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公開番号2025080630
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-26
出願番号2023193914
出願日2023-11-14
発明の名称ウェハ
出願人日本電波工業株式会社
代理人個人
主分類H03H 3/02 20060101AFI20250519BHJP(基本電子回路)
要約【課題】ウェハ当たりのチップの個数を増やした場合でもチップの切り取り加工を行い易いウェハを提供する。
【解決手段】ウェハ1は、多数のチップ30が形成されたチップ形成領域10を囲む枠部11と、両端が枠部11に接続された第1桟部21と、両端が枠部11に接続され、チップ形成領域10において第1桟部21と交差する第2桟部22と、それぞれ複数のチップ30が切り取り可能に設けられ、チップ形成領域10において互いに平行に延びた複数の第3桟部23と、一端が枠部11に接続され、他端が第2桟部22に接続された第4桟部24a~24dとを有する。第3桟部23は、一端が1つの第4桟部(24a~24d)に接続され、他端が枠部11又は第1桟部21に接続されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
多数のチップが形成された板状のウェハであって、
前記チップが形成されたチップ形成領域を囲む枠部と、
両端が前記枠部に接続された第1桟部と、
両端が前記枠部に接続され、前記チップ形成領域において前記第1桟部と交差する第2桟部と、
それぞれ複数の前記チップが切り取り可能に設けられ、前記チップ形成領域において互いに平行に延びた複数の第3桟部と、
一端が前記第2桟部に接続され、他端が前記枠部に接続された1以上の第4桟部とを有し、
少なくとも一部の前記第3桟部は、一端が1つの前記第4桟部に接続され、他端が前記枠部、前記第1桟部又は他の1つの前記第4桟部に接続されている、
ウェハ。
続きを表示(約 1,300 文字)【請求項2】
前記第1桟部と前記第2桟部が直交し、
前記第3桟部と前記第2桟部が平行に延び、
前記第4桟部と前記第1桟部が平行に延びている、
請求項1に記載のウェハ。
【請求項3】
前記枠部が環状の形状を持ち、
前記第1桟部の長手方向の中央部と前記第2桟部の長手方向の中央部とにおいて前記第1桟部と前記第2桟部とが直交する、
請求項2に記載のウェハ。
【請求項4】
前記第4桟部は、前記第1桟部と前記枠部との間を渡る前記第2桟部の長手方向の中央部に接続されている、
請求項3に記載のウェハ。
【請求項5】
前記チップ形成領域に面した前記枠部の内縁の少なくとも一部が直径dの仮想円に沿っており、
前記第1桟部と前記第4桟部との間隔Lにより前記仮想円の直径dを除した値d/Lが3.5~4である、
請求項3に記載のウェハ。
【請求項6】
前記第1桟部について線対称かつ前記第2桟部について線対称な4つの前記第4桟部を有する、
請求項4に記載のウェハ。
【請求項7】
前記第1桟部と前記第2桟部とが交差する部分を交差部と呼び、
前記第1桟部において前記交差部から前記枠部へ渡る部分を第1桟部本体と呼び、
前記第2桟部において前記交差部から前記枠部へ渡る部分を第2桟部本体と呼び、
前記第1桟部の短手方向における前記第1桟部本体の幅を横幅W1と呼び、
前記第2桟部の短手方向における前記第2桟部本体の幅を横幅W2と呼び、
前記第1桟部の短手方向における前記交差部の幅を横幅C1と呼び、
前記第2桟部の短手方向における前記交差部の幅を横幅C2と呼び、
前記交差部の前記横幅C1が前記第1桟部本体の前記横幅W1に比べて大きく、
前記交差部の前記横幅C2が前記第2桟部本体の前記横幅W2に比べて大きい、
請求項1に記載のウェハ。
【請求項8】
前記枠部が環状の形状を持ち、
前記第1桟部の長手方向の中央部と前記第2桟部の長手方向の中央部とにおいて前記第1桟部と前記第2桟部とが直交し、
前記交差部の前記横幅C1を前記第1桟部本体の前記横幅W1で除した値C1/W1が1.8~2.2であり、
前記交差部の前記横幅C2を前記第2桟部本体の前記横幅W2で除した値C2/W2が1.5~2.0である、
請求項7に記載のウェハ。
【請求項9】
前記枠部が環状の形状を持ち、
前記第1桟部の長手方向の中央部と前記第2桟部の長手方向の中央部とにおいて前記第1桟部と前記第2桟部とが直交し、
前記第2桟部本体の前記横幅W2が前記第1桟部本体の前記横幅W1より小さい、
請求項7に記載のウェハ。
【請求項10】
前記第2桟部本体の前記横幅W2を前記第1桟部本体の前記横幅W1で除した値W2/W1が、0.6<W2/W1<1.0である、
請求項9に記載のウェハ。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のチップが形成されたウェハに関するものである。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
特許5352777の図6には、直交する2本の直線枠部15a、15bを備えた水晶基板9が記載されている。直線枠部15aと環状枠部14の間に細長い枝枠部18が渡されており、枝枠部18の両側の縁に多数のデバイス形成部16が設けられている。デバイス形成部16の部分を枝枠部18から切り離すことにより水晶振動片8が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5352777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許5352777の水晶基板9では、枝枠部18からデバイス形成部16の部分を切り取る場合において細長い枝枠部18が捩れたり反ったりし易い。ウェハ当たりの水晶振動片8の個数を増やすために枝枠部18を細く長くするほど枝枠部18が変形し易くなり、デバイス形成部16の切り取り加工が困難になる。
【0005】
また近年、移動体通信システム(5G、6Gなど)の高速化・大容量化などに伴って、電子機器の動作周波数は益々高くなる傾向にあり、クロック信号の生成などに用いられる水晶振動子には高周波化が求められている。水晶振動子を構成する水晶片は、周波数が高くなるほど薄くなるため、水晶片の製造に用いられる水晶ウェハには薄型化が求められている。しかしながら、特許5352777に示すような構造において水晶基板9(水晶ウェハ)が薄くなると、デバイス形成部16の切り取り時において枝枠部18がより変形し易くなり、デバイス形成部16の切り取り加工が更に困難になる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、ウェハ当たりのチップの個数を増やした場合でもチップの切り取り加工を行い易いウェハを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様のウェハは、多数のチップが形成された板状のウェハであって、
チップが形成されたチップ形成領域を囲む枠部と、両端が枠部に接続された第1桟部と、両端が枠部に接続され、チップ形成領域において第1桟部と交差する第2桟部と、それぞれ複数のチップが切り取り可能に設けられ、チップ形成領域において互いに平行に延びた複数の第3桟部と、一端が第2桟部に接続され、他端が枠部に接続された1以上の第4桟部とを有し、少なくとも一部の第3桟部は、一端が1つの第4桟部に接続され、他端が枠部、第1桟部又は他の1つの第4桟部に接続されている、ウェハである。
この構成によれば、第3桟部が第4桟部によって支えられるため、第3桟部に設けられたチップを切り取る際、捩じれや撓みによる第3桟部の大きな変形が抑制され易くなる。
【0008】
好適に、第1桟部と第2桟部が直交し、第3桟部と第2桟部が平行に延び、第4桟部と第1桟部が平行に延びている。
これにより、第1桟部から第4桟部へ渡る第3桟部の長さが揃い易くなる。そのため、チップ切り取り時の第3桟部の変形が均一に抑制され易くなる。
【0009】
好適に、枠部が環状の形状を持ち、第1桟部の長手方向の中央部と第2桟部の長手方向の中央部とにおいて第1桟部と第2桟部とが直交する。
これにより、第2桟部から離れるにつれて第3桟部の長さが短くなるため、チップ切り取り時の変形が抑制され易くなる。
【0010】
好適に、第4桟部は、第1桟部と枠部との間を渡る第2桟部の長手方向の中央部に接続されている。
これにより、第2桟部に近い位置において、第1桟部-第4桟部間の第3桟部の長さと、枠部-第4桟部間の第3桟部の長さとが概ね等しくなる。第2桟部に近い位置にある第3桟部の長さが揃うことにより、これらの長さが不揃いになる場合に比べて、チップ切り取り時に生じる第3桟部の最大の変形が抑制され易くなる。
(【0011】以降は省略されています)

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