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公開番号
2025080631
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-26
出願番号
2023193915
出願日
2023-11-14
発明の名称
ウェハ
出願人
日本電波工業株式会社
代理人
個人
主分類
H03H
3/02 20060101AFI20250519BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】切り取り可能な多数のチップが形成された構造において局部的な応力の集中による破損を生じ難くしたウェハを提供する。
【解決手段】ウェハ1は、多数のチップ30が形成されたチップ形成領域10を囲む枠部11と、両端が枠部11に接続された第1桟部21と、両端が枠部11に接続され、チップ形成領域10において第1桟部21と交差する第2桟部22とを有する。第1桟部21と第2桟部22との交差部200は、第1桟部本体210に比べて第1桟部21の短手方向における横幅が大きく(C1>W1)、第2桟部本体220に比べて第2桟部22の短手方向における横幅が大きい(C2>W2)。交差部200の横幅(C1、C2)が大きいことにより、応力の集中による交差部200の破損が回避され易くなる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
多数のチップが形成された板状のウェハであって、
前記チップが形成されたチップ形成領域を囲む枠部と、
両端が前記枠部に接続された第1桟部と、
両端が前記枠部に接続され、前記チップ形成領域において前記第1桟部と交差する第2桟部とを有し、
前記第1桟部と前記第2桟部とが交差する部分を交差部と呼び、
前記第1桟部において前記交差部から前記枠部へ渡る部分を第1桟部本体と呼び、
前記第2桟部において前記交差部から前記枠部へ渡る部分を第2桟部本体と呼び、
前記第1桟部の短手方向における前記第1桟部本体の幅を横幅W1と呼び、
前記第2桟部の短手方向における前記第2桟部本体の幅を横幅W2と呼び、
前記第1桟部の短手方向における前記交差部の幅を横幅C1と呼び、
前記第2桟部の短手方向における前記交差部の幅を横幅C2と呼び、
前記交差部の前記横幅C1が前記第1桟部本体の前記横幅W1に比べて大きく、
前記交差部の前記横幅C2が前記第2桟部本体の前記横幅W2に比べて大きい、
ウェハ。
続きを表示(約 740 文字)
【請求項2】
前記枠部が環状の形状を持ち、
前記第1桟部の長手方向の中央部と前記第2桟部の長手方向の中央部とにおいて前記第1桟部と前記第2桟部とが直交する、
請求項1に記載のウェハ。
【請求項3】
前記交差部の前記横幅C1を前記第1桟部本体の前記横幅W1で除した値C1/W1が1.8~2.2であり、
前記交差部の前記横幅C2を前記第2桟部本体の前記横幅W2で除した値C2/W2が1.5~2.0である、
請求項2に記載のウェハ。
【請求項4】
それぞれ複数の前記チップが切り取り可能に設けられ、前記チップ形成領域においてそれぞれ前記第2桟部と平行に延びた複数の第3桟部を有し、
少なくとも一部の前記第3桟部は、一端が前記第1桟部本体に接続されており、
前記第2桟部本体の前記横幅W2が前記第1桟部本体の前記横幅W1より小さい、
請求項2に記載のウェハ。
【請求項5】
前記第2桟部本体の前記横幅W2を前記第1桟部本体の前記横幅W1で除した値W2/W1が、0.6<W2/W1<1.0である、
請求項4に記載のウェハ。
【請求項6】
一端が前記第2桟部本体に接続され、他端が前記枠部に接続され、前記第1桟部と平行に延びた1以上の第4桟部を有し、
少なくとも一部の前記第3桟部は、一端が1つの前記第4桟部に接続され、他端が前記枠部、前記第1桟部本体又は他の1つの前記第4桟部に接続されている、
請求項4に記載のウェハ。
【請求項7】
前記ウェハは、水晶ウェハである請求項1~請求項6のいずれか一項に記載のウェハ。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、多数のチップが形成されたウェハに関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
特許5352777号公報の図6には、直交する2本の直線枠部15a、15bを備えた水晶基板9が記載されている。直線枠部15aと環状枠部14の間に細長い枝枠部18が渡されており、枝枠部18の両側の縁に多数のデバイス形成部16が設けられている。デバイス形成部16の部分を枝枠部18から切り離すことにより水晶振動片8が得られる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許5352777号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許5352777の水晶基板9における2本の直線枠部15a、15bの直交部分には応力が集中し易い。そのため、例えば治具に取り付ける際などにおいて水晶基板9に外力が加わると、この直交部分に応力が集中して破損し易いという問題がある。
【0005】
また近年、移動体通信システム(5G、6Gなど)の高速化・大容量化などに伴って、電子機器の動作周波数は益々高くなる傾向にあり、クロック信号の生成などに用いられる水晶振動子には高周波化が求められている。水晶振動子を構成する水晶片は、周波数が高くなるほど薄くなるため、水晶片の製造に用いられる水晶ウェハには薄型化が求められている。しかしながら、特許5352777に示すような構造において水晶基板9(水晶ウェハ)が薄くなると、直線枠部15a、15bの直交部分は更に破損し易くなる。
【0006】
本発明はかかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、切り取り可能な多数のチップが形成された構造において局部的なウェハの破損、特に直交部分の応力の集中による破損を生じ難くしたウェハを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一態様は、多数のチップが形成された板状のウェハであって、チップが形成されたチップ形成領域を囲む枠部と、両端が枠部に接続された第1桟部と、両端が枠部に接続され、チップ形成領域において第1桟部と交差する第2桟部とを有し、第1桟部と第2桟部とが交差する部分を交差部と呼び、第1桟部において交差部から枠部へ渡る部分を第1桟部本体と呼び、第2桟部において交差部から枠部へ渡る部分を第2桟部本体と呼び、第1桟部の短手方向における第1桟部本体の幅を横幅W1と呼び、第2桟部の短手方向における第2桟部本体の幅を横幅W2と呼び、第1桟部の短手方向における交差部の幅を横幅C1と呼び、第2桟部の短手方向における交差部の幅を横幅C2と呼び、交差部の横幅C1が第1桟部本体の横幅W1に比べて大きく、交差部の横幅C2が第2桟部本体の横幅W2に比べて大きい、ウェハである。
この構成によれば、第1桟部と第2桟部との交差部には応力が集中し易いが、交差部の横幅C1が第1桟部本体の横幅W1に比べて大きいこと、及び、交差部の横幅W2が第2桟部本体の横幅W2に比べて大きいことにより、交差部の強度が向上し、応力が集中しても交差部が破損し難くなる。また、交差部の強度を高めるために第1桟部及び第2桟部の全体を太くする場合に比べて、チップ形成領域を広くすることができるため、ウェハ当たりのチップの個数を多くすることができる。
【0008】
好適に、枠部が環状の形状を持ち、第1桟部の長手方向の中央部と第2桟部の長手方向の中央部とにおいて第1桟部と第2桟部とが直交する。
これにより、第1桟部及び第2桟部によって枠部を支える場所がほぼ等間隔に離れるため、外力による枠部の変形が抑制され易くなる。
【0009】
好適に、交差部の横幅C1を第1桟部本体の横幅W1で除した値C1/W1が1.8~2.2であり、交差部の横幅C2を第2桟部本体の横幅W2で除した値C2/W2が1.5~2.0である。
これにより、第1桟部本体及び第2桟部本体が太くなることによるチップ形成領域の減少を抑制しつつ、交差部の強度を高めて破損を生じ難くすることができる。
【0010】
好適に、ウェハは、それぞれ複数のチップが切り取り可能に設けられ、チップ形成領域においてそれぞれ第2桟部と平行に延びた複数の第3桟部を有し、少なくとも一部の第3桟部は、一端が第1桟部本体に接続されており、第2桟部本体の横幅W2が第1桟部本体の横幅W1より小さい。
これにより、第3桟部からチップを切り取る際、その切り取りに伴う外力が第3桟部を介して第2桟部に直接作用しないため、第2桟部本体の横幅W2は、第1桟部本体の横幅W1より小さくてもよい。第2桟部本体の横幅W2が小さくなることにより、チップ形成領域が大きくなり、ウェハ当たりのチップの数を多くすることができる。
(【0011】以降は省略されています)
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