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公開番号2025122817
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018496
出願日2024-02-09
発明の名称積層インダクタ
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01F 27/29 20060101AFI20250815BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】インダクタンス値及びQ値を向上させる積層インダクタを提供する。
【解決手段】積層インダクタ1は、第1方向D1において相対する第1端面11及び第2端面12を有する素体10と、第1端面に設けられた第1外部電極21と、第2端面に設けられた第2外部電極22と、素体の内部に設けられ、第1方向に直交するコイル軸方向Cに沿って巻き回された内部導体30と、素体10の内部に設けられ、内部導体と第1外部電極とを接続する第1引出導体41と、素体の内部に設けられ、内部導体と第2外部電極とを接続する第2引出導体42と、を備え、コイル軸方向から透視したとき、第1引出導体と内部導体の境界である第1境界部51を第1方向に延ばした直線は、第2引出導体と内部導体の境界である第2境界部52と重ならず、かつ、第2引出導体は、第1境界部を第1方向に延ばした直線から離れる方向に凸となる曲線形状を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第1方向において相対する第1端面及び第2端面を有する素体と、
前記第1端面に設けられた第1外部電極と、
前記第2端面に設けられた第2外部電極と、
前記素体の内部に設けられ、前記第1方向に直交するコイル軸方向に沿って巻き回された内部導体と、
前記素体の内部に設けられ、前記内部導体と前記第1外部電極とを接続する第1引出導体と、
前記素体の内部に設けられ、前記内部導体と前記第2外部電極とを接続する第2引出導体と、を備え、
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第1引出導体と前記内部導体の境界である第1境界部を前記第1方向に延ばした直線は、前記第2引出導体と前記内部導体の境界である第2境界部と重ならず、かつ、前記第2引出導体は、前記第1境界部を前記第1方向に延ばした直線から離れる方向に凸となる曲線形状を有する、ことを特徴とする積層インダクタ。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記素体は、前記第1方向及び前記コイル軸方向に直交する第2方向において相対する第1側面及び第2側面を有し、
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第1境界部は前記素体の中心よりも前記第1側面側に存在し、前記第2境界部は前記素体の中心よりも前記第2側面側に存在する、請求項1に記載の積層インダクタ。
【請求項3】
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第1引出導体は、直線形状を有する、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
【請求項4】
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第2引出導体は、前記第2境界部において、前記内部導体の周回の前記第2境界部での接線方向に延びる、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
【請求項5】
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第2引出導体は、前記第2外部電極との接続部分において、前記第2外部電極と垂直に接続されている、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
【請求項6】
前記コイル軸方向の一方から他方に向かって、前記第1引出導体、前記内部導体、前記第2引出導体がこの順に積層され、
前記内部導体と前記第1引出導体とは第1ビア導体を介して接続され、
前記内部導体と前記第2引出導体とは第2ビア導体を介して接続されている、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
【請求項7】
前記素体は、前記コイル軸方向において相対する第1主面及び第2主面を有し、
前記第1外部電極は、前記第1端面から、前記第1主面にわたって延びており、
前記第2外部電極は、前記第2端面から、前記第1主面にわたって延びている、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。
【請求項8】
前記コイル軸方向から透視したとき、前記第1引出導体は、直線形状を有し、
前記第1引出導体、前記第2引出導体及び前記内部導体のうち、前記第1引出導体が最も前記第1主面側に存在する、請求項7に記載の積層インダクタ。
【請求項9】
前記素体は、前記第1方向及び前記コイル軸方向に直交する第2方向において相対する第1側面及び第2側面を有し、
前記第1外部電極は、前記第1端面から、前記第1側面にわたって延びており、
前記第2外部電極は、前記第2端面から、前記第1側面にわたって延びている、請求項1又は2に記載の積層インダクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層インダクタに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表面に導体パターンが形成された磁性体シートが複数枚積み重ねられ、上記導体パターンがスルーホールにより接続されて一対のコイルが形成されるとともに、各コイルの端部を磁性体シートの辺の外縁の異なる位置にそれぞれ延ばして引出し電極を形成した積層チップコモンモードチョークコイルにおいて、上記各コイルの引出し電極を辺端部で幅広に形成したことを特徴とする積層チップコモンモードチョークコイルが記載されている。
【0003】
特許文献2には、電気絶縁層と導体パターンが交互に積層され、各導体パターンの端部が順次接続されて電気絶縁層体中に積層方向に重畳したコイルが形成されるとともに、このコイルの両端がそれぞれ引出導体を介して外部電極に接続され、基板に実装される積層インダクタにおいて、上記各引出導体の上記基板上の高さに応じて当該引出導体の長さを増減させて、上記基板から上記各引出導体までのインダクタンス値を互いに合致させたことを特徴とする積層インダクタが記載されている。
【0004】
特許文献3には、磁性体内部にらせん状のコイルが内設され、このコイルとチップ端面に形成された外部端子電極とを接続する引き出し部が、コイルを構成するらせん状の周回パターンから独立してチップ表面近くに設けられ、この引き出し部とコイル始端および終端とが柱状の細い電極層によって導電接続されていることを特徴とする積層チップインダクタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平5-190364号公報
特開2001-126923号公報
実開平5-69915号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
特許文献1の図7に示されるコモンモードチョークコイル及び特許文献2の図1(b)に示される積層インダクタでは、コイル軸方向から透視したときに、両側の引出導体がコイルの同一直線上から延びている。両側の引出導体がコイルの同一直線上から延びるように引出導体を配置する場合、引出導体と内部導体との接続部分の配置の自由度が低い。そのため、引出導体と内部導体との接続部分の配置を調整することで、インダクタンス値などの電気的特性を調整することが難しい。
【0007】
また、特許文献3の図5に示される積層チップインダクタでは、コイル軸方向から透視したときに、引出導体の一方は内部導体の巻き方向(コイルが周回する向き)と同一方向に延びているが、他方は内部導体の巻き方向と逆方向に延びている。引出導体が内部導体の巻き方向と逆方向に延びている場合、引出導体と内部導体との接続部分において、電流の流れる方向が急峻に変化する。そのため、Q=2πfL/Rで表されるQ値(L:インダクタンス値、R:抵抗値、f:周波数)などの電気的特性が低下するおそれがある。
【0008】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、インダクタンス値及びQ値を向上させることができる、積層インダクタを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の積層インダクタは、第1方向において相対する第1端面及び第2端面を有する素体と、上記第1端面に設けられた第1外部電極と、上記第2端面に設けられた第2外部電極と、上記素体の内部に設けられ、上記第1方向に直交するコイル軸方向に沿って巻き回された内部導体と、上記素体の内部に設けられ、上記内部導体と上記第1外部電極とを接続する第1引出導体と、上記素体の内部に設けられ、上記内部導体と上記第2外部電極とを接続する第2引出導体と、を備え、上記コイル軸方向から透視したとき、上記第1引出導体と上記内部導体の境界である第1境界部を上記第1方向に延ばした直線は、上記第2引出導体と上記内部導体の境界である第2境界部と重ならず、かつ、上記第2引出導体は、上記第1境界部を上記第1方向に延ばした直線から離れる方向に凸となる曲線形状を有する、ことを特徴とする。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、インダクタンス値及びQ値を向上させることができる、積層インダクタを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

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