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公開番号2025167769
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-11-07
出願番号2024072671
出願日2024-04-26
発明の名称力率改善回路、制御装置、および電子機器
出願人ローム株式会社
代理人弁理士法人佐野特許事務所
主分類H02M 3/155 20060101AFI20251030BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】待機電力を削減することが可能となる力率改善回路を提供する。
【解決手段】力率改善回路(7)は、全波整流波形を有する第1電圧(Vh)の印加端に対して接続される第1分圧抵抗(Rd1,Rd2)および第1スイッチ(SW1)と、DC/DCコンバータの出力電圧(Vdc)の印加端に対して接続される第2分圧抵抗(Rd3,Rd4)および第2スイッチ(SW2)と、の少なくとも一方と、前記力率改善回路を制御するように構成される制御装置(700A)と、を備え、前記制御装置に外部から入力されて通常状態と待機状態とを切り替えるための制御信号(Poff)に基づき、前記第1スイッチと前記第2スイッチの少なくとも一方のオンオフが制御される。
【選択図】図9
特許請求の範囲【請求項１】
ＤＣ／ＤＣコンバータを有する力率改善回路であって、
全波整流波形を有する第１電圧の印加端に対して接続される第１分圧抵抗および第１スイッチと、前記ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電圧の印加端に対して接続される第２分圧抵抗および第２スイッチと、の少なくとも一方と、
前記力率改善回路を制御するように構成される制御装置と、
を備え、
前記制御装置に外部から入力されて通常状態と待機状態とを切り替えるための制御信号に基づき、前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方のオンオフが制御される、力率改善回路。
続きを表示（約 1,600 文字）【請求項２】
前記第１分圧抵抗および前記第１スイッチと、前記第２分圧抵抗および前記第２スイッチとの両方を備える、請求項１に記載の力率改善回路。
【請求項３】
前記制御装置は、
前記第１電圧を印加するための第１外部端子と、前記出力電圧を印加するための第２外部端子との少なくとも一方と、
前記第１外部端子に対して接続される前記第１分圧抵抗および前記第１スイッチと、前記第２外部端子に対して接続される前記第２分圧抵抗および前記第２スイッチとの少なくとも一方と、
を有する、請求項１に記載の力率改善回路。
【請求項４】
前記制御装置は、
前記第１分圧抵抗による分圧電圧が生じる第１ノードに対して接続される第３スイッチおよび第１クランプ回路と、
前記第２分圧抵抗による分圧電圧が生じる第２ノードに対して接続される第４スイッチおよび第２クランプ回路と、の少なくとも一方を有し、
前記制御装置は、前記制御信号に基づく信号を遅延させて第１イネーブル信号および第２イネーブル信号を生成するように構成される遅延回路をさらに有し、
前記第１イネーブル信号は、前記第１スイッチの制御端と前記第２スイッチの制御端の少なくとも一方に印加され、
前記第２イネーブル信号は、前記第３スイッチの制御端と前記第４スイッチの制御端の少なくとも一方に印加される、請求項３に記載の力率改善回路。
【請求項５】
前記第１分圧抵抗と前記第２分圧抵抗の少なくとも一方は、前記制御装置の外部に設けられ、
前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方は、前記制御装置の内部に設けられる、請求項１に記載の力率改善回路。
【請求項６】
前記第１分圧抵抗と前記第２分圧抵抗の少なくとも一方は、前記制御装置の外部に設けられ、
前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方は、前記制御装置の外部に設けられる、請求項１に記載の力率改善回路。
【請求項７】
前記制御装置は、前記第１分圧抵抗による分圧電圧が生じるノードに接続される第３外部端子と、前記第２分圧抵抗による分圧電圧が生じるノードに接続される第４外部端子と、の少なくとも一方を有し、
前記制御装置の外部において、前記第３外部端子に接続される第３クランプ回路と、前記第４外部端子に接続される第４クランプ回路と、の少なくとも一方が設けられる、請求項５または請求項６に記載の力率改善回路。
【請求項８】
交流電圧を全波整流するように構成される整流回路と、
前記整流回路の出力電圧を受けるように構成される請求項１に記載の力率改善回路と、を備える、電子機器。
【請求項９】
ＤＣ／ＤＣコンバータを有する力率改善回路を制御するように構成される制御装置であって、
全波整流波形を有する第１電圧が印加されるように構成される第１外部端子と、前記ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電圧が印加されるように構成される第２外部端子と、の少なくとも一方と、
前記第１外部端子に対して接続される第１分圧抵抗および第１スイッチと、前記第２外部端子に対して接続される第２分圧抵抗および第２スイッチと、の少なくとも一方と、
通常状態と待機状態とを切り替えるための制御信号が入力されるように構成される第３外部端子と、
を備え、
前記制御信号に基づき、前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方のオンオフが制御される、制御装置。
【請求項１０】
前記第１分圧抵抗および前記第１スイッチと、前記第２分圧抵抗および前記第２スイッチとの両方を備える、請求項９に記載の制御装置。
（【請求項１１】以降は省略されています）
発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本開示は、力率改善回路に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
力率改善回路は、交流入力電圧と交流入力電流の位相を合わせることで力率を１（すなわち１００％）に近い状態に近づける（例えば特許文献１参照）。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２０２２－６０６９２号公報
【０００４】
［概要］
力率改善回路は、例えばＡＣアダプタなどに使用されており、近年は待機電力の削減が求められている。
【０００５】
上記状況に鑑み、本開示は、待機電力を削減することが可能となる力率改善回路を提供することを目的とする。
【０００６】
本開示の一態様は、ＤＣ／ＤＣコンバータを有する力率改善回路であって、
全波整流波形を有する第１電圧の印加端に対して接続される第１分圧抵抗および第１スイッチと、前記ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電圧の印加端に対して接続される第２分圧抵抗および第２スイッチと、の少なくとも一方と、
前記力率改善回路を制御するように構成される制御装置と、
を備え、
前記制御装置に外部から入力されて通常状態と待機状態とを切り替えるための制御信号に基づき、前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方のオンオフが制御される構成としている。
【０００７】
また、本開示の一態様は、ＤＣ／ＤＣコンバータを有する力率改善回路を制御するように構成される制御装置であって、
全波整流波形を有する第１電圧が印加されるように構成される第１外部端子と、前記ＤＣ／ＤＣコンバータの出力電圧が印加されるように構成される第２外部端子と、の少なくとも一方と、
前記第１外部端子に対して接続される第１分圧抵抗および第１スイッチと、前記第２外部端子に対して接続される第２分圧抵抗および第２スイッチと、の少なくとも一方と、
通常状態と待機状態とを切り替えるための制御信号が入力されるように構成される第３外部端子と、
を備え、
前記制御信号に基づき、前記第１スイッチと前記第２スイッチの少なくとも一方のオンオフが制御される構成としている。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、一実施形態に係る電子機器の構成を示す回路図である。
図２は、一実施形態に係るＰＦＣ回路の構成を示す回路図である。
図３は、オフセット電圧生成回路の一例を示す図である。
図４は、第１演算回路の一例を示す図である。
図５は、第１変換回路の一例を示す図である。
図６は、第２変換回路の一例を示す図である。
図７は、第２演算回路の一例を示す図である。
図８は、交流電圧および入力電流の波形例を示す図である。
図９は、第１実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
図１０は、第２実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
図１１は、第２実施形態における動作例を示すタイミングチャートである。
図１２は、第３実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
図１３は、第４実施形態に係る制御装置の構成を示す図である。
【０００９】
[詳細な説明]
以下、本開示の例示的な実施形態について、図面を参照して説明する。
【００１０】
＜電子機器＞
図１は、一実施形態に係る電子機器１の構成を示す回路図である。電子機器１としては、例えばテレビ、冷蔵庫、空気調和機などの家電製品、またはコンピュータなどを挙げることができる。電子機器１は、ヒューズ２、コンデンサ３、フィルタ４、整流回路５、コンデンサ６、および力率改善（ＰＦＣ：Power Factor Correction）回路７を備える。電子機器１は、ＤＣ／ＤＣコンバータ８、マイコン９、および信号処理回路１０をさらに備える。電子機器１は、ＤＣ／ＤＣコンバータ８の絶縁トランス（不図示）を境界として、互いに絶縁される１次側と２次側に分けられる。
（【００１１】以降は省略されています）

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