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公開番号
2025067387
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-24
出願番号
2023177334
出願日
2023-10-13
発明の名称
複数アンプ回路
出願人
コーデンシ株式会社
代理人
個人
主分類
H03F
3/34 20060101AFI20250417BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】複数のアンプの間で入力オフセット電圧の差を少なくする。
【解決手段】第1アンプ1は、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。第2アンプ2は、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。第1アンプ1と第2アンプ2のそれぞれは、第1差動入力回路D1と、第2差動入力回路D2と、電流調整部30と、を備える。第1差動入力回路D1は、2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備える。第2差動入力回路D2は、第1差動入力回路D1への2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備える。差動入力回路D1,D2は非対称構造を有し、それぞれが、互いに正負が逆の入力オフセット電圧を発生させる。モニタアンプ51は、第1アンプ1への入力と、第2アンプ2への入力と、の差電圧を増幅して出力する。電流調整部30は、モニタアンプ51の出力に応じて、差動入力回路D1,D2に流れる電流の電流比を調整する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
2つの入力の差電圧を増幅して出力する第1アンプと、
2つの入力の差電圧を増幅して出力する第2アンプと、
モニタアンプと、
を備え、
前記第1アンプと前記第2アンプのうち少なくとも何れかが、
2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する第1差動入力回路と、
前記第1差動入力回路への2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、前記第1差動入力回路の入力オフセット電圧とは正負が逆の入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する第2差動入力回路と、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路に流れる電流の電流比を調整する電流調整部と、
を備え、
前記モニタアンプは、前記第1アンプの2つの入力のうち1つと、前記第2アンプの2つの入力のうち1つと、の差電圧を増幅して出力し、
前記電流調整部は、前記モニタアンプが出力する電圧に応じて前記電流比を調整することを特徴とする複数アンプ回路。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
2つの入力の差電圧を増幅して出力する第1アンプと、
2つの入力の差電圧を増幅して出力する第2アンプと、
モニタアンプと、
を備え、
前記第1アンプと前記第2アンプのうち少なくとも何れかが、
2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する第1差動入力回路と、
前記第1差動入力回路への2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、前記第1差動入力回路の入力オフセット電圧とは正負が逆の入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する第2差動入力回路と、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路に流れる電流の電流比を調整する電流調整部と、
を備え、
前記モニタアンプは、前記第1アンプの出力と、前記第2アンプの出力と、の差電圧を増幅して出力し、
前記電流調整部は、前記モニタアンプが出力する電圧に応じて前記電流比を調整することを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1アンプ及び前記第2アンプの両方が、前記第1差動入力回路、前記第2差動入力回路、及び前記電流調整部を備えることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項4】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1アンプ及び前記第2アンプのうち一方のみが、前記第1差動入力回路、前記第2差動入力回路、及び前記電流調整部を備えることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項5】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記電流調整部を備える前記第1アンプ又は前記第2アンプは、前記モニタアンプが出力する電圧を入力するための1つの電流調整端子を備え、
前記電流調整部は、前記電流調整端子に入力される電圧が所定値を上回る場合と下回る場合とで、前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路に流れる電流の大小関係が反対となるように、前記電流比を調整することを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項6】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路のそれぞれにおいて、前記トランジスタ対を構成するトランジスタの間でデバイスサイズが異なることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項7】
請求項6に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路のそれぞれにおいて、前記トランジスタ対を構成するトランジスタの間で、チャネル幅W及びチャネル長Lのうち少なくとも何れかが異なることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項8】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路のそれぞれにおいて、前記トランジスタ対におけるバックゲート電位が非対称であることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項9】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路のそれぞれにおいて、前記トランジスタ対に設けられるソース抵抗が非対称であることを特徴とする複数アンプ回路。
【請求項10】
請求項1又は2に記載の複数アンプ回路であって、
前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路のそれぞれにおいて、前記トランジスタ対におけるトランジスタ数が異なることを特徴とする複数アンプ回路。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のアンプにおける入力オフセット電圧のバラツキ低減に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、オフセット電圧キャンセル回路を有するOPアンプを開示する。このOPアンプは、第1差動入力回路と、第2差動入力回路と、を備える。第1差動入力回路と第2差動入力回路において対をなすトランジスタのサイズが異なっているため、それぞれの差動入力回路は非対称的構成となっている。それぞれの差動入力回路に流れるテール電流を制御することにより、第1差動入力回路及び第2差動入力回路の何れの性能が支配的であるかを調整することができる。この結果、OPアンプのオフセットを連続的に調整することができる。
【0003】
特許文献2においても、特許文献1と類似したオフセット調整回路が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
米国特許第7167049号明細書
特開2003-318670号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
特許文献1のOPアンプを単独ではなく複数用いる場合、複数のアンプの間で入力オフセット電圧の差をなくすニーズがある。しかしながら、特許文献1及び2は何れも回路を単独で開示するだけであり、複数の回路間で入力オフセットを調整する構成を開示していない。
【0006】
本発明は以上の事情に鑑みてされたものであり、その目的は、入力オフセット電圧を調整可能なアンプが複数ある場合に、オフセット差を少なくすることにある。
【発明の概要】
課題を解決するための手段及び効果
【0007】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段とその効果を説明する。
【0008】
本発明の第1の観点によれば、以下の構成の複数アンプ回路が提供される。即ち、複数アンプ回路は、第1アンプと、第2アンプと、モニタアンプと、を備える。前記第1アンプは、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。前記第2アンプは、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。前記第1アンプと前記第2アンプのうち少なくとも何れかが、第1差動入力回路と、第2差動入力回路と、電流調整部と、を備える。前記第1差動入力回路は、2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する。前記第2差動入力回路は、前記第1差動入力回路への2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、前記第1差動入力回路の入力オフセット電圧とは正負が逆の入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する。前記電流調整部は、前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路に流れる電流の電流比を調整する。前記モニタアンプは、前記第1アンプの2つの入力のうち1つと、前記第2アンプの2つの入力のうち1つと、の差電圧を増幅して出力する。前記電流調整部は、前記モニタアンプが出力する電圧に応じて前記電流比を調整する。
【0009】
これにより、モニタアンプの出力に基づいて、2つのアンプの間で入力オフセット電圧の差を少なくする調整を行うことができる。この結果、信号増幅の精度を向上させることができる。
【0010】
本発明の第2の観点によれば、以下の構成の複数アンプ回路が提供される。即ち、複数アンプ回路は、第1アンプと、第2アンプと、モニタアンプと、を備える。前記第1アンプは、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。前記第2アンプは、2つの入力の差電圧を増幅して出力する。前記第1アンプと前記第2アンプのうち少なくとも何れかが、第1差動入力回路と、第2差動入力回路と、電流調整部と、を備える。前記第1差動入力回路は、2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する。前記第2差動入力回路は、前記第1差動入力回路への2つの入力の差電圧を増幅して出力するトランジスタ対を備え、前記第1差動入力回路の入力オフセット電圧とは正負が逆の入力オフセット電圧を発生させる非対称構造を有する。前記電流調整部は、前記第1差動入力回路及び前記第2差動入力回路に流れる電流の電流比を調整する。前記モニタアンプは、前記第1アンプの出力と、前記第2アンプの出力と、の差電圧を増幅して出力する。前記電流調整部は、前記モニタアンプが出力する電圧に応じて前記電流比を調整する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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