係にある第2面を有する振動素子と、
前記振動素子の前記第1面と対向し、第1電極パッド及び第2電極パッドが配置されている第3面を有する基板と、
前記第1接続電極と前記第1電極パッドとを接合し、電気的に接続している第1金属バンプと、
前記第2接続電極と前記第2電極パッドとを接合し、電気的に接続している第2金属バンプと、
平面視で、前記第1金属バンプ及び前記第2金属バンプを含む領域の少なくとも一部と重なっており、前記振動素子と前記基板とを接合している非導電性樹脂と、
を含み、
前記第1金属バンプと前記第2金属バンプとが並んでいる方向に沿った前記振動素子の長さをL1、
前記第1金属バンプの前記方向に沿った長さをL2、
前記第2金属バンプの前記方向に沿った長さをL3、
前記第1金属バンプの前記第2金属バンプ側とは反対側の外縁と、前記第2金属バンプの前記第1金属バンプ側とは反対側の外縁との距離をDとしたとき、
L2+L3<D≦L1/2を満たす、
振動デバイス。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
前記非導電性樹脂は、非導電性接着剤であり、
前記非導電性樹脂は、前記振動素子の前記第2面から前記基板の前記第3面に亘って配置されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項3】
前記非導電性樹脂は、アンダーフィルであり、
前記非導電性樹脂は、前記振動素子の前記第1面と前記基板の前記第3面との間に配置されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項4】
さらに、
前記第1接続電極と前記第1電極パッドとを接合し、電気的に接続している複数の他の前記第1金属バンプと、
前記第2接続電極と前記第2電極パッドとを接合し、電気的に接続している複数の他の前記第2金属バンプと、
を含む、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項5】
前記振動素子は、平面視で前記励振電極と前記第1接続電極及び前記第2接続電極との間に貫通孔が配置されている、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項6】
前記振動素子は、平面視で矩形状であり、
前記第1金属バンプ、前記第2金属バンプ、及び前記非導電性樹脂は、前記矩形の短辺方向における中央部に配置されている、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項7】
前記振動素子は、平面視で矩形状であり、
前記第1金属バンプ、前記第2金属バンプ、及び前記非導電性樹脂は、前記矩形の短辺方向における一方の端部側に配置されている、
請求項1乃至請求項3の何れか一項に記載の振動デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイスに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、水晶素子と基板との間を絶縁性接着剤で接合し、水晶素子の上面から基板の電極パッドまで導電性接着剤を塗布することで、水晶素子の上面に設けられた接続電極と基板の電極パッドとを電気的に接続した水晶デバイスが開示されている。水晶素子と基板とを接合する絶縁性接着剤は、導電性接着剤よりも接着力が高いため、導電性接着剤で接合した場合に比べ、少ない量で水晶素子と基板との接合強度を確保することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-120264号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の水晶デバイスは、水晶素子の2つの接続電極が水晶素子の一辺の両端にある角部に設けられており、離れた2箇所で基板に固定されている。そのため、絶縁性接着剤や導電性接着剤の硬化時の歪や基板との線膨張係数差等によって応力が発生し易く、周波数が変動してしまう虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、励振電極を有し、前記励振電極に接続されている第1接続電極及び第2接続電極が配置されている第1面、及び前記第1面と表裏関係にある第2面を有する振動素子と、前記振動素子の前記第1面と対向し、第1電極パッド及び第2電極パッドが配置されている第3面を有する基板と、前記第1接続電極と前記第1電極パッドとを接合し、電気的に接続している第1金属バンプと、前記第2接続電極と前記第2電極パッドとを接合し、電気的に接続している第2金属バンプと、平面視で、前記第1金属バンプ及び前記第2金属バンプを含む領域の少なくとも一部と重なっており、前記振動素子と前記基板とを接合している非導電性樹脂と、を含み、前記第1金属バンプと前記第2金属バンプとが並んでいる方向に沿った前記振動素子の長さをL1、前記第1金属バンプの前記方向に沿った長さをL2、前記第2金属バンプの前記方向に沿った長さをL3、前記第1金属バンプの前記第2金属バンプ側とは反対側の外縁と、前記第2金属バンプの前記第1金属バンプ側とは反対側の外縁との距離をDとしたとき、L2+L3<D≦L1/2を満たす。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図1のA1-A1線での断面図。
振動素子と金属バンプの位置関係を説明する平面図。
第2実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す断面図。
第3実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す断面図。
第4実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図6のA2-A2線での断面図。
第5実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図8のA3-A3線での断面図。
第6実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る振動デバイス1について、振動素子3が基板10と蓋体20とに収容された振動子を一例として挙げ、図1、図2、及び図3を参照して説明する。
尚、図1において、振動デバイス1の内部構成を説明する便宜上、蓋体20を取り外した状態を図示している。また、説明の便宜上、以降の各図には、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。また、X軸に沿った方向を「X方向」、Y軸に沿った方向を「Y方向」、Z軸に沿った方向を「Z方向」と言う。また、各軸方向の矢印先端側を「プラス側」、基端側を「マイナス側」、Z方向プラス側を「上」とも言う。
【0008】
振動デバイス1は、図1及び図2に示すように、基板10と、蓋体20と、振動素子3と、第1金属バンプ41及び第2金属バンプ42と、非導電性樹脂40と、を含む。
【0009】
基板10は、表裏関係にある第3面13及び第4面14を有し、第3面13は、振動素子3の第1面31と対向している。第3面13には、振動素子3を接合する第1電極パッド11及び第2電極パッド12がY方向に沿って並んで配置され、第4面14には、電源の供給や周波数の出力に用いられる複数の外部端子15が設けられている。尚、第1電極パッド11及び第2電極パッド12と外部端子15とは、図示しない配線や貫通電極により電気的に接続されている。また、基板10の構成材料としては、シリコンが好適であり、ガラスやセラミック等でも構わない。
【0010】
蓋体20は、基板10側に開口する凹部21が設けられており、基板10の第3面13に接合部材25を介して接合され、基板10と共に振動素子3を収容する収容空間22を構成している。尚、蓋体20と基板10との接合は、接合部材25を用いないで、直接接合でも構わない。また、収容空間22内は、減圧状態、好ましくはより真空に近い状態となっている。これにより、粘性抵抗が減り、振動素子3の発振特性が向上する。また、蓋体20の構成材料としては、シリコンが好適であり、ガラスやセラミック等でも構わない。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

株式会社大真空
音叉型圧電振動子
21日前
コーデンシ株式会社
複数アンプ回路
11日前
矢崎総業株式会社
故障検出装置
5日前
ローム株式会社
差動入力回路
11日前
アズビル株式会社
信号出力装置、及び、その生産方法
21日前
富士電機株式会社
半導体装置
19日前
愛三工業株式会社
電子回路
13日前
三菱電機株式会社
半導体モジュール
18日前
三菱電機株式会社
信号伝達回路および電力変換装置
3日前
個人
発振器及びその製造方法、電子機器
10日前
オークマ株式会社
PWM制御装置
20日前
株式会社オーディオテクニカ
ΔΣ変調器及びΔΣ変調方法
5日前
ローム株式会社
逐次比較型AD変換回路
12日前
日清紡マイクロデバイス株式会社
論理回路
4日前
ローム株式会社
半導体装置及び水晶発振装置
4日前
株式会社東芝
半導体装置
7日前
ローム株式会社
差動入力回路、および差動増幅器
11日前
ルネサスエレクトロニクス株式会社
半導体装置
18日前
セイコーエプソン株式会社
振動デバイス、及び振動デバイスの製造方法
11日前
株式会社半導体エネルギー研究所
半導体装置
18日前
日本電波工業株式会社
電極構造、圧電振動片、圧電デバイス、圧電デバイス製造用の中間体ウエハ
12日前
日本電波工業株式会社
電極構造、圧電振動片、圧電デバイス、圧電デバイス製造用の中間体ウエハ
12日前
TDK株式会社
積層型フィルタ装置
11日前
三安ジャパンテクノロジー株式会社
弾性波デバイスおよびその弾性波デバイスを用いたモジュール
25日前
三菱電機株式会社
位相同期装置、信号送信回路および位相同期方法
4日前
住友電気工業株式会社
高周波装置
24日前
日本碍子株式会社
複合基板および複合基板の製造方法
11日前
京セラ株式会社
弾性波装置
18日前
株式会社半導体エネルギー研究所
フリップフロップ、シフトレジスタ
11日前
テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
電圧遅延コンバータの性能を向上させるための方法及び装置
18日前
アナログ ディヴァイスィズ インク
外部発振器の制御及び較正
25日前
株式会社システム設計
交流電源の瞬断又は/及び瞬低検知装置
24日前
三星電子株式会社
AD変換回路および固体撮像装置
18日前
ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
アーチファクトを低減したダイナミックレンジ圧縮
25日前
スカイワークス グローバル プライベート リミテッド
マルチプレクサ、無線通信デバイス及びバルク弾性波デバイス
12日前
ドルビー ラボラトリーズ ライセンシング コーポレイション
伝送に関知しない呈示ベースのプログラム・ラウドネス
24日前
続きを見る