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公開番号
2025086248
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-06
出願番号
2023200176
出願日
2023-11-27
発明の名称
マルチプレクサ
出願人
株式会社村田製作所
代理人
個人
,
個人
主分類
H03H
9/72 20060101AFI20250530BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】共通接続されたフィルタの通過帯域における挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供する。
【解決手段】マルチプレクサ1は、第1通過帯域を有するフィルタ10と、第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有するフィルタ20と、を備え、フィルタ10は直列腕共振子s11~s14および並列腕共振子p11~p14を有し、直列腕共振子s11~s14の少なくとも1つの共振帯域幅は第1通過帯域よりも大きく、直列腕共振子s11は、直列腕共振子s11~s14および並列腕共振子p11~p14のうちで共通端子100に最も近く接続され、直列腕共振子s11の反共振周波数fas11は第2通過帯域の高周波端よりも低く、かつ、直列腕共振子s11~s14の反共振周波数fas11~fas14のうちで最も低い。
【選択図】図3
特許請求の範囲
【請求項1】
第1通過帯域を有する第1フィルタと、
前記第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタは共通端子に接続され、
前記第1フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み前記直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、
前記第1フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の少なくとも1つの共振帯域幅は、前記第1通過帯域よりも大きく、
前記第1フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子のうちの第1直列腕共振子は、前記第1フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子および前記1以上の並列腕共振子のうちで前記共通端子に最も近く接続され、
前記第1直列腕共振子の反共振周波数は、前記第2通過帯域の高周波端よりも低く、かつ、前記第1フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の反共振周波数のうちの前記第1通過帯域よりも高周波側に位置する反共振周波数のうちで最も低い、
マルチプレクサ。
続きを表示(約 2,600 文字)
【請求項2】
前記第2フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み前記直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、
前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の少なくとも1つの共振帯域幅は、前記第2通過帯域よりも大きく、
前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子のうちの第2直列腕共振子は、前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子および前記1以上の並列腕共振子のうちで前記共通端子に最も近く接続され、
前記第2直列腕共振子の共振周波数は、前記第1通過帯域の高周波端よりも高く、かつ、前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の共振周波数のうちの前記第1通過帯域よりも高周波側に位置する共振周波数のうちで最も高い、
請求項1に記載のマルチプレクサ。
【請求項3】
前記第1直列腕共振子の共振周波数は、前記第1通過帯域の低周波端よりも高い、
請求項1または2に記載のマルチプレクサ。
【請求項4】
前記第1直列腕共振子は、
第1弾性波共振子と、
前記第1弾性波共振子に並列接続された第1容量素子と、を有する、
請求項1または2に記載のマルチプレクサ。
【請求項5】
前記第1直列腕共振子を構成する弾性波共振子はIDT電極を有し、
前記IDT電極は、弾性波伝搬方向と交差する方向に延伸し、互いに平行に配置された複数の電極指と、当該複数の電極指を構成する電極指の一方端同士を接続するバスバー電極とで構成された櫛形電極を一対有し、
前記複数の電極指のうち、前記一対の櫛形電極を構成するいずれの前記バスバー電極とも接続されていない電極指を浮き間引き電極と定義し、
前記複数の電極指のうち、両隣の電極指が接続されたバスバー電極と同じバスバー電極に接続された電極指を極性反転間引き電極と定義し、
前記複数の電極指のうち、最大の電極指幅を有する電極指であって、当該電極指を除く電極指における平均電極指幅の2倍以上の電極指幅を有する電極指を塗りつぶし間引き電極と定義した場合、
前記第1直列腕共振子の前記IDT電極は、前記浮き間引き電極、前記極性反転間引き電極、および前記塗りつぶし間引き電極のうちのいずれかを含む、
請求項1または2に記載のマルチプレクサ。
【請求項6】
前記第1フィルタが有する複数の弾性波共振子のそれぞれは、
圧電性基板と、
前記圧電性基板上に配置されたIDT電極と、
前記圧電性基板および前記IDT電極の間、または、前記IDT電極上に配置された第1誘電体膜と、を有し、
前記第1直列腕共振子は、前記第1フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子のうちで、前記第1誘電体膜が最も厚い、
請求項1または2に記載のマルチプレクサ。
【請求項7】
第1通過帯域を有する第1フィルタと、
前記第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、
前記第1フィルタおよび前記第2フィルタは共通端子に接続され、
前記第2フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み前記直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、
前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の少なくとも1つの共振帯域幅は、前記第2通過帯域よりも大きく、
前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子のうちの第2直列腕共振子は、前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子および前記1以上の並列腕共振子のうちで前記共通端子に最も近く接続され、
前記第2直列腕共振子の共振周波数は、前記第1通過帯域の高周波端よりも高く、かつ、前記第2フィルタが有する前記2以上の直列腕共振子の共振周波数のうちの前記第1通過帯域よりも高周波側に位置する共振周波数のうちで最も高い、
マルチプレクサ。
【請求項8】
前記第2フィルタは、前記2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み前記直列腕経路とグランドとの間に接続された2以上の並列腕共振子を有し、
前記第2フィルタが有する前記2以上の並列腕共振子のうちの第1並列腕共振子は、前記第2直列腕共振子に接続され、
前記第1並列腕共振子の共振周波数は、前記第1通過帯域の高周波端よりも低く、かつ、前記第2フィルタが有する前記2以上の並列腕共振子の共振周波数のうちの前記第2通過帯域よりも低周波側に位置する共振周波数のうちで最も高い、
請求項7に記載のマルチプレクサ。
【請求項9】
前記第2直列腕共振子は、
第2弾性波共振子と、
前記第2弾性波共振子に並列接続された第2容量素子と、を有する、
請求項7または8に記載のマルチプレクサ。
【請求項10】
前記第2直列腕共振子を構成する弾性波共振子はIDT電極を有し、
前記IDT電極は、弾性波伝搬方向と交差する方向に延伸し、互いに平行に配置された複数の電極指と、当該複数の電極指を構成する電極指の一方端同士を接続するバスバー電極とで構成された櫛形電極を一対有し、
前記複数の電極指のうち、前記一対の櫛形電極を構成するいずれの前記バスバー電極とも接続されていない電極指を浮き間引き電極と定義し、
前記複数の電極指のうち、両隣の電極指が接続されたバスバー電極と同じバスバー電極に接続された電極指を極性反転間引き電極と定義し、
前記複数の電極指のうち、最大の電極指幅を有する電極指であって、当該電極指を除く電極指における平均電極指幅の2倍以上の電極指幅を有する電極指を塗りつぶし間引き電極と定義した場合、
前記第2直列腕共振子の前記IDT電極は、前記浮き間引き電極、前記極性反転間引き電極、および前記塗りつぶし間引き電極のうちのいずれかを含む、
請求項7または8に記載のマルチプレクサ。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、弾性波フィルタを備えるマルチプレクサに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、弾性波共振子を含む第1フィルタおよび第2フィルタが共通端子に接続されたマルチプレクサが開示されている。具体的には、2つのフィルタの帯域幅(例えば35MHz+α)および2つのフィルタの通過帯域間ギャップ(例えば10MHz以下)に対して、広い共振帯域幅(例えば45MHz)を有する弾性波共振子を用いてマルチプレクサが形成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2019/188007号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、通過帯域幅および通過帯域間ギャップに対して広い共振帯域幅を有する弾性波共振子を用いて第1フィルタを構成した場合、第2フィルタの通過帯域におけるインピーダンスが、上記弾性波共振子のインピーダンスの影響を受けて、基準インピーダンスから乖離し易くなりマルチプレクサの挿入損失が大きくなる場合がある。
【0005】
そこで、本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、共通接続されたフィルタの通過帯域における挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通過帯域を有する第1フィルタと、第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、第1フィルタおよび第2フィルタは共通端子に接続され、第1フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子の少なくとも1つの共振帯域幅は、第1通過帯域よりも大きく、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子のうちの第1直列腕共振子は、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子のうちで共通端子に最も近く接続され、第1直列腕共振子の反共振周波数は、第2通過帯域の高周波端よりも低く、かつ、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子の反共振周波数のうちの第1通過帯域よりも高周波側に位置する反共振周波数のうちで最も低い。
【0007】
また、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通過帯域を有する第1フィルタと、第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、第1フィルタおよび第2フィルタは共通端子に接続され、第2フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子の少なくとも1つの共振帯域幅は、第2通過帯域よりも大きく、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子のうちの第2直列腕共振子は、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子のうちで共通端子に最も近く接続され、第2直列腕共振子の共振周波数は、第1通過帯域の高周波端よりも高く、かつ、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子の共振周波数のうちの第1通過帯域よりも高周波側に位置する共振周波数のうちで最も高い。
【0008】
また、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通過帯域を有する第1フィルタと、第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、第1フィルタおよび第2フィルタは共通端子に接続され、第1フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第2フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第1フィルタおよび第2フィルタを構成する弾性波共振子のそれぞれは、IDT(InterDigital Transducer)電極を有し、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子の少なくとも1つを構成するIDT電極の電極指ピッチは、第2フィルタが有する1以上の並列腕共振子の少なくとも1つを構成するIDT電極の電極指ピッチよりも小さく、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子のうちの第1直列腕共振子は、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子のうちで共通端子に最も近く接続され、第1直列腕共振子の反共振周波数は、第2通過帯域の高周波端よりも低く、かつ、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子の反共振周波数のうちの第1通過帯域よりも高周波側に位置する反共振周波数のうちで最も低い。
【0009】
また、本発明の一態様に係るマルチプレクサは、第1通過帯域を有する第1フィルタと、第1通過帯域よりも高周波側の第2通過帯域を有する第2フィルタと、を備え、第1フィルタおよび第2フィルタは共通端子に接続され、第1フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第2フィルタは、弾性波共振子を含み入力端および出力端を結ぶ直列腕経路に配置された2以上の直列腕共振子、ならびに、弾性波共振子を含み直列腕経路とグランドとの間に接続された1以上の並列腕共振子を有し、第1フィルタおよび第2フィルタを構成する弾性波共振子のそれぞれは、IDT電極を有し、第1フィルタが有する2以上の直列腕共振子の少なくとも1つを構成するIDT電極は、第2フィルタが有する1以上の並列腕共振子の少なくとも1つを構成するIDT電極よりも電極指ピッチが小さく、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子のうちの第2直列腕共振子は、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子および1以上の並列腕共振子のうちで共通端子に最も近く接続され、第2直列腕共振子を構成するIDT電極は、第2フィルタが有する2以上の直列腕共振子を構成するIDT電極のうちで電極指ピッチが最も小さい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、共通接続されたフィルタの通過帯域における挿入損失が低減されたマルチプレクサを提供することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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