TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025040543
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-25
出願番号2023147400
出願日2023-09-12
発明の名称DA変換装置
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H03M 1/78 20060101AFI20250317BHJP(基本電子回路)
要約【課題】必要なDA変換の精度及び分解能を確保しつつ回路素子数を低減する。
【解決手段】DA変換装置は、DA変換を行うDAコンバータを複数チャネル分備え、且つ、制御回路を備える。各DAコンバータは、デジタル入力信号に応じたアナログ変換信号を生成するラダー抵抗回路と、アナログ変換信号に基づきアナログ出力信号を出力する信号出力回路と、を有する。制御回路は、特定チャネルのDAコンバータにてmビットのDA変換を行わせる第1状態、又は、特定チャネルのDAコンバータにてnビットのDA変換を行わせる第2状態にて、選択的に動作する。m及びnは2以上の整数を表し、nはmより大きい。第2状態において、特定チャネルのDAコンバータは、特定チャネルのラダー抵抗回路と他のチャネルのラダー抵抗回路を用いてアナログ変換信号を生成する。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項1】
デジタル/アナログ変換を行うよう構成されたDAコンバータを複数チャネル分備え、且つ、制御回路を備えるDA変換装置であって、
各DAコンバータは、デジタル入力信号に応じたアナログ変換信号を生成するよう構成されたラダー抵抗回路と、前記アナログ変換信号に基づきアナログ出力信号を出力するよう構成された信号出力回路と、を有し、
前記制御回路は、特定チャネルのDAコンバータにてmビットのデジタル/アナログ変換を行わせる第1状態、又は、前記特定チャネルのDAコンバータにてnビットのデジタル/アナログ変換を行わせる第2状態にて、選択的に動作し、
m及びnは2以上の整数を表し、nはmより大きく、
前記第2状態において、前記特定チャネルのDAコンバータは、前記特定チャネルのラダー抵抗回路と他のチャネルのラダー抵抗回路を用いて前記アナログ変換信号を生成する
、DA変換装置。
続きを表示(約 1,900 文字)【請求項2】
前記第1状態において、前記特定チャネルのDAコンバータ及び前記他のチャネルのDAコンバータは、夫々に、mビットのデジタル入力信号に対してデジタル/アナログ変換を行い、前記特定チャネルのDAコンバータは前記特定チャネルのラダー抵抗回路を用いて前記特定チャネルのアナログ変換信号を生成し、前記他のチャネルのDAコンバータは前記他のチャネルのラダー抵抗回路を用いて前記他のチャネルのアナログ変換信号を生成し、
前記第2状態において、前記特定チャネルのDAコンバータはnビットのデジタル入力信号に対してデジタル/アナログ変換を行う一方で、前記他のチャネルのDAコンバータによるデジタル/アナログ変換は非実行とされる
、請求項1に記載のDA変換装置。
【請求項3】
各DAコンバータは前記アナログ変換信号が生じる変換配線を有し、
前記特定チャネルの変換配線と前記他のチャネルの変換配線との間にスイッチが設けられ、
前記第1状態において前記スイッチはオフであって、前記特定チャネルの変換配線及びラダー抵抗回路と前記他のチャネルの変換配線及びラダー抵抗回路とは互いに非接続とされ、
前記第2状態において前記スイッチはオンであり、前記特定チャネルのラダー抵抗回路と前記他のチャネルのラダー抵抗回路を用いて前記nビットのデジタル入力信号に対するデジタル/アナログ変換の結果を前記特定チャネルの変換配線に発生させる
、請求項2に記載のDA変換装置。
【請求項4】
前記特定チャネルの変換配線は前記スイッチの第1端に接続され、前記他のチャネルの変換配線は前記スイッチの第2端に接続され、
前記特定チャネルのラダー抵抗回路は第1抵抗群を有し、前記他のチャネルのラダー抵抗回路は第2抵抗群を有し、
前記第1抵抗群に含まれる複数の第1抵抗の各第1端は前記スイッチを介さず前記特定チャネルの変換配線に直接接続され、前記第2抵抗群に含まれる複数の第2抵抗の各第1端は前記スイッチを介さず前記他のチャネルの変換配線に直接接続され、
前記第2状態において、前記制御回路は、前記nビットのデジタル入力信号の値に応じて、前記複数の第1抵抗の各第2端及び前記複数の第2抵抗の各第2端に対し個別にハイレベル電圧又はローレベル電圧を供給し、これにより前記複数の第1抵抗及び前記複数の第2抵抗の夫々の電流を制御することを通じて前記nビットのデジタル入力信号に対するデジタル/アナログ変換の結果を前記特定チャネルの変換配線に発生させ、
前記第2状態において、前記制御回路は、前記複数の第1抵抗の内、前記ハイレベル電圧が供給される第1抵抗の総数と、前記複数の第2抵抗の内、前記ハイレベル電圧が供給される第2抵抗の総数との差を1以下に保つ
、請求項3に記載のDA変換装置。
【請求項5】
前記第1状態及び前記第2状態において、前記特定チャネルの信号出力回路は、前記特定チャネルの変換配線における信号に応じた信号を前記特定チャネルのアナログ出力信号として出力し、
前記第1状態において、前記他のチャネルの信号出力回路は、前記他のチャネルの変換配線における信号に応じた信号を前記他のチャネルのアナログ出力信号として出力する
、請求項3又は4に記載のDA変換装置。
【請求項6】
各DAコンバータはサンプルホールド回路を有し、
前記特定チャネルのサンプルホールド回路は、前記特定チャネルの変換配線における信号を前記特定チャネルの信号出力回路にスルー出力する又は前記特定チャネルの変換配線における信号をサンプル及び保持して得た保持信号を前記特定チャネルの信号出力回路に出力し、
前記特定チャネルの信号出力回路は、前記特定チャネルのサンプルホールド回路の出力信号に応じた信号を前記特定チャネルのアナログ出力信号として出力し、
前記他のチャネルのサンプルホールド回路は、前記他のチャネルの変換配線における信号を前記他のチャネルの信号出力回路にスルー出力する又は前記他のチャネルの変換配線における信号をサンプル及び保持して得た保持信号を前記他のチャネルの信号出力回路に出力し、
前記他のチャネルの信号出力回路は、前記他のチャネルのサンプルホールド回路の出力信号に応じた信号を前記他のチャネルのアナログ出力信号として出力する
、請求項3又は4に記載のDA変換装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、DA変換装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
ラダー抵抗回路を有するDA変換装置(例えば下記特許文献1参照)が広く用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2008-219263号公報
【0004】
[概要]
必要なDA変換の精度及び分解能を確保しつつ、DA変換装置を構成するために必要な回路素子数を低減することは重要である。
【0005】
本開示の一態様に係るDA変換装置は、デジタル/アナログ変換を行うよう構成されたDAコンバータを複数チャネル分備え、且つ、制御回路を備えるDA変換装置であって、各DAコンバータは、デジタル入力信号に応じたアナログ変換信号を生成するよう構成されたラダー抵抗回路と、前記アナログ変換信号に基づきアナログ出力信号を出力するよう構成された信号出力回路と、を有し、前記制御回路は、特定チャネルのDAコンバータにてmビットのデジタル/アナログ変換を行わせる第1状態、又は、前記特定チャネルのDAコンバータにてnビットのデジタル/アナログ変換を行わせる第2状態にて、選択的に動作し、m及びnは2以上の整数を表し、nはmより大きく、前記第2状態において、前記特定チャネルのDAコンバータは、前記特定チャネルのラダー抵抗回路と他のチャネルのラダー抵抗回路を用いて前記アナログ変換信号を生成する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の実施形態に係るDA変換装置の概略構成図である。
図2は、本開示の実施形態に係るDA変換装置の外観斜視図である。
図3は、本開示の実施形態に係るデジタル入力信号の構造図である。
図4は、基本構成に係るDAコンバータの回路図である。
図5は、基本構成に係るDAコンバータの回路図である。
図6は、参考例に係り、2チャネル分のDAコンバータの回路図である。
図7は、参考例に係り、抵抗群への電圧印加の様子を示す図である(第1モード)。
図8は、参考例に係り、抵抗群への電圧印加の様子を示す図である(第2モード)。
図9は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、2チャネル分のDAコンバータの回路図である。
図10は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第1チャネルの8ビット変換ケースにおける抵抗群への電圧印加の様子を示す図である。
図11は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第2チャネルの8ビット変換ケースにおける抵抗群への電圧印加の様子を示す図である。
図12は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第1チャネルの10ビット変換ケースにおける抵抗群への電圧印加の様子を示す図である。
図13は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、抵抗群の等価回路を示す図である。
図14は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、第1チャネルの10ビット変換ケースにおける抵抗群への電圧印加の様子を示す図である。
図15は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、2チャネル分のDAコンバータの回路図である。
図16は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、第2チャネルの10ビット変換ケースにおける抵抗群への電圧印加の様子を示す図である。
図17は、本開示の実施形態に属する第3実施例に係り、2チャネル分のDAコンバータの回路図である。
図18は、本開示の実施形態に属する第3実施例に係り、第1チャネルのサンプルホールド回路における3つの状態を示す図である。
図19は、本開示の実施形態に属する第3実施例に係り、第2チャネルのサンプルホールド回路における3つの状態を示す図である。
図20は、本開示の実施形態に属する第3実施例に係り、第1及び第2チャネルのサンプルホールド回路の状態の組み合わせ例を示す図である。
図21は、本開示の実施形態に属する第4実施例に係り、コンバータブロックの内部構成図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。
【0008】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体を用いて形成されて良い。0Vの電位をグランド電位と称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧はグランドから見た電位を表す。レベルとは電位のレベルを指し、任意の注目した信号又は電圧についてハイレベルはローレベルよりも高い電位を有する。
【0009】
任意のスイッチを1以上のFET(電界効果トランジスタ)にて構成することができ、或るスイッチがオン状態のときには当該スイッチの両端間が導通する一方で或るスイッチがオフ状態のときには当該スイッチの両端間が非導通となる。以下、任意スイッチについて、オン状態、オフ状態を、単に、オン、オフと表現することもある。
【0010】
任意の回路素子、配線、ノードなど、回路を形成する複数の部位間についての接続とは、特に記述なき限り、電気的な接続を指すと解して良い。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

ローム株式会社
半導体装置
8日前
ローム株式会社
半導体装置
1日前
ローム株式会社
半導体装置
3日前
ローム株式会社
差動入力回路
1日前
ローム株式会社
サーマルプリントヘッド
3日前
ローム株式会社
逐次比較型AD変換回路
2日前
ローム株式会社
半導体装置、電子機器、車両
1日前
ローム株式会社
半導体装置およびその製造方法
8日前
ローム株式会社
通信装置、および通信システム
1日前
ローム株式会社
差動入力回路、および差動増幅器
1日前
ローム株式会社
タッチセンサ、空調または照明機器
2日前
ローム株式会社
圧電アクチュエータ及び音波発生装置
11日前
ローム株式会社
過電流保護回路、半導体装置、電子機器、及び車両
9日前
ローム株式会社
半導体装置
14日前
ローム株式会社
回路システム、メイン集積回路、追加コンポーネント集積回路
9日前
ローム株式会社
SiC半導体装置
14日前
ローム株式会社
半導体装置、半導体モジュール、LED駆動装置、DC/DCコンバータ、車両
9日前
株式会社大真空
音叉型圧電振動子
11日前
アズビル株式会社
電子回路
28日前
株式会社大真空
圧電振動デバイス
2か月前
株式会社大真空
恒温槽型圧電発振器
1か月前
インターチップ株式会社
電子回路
1か月前
コーデンシ株式会社
複数アンプ回路
1日前
ミツミ電機株式会社
比較回路
1か月前
三栄ハイテックス株式会社
発振回路
2か月前
三菱電機株式会社
半導体装置
2か月前
住友理工株式会社
接触検知装置
17日前
TDK株式会社
電子部品
28日前
株式会社村田製作所
弾性波装置
2か月前
TDK株式会社
電子部品
1か月前
西部電機株式会社
入力回路及び切替方法
18日前
日本電気株式会社
デルタシグマ変調装置
2か月前
三栄ハイテックス株式会社
バッファ回路
2か月前
株式会社村田製作所
電力増幅装置
2か月前
京セラ株式会社
弾性波装置、分波器及び通信装置
2か月前
ミツミ電機株式会社
弾性波フィルタ
1か月前
続きを見る