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公開番号
2025119046
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-13
出願番号
2025089005,2022199536
出願日
2025-05-28,2022-12-14
発明の名称
インダクタ部品
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
H01F
27/29 20060101AFI20250805BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】製造過程において引出配線の近傍に残留する応力に起因するクラックの発生を抑制することが可能なインダクタ部品を提供する。
【解決手段】素体10と、素体10の内部に設けられ、かつ、コイル軸方向に沿って螺旋状に巻回されたコイル20と、コイル20の一方端部に電気的に接続され、かつ、素体10の表面に露出した第1外部電極30aと、コイル20の他方端部に電気的に接続され、かつ、素体10の表面に露出した第2外部電極30bと、を備え、素体10は、絶縁体を含み、コイル20は、コイル軸方向に積層された複数のコイル配線が電気的に接続されてなり、複数のコイル配線は、少なくとも1つの第1引出配線22aaを介して第1外部電極30aに電気的に接続された第1コイル配線21aを含み、各々の第1引出配線22aaのコイル軸方向における寸法は、第1コイル配線21aのコイル軸方向における寸法よりも小さい、インダクタ部品1A。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
素体と、
前記素体の内部に設けられ、かつ、コイル軸方向に沿って螺旋状に巻回されたコイルと、
前記コイルの一方端部に電気的に接続され、かつ、前記素体の表面に露出した第1外部電極と、
前記コイルの他方端部に電気的に接続され、かつ、前記素体の表面に露出した第2外部電極と、を備え、
前記素体は、絶縁体を含み、
前記コイルは、前記コイル軸方向に積層された複数のコイル配線が電気的に接続されてなり、
複数の前記コイル配線は、少なくとも1つの第1引出配線を介して前記第1外部電極に電気的に接続された第1コイル配線を含み、
各々の前記第1引出配線の前記コイル軸方向における寸法は、前記第1コイル配線の前記コイル軸方向における寸法よりも小さく、
前記第1コイル配線と前記第1引出配線とは、前記コイル軸方向から見たときに前記第1コイル配線の直線状部分から傾いて前記第1引出配線が延び始めた箇所に該当するコーナー部において接続されている、ことを特徴とするインダクタ部品。
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【請求項2】
前記コイル軸方向に直交する長さ方向から見たとき、前記コイル軸方向において、前記第1引出配線の両端部と前記第1外部電極の両端部とは、互いにずれている、請求項1に記載のインダクタ部品。
【請求項3】
前記長さ方向から見たとき、前記コイル軸方向において、前記第1コイル配線の一方端部と、前記第1引出配線の一方端部とは、異なる高さに位置し、
前記長さ方向から見たとき、前記コイル軸方向において、前記第1コイル配線の前記一方端部よりも前記素体の内側に位置する前記第1コイル配線の他方端部と、前記第1引出配線の前記一方端部よりも前記素体の内側に位置する前記第1引出配線の他方端部とは、同じ高さに位置している、請求項2に記載のインダクタ部品。
【請求項4】
前記素体の表面は、前記コイル軸方向に平行な底面と、前記コイル軸方向に直交する高さ方向において前記底面に相対する天面と、を含み、
前記第1外部電極及び前記第2外部電極は、少なくとも前記素体の前記底面において互いに離れるように露出している、請求項1~3のいずれかに記載のインダクタ部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、インダクタ部品に関する。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クオーツからなるフィラー材とガラス材と樹脂材とを含む感光性の絶縁ペーストと導電ペーストとを準備する工程と、上記絶縁ペーストを塗布して第1絶縁層を形成する工程と、上記第1絶縁層の第1部分をマスクにより遮光した状態で上記第1絶縁層を露光する工程と、上記第1絶縁層の上記第1部分を除去して、上記第1部分に対応する位置に、溝深さが溝幅よりも大きな溝を形成する工程と、上記溝内に上記導電ペーストを塗布して、上記溝内にコイル導体層を形成する工程と、上記第1絶縁層上および上記コイル導体層上に上記絶縁ペーストを塗布して、第2絶縁層を形成する工程とを備える、インダクタ部品の製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6787286号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載のインダクタ部品の製造方法によれば、コイル導体層のアスペクト比とコイル導体層の断面積とを大きくすることができるため、コイル特性を向上させることができる、とされている。
【0005】
しかしながら、本発明者らが検討したところ、特許文献1のようにアスペクト比又は断面積が大きなコイル配線を有するインダクタ部品を形成しようとすると、製造過程での焼成時に、コイル配線と外部電極とを接続する引出配線の近傍に大きな応力が残留しやすくなるため、コイル配線のアスペクト比又は断面積を更に大きくしたり、インダクタ部品を小型化したりする場合には、その残留した応力を起点として引出配線と素体(絶縁層)との界面剥離が発生し、結果的にクラックが発生し得ることが分かった。
【0006】
本発明は、上記の課題を解決するためになされたものであり、製造過程において引出配線の近傍に残留する応力に起因するクラックの発生を抑制することが可能なインダクタ部品を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明のインダクタ部品は、第1態様において、素体と、上記素体の内部に設けられ、かつ、コイル軸方向に沿って螺旋状に巻回されたコイルと、上記コイルの一方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第1外部電極と、上記コイルの他方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第2外部電極と、を備え、上記素体は、絶縁体を含み、上記コイルは、上記コイル軸方向に積層された複数のコイル配線が電気的に接続されてなり、複数の上記コイル配線は、少なくとも1つの第1引出配線を介して上記第1外部電極に電気的に接続された第1コイル配線を含み、各々の上記第1引出配線の上記コイル軸方向における寸法は、上記第1コイル配線の上記コイル軸方向における寸法よりも小さい、ことを特徴とする。
【0008】
本発明のインダクタ部品は、第2態様において、素体と、上記素体の内部に設けられ、かつ、コイル軸方向に沿って螺旋状に巻回されたコイルと、上記コイルの一方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第1外部電極と、上記コイルの他方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第2外部電極と、を備え、上記素体は、絶縁体を含み、上記コイルは、上記コイル軸方向に積層された複数のコイル配線が電気的に接続されてなり、複数の上記コイル配線は、少なくとも1つの第1引出配線を介して上記第1外部電極に電気的に接続された第1コイル配線を含み、上記コイル軸方向に直交する長さ方向から見たとき、上記コイル軸方向において、上記第1引出配線の両端部と上記第1外部電極の両端部とは、互いにずれている、ことを特徴とする。
【0009】
本発明のインダクタ部品は、第3態様において、素体と、上記素体の内部に設けられ、かつ、コイル軸方向に沿って螺旋状に巻回されたコイルと、上記コイルの一方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第1外部電極と、上記コイルの他方端部に電気的に接続され、かつ、上記素体の表面に露出した第2外部電極と、を備え、上記素体は、絶縁体を含み、上記素体の表面は、上記コイル軸方向に垂直な底面と、上記コイル軸方向において上記底面に相対する天面と、を含み、上記第1外部電極及び上記第2外部電極は、各々、少なくとも上記素体の上記底面において互いに離れるように露出し、上記コイルは、上記コイル軸方向に積層された複数のコイル配線が電気的に接続されてなり、複数の上記コイル配線は、少なくとも1つの第1引出配線を介して上記第1外部電極に電気的に接続された第1コイル配線と、少なくとも1つの第2引出配線を介して上記第2外部電極に電気的に接続された第2コイル配線と、を含み、上記第1引出配線は、上記コイル軸方向において上記第2引出配線よりも上記素体の上記天面側に位置し、上記コイル軸方向に直交する長さ方向から見たとき、上記コイル軸方向及び上記長さ方向に直交する幅方向において、上記第1引出配線の端部と上記第1外部電極の端部との間の最小距離は、上記第2引出配線の端部と上記第2外部電極の端部との間の最小距離よりも大きい、ことを特徴とする。
【0010】
本発明のインダクタ部品では、コイル軸方向から見たときに、コイル配線が外部電極に接続される経路において、コイル配線の直線状部分に対して傾きつつ、外部電極に向かって延びている配線を引出配線とする。この場合、コイル軸方向から見たときに、コイル配線及び引出配線は、両者の接続部を境にして同一直線上に存在していない。なお、コイル軸方向から見たときに、上述したように定められる引出配線に該当する配線が見当たらない場合、コイル軸方向から見たときにコイルの周回部に重なっていない(コイルの周回部からはみ出している)配線を引出配線とする。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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