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公開番号2025066933
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-24
出願番号2023176523
出願日2023-10-12
発明の名称差動入力回路
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人 佐野特許事務所
主分類H03F 3/45 20060101AFI20250417BHJP(基本電子回路)
要約【課題】CMRRの改善を効果的な構成によって実現できる差動入力回路を提供する。
【解決手段】差動入力回路(11)において、電流経路制御回路(3)は、第1入力電圧(V1)と第2入力電圧(V2)との間に所定電圧(例えば1Vgs)を上回る電圧差が生じたことを検出した場合に、バックゲート電圧制御回路(2)を流れる電流の電流経路を遮断するように構成される。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
差動入力対と、
バックゲート電圧制御回路と、
電流経路制御回路と、
を備え、
前記差動入力対は、
第1入力電圧が印加される非反転入力端子に接続される第1ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第1入力トランジスタと、
第2入力電圧が印加される反転入力端子に接続される第2ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第2入力トランジスタと、
を有し、
前記バックゲート電圧制御回路は、
前記非反転入力端子に接続される第3ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第3入力トランジスタと、
前記反転入力端子に接続される第4ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第4入力トランジスタと、
前記第3入力トランジスタおよび前記第4入力トランジスタの各ソースに接続されるドレインと、前記ドレインと短絡されるゲートと、を含むPチャネル型MOSFETで構成される第1PMOSトランジスタと、
前記第1PMOSトランジスタのソースと第1電圧の印加端との間に接続される第1定電流源と、
を有し、
前記第3入力トランジスタ、前記第4入力トランジスタ、および前記第1PMOSトランジスタの各バックゲートは、前記第1PMOSトランジスタのソースに接続されるとともに、前記第1入力トランジスタおよび前記第2入力トランジスタの各バックゲートに接続され、
前記電流経路制御回路は、前記第1入力電圧と前記第2入力電圧との間に所定電圧を上回る電圧差が生じたことを検出した場合に、前記バックゲート電圧制御回路を流れる電流の電流経路を遮断するように構成される、差動入力回路。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記所定電圧は、前記第3入力トランジスタまたは前記第4入力トランジスタのゲート・ソース間電圧に前記第1PMOSトランジスタのゲート・ソース間電圧を加えた電圧以下である、請求項1に記載の差動入力回路。
【請求項3】
前記電流経路制御回路は、
前記第1入力電圧を前記第2入力電圧に前記所定電圧を加えた電圧と比較するように構成される第1コンパレータと、
前記第2入力電圧を前記第1入力電圧に前記所定電圧を加えた電圧と比較するように構成される第2コンパレータと、
前記バックゲート電圧制御回路の低電位側に配置され、前記第1コンパレータの出力および前記第2コンパレータの出力に基づいてオンオフを制御される第1スイッチと、
を有する、請求項1に記載の差動入力回路。
【請求項4】
前記電流経路制御回路は、
前記非反転入力端子に接続されるゲートを含む第2PMOSトランジスタと、
前記第2PMOSトランジスタのソースに接続される第2定電流源と、
前記反転入力端子に接続されるゲートを含む第3PMOSトランジスタと、
前記第3PMOSトランジスタのソースに接続される第3定電流源と、
を有し、
前記第1コンパレータの第1入力端は、前記第3PMOSトランジスタのソースに接続され、
前記第2コンパレータの第1入力端は、前記第2PMOSトランジスタのソースに接続される、請求項3に記載の差動入力回路。
【請求項5】
Nチャネル型MOSFETにより構成されるNMOS差動入力対を備え、
前記第1コンパレータの第2入力端および前記第2コンパレータの第2入力端は、前記差動入力対と前記NMOS差動入力対の切替え電圧としての基準電圧が印加されるように構成される、請求項3に記載の差動入力回路。
【請求項6】
前記基準電圧が印加されるように構成されるゲートと、前記第1入力トランジスタおよび前記第2入力トランジスタの各ソースに接続されるソースと、を含む第4PMOSトランジスタと、
前記第4PMOSトランジスタのドレインに接続されるドレインを含み、ドレイン・ゲート間が短絡される第1NMOSトランジスタと、
前記第1NMOSトランジスタのゲートに接続されるゲートと、前記NMOS差動入力対に接続されるドレインと、を含む第2NMOSトランジスタと、
を備える、請求項5に記載の差動入力回路。
【請求項7】
前記第1NMOSトランジスタのゲートに接続されるゲートを含む第3NMOSトランジスタと、
前記第3NMOSトランジスタのドレインに接続される第4定電流源と、
前記第3NMOSトランジスタのドレインに接続されるゲートを含むNチャネル型MOSFETとして構成され、前記バックゲート電圧制御回路の低電位側に配置される第2スイッチと、
を有する第2電流経路制御回路を備える、請求項6に記載の差動入力回路。
【請求項8】
前記非反転入力端子に接続されるアノードと、前記第1PMOSトランジスタのソースに接続されるカソードと、を含む第1ダイオードと、
前記反転入力端子に接続されるアノードと、前記第1PMOSトランジスタのソースに接続されるカソードと、を含む第2ダイオードと、
を備える、請求項1に記載の差動入力回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、差動入力回路に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【背景技術】
【0002】
従来、差動増幅器(オペアンプ)が知られており、差動増幅器には差動入力対が備えられる。差動入力対には、非反転入力端子および反転入力端子が接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-184122号公報
【0004】
[概要]
差動増幅器の重要な特性として、CMRR(Common Mode Rejection Ratio:同相信号除去比)が知られている。
【0005】
上記状況に鑑み、本開示は、CMRRの改善を効果的な構成によって実現できる差動入力回路を提供することを目的とする。
【0006】
本開示の一態様に係る差動入力回路は、
差動入力対と、
バックゲート電圧制御回路と、
電流経路制御回路と、
を備え、
前記差動入力対は、
第1入力電圧が印加される非反転入力端子に接続される第1ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第1入力トランジスタと、
第2入力電圧が印加される反転入力端子に接続される第2ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第2入力トランジスタと、
を有し、
前記バックゲート電圧制御回路は、
前記非反転入力端子に接続される第3ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第3入力トランジスタと、
前記反転入力端子に接続される第4ゲートを含むPチャネル型MOSFETで構成される第4入力トランジスタと、
前記第3入力トランジスタおよび前記第4入力トランジスタの各ソースに接続されるドレインと、前記ドレインと短絡されるゲートと、を含むPチャネル型MOSFETで構成される第1PMOSトランジスタと、
前記第1PMOSトランジスタのソースと第1電圧の印加端との間に接続される第1定電流源と、
を有し、
前記第3入力トランジスタ、前記第4入力トランジスタ、および前記第1PMOSトランジスタの各バックゲートは、前記第1PMOSトランジスタのソースに接続されるとともに、前記第1入力トランジスタおよび前記第2入力トランジスタの各バックゲートに接続され、
前記電流経路制御回路は、前記第1入力電圧と前記第2入力電圧との間に所定電圧を上回る電圧差が生じたことを検出した場合に、前記バックゲート電圧制御回路を流れる電流の電流経路を遮断するように構成される。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、非反転増幅回路を示す図である。
図2は、差動増幅器における入力信号と出力信号の一例を示す図である。
図3は、第1比較例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図4は、第2比較例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図5は、第3比較例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図6は、第4比較例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図7は、第1実施形態に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図8は、参考例に係る差動入力回路の構成を示す図である。
図9は、参考例に係る差動入力回路でのPMOS差動入力対およびNMOS差動入力対の各動作範囲を示す図である。
図10は、第1実施形態に係る差動入力回路でのPMOS差動入力対およびNMOS差動入力対の各動作範囲を示す図である。
図11は、第1実施形態における効果の一例を示す動作例の図である。
図12は、第2実施形態に係る差動入力回路の構成を示す図である。
【0008】
[詳細な説明]
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【0009】
<入力オフセット電圧について>
差動増幅器の重要な特性である入力オフセット電圧について説明する。入力オフセット電圧は、差動増幅器を用いて負帰還の回路を構成した場合に、平衡状態において非反転入力端子と反転入力端子との間に発生する電圧差である。理想的な入力オフセット電圧は0Vであるが、実際には製造ばらつき等の影響によりμV~mVオーダーの入力オフセット電圧が発生する。
【0010】
図1は、差動増幅器を用いた増幅回路の一例である非反転増幅回路APを示す図である。非反転増幅回路APは、差動増幅器OPと、抵抗Rs,Rfと、を有する。差動増幅器OPの反転入力端子(-)には、抵抗Rsの第1端が接続される。抵抗Rsの第2端は、接地端(グランド電位の印加端)に接続される。差動増幅器OPの出力端子は、抵抗Rfの第1端に接続される。抵抗Rfの第2端は、差動増幅器OPの反転入力端子に接続される。差動増幅器OPの非反転入力端子(+)に入力電圧Vinが印加される。入力電圧Vinが増幅されて出力電圧Voutとなる。出力電圧Voutは、差動増幅器OPの出力端子に発生する。
(【0011】以降は省略されています)

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