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公開番号2025130516
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-08
出願番号2024027739
出願日2024-02-27
発明の名称圧電共振器
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類H03H 9/24 20060101AFI20250901BHJP(基本電子回路)
要約【課題】圧電膜3の結晶配向性を高めることにより位相雑音を小さくする。
【解決手段】圧電共振器100は、シリコンからなる振動板1と、振動板1を支持する支持部2と、振動板1の第1主面1Aの上方に積層された単結晶圧電体からなる圧電膜3と、圧電膜3の上に積層された上部電極41、42とを有する。第1主面1Aには、(111)面に対して-4°以上4°以下のオフ角が付いた結晶面が表出している。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
シリコンからなる振動板と、
前記振動板を支持する支持部と、
前記振動板の第1主面の上方に積層された単結晶圧電体からなる圧電膜と、
前記圧電膜の上に積層された上部電極と、を有し、
前記第1主面には、(111)面に対して-4°以上4°以下のオフ角が付いた結晶面が表出している、圧電共振器。
続きを表示(約 630 文字)【請求項2】
前記第1主面には、(111)面が表出している、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項3】
前記振動板と前記圧電膜の間に配置されたシード層を更に有する、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項4】
前記第1主面の法線方向から見て、前記振動板の長辺は凸形状を有している、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項5】
前記振動板には、3価又は5価の元素が1.0×10
19
cm
-3
以上の濃度で添加されている、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項6】
前記振動板は、下部電極である、請求項5記載の圧電共振器。
【請求項7】
前記圧電膜は、前記振動板の前記第1主面における格子配置を引き継いだ結晶構造を有する、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項8】
前記振動板に埋め込まれた温度補償部材を更に有する、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項9】
前記振動板の第1主面側及び前記第1主面側の逆方向に面する第2主面側の少なくとも一方に成膜された温度補償膜を更に有する、請求項1記載の圧電共振器。
【請求項10】
前記支持部には、3価又は5価の元素が1.0×10
19
cm
-3
以下の濃度で添加されている、請求項1記載の圧電共振器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、圧電共振器に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
非特許文献1には、単結晶シリコン層と金属層の間に圧電薄膜(窒化アルミニウムの薄膜)を挟んで構成された共振器が記載されている。単結晶シリコン層は高濃度にドープされて導電性があり、共振器の接地電極として使用されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
Yi Zhang et la、Fully-Differential TPoS Resonators Based on Dual Interdigital Electrodes for Feedthrough Suppression、2. Resonator Model and Design, 5~9行目、[online]、令和2年1月21日発行、MDPI Open Access Journals、[令和6年2月2日検索]、<URL:https://www.mdpi.com/2072-666X/11/2/119>
【0004】
[概要]
上記のように、単結晶シリコンと圧電薄膜とを組み合わせた圧電薄膜オンシリコン(Thin-Film Piezoelectric-on-Silicon:TPoS)は、圧電薄膜とシリコン基板とを組み合わせることにより低運動抵抗及び高Q値を実現することができる。
【0005】
TPoSの性能を決める要素の1つに圧電薄膜の結晶配向性(Crystal Orientation)が挙げられる。結晶配向性が高い圧電薄膜は、電気エネルギーと機械エネルギーの変換の割合を表す電気機械結合係数(k

)が良好な値となる。電気機械結合係数の向上により高い効率で電力を伝達することが可能となり、共振器における運動抵抗(Rm)が低くなる。共振器の位相雑音を表すリーソンの式の項には電力を示す係数(Po)が含まれる。動作抵抗を下げ、電力効率を向上させることにより、位相雑音を小さくすることができる。
【0006】
本開示の目的は、圧電膜の結晶配向性を高めることにより位相雑音が小さい圧電共振器を提供することにある。
【0007】
上述した課題を解決するために、本開示の一態様は、シリコンからなる振動板と、振動板を支持する支持部と、振動板の第1主面の上方に積層された単結晶圧電体からなる圧電膜と、圧電膜の上に積層された上部電極とを有する圧電共振器である。第1主面には、(111)面に対して-4°以上4°以下のオフ角が付いた結晶面が表出している。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、第1実施形態に係る圧電共振器100の構成を示す平面図である。
図2は、図1のII-II切断面における圧電共振器100の構成を示す断面図である。
図3は、図1のIII-III切断面における圧電共振器100の構成を示す断面図である。
図4Aは、図1~図3に示した圧電共振器100の製造方法の一例を示す工程断面図である(その1)。
図4Bは、図1~図3に示した圧電共振器100の製造方法の一例を示す工程断面図である(その2)。
図4Cは、図1~図3に示した圧電共振器100の製造方法の一例を示す工程断面図である(その3)。
図4Dは、図1~図3に示した圧電共振器100の製造方法の一例を示す工程断面図である(その4)。
図5は、第2実施形態に係る圧電共振器101の構成を示す断面図である。
図6は、第3実施形態に係る圧電共振器102の構成を示す平面図である。
図7は、第4実施形態に係る圧電共振器103の構成を示す断面図である。
図8は、振動板1の第1主面1A側に成膜された温度補償膜11を有する圧電共振器104の構成を示す断面図である。
図9は、振動板1の第1主面1A側及び第2主面1B側の双方に成膜された温度補償膜11、12を有する圧電共振器105の構成を示す断面図である。
図10は、振動板1の第2主面1B側に成膜された温度補償膜12を有する圧電共振器106の構成を示す断面図である。
【0009】
[詳細な説明]
以下、複数の実施形態に係わる圧電共振器及び圧電共振器の製造方法について、図面を参照しながら詳細に説明する。ただし、図面は模式的なものであり、厚みと平面寸法との関係、各部の厚みの比率などは現実のものとは異なることに留意すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係又は比率が異なる部分が含まれていることは勿論である。
【0010】
なお、以下で説明する実施形態は、包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の設置位置及び接続形態は、一例であり、本開示に限定する主旨ではない。また、以下の実施形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。また、以下の実施形態及びその変形例には、同様の構成要素が含まれている場合があり、同様の構成要素には共通の符号を付与し、重複する説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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