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公開番号
2025095451
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-06-26
出願番号
2023211455
出願日
2023-12-14
発明の名称
増幅回路
出願人
住友電気工業株式会社
代理人
弁理士法人片山特許事務所
主分類
H03F
1/02 20060101AFI20250619BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】小型化が可能な増幅回路を提供する。
【解決手段】増幅回路100は、入力信号Siを第1信号S1と第2信号S2とに分配する第1分配器14と、第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号S3として出力するコントロールアンプ10と、第2信号を、動作帯域の中心周波数における位相が異なる第4信号S4と第5信号S5とに分配する第2分配器16と、第4信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第1補助アンプ12aと、第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第2補助アンプ12bと、ブランチラインカプラである合成器18と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、
前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、
前記第2信号を、動作帯域の中心周波数における位相が異なる第4信号と第5信号とに分配する第2分配器と、
前記第4信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第1補助アンプと、
前記第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第2補助アンプと、
前記第6信号が入力する第1端と、前記第7信号が入力する第2端と、前記第3信号が入力する第3端と、出力信号を出力する第4端と、前記第1端と前記第2端を接続する第1伝送線路と、前記第1端と前記第3端を接続する第2伝送線路と、前記第3端と前記第4端を接続する第3伝送線路と、前記第2端と前記第4端を接続する第4伝送線路と、を備え、動作帯域の中心周波数における前記第1伝送線路および前記第3伝送線路の前記中心周波数における第1特性インピーダンスは基準インピーダンスより高く、前記第2伝送線路および前記第4伝送線路の前記中心周波数における第2特性インピーダンスは前記第1特性インピーダンス/√2より低いブランチラインカプラと、
を備え、
前記第7信号の電力の振幅は前記第6信号の電力の振幅より大きい増幅回路。
続きを表示(約 840 文字)
【請求項2】
前記第6信号の電力の振幅に対する前記第7信号の電力の振幅の第1比と、前記第1端に入力する前記中心周波数の信号が前記第4端に分配される信号の電力の振幅に対する前記第3端に分配される信号の電力の振幅の第2比と、の差は、1dB以下である請求項1に記載の増幅回路。
【請求項3】
前記第2比は、2dB以上である請求項2に記載の増幅回路。
【請求項4】
前記第1特性インピーダンスは、前記基準インピーダンスの1.2倍以上であり、前記第2特性インピーダンスは、前記第1特性インピーダンスの0.9/√2倍以下である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項5】
前記第1伝送線路および前記第3伝送線路の第1幅は、前記第1端、前記第2端、前記第3端および前記第4端に接続される第5伝送線路の第2幅より小さく、前記第2伝送線路および前記第4伝送線路の第3幅は、前記第1幅より大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項6】
前記第2補助アンプの飽和電力は、前記第1補助アンプの飽和電力より大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項7】
前記第1補助アンプの飽和電力に対する前記第2補助アンプの飽和電力の比は2dB以上である請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項8】
前記第2補助アンプの物理的大きさは、前記第1補助アンプの物理的大きさより大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項9】
前記第5信号の電力の振幅は前記第4信号の電力の振幅より大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の増幅回路。
【請求項10】
前記第4信号の電力の振幅に対する前記第5信号の電力の振幅の比は2dB以上である請求項9に記載の増幅回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、増幅回路に関する。
続きを表示(約 3,700 文字)
【背景技術】
【0002】
LMBA(Load Modulated Balanced Amplifier)は、入力信号が分配された一方の信号を増幅するコントロールアンプと、入力信号が分配された他方の信号を増幅するバランスアンプを備えている。コントロールアンプの出力信号とバランスアンプの出力信号を合成する合成器に3dBブランチラインカプラを用いることが知られている(例えば特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許出願公開第2022/0255506号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
LMBAでは、カプラの特性の観点から、3dBブランチラインカプラとして、1/4波長線路を用いる分布定数型ブランチラインカプラを用いる。しかしながら、1/4波長線路を用いるため分布定数型ブランチラインカプラは大きく、増幅回路が大型化してしまう。
【0005】
本開示は、上記課題に鑑みなされたものであり、小型化が可能な増幅回路を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態は、入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、前記第2信号を、動作帯域の中心周波数における位相が異なる第4信号と第5信号とに分配する第2分配器と、前記第4信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第1補助アンプと、前記第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第2補助アンプと、前記第6信号が入力する第1端と、前記第7信号が入力する第2端と、前記第3信号が入力する第3端と、出力信号を出力する第4端と、前記第1端と前記第2端を接続する第1伝送線路と、前記第1端と前記第3端を接続する第2伝送線路と、前記第3端と前記第4端を接続する第3伝送線路と、前記第2端と前記第4端を接続する第4伝送線路と、を備え、動作帯域の中心周波数における前記第1伝送線路および前記第3伝送線路の前記中心周波数における第1特性インピーダンスは基準インピーダンスより高く、前記第2伝送線路および前記第4伝送線路の前記中心周波数における第2特性インピーダンスは前記第1特性インピーダンス/√2より低いブランチラインカプラと、を備え、前記第7信号の電力の振幅は前記第6信号の電力の振幅より大きい増幅回路である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、小型化が可能な増幅回路を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1に係る増幅回路の回路図である。
図2は、実施例1における分配器を示す回路図である。
図3は、実施例1における合成器の例を示す回路図である。
図4は、実施例1におけるブランチラインカプラの平面図である。
図5は、比較例1に係る増幅回路の回路図である。
図6は、比較例2における増幅回路の一部を示す回路図である。
図7は、比較例2における増幅回路の一部を示す回路図である。
図8は、比較例3および実施例1における合成器の動作を説明する模式図である。
図9は、比較例3におけるバランスアンプを示す回路図である。
図10は、実施例1の例1におけるバランスアンプを示す回路図である。
図11は、実施例1の例2におけるバランスアンプを示す回路図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の一実施形態は、入力信号を第1信号と第2信号とに分配する第1分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第3信号として出力するコントロールアンプと、前記第2信号を、動作帯域の中心周波数における位相が異なる第4信号と第5信号とに分配する第2分配器と、前記第4信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第1補助アンプと、前記第5信号を増幅し、増幅した信号を第7信号として出力する第2補助アンプと、前記第6信号が入力する第1端と、前記第7信号が入力する第2端と、前記第3信号が入力する第3端と、出力信号を出力する第4端と、前記第1端と前記第2端を接続する第1伝送線路と、前記第1端と前記第3端を接続する第2伝送線路と、前記第3端と前記第4端を接続する第3伝送線路と、前記第2端と前記第4端を接続する第4伝送線路と、を備え、動作帯域の中心周波数における前記第1伝送線路および前記第3伝送線路の前記中心周波数における第1特性インピーダンスは基準インピーダンスより高く、前記第2伝送線路および前記第4伝送線路の前記中心周波数における第2特性インピーダンスは前記第1特性インピーダンス/√2より低いブランチラインカプラと、を備え、前記第7信号の電力の振幅は前記第6信号の電力の振幅より大きい増幅回路である。これにより、ブランチラインカプラを小型化でき、かつコントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(2)上記(1)において、前記第6信号の電力の振幅に対する前記第7信号の電力の振幅の第1比と、前記第1端に入力する前記中心周波数の信号が前記第4端に分配される信号の電力の振幅に対する前記第3端に分配される信号の電力の振幅の第2比と、の差は、1dB以下であってもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(3)上記(2)において、前記第2比は、2dB以上であってもよい。これにより、ブランチラインカプラを小型化できる。
(4)上記(1)から(3)のいずれかにおいて、前記第1特性インピーダンスは、前記基準インピーダンスの1.2倍以上であり、前記第2特性インピーダンスは、前記第1特性インピーダンスの0.9/√2倍以下であってもよい。これにより、ブランチラインカプラを小型化できる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記第1伝送線路および前記第3伝送線路の第1幅は、前記第1端、前記第2端、前記第3端および前記第4端に接続される第5伝送線路の第2幅より小さく、前記第2伝送線路および前記第4伝送線路の第3幅は、前記第1幅より大きくてもよい。これにより、ブランチラインカプラを小型化できる。
(6)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第2補助アンプの飽和電力は、前記第1補助アンプの飽和電力より大きくてもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(7)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第1補助アンプの飽和電力に対する前記第2補助アンプの飽和電力の比は2dB以上であってもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(8)上記(1)から(5)のいずれかにおいて、前記第2補助アンプの物理的大きさは、前記第1補助アンプの物理的大きさより大きくえもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(9)上記(1)から(8)のいずれかにおいて、前記第5信号の電力の振幅は前記第4信号の電力の振幅より大きくてもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
(10)上記(9)において、前記第4信号の電力の振幅に対する前記第5信号の電力の振幅の比は2dB以上であってもよい。これにより、コントロールアンプの負荷インピーダンスの変動を抑制できる。
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態にかかる増幅回路の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【0010】
[実施例1]
図1は、実施例1に係る増幅回路の回路図である。図1に示すように、実施例1の増幅回路100では、入力端子Tinと出力端子Toutとの間にコントロールアンプ10およびバランスアンプ11が並列に接続されている。入力端子Tinに入力信号Siとして高周波信号が入力する。増幅回路100が移動体通信の基地局に用いられる場合、高周波信号の周波数は例えば0.5GHz以上かつ10GHz以下である。分配器14(第1分配器)は入力端子Tinに入力した入力信号Siを信号S1(第1信号)とS2(第2信号)とに分配する。
(【0011】以降は省略されています)
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