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公開番号2025088439
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-11
出願番号2023203143
出願日2023-11-30
発明の名称ドハティ増幅回路
出願人住友電工デバイス・イノベーション株式会社
代理人個人
主分類H03F 1/02 20060101AFI20250604BHJP(基本電子回路)
要約【課題】特性を向上させることができるドハティ増幅回路を提供する。
【解決手段】ドハティ増幅回路は、入力された入力信号を第1信号と第2信号と第3信号に分配し、前記第2信号の電力を前記第3信号の電力より大きく分配する分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力するメインアンプ10と、前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第5信号として出力する第1ピークアンプ12と、前記第3信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第2ピークアンプ14と、前記第4信号と前記第5信号と前記第6信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力端子に出力する合成器と、を備え、前記第1ピークアンプがオンする前記入力信号の入力電力は、前記第2ピークアンプがオンする前記入力電力より小さい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
入力された入力信号を第1信号と第2信号と第3信号に分配し、前記第2信号の電力を前記第3信号の電力より大きく分配する分配器と、
前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力するメインアンプと、
前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第5信号として出力する第1ピークアンプと、
前記第3信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第2ピークアンプと、
前記第4信号と前記第5信号と前記第6信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力端子に出力する合成器と、
を備え、
前記第1ピークアンプがオンする前記入力信号の入力電力は、前記第2ピークアンプがオンする前記入力電力より小さいドハティ増幅回路。
続きを表示(約 930 文字)【請求項2】
前記メインアンプおよび前記第1ピークアンプが動作し、前記第2ピークアンプが動作しないとき、
前記第1ピークアンプから前記合成器を見た動作帯域の中心周波数におけるインピーダンスのスミスチャート上の第1位置と、前記第1ピークアンプの利得が最大となる前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第2位置と、の第1距離は、
前記メインアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の位置と、前記メインアンプの利得が最大となる前記メインアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の位置と、の第2距離より短い請求項1に記載のドハティ増幅回路。
【請求項3】
前記スミスチャート上における前記第1位置は、前記第2位置を中心とし、前記第1位置と、前記第1ピークアンプの効率が最大となる前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第3位置と、の距離を、直径とする円内に位置する請求項2に記載のドハティ増幅回路。
【請求項4】
前記メインアンプ、前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプが動作するとき、
前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第4位置と、前記第2位置と、の第3距離は、前記第1距離以下である請求項2または請求項3に記載のドハティ増幅回路。
【請求項5】
前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプに同じバイアス電圧を供給したときに、前記第1ピークアンプの飽和電力は前記第2ピークアンプの飽和電力より大きい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドハティ増幅回路。
【請求項6】
前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプに同じバイアス電圧を供給したときに、前記第1ピークアンプの飽和電力と前記第2ピークアンプの飽和電力とは等しい請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のドハティ増幅回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、ドハティ増幅回路に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
メインアンプと2個以上のピークアンプを用いたN(Nは3以上)-wayドハティ増幅回路が知られている(例えば特許文献1、2)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第8022760号明細書
米国特許第10601375号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ドハティ増幅回路では、増幅する変調波の利得を向上させることが求められている。
【0005】
本開示は、特性を向上させることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本開示の一実施形態は、入力された入力信号を第1信号と第2信号と第3信号に分配し、前記第2信号の電力を前記第3信号の電力より大きく分配する分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力するメインアンプと、前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第5信号として出力する第1ピークアンプと、前記第3信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第2ピークアンプと、前記第4信号と前記第5信号と前記第6信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力端子に出力する合成器と、を備え、前記第1ピークアンプがオンする前記入力信号の入力電力は、前記第2ピークアンプがオンする前記入力電力より小さいドハティ増幅回路である。
【発明の効果】
【0007】
本開示によれば、特性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、実施例1に係るドハティ増幅回路のブロック図である。
図2は、実施例1における半導体装置の平面図である。
図3は、実施例1および比較例1におけるPoutに対する確率、Pinに対する各アンプのPout、Pinに対する各アンプの利得、Pinに対する全体の利得を示す模式図である。
図4は、実施例1における負荷インピーダンスを示すスミスチャートである。
図5は、実施例1の変形例1における負荷インピーダンスを示すスミスチャートである。
図6は、実施例2における半導体装置の平面図である。
図7は、実施例2および実施例1におけるPoutに対する確率、Pinに対する各アンプのPout、Pinに対する各アンプの利得、Pinに対する全体の利得を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施形態の内容を列記して説明する。
(1)本開示の一実施形態は、入力された入力信号を第1信号と第2信号と第3信号に分配し、前記第2信号の電力を前記第3信号の電力より大きく分配する分配器と、前記第1信号を増幅し、増幅した信号を第4信号として出力するメインアンプと、前記第2信号を増幅し、増幅した信号を第5信号として出力する第1ピークアンプと、前記第3信号を増幅し、増幅した信号を第6信号として出力する第2ピークアンプと、前記第4信号と前記第5信号と前記第6信号とを合成し、合成した信号を出力信号として出力端子に出力する合成器と、を備え、前記第1ピークアンプがオンする前記入力信号の入力電力は、前記第2ピークアンプがオンする前記入力電力より小さいドハティ増幅回路である。これにより、変調波の確率の高い電力の範囲において、全体の利得が大きくなる。よって、変調波の利得を向上でき、特性を向上できる。
(2)上記(1)において、前記メインアンプおよび前記第1ピークアンプが動作し、前記第2ピークアンプが動作しないとき、前記第1ピークアンプから前記合成器を見た動作帯域の中心周波数におけるインピーダンスのスミスチャート上の第1位置と、前記第1ピークアンプの利得が最大となる前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第2位置と、の第1距離は、前記メインアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の位置と、前記メインアンプの利得が最大となる前記メインアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の位置と、の第2距離より短くてもよい。これにより、特性をより向上できる。
(3)上記(2)において、前記スミスチャート上における前記第1位置は、前記第2位置を中心とし、前記第1位置と、前記第1ピークアンプの効率が最大となる前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第3位置と、の距離を、直径とする円内に位置してもよい。これにより、特性をより向上できる。
(4)上記(2)または(3)において、前記メインアンプ、前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプが動作するとき、前記第1ピークアンプから前記合成器を見た前記中心周波数におけるインピーダンスの前記スミスチャート上の第4位置と、前記第2位置と、の第3距離は、前記第1距離以下であってもよい。これにより、特性をより向上できる。
(5)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプに同じバイアス電圧を供給したときに、前記第1ピークアンプの飽和電力は前記第2ピークアンプの飽和電力より大きくてもよい。これにより、同じ構造のアンプを用いることができる。
(6)上記(1)から(4)のいずれかにおいて、前記第1ピークアンプおよび前記第2ピークアンプに同じバイアス電圧を供給したときに、前記第1ピークアンプの飽和電力と前記第2ピークアンプの飽和電力とは等しくてもよい。これにより、特性をより向上できる。
【0010】
[本開示の実施形態の詳細]
本開示の実施形態にかかるドハティ増幅回路の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(【0011】以降は省略されています)

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