TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025110179
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-28
出願番号
2024003965
出願日
2024-01-15
発明の名称
窒化物半導体装置
出願人
ローム株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
H10D
30/83 20250101AFI20250718BHJP()
要約
【課題】局所的な電界集中を緩和すること。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、電子供給層18、ゲート層22、およびゲート電極24を覆う第1パッシベーション層32と、第1パッシベーション層32上に設けられた第1フィールドプレート電極40と、を含む。第1フィールドプレート電極40は、プレート本体部42と、プレート本体部42とソース電極52とを電気的に接続する接続部44と、を含む。プレート本体部42は、平面視でゲート層22とドレイン電極54との間の領域に少なくとも部分的に設けられているとともに、平面視でX軸方向と直交するY軸方向に延びている。接続部44は、プレート本体部42とソース電極52との間であってゲート電極24の上方に配置されているとともに、Y軸方向を幅方向としてX軸方向に延びてプレート本体部42とソース電極52とを接続している。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
窒化物半導体によって構成された電子走行層と、
前記電子走行層上に設けられ、前記電子走行層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体によって構成された電子供給層と、
前記電子供給層上に設けられ、アクセプタ型不純物を含む窒化物半導体によって構成されたゲート層と、
前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、
前記電子供給層、前記ゲート層、および前記ゲート電極を覆い、第1方向に互いに離隔し且つ前記第1方向において前記ゲート層を挟んで配置された第1ソース開口及び第1ドレイン開口を含む第1パッシベーション層と、
前記第1ソース開口により前記電子供給層に接しているソース電極と、
前記第1ドレイン開口により前記電子供給層に接しているドレイン電極と、
前記第1パッシベーション層上に設けられた第1フィールドプレート電極と、
前記第1パッシベーション層および前記第1フィールドプレート電極を覆う第2パッシベーション層と、
を含み、
前記第1フィールドプレート電極は、前記ソース電極から前記第1方向に離隔して設けられたプレート本体部と、前記プレート本体部と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を含み、
前記プレート本体部は、平面視で前記ゲート電極と前記ドレイン電極との間の領域に少なくとも部分的に設けられているとともに、平面視で前記第1方向と直交する第2方向に延びており、
前記接続部は、前記プレート本体部と前記ソース電極との間であって前記ゲート電極の上方に配置されているとともに、前記第2方向を幅方向として前記第1方向に延びて前記プレート本体部と前記ソース電極とを接続しており、
前記接続部の幅は、前記プレート本体部の前記第2方向の長さよりも短い、
窒化物半導体装置。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記第1フィールドプレート電極の膜厚は、前記ソース電極の膜厚よりも薄い、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記第1パッシベーション層の膜厚は、前記第2パッシベーション層の膜厚より薄い、
請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記第1フィールドプレート電極の膜厚は、前記第2パッシベーション層より薄い、
請求項1または請求項2に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記接続部の面積は、前記プレート本体部の面積の1/10以下である、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記接続部の幅は、前記プレート本体部の前記第2方向の長さに対して1/50以下である、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記接続部の幅は、5μm以上10μm以下である、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記ソース電極は、前記第2パッシベーション層上に設けられ、前記ドレイン電極に向けて延びたフィールドプレート部を含み、
前記フィールドプレート部は、平面視で前記ゲート電極を覆っており、
前記フィールドプレート部における前記ドレイン電極寄りの端部は、前記第1フィールドプレート電極のドレイン電極寄りの端部よりも、前記ドレイン電極寄りに位置している、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記ソース電極を覆う第3パッシベーション層と、
前記第3パッシベーション層上に設けられ、前記ソース電極と電気的に接続されている第2フィールドプレート電極と、
を含み、
前記第2フィールドプレート電極は、平面視で前記ゲート層と前記ドレイン電極との間の領域に少なくとも部分的に設けられており、
前記第2フィールドプレート電極の前記ドレイン電極寄りの端部は、前記第1フィールドプレート電極の前記ドレイン電極寄りの端部よりも前記ドレイン電極寄りに位置している、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項10】
前記第2パッシベーション層には、前記第1ソース開口と連通する第2ソース開口が形成されており、
前記第1ソース開口及び前記第2ソース開口によって構成されるソース開口は、前記接続部が露出する内壁面を有し、
前記ソース開口の前記内壁面は、前記第1パッシベーション層および前記第2パッシベーション層の厚さ方向に対して傾斜した傾斜面を含み、
前記接続部は、前記ソース電極と接続された接続端面を含み、
前記接続端面は、前記傾斜面に対応させて傾斜している、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関するものである。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある)を用いた高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)の製品化が進んでいる(たとえば特許文献1参照)。このような構成の窒化物半導体装置は、たとえば電子走行層と、電子走行層上に形成され、電子走行層よりもバンドギャップが大きい電子供給層と、電子走行層上に形成され、アクセプタ型不純物を含むゲート層と、ゲート層上に形成されたゲート電極と、電子供給層、ゲート層、およびゲート電極を覆うパッシベーション層と、を備える。また、この窒化物半導体装置は、ソース電極と一体化され、ソース電極からゲート層およびゲート電極を跨いでドレイン電極に向けて延びるフィールドプレート電極を備える。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-73506号公報
【0004】
[概要]
窒化物半導体装置では、たとえば、ゲート電極への正電圧の印加時に、ゲート層の端部に電界が局所的に集中することがある。
【0005】
本開示の一態様である窒化物半導体装置は、化物半導体によって構成された電子走行層と、前記電子走行層上に設けられ、前記電子走行層よりも大きなバンドギャップを有する窒化物半導体によって構成された電子供給層と、前記電子供給層上に設けられ、アクセプタ型不純物を含む窒化物半導体によって構成されたゲート層と、前記ゲート層上に設けられたゲート電極と、前記電子供給層、前記ゲート層、および前記ゲート電極を覆い、第1方向に互いに離隔し且つ前記第1方向において前記ゲート層を挟んで配置された第1ソース開口及び第1ドレイン開口を含む第1パッシベーション層と、前記第1ソース開口により前記電子供給層に接しているソース電極と、前記第1ドレイン開口により前記電子供給層に接しているドレイン電極と、前記第1パッシベーション層上に設けられた第1フィールドプレート電極と、前記第1パッシベーション層および前記第1フィールドプレート電極を覆う第2パッシベーション層と、を含み、前記第1フィールドプレート電極は、前記ソース電極から前記第1方向に離隔して設けられたプレート本体部と、前記プレート本体部と前記ソース電極とを電気的に接続する接続部と、を含み、前記プレート本体部は、平面視で前記ゲート層と前記ドレイン電極との間の領域に少なくとも部分的に設けられているとともに、平面視で前記第1方向と直交する第2方向に延びており、前記接続部は、前記プレート本体部と前記ソース電極との間であって前記ゲート電極の上方に配置されているとともに、前記第2方向を幅方向として前記第1方向に延びて前記プレート本体部と前記ソース電極とを接続しており、前記接続部の幅は、前記プレート本体部の前記第2方向の長さよりも短い。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、実施形態の窒化物半導体装置の例示的な概略平面図である。
図2は、図1のF2-F2線で窒化物半導体装置を切断した概略断面図である。
図3は、図1のF3-F3線で窒化物半導体装置を切断した概略断面図である。
図4は、図1の窒化物半導体装置の一部を拡大して示す概略平面図である。
図5は、図3の窒化物半導体装置の一部を拡大して示す概略断面図である。
図6は、比較例の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。
図7は、図2の窒化物半導体装置の例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図8は、図7に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図9は、図8に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図10は、図9に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図11は、図10に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図12は、図11に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図13は、図12に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図14は、図13の例示的な製造工程を示す概略平面図である。
図15は、図13に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図16は、図15に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図17は、図16に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図18は、図17に続く例示的な製造工程を示す概略断面図である。
図19は、変更例の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。
図20は、変更例の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。
図21は、変更例の窒化物半導体装置を示す概略平面図である。
図22は、変更例の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。
図23は、変更例の窒化物半導体装置を示す概略断面図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して本開示の窒化物半導体装置のいくつかの実施形態を説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするために、断面図では、ハッチング線が省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。本開示における「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単に対象物を区別するために用いられており、対象物を順位づけするものではない。
【0008】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図しない。
【0009】
(実施形態)
(窒化物半導体装置の概略構造)
図1は、実施形態の窒化物半導体装置10の例示的な概略平面図である。図2は、図1のF2-F2線で窒化物半導体装置10を切断した概略断面図である。図3は、図1のF3-F3線で窒化物半導体装置10を切断した概略断面図である。図4は、図1の窒化物半導体装置10の一部を拡大して示す概略平面図である。図5は、図3の窒化物半導体装置10の一部を拡大して示す概略断面図である。図1から図5において、明示的に別段の記載がない限り、「平面視」とは、窒化物半導体装置10をZ軸方向に沿って対象物を視ることを示す。図2、図3は、XZ平面に沿った断面構造を示している。
【0010】
一例では、窒化物半導体装置10は、GaNを用いたHEMTであってよい。以下では、図2から図5を参照して、窒化物半導体装置10の断面構造について説明した後、図1を参照して窒化物半導体装置10の平面構造について説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
ローム株式会社
光センサ
20日前
ローム株式会社
半導体装置
今日
ローム株式会社
チップ部品
21日前
ローム株式会社
テスト回路
20日前
ローム株式会社
半導体装置
13日前
ローム株式会社
半導体装置
19日前
ローム株式会社
半導体装置
6日前
ローム株式会社
チップ部品
4日前
ローム株式会社
チップ部品
4日前
ローム株式会社
チップ部品
4日前
ローム株式会社
チップ部品
4日前
ローム株式会社
電力制御回路
7日前
ローム株式会社
表示制御装置
7日前
ローム株式会社
水晶発振回路
7日前
ローム株式会社
電流測定回路
7日前
ローム株式会社
電池監視装置
7日前
ローム株式会社
オシレータ回路
21日前
ローム株式会社
半導体集積回路
1日前
ローム株式会社
チップインダクタ
21日前
ローム株式会社
セルバランス回路
7日前
ローム株式会社
グリッジ除去回路
7日前
ローム株式会社
窒化物半導体装置
1日前
ローム株式会社
アンプ及びモータ装置
19日前
ローム株式会社
表示ドライバ及び表示装置
7日前
ローム株式会社
半導体装置及びその製造方法
20日前
ローム株式会社
表示装置及びソースドライバ
21日前
ローム株式会社
表示装置及びソースドライバ
21日前
ローム株式会社
光センサおよび光学ユニット
22日前
ローム株式会社
表示装置及びソースドライバ
6日前
ローム株式会社
半導体装置、電子機器、車両
5日前
ローム株式会社
駆動回路、半導体装置、および電源装置
20日前
ローム株式会社
チップ部品およびチップ部品の製造方法
21日前
ローム株式会社
インタフェース回路、および半導体装置
20日前
ローム株式会社
半導体光装置及びその製造方法並びにセンサ
13日前
ローム株式会社
MEMSセンサ及びMEMSセンサの製造方法
4日前
ローム株式会社
階調電圧生成回路、表示ドライバ及び表示装置
21日前
続きを見る
他の特許を見る