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公開番号2025122941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2024018700
出願日2024-02-09
発明の名称コネクタ
出願人株式会社オートネットワーク技術研究所,住友電装株式会社,住友電気工業株式会社
代理人個人,個人
主分類H01R 4/62 20060101AFI20250815BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】端子間のガルバニック腐食を抑制可能としたコネクタを提供する。
【解決手段】コネクタは、取付孔27を有する板状の第1端子21と、第2端子51と、第1端子21と第2端子51との間に設けられる中継端子30と、第1端子21、第2端子51及び中継端子30を締結固定するボルト部材40とを備える。第1端子21と第2端子51とは、互いに異種の金属にて形成されている。中継端子30は、イオン化傾向が第1端子21と第2端子51の中間である金属にて形成されている。第1端子21は、取付孔27の内周面を含む第1端子21の表面に酸化被膜を有する。中継端子30は、取付孔27に圧入固定される圧入固定部32を有する。圧入固定部32は、取付孔27内に挿入される挿入部34と、挿入部34の外周面から突出し、取付孔27の内周面における酸化被膜を削る突出部35とを有している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
取付孔を有する板状の第1端子と、
第2端子と、
前記第1端子と前記第2端子との間に設けられる中継端子と、
前記第1端子、前記第2端子及び前記中継端子を締結固定するボルト部材と、を備え、
前記第1端子と前記第2端子とは、互いに異種の金属にて形成されており、
前記中継端子は、イオン化傾向が前記第1端子と前記第2端子の中間である金属にて形成されており、
前記第1端子は、前記取付孔の内周面を含む前記第1端子の表面に酸化被膜を有し、
前記中継端子は、前記取付孔に圧入固定される圧入固定部を有し、
前記圧入固定部は、前記取付孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の外周面から突出し、前記取付孔の内周面における前記酸化被膜を削る突出部と、を有している、
コネクタ。
続きを表示(約 480 文字)【請求項2】
前記コネクタは、板状のバスバーにて形成される芯線と、前記芯線の外周を被覆する絶縁被覆とを有する電線を備え、
前記芯線は、前記絶縁被覆から露出する露出部を有し、
前記第1端子は、前記露出部に一体に形成されている、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項3】
前記中継端子は、前記ボルト部材が挿通されるボルト挿通孔を有し、
前記ボルト挿通孔は、前記電線の長さ方向に沿って長い長孔形状をなしている、
請求項2に記載のコネクタ。
【請求項4】
前記中継端子は、前記ボルト部材が挿通されるボルト挿通孔と、前記ボルト挿通孔の内周面から突出して前記ボルト部材に対してボルト軸方向に係止することにより前記ボルト部材を抜け止めする係止凸部と、を有している、
請求項1に記載のコネクタ。
【請求項5】
前記中継端子は、前記第2端子に接触する接触面と、前記中継端子を前記取付孔に圧入する際に押圧される押圧面とをそれぞれ個別に有している、
請求項1に記載のコネクタ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、コネクタに関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
例えば特許文献1には、板状の第1端子と、第2端子と、第1端子と第2端子とを締結固定するボルトとを備えるコネクタが記載されている。第1端子と第2端子とがボルトの締結により接触することにより、第1端子と第2端子とが互いに電気的に接続される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-155204号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記のようなコネクタでは、第1端子と第2端子とが互いに異種の金属からなる場合、第1端子と第2端子との接触部に水が付着することにより、ガルバニック腐食(異種金属接触腐食)が発生するおそれがある。
【0005】
本開示の目的は、端子間のガルバニック腐食を抑制可能としたコネクタを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示のコネクタは、取付孔を有する板状の第1端子と、第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に設けられる中継端子と、前記第1端子、前記第2端子及び前記中継端子を締結固定するボルト部材と、を備え、前記第1端子と前記第2端子とは、互いに異種の金属にて形成されており、前記中継端子は、イオン化傾向が前記第1端子と前記第2端子の中間である金属にて形成されており、前記第1端子は、前記取付孔の内周面を含む前記第1端子の表面に酸化被膜を有し、前記中継端子は、前記取付孔に圧入固定される圧入固定部を有し、前記圧入固定部は、前記取付孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の外周面から突出し、前記取付孔の内周面における前記酸化被膜を削る突出部と、を有している。
【発明の効果】
【0007】
本開示のコネクタによれば、端子間のガルバニック腐食を抑制することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、一実施形態におけるコネクタの斜視図である。
図2は、同実施形態におけるコネクタの分解斜視図である。
図3は、同実施形態のコネクタにおける図1の3-3線に沿った断面図である。
図4は、同実施形態における中継端子の平面図である。
図5は、同実施形態における中継端子の斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示のコネクタは、
[1]取付孔を有する板状の第1端子と、第2端子と、前記第1端子と前記第2端子との間に設けられる中継端子と、前記第1端子、前記第2端子及び前記中継端子を締結固定するボルト部材と、を備え、前記第1端子と前記第2端子とは、互いに異種の金属にて形成されており、前記中継端子は、イオン化傾向が前記第1端子と前記第2端子の中間である金属にて形成されており、前記第1端子は、前記取付孔の内周面を含む前記第1端子の表面に酸化被膜を有し、前記中継端子は、前記取付孔に圧入固定される圧入固定部を有し、前記圧入固定部は、前記取付孔内に挿入される挿入部と、前記挿入部の外周面から突出し、前記取付孔の内周面における前記酸化被膜を削る突出部と、を有している。
【0010】
この構成によれば、互いに異種金属からなる第1端子と第2端子とは、中継端子を介して電気的に接続される。そして、中継端子は、イオン化傾向が第1端子と第2端子の中間である金属にて形成される。このため、第1端子と第2端子との間におけるガルバニック腐食を抑制することが可能となる。また、中継端子における圧入固定部は、取付孔内に挿入される挿入部と、挿入部の外周面から突出し、取付孔の内周面における酸化被膜を削る突出部とを有している。この構成によれば、圧入固定部を取付孔に圧入することにより、突出部によって取付孔の内周面における酸化被膜の一部を除去することができる。このため、取付孔と圧入固定部との間の接触抵抗を減少させることができる。また、圧入固定部を取付孔に圧入する前段階で、取付孔の酸化被膜を除去する必要がなくなるため、取付作業工程の簡略化が可能となる。
(【0011】以降は省略されています)

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