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公開番号2025084234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-03
出願番号2023197981
出願日2023-11-22
発明の名称振動デバイス
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/02 20060101AFI20250527BHJP(基本電子回路)
要約【課題】電気的接続の信頼性に優れた振動デバイスを提供する。
【解決手段】振動デバイス1は、第1面11及び第1面11と表裏の関係にある第2面12を含み、第1面11から第2面12まで貫通する第1貫通孔13が形成された半導体基板10と、半導体基板10の第2面12側に配置され、平面視で第1貫通孔13と重なっている第1導電層15と、第1貫通孔13の側面、及び第1貫通孔13の第1面11側の開口の周囲の半導体基板10の第1面11、に形成された有機樹脂23と、第1貫通孔13から露出した第1導電層15の表面と、有機樹脂23の表面と、半導体基板10の第1面11のうち有機樹脂23と重ならない第1領域19と、に形成された第1配線17と、第1配線17のうち、第1領域19に配置された部分に第1接合部材21により接合されている振動素子30と、を有する。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
第1面及び前記第1面と表裏の関係にある第2面を含み、前記第1面から前記第2面まで貫通する第1貫通孔が形成された半導体基板と、
前記半導体基板の前記第2面側に配置され、平面視で前記第1貫通孔と重なっている第1導電層と、
前記第1貫通孔の側面、及び前記第1貫通孔の前記第1面側の開口の周囲の前記半導体基板の前記第1面、に形成された有機樹脂と、
前記第1貫通孔から露出した前記第1導電層の表面と、前記有機樹脂の表面と、前記半導体基板の前記第1面のうち前記有機樹脂と重ならない第1領域と、に形成された第1配線と、
前記第1配線のうち、前記第1領域に配置された部分に第1接合部材により接合されている振動素子と、を有する、
振動デバイス。
続きを表示(約 1,800 文字)【請求項2】
前記振動素子は、一端と他端とを有し、前記一端側が前記第1接合部材により接合されており、
前記第1貫通孔が前記第1接合部材より前記他端側に配置されている場合、
断面視において、
前記半導体基板の前記第1面と、前記第1接合部材の前記振動素子側の面の前記他端側の端である第1部分と、の間の長さをH1とし、
前記第1部分を通り、前記第1貫通孔の周囲の前記第1面に形成された前記有機樹脂上の前記第1配線の第2部分に接し、且つ前記第1面と交差する仮想線における、前記第1部分と前記第2部分との間の距離をL1とし、
前記半導体基板の前記第1面と、前記第2部分と、の間の長さをH2とし、
前記第1部分と、前記振動素子の前記他端の前記半導体基板側の角部と、の間の距離をL2としたとき、
(H1-H2)×L2/H1>L1
を満たす、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項3】
第2導電層及び第2配線を更に備え、
前記半導体基板に、前記第1面から前記第2面まで貫通する第2貫通孔が形成され、
前記第2導電層は、前記半導体基板の前記第2面側に配置され、平面視で前記第2貫通孔と重なっており、
前記有機樹脂は、前記第2貫通孔の側面、及び前記第2貫通孔の前記第1面側の開口の周囲の前記半導体基板の前記第1面、に形成され、
前記第2配線は、前記第2貫通孔から露出した前記第2導電層の表面と、前記有機樹脂の表面と、前記半導体基板の前記第1面のうち前記有機樹脂と重ならない第2領域と、に形成され、
前記振動素子は、前記第2配線のうち、前記第2領域に配置された部分と、第2接合部材により接合されている、
請求項1に記載の振動デバイス。
【請求項4】
前記振動素子の一端から他端に向う方向を第1方向とし、前記第1方向に直交し、且つ前記振動素子の主面に沿った方向を第2方向とした場合、
平面視で、前記第1接合部材は、前記第2方向の一方側に位置し、
平面視で、前記第2接合部材は、前記第2方向の他方側に位置し、
前記第2方向において、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔は、前記第1接合部材と前記第2接合部材との間に配置されている、
請求項3に記載の振動デバイス。
【請求項5】
前記振動素子の一端から他端に向う方向を第1方向とし、前記第1方向に直交し、且つ前記振動素子の主面に沿った方向を第2方向とした場合、
平面視で、前記第1接合部材は、前記第2方向の一方側に位置し、
平面視で、前記第2接合部材は、前記第2方向の他方側に位置し、
前記第1方向において、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が配置されている範囲は、前記第1接合部材が配置されている範囲と重なっており、
前記第1方向において、前記第1貫通孔及び前記第2貫通孔が配置されている範囲は、前記第2接合部材が配置されている範囲と重なっている、
請求項3に記載の振動デバイス。
【請求項6】
前記半導体基板は、前記第2面側に形成され、前記第1導電層に電気的に接続された発振回路を含む、
請求項1又は請求項2に記載の振動デバイス。
【請求項7】
前記半導体基板は、前記第2面側に形成され、前記第1導電層及び前記第2導電層に電気的に接続された発振回路を含む、
請求項3乃至請求項5の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項8】
前記半導体基板の前記第1面側に接合された蓋体を更に備え、
前記振動素子は、前記蓋体及び前記半導体基板に囲まれた空間に収容されている、
請求項1乃至請求項5の何れか一項に記載の振動デバイス。
【請求項9】
前記半導体基板の前記第1面側に接合された蓋体を更に備え、
前記振動素子は、前記蓋体及び前記半導体基板に囲まれた空間に収容されている、
請求項6に記載の振動デバイス。
【請求項10】
前記半導体基板の前記第1面側に接合された蓋体を更に備え、
前記振動素子は、前記蓋体及び前記半導体基板に囲まれた空間に収容されている、
請求項7に記載の振動デバイス。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動デバイスに関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1には、貫通孔を有するシリコン基板の第1面に第1端子を、第2面に第2端子を配置し、貫通孔を通り第1端子と第2端子とを電気的に接続する配線と、貫通孔の内壁と、の間に樹脂層が配置され、第1端子上に振動素子が接合された振動デバイスが開示されている。配線と貫通孔の内壁との間に樹脂層を配置することで、シリコン基板と配線との間に形成される寄生容量を低減することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2020-195116号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の振動デバイスでは、第1端子と第1面との間にも樹脂層が配置されているので、第1端子上に振動素子を加熱、加圧して接合する際、樹脂層が柔らかいため第1端子の電極膜が変形し、電極膜にクラックを生じ断線する虞があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動デバイスは、第1面及び前記第1面と表裏の関係にある第2面を含み、前記第1面から前記第2面まで貫通する第1貫通孔が形成された半導体基板と、前記半導体基板の前記第2面側に配置され、平面視で前記第1貫通孔と重なっている第1導電層と、前記第1貫通孔の側面、及び前記第1貫通孔の前記第1面側の開口の周囲の前記半導体基板の前記第1面、に形成された有機樹脂と、前記第1貫通孔から露出した前記第1導電層の表面と、前記有機樹脂の表面と、前記半導体基板の前記第1面のうち前記有機樹脂と重ならない第1領域と、に形成された第1配線と、前記第1配線のうち、前記第1領域に配置された部分に第1接合部材により接合されている振動素子と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す斜視図。
第1実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図2中のA1-A1線断面図。
図2中のA2-A2線断面図。
第2実施形態に係る振動デバイスの概略構造を示す平面図。
図5中のA3-A3線断面図。
図5中のA4-A4線断面図。
【発明を実施するための形態】
【0007】
1.第1実施形態
第1実施形態に係る振動デバイス1として、振動素子30と発振回路52とを備えた発振器を一例として挙げ、図1~図4を参照して説明する。
図2及び図4において、振動デバイス1の内部構成を説明する便宜上、蓋体25を取り外した状態を図示している。以降の斜視図、平面図、及び断面図には、説明の便宜上、互いに直交する3つの軸として、X軸、Y軸、及びZ軸を図示している。X軸に沿う方向を「X方向」、Y軸に沿う方向を「Y方向」、Z軸に沿う方向を「Z方向」と言う。各軸の矢印側を「プラス側」、矢印と反対側を「マイナス側」とも言う。Z方向プラス側を「上」、Z方向マイナス側を「下」とも言う。本実施形態では、第1方向がX方向であり、第2方向がY方向である。
【0008】
振動デバイス1は、図1、図2、及び図3に示すように、半導体基板10と、蓋体25と、振動素子30と、を有する。半導体基板10と蓋体25とで、振動素子30を収容するパッケージ2を構成している。
【0009】
半導体基板10は、シリコン基板50と酸化シリコン層51とからなり、シリコン基板50の上面に酸化シリコン層51が配置されている。半導体基板10は、Z方向からの平面視で、矩形状の平板である。半導体基板10は、酸化シリコン層51の上面となる第1面11及び第1面11と表裏の関係にある第2面12を含み、第1面11から第2面12まで貫通する第1貫通孔13及び第2貫通孔14が形成されている。第1貫通孔13及び第2貫通孔14は、平面視で、半導体基板10のX方向マイナス側に、Y方向に並んで配置され、第1貫通孔13は、Y方向のプラス側に配置され、第2貫通孔14は、Y方向のマイナス側に配置されている。
【0010】
半導体基板10の第2面12側には、発振回路52が形成されており、平面視で第1貫通孔13と重なっている位置に第1導電層15が設けられ、平面視で第2貫通孔14と重なっている位置に第2導電層16が設けられている。第1導電層15及び第2導電層16は、発振回路52と電気的に接続されている。発振回路52は、振動素子30を発振させてクロック信号等の基準信号の周波数を生成する。発振回路52の下面には、発振回路52への電圧供給や発振周波数を出力する複数の外部端子28が設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

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