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公開番号2025133305
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031176
出願日2024-03-01
発明の名称窒化物半導体装置
出願人ローム株式会社
代理人個人,個人
主分類H10D 30/47 20250101AFI20250904BHJP()
要約【課題】セルフターンオンを抑制する窒化物半導体装置を提供すること。
【解決手段】窒化物半導体装置10は、第1トランジスタ10T1と第2トランジスタ10T2とを含む。第1トランジスタ10T1の第1ゲート電極24G1は、第2トランジスタ10T2の第2ドレイン電極30D2に電気的に接続されている。第1トランジスタ10T1の第1ソース電極28S1は、第2トランジスタ10T2の第2ゲート電極24G2と第2ソース電極28S2とに電気的に接続されている。
【選択図】図10
特許請求の範囲【請求項1】
第1窒化物半導体層と、
前記第1窒化物半導体層上に位置し、前記第1窒化物半導体層よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体層と、
前記第2窒化物半導体層上に位置し、アクセプタ型不純物を含む第3窒化物半導体層であって、
第1トランジスタ領域に位置する第1ゲート層と、
第2トランジスタ領域に位置する第2ゲート層と、
を含む前記第3窒化物半導体層と、
前記第2窒化物半導体層に接して前記第1トランジスタ領域に位置する第1ソース電極および第1ドレイン電極と、
前記第1ゲート層上に位置する第1ゲート電極と、
前記第2窒化物半導体層に接して前記第2トランジスタ領域に位置する第2ソース電極および第2ドレイン電極と、
前記第2ゲート層上に位置する第2ゲート電極と、
を備え、
前記第1トランジスタ領域の前記第1窒化物半導体層、前記第1トランジスタ領域の前記第2窒化物半導体層、前記第1ゲート層、前記第1ソース電極、前記第1ドレイン電極、および前記第1ゲート電極は、第1トランジスタを構成し、
前記第2トランジスタ領域の前記第1窒化物半導体層、前記第2トランジスタ領域の前記第2窒化物半導体層、前記第2ゲート層、前記第2ソース電極、前記第2ドレイン電極、および前記第2ゲート電極は、第2トランジスタを構成し、
前記第1ゲート電極は前記第2ドレイン電極に電気的に接続されており、
前記第1ソース電極は前記第2ゲート電極と前記第2ソース電極とに電気的に接続されている、窒化物半導体装置。
続きを表示(約 2,200 文字)【請求項2】
前記第2トランジスタ領域は、前記第1トランジスタ領域よりも小さな面積を有する、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項3】
前記第1ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ソースコンタクト部を含み、前記第1ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ドレインコンタクト部を含み、
前記第2ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ソースコンタクト部を含み、前記第2ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ドレインコンタクト部を含み、
前記第1ゲート電極は、前記第1ソースコンタクト部と前記第1ドレインコンタクト部との間に位置するとともに、前記第1ドレインコンタクト部は、前記第1ゲート電極から第1距離で離間しており、
前記第2ゲート電極は、前記第2ソースコンタクト部と前記第2ドレインコンタクト部との間に位置するとともに、前記第2ドレインコンタクト部は、前記第2ゲート電極から第2距離で離間しており、
前記第2距離は、前記第1距離よりも短い、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項4】
前記第1トランジスタは0.5Ω以下の寄生ゲート抵抗を有する、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項5】
前記第1ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ソースコンタクト部を含み、前記第1ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ドレインコンタクト部を含み、
前記第1ゲート層は、
第1本体領域と、
前記第1本体領域から前記第1ソースコンタクト部に向かって延在する第1ソース側延在領域と、
前記第1本体領域から前記第1ドレインコンタクト部に向かって延在する第1ドレイン側延在領域と、を含み、
前記第1ソース側延在領域および前記第1ドレイン側延在領域の各々の厚さは、前記第1本体領域の厚さよりも小さい、
請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項6】
前記第2ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ソースコンタクト部を含み、前記第2ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ドレインコンタクト部を含み、
前記第2ゲート層は、
第2本体領域と、
前記第2本体領域から前記第2ソースコンタクト部に向かって延在する第2ソース側延在領域と、
前記第2本体領域から前記第2ドレインコンタクト部に向かって延在する第2ドレイン側延在領域と、を含み、
前記第2ソース側延在領域および前記第2ドレイン側延在領域の各々の厚さは、前記第2本体領域の厚さよりも小さい、請求項1または5に記載の窒化物半導体装置。
【請求項7】
前記第1ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ソースコンタクト部を含み、前記第1ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第1ドレインコンタクト部を含み、
前記第2ソース電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ソースコンタクト部を含み、前記第2ドレイン電極は、前記第2窒化物半導体層に接する第2ドレインコンタクト部を含み、
前記第1ゲート層は、
第1本体領域と、
前記第1本体領域から前記第1ソースコンタクト部に向かって延在する第1ソース側延在領域と、
前記第1本体領域から前記第1ドレインコンタクト部に向かって延在する第1ドレイン側延在領域と、を含み、
前記第1ソース側延在領域および前記第1ドレイン側延在領域の各々の厚さは、前記第1本体領域の厚さよりも小さく、
前記第2ゲート層は、
第2本体領域と、
前記第2本体領域から前記第2ソースコンタクト部に向かって延在する第2ソース側延在領域と、
前記第2本体領域から前記第2ドレインコンタクト部に向かって延在する第2ドレイン側延在領域と、を含み、
前記第2ソース側延在領域および前記第2ドレイン側延在領域の各々の厚さは、前記第2本体領域の厚さよりも小さく、
前記第1ドレイン側延在領域は、前記第1本体領域から第1長さで延在しており、
前記第2ドレイン側延在領域は、前記第2本体領域から第2長さで延在しており、
前記第2長さは前記第1長さよりも大きい、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項8】
前記第1ゲート電極に電気的に接続された第1ゲート配線と、
前記第1ソース電極に電気的に接続された第1ソース配線と、
前記第1ドレイン電極に電気的に接続された第1ドレイン配線と、
前記第1ゲート配線に接続されたゲート配線パッドと、
をさらに備え、
前記第2トランジスタ領域は、前記ゲート配線パッドに隣接した位置に配置されている、請求項1に記載の窒化物半導体装置。
【請求項9】
前記第2ゲート電極に電気的に接続された第2ゲート配線と、
前記第2ソース電極に電気的に接続された第2ソース配線と、
前記第2ドレイン電極に電気的に接続された第2ドレイン配線と、
前記第1ソース配線と前記第2ゲート配線との間に接続されたケルビンソース配線パッドと、
をさらに備える請求項8に記載の窒化物半導体装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、窒化物半導体装置に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
現在、窒化ガリウム(GaN)等のIII族窒化物半導体(以下、単に「窒化物半導体」と言う場合がある)を用いた高電子移動度トランジスタ(High Electron Mobility Transistor:HEMT)の製品化が進んでいる。HEMTは、半導体ヘテロ接合の界面付近に形成された二次元電子ガス(2-Dimensional Electron Gas:2DEG)を導電経路(チャネル)として使用する(例えば、特許文献1参照)。HEMTを利用したパワーデバイスは、典型的なシリコン(Si)パワーデバイスと比較して、低オン抵抗および高速・高周波動作可能なデバイスとして認知されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2011-165749号公報
【0004】
[概要]
HEMTのゲート閾値は相対的に低い(例えば、1.5V程度である)ことから、例えばDC/DCコンバータ等のブリッジ回路で使用される場合にセルフターンオンが発生し得る。
【0005】
本開示の一態様による窒化物半導体装置は、第1窒化物半導体層と、前記第1窒化物半導体層上に位置し、前記第1窒化物半導体層よりも大きなバンドギャップを有する第2窒化物半導体層と、前記第2窒化物半導体層上に位置し、アクセプタ型不純物を含む第3窒化物半導体層とを含む。前記第3窒化物半導体層は、第1トランジスタ領域に位置する第1ゲート層と、第2トランジスタ領域に位置する第2ゲート層とを含む。前記窒化物半導体装置はさらに、前記第2窒化物半導体層に接して前記第1トランジスタ領域に位置する第1ソース電極および第1ドレイン電極と、前記第1ゲート層上に位置する第1ゲート電極と、前記第2窒化物半導体層に接して前記第2トランジスタ領域に位置する第2ソース電極および第2ドレイン電極と、前記第2ゲート層上に位置する第2ゲート電極とを含む。前記第1トランジスタ領域の前記第1窒化物半導体層、前記第1トランジスタ領域の前記第2窒化物半導体層、前記第1ゲート層、前記第1ソース電極、前記第1ドレイン電極、および前記第1ゲート電極は、第1トランジスタを構成する。前記第2トランジスタ領域の前記第1窒化物半導体層、前記第2トランジスタ領域の前記第2窒化物半導体層、前記第2ゲート層、前記第2ソース電極、前記第2ドレイン電極、および前記第2ゲート電極は、第2トランジスタを構成する。前記第1ゲート電極は前記第2ドレイン電極に電気的に接続されており、前記第1ソース電極は前記第2ゲート電極と前記第2ソース電極とに電気的に接続されている。
【図面の簡単な説明】
【0006】
図1は、第1実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置における第1トランジスタおよび第2トランジスタの概略断面図である。
図2は、図1に示された第1トランジスタの部分拡大断面図である。
図3は、図1に示された第2トランジスタの部分拡大断面図である。
図4は、図1に示された窒化物半導体装置の例示的な平面レイアウトを示す概略平面図である。
図5は、図4に示された第1トランジスタの部分拡大平面図である。
図6は、図4に示された第2トランジスタの部分拡大平面図である。
図7は、図4に示された配線層の配線パターンに加えて電極層の一部を示す概略平面図である。
図8は、第2トランジスタを含まず、第1トランジスタのみを含む典型的な窒化物半導体装置の回路構造を充電電流経路とともに示す概略回路図である。
図9は、DC/DCコンバータに用いられる典型的なブリッジ回路の構成を電流経路とともに示す概略回路図である。
図10は、第1トランジスタと第2トランジスタとの双方を含む第1実施形態の窒化物半導体装置の回路構造を充電電流経路とともに示す概略回路図である。
図11は、第2実施形態に係る例示的な窒化物半導体装置における第1トランジスタおよび第2トランジスタの概略断面図である。
図12は、図11に示された第1トランジスタの部分拡大断面図である。
図13は、図11に示された第2トランジスタの部分拡大断面図である。
図14は、変形例に係る窒化物半導体装置の平面レイアウトを示す概略平面図である。
図15は、図14に示された第2トランジスタの部分拡大平面図である。
図16は、図14に示された配線パターンを示す概略平面図である。
【0007】
[詳細な説明]
以下、添付図面を参照して、本開示における窒化物半導体装置のいくつかの実施形態を説明する。なお、説明を簡単かつ明確にするために、図面に示される構成要素は必ずしも一定の縮尺で描かれていない。また、理解を容易にするために、断面図では、ハッチング線が省略されている場合がある。添付の図面は、本開示の実施形態を例示するに過ぎず、本開示を制限するものとみなされるべきではない。
【0008】
本開示で使用される「第1」、「第2」、「第3」等の用語は、単に対象物を区別するために用いられており、対象物を順位づけするものではない。例えば、「第1」要素が「第1」サブ要素を含み、「第2」要素が「第2」サブ要素を含む構造について、特許請求の範囲の特定の請求項では第1要素の第1サブ要素に言及することなく第2要素の第2サブ要素に言及する場合があり得る。
【0009】
また、本開示で使用される「少なくとも1つ」という表現は、所望の複数の選択肢のうちの1つ以上を意味する。一例として、選択肢の数が2つであれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみまたは2つの選択肢の双方を意味する。他の例として、選択肢の数が3つ以上であれば、「少なくとも1つ」の表現は、1つの選択肢のみまたは2つ以上の任意の選択肢の組み合わせを意味する。
【0010】
以下の詳細な記載は、本開示の例示的な実施形態を具体化する装置、システム、および方法を含む。この詳細な記載は本来説明のためのものに過ぎず、本開示の実施形態またはこのような実施形態の適用および使用を限定することを意図していない。
(【0011】以降は省略されています)

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