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公開番号
2025073391
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-13
出願番号
2023184137
出願日
2023-10-26
発明の名称
スイッチ回路
出願人
ローム株式会社
代理人
弁理士法人 佐野特許事務所
主分類
H03K
17/082 20060101AFI20250502BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】スイッチング素子の状態を正しく制御する。
【解決手段】スイッチ回路(1A)は、スイッチング素子(10)と、ゲート駆動回路(20)と、スイッチング素子のゲート配線(WR
G
)及びソース配線(WR
S
)間に設けられたクランプ回路(30)とを備える。クランプ回路は、ゲート配線及びソース配線間に挿入された複数のMOSFETの直列回路を有する。各MOSFETにおいてドレイン及びゲートは互いに短絡され、複数のMOSFETはソース配線に接続された第1MOSFET(Mcs)及びゲート配線に接続された第2MOSFET(Mcg)を含む。第1MOSFETのバックゲート及びソースはソース配線に接続される。第2MOSFETにおいてバックゲートはソースに非接続であって、第2MOSFETのバックゲートは第1MOSFETのバックゲートに接続される。
【選択図】図9
特許請求の範囲
【請求項1】
スイッチング素子と、
前記スイッチング素子のゲートに対してゲート信号を供給するよう構成されたゲート駆動回路と、
前記スイッチング素子のゲートが接続されるゲート配線と前記スイッチング素子のソースが接続されるソース配線との間に設けられたクランプ回路と、を備え、
前記クランプ回路は、前記ゲート配線及び前記ソース配線間に挿入された複数のMOSFETの直列回路を有し、各MOSFETにおいてドレイン及びゲートは互いに短絡され、
前記複数のMOSFETは、前記ソース配線に接続された第1MOSFET及び前記ゲート配線に接続された第2MOSFETを含み、
前記第1MOSFETのバックゲート及びソースは前記ソース配線に接続され、
前記第2MOSFETにおいてバックゲートはソースに非接続であって、前記第2MOSFETのバックゲートは前記第1MOSFETのバックゲートに接続される
、スイッチ回路。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
グランド電位が与えられ且つ第1導電型を有する基板領域と、
第1導電型を有する第1半導体領域と、
前記基板領域と前記第1半導体領域との間に設けられ且つ第2導電型を有する第2半導体領域と、を有する半導体基板を備え、前記複数のMOSFETの夫々は前記第1半導体領域上に形成される
、請求項1に記載のスイッチ回路。
【請求項3】
第1導電型はP型であって第2導電型はN型であり、
前記第2半導体領域に前記グランド電位よりも低い電圧が加わることで、前記基板領域、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタであって且つ前記第2MOSFETの寄生バイポーラトランジスタにコレクタ電流が発生したとき、前記第2MOSFETの寄生バイポーラトランジスタのコレクタ電流は前記第2MOSFETのバックゲートから前記第1MOSFETのバックゲート及びソースを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項2に記載のスイッチ回路。
【請求項4】
前記複数のMOSFETは、前記第1MOSFETと前記第2MOSFETとの間に設けられた中間MOSFETを有し、
前記中間MOSFETにおいてバックゲート及びソースは短絡され、
前記第2半導体領域に前記グランド電位よりも低い電圧が加わることで、前記基板領域、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタであって且つ前記中間MOSFETの寄生バイポーラトランジスタにコレクタ電流が発生したとき、前記中間MOSFETの寄生バイポーラトランジスタのコレクタ電流は前記中間MOSFETのバックゲートから前記第1MOSFETのチャネルを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項3に記載のスイッチ回路。
【請求項5】
前記複数のMOSFETは、前記第1MOSFETと前記第2MOSFETとの間に設けられた中間MOSFETを有し、
前記中間MOSFETにおいてバックゲートはソースに非接続であって、前記中間MOSFETのバックゲートは前記第1MOSFETのバックゲートに接続され、
前記第2半導体領域に前記グランド電位よりも低い電圧が加わることで、前記基板領域、前記第1半導体領域及び前記第2半導体領域により形成されるPNP型の寄生バイポーラトランジスタであって且つ前記中間MOSFETの寄生バイポーラトランジスタにコレクタ電流が発生したとき、前記中間MOSFETの寄生バイポーラトランジスタのコレクタ電流は前記中間MOSFETのバックゲートから前記第1MOSFETのバックゲート及びソースを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項3に記載のスイッチ回路。
【請求項6】
前記第2半導体領域は抵抗を介して前記ソース配線に接続される
、請求項2~5の何れかに記載のスイッチ回路。
【請求項7】
前記第2MOSFETのバックゲートに電流が発生したとき、当該電流は前記第1MOSFETのバックゲート及びソースを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項1~3の何れかに記載のスイッチ回路。
【請求項8】
前記複数のMOSFETは、前記第1MOSFETと前記第2MOSFETとの間に設けられた中間MOSFETを有し、
前記中間MOSFETにおいてバックゲート及びソースは短絡され、
前記中間MOSFETのバックゲートに電流が発生したとき、当該電流は前記中間MOSFETのソース及び前記第1MOSFETのチャネルを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項1~3の何れかに記載のスイッチ回路。
【請求項9】
前記複数のMOSFETは、前記第1MOSFETと前記第2MOSFETとの間に設けられた中間MOSFETを有し、
前記中間MOSFETにおいてバックゲートはソースに非接続であって、前記中間MOSFETのバックゲートは前記第1MOSFETのバックゲートに接続され、
前記中間MOSFETのバックゲートに電流が発生したとき、当該電流は前記第1MOSFETのバックゲート及びソースを通じて前記ソース配線に導かれる
、請求項1~3の何れかに記載のスイッチ回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、スイッチ回路に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)
【背景技術】
【0002】
スイッチング素子を有するスイッチ回路では、スイッチング素子にゲート信号を与えることでスイッチング素子をオン又はオフさせる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-188429号公報
【0004】
[概要]
スイッチ回路においてスイッチング素子のゲート-ソース間にクランプ回路を挿入する場合もある。クランプ回路によりスイッチング素子のゲート-ソース間電圧の変動幅に制限を与え、これによってスイッチング素子の応答性向上等を図ることができる。但し、クランプ回路の構成によっては、クランプ回路がスイッチング素子の制御に悪影響を及ぼす可能性がある。
【0005】
本開示の一態様に係るスイッチ回路は、スイッチング素子と、前記スイッチング素子のゲートに対してゲート信号を供給するよう構成されたゲート駆動回路と、前記スイッチング素子のゲートが接続されるゲート配線と前記スイッチング素子のソースが接続されるソース配線との間に設けられたクランプ回路と、を備え、前記クランプ回路は、前記ゲート配線及び前記ソース配線間に挿入された複数のMOSFETの直列回路を有し、各MOSFETにおいてドレイン及びゲートは互いに短絡され、前記複数のMOSFETは、前記ソース配線に接続された第1MOSFET及び前記ゲート配線に接続された第2MOSFETを含み、前記第1MOSFETのバックゲート及びソースは前記ソース配線に接続され、前記第2MOSFETにおいてバックゲートはソースに非接続であって、前記第2MOSFETのバックゲートは前記第1MOSFETのバックゲートに接続される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、本開示の実施形態に係るスイッチ回路の構成図である。
図2は、本開示の実施形態に係る半導体基板の外観斜視図である。
図3は、本開示の実施形態に係り、トランジスタ(MOSFET)の縦構造図である。
図4は、本開示の実施形態に係り、トランジスタ(MOSFET)の縦構造において寄生バイポーラトランジスタが形成されることを示すための図である。
図5は、参考構成に係り、参考スイッチ回路の構成図である。
図6は、参考構成に係り、寄生バイポーラトランジスタにコレクタ電流が発生する様子を示す図である。
図7は、参考構成に係り、寄生バイポーラトランジスタのコレクタ電流の流路を説明するための図である。
図8は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、スイッチ回路の構成図である。
図9は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、クランプ回路中のMOSFETのバックゲートにて発生した電流の流路を説明するための図である。
図10は、参考構成に係り、参考スイッチ回路の特性を示す図である。
図11は、本開示の実施形態に属する第1実施例に係り、スイッチ回路の特性を示す図である。
図12は、本開示の実施形態に属する第2実施例に係り、スイッチ回路の構成図である。
図13は、本開示の実施形態に属する第3実施例に係り、スイッチ回路の構成図である。
図14は、本開示の実施形態に属する第5実施例に係り、スイッチ回路の構成図である。
図15は、本開示の実施形態に属する第8実施例に係り、電流センサの概略構成図である。
図16は、本開示の実施形態に属する第8実施例に係り、電流センサの一部構成図である。
図17は、本開示の実施形態に属する第8実施例に係り、2つのクロック信号及び4つのスイッチの状態などの関係を示すタイミングチャートである。
図18は、本開示の実施形態に属する第8実施例に係り、各スイッチの状態を示す図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、本開示の実施形態の例を、図面を参照して具体的に説明する。参照される各図において、同一の部分には同一の符号を付し、同一の部分に関する重複する説明を原則として省略する。尚、本明細書では、記述の簡略化上、情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等を参照する記号又は符号を記すことによって、該記号又は符号に対応する情報、信号、物理量、機能部、回路、素子又は部品等の名称を省略又は略記することがある。例えば、後述の“10”によって参照されるスイッチングトランジスタは(図1参照)、スイッチングトランジスタ10と表記されることもあるし、トランジスタ10と略記されることもあり得るが、それらは全て同じものを指す。
【0008】
まず、本開示の実施形態の記述にて用いられる幾つかの用語について説明を設ける。グランドとは、基準となる0V(ゼロボルト)の電位を有する基準導電部(reference conductor)を指す又は0Vの電位そのものを指す。基準導電部は金属等の導体を用いて形成されて良い。0Vの電位をグランド電位と称することもある。本開示の実施形態において、特に基準を設けずに示される電圧はグランドから見た電位を表す。レベルとは電位のレベルを指し、任意の注目した信号又は電圧についてハイレベルはローレベルよりも高い電位を有する。
【0009】
MOSFETに例示されるFET(電界効果トランジスタ)として構成された任意のトランジスタについて、オン状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が導通している状態を指し、オフ状態とは、当該トランジスタのドレイン及びソース間が非導通となっている状態(遮断状態)を指す。FETに分類されないトランジスタについても同様である。MOSFETは、特に記述無き限り、エンハンスメント型のMOSFETであると解される。MOSFETは“metal-oxide-semiconductor field-effect transistor”の略称である。MOSFETとして構成された任意のトランジスタにおいて、ゲート-ソース間電圧とは、ソースの電位から見たゲートの電位を指す。
【0010】
任意のスイッチを1以上のFET(電界効果トランジスタ)にて構成することができ、或るスイッチがオン状態のときには当該スイッチの両端間が導通する一方で或るスイッチがオフ状態のときには当該スイッチの両端間が非導通となる。以下、任意のトランジスタ又はスイッチについて、オン状態、オフ状態を、単に、オン、オフと表現することもある。
(【0011】以降は省略されています)
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