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公開番号
2025045947
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-02
出願番号
2023154018
出願日
2023-09-20
発明の名称
低電圧信号レベルシフタ回路
出願人
カーネルチップ株式会社
代理人
個人
主分類
H03K
19/0185 20060101AFI20250326BHJP(基本電子回路)
要約
【課題】少ない回路構成で低電圧動作するレベルシフタを提供する。
【解決手段】本発明は、低電圧回路で生成した低電圧クロック信号が入力する信号振幅逓倍回路とその出力が入力するレベルシフタの組合せから構成される低電圧信号レベルシフタ回路で、信号振幅逓倍回路は容量、NMOSトランジスタ、及び2つのPMOSトランジスタから構成され、信号振幅逓倍回路の電源と接地間に電源から順に第1のPMOSトランジスタと第2のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタのソースとドレインが直列に接続され、容量の一方の端子に低電圧クロック信号が入力し、他方の端子は第1及び第2のPMOSトランジスタの接続点に接続され、低電圧クロック信号の反転信号が第2のPMOSトランジスタとNMOSトランジスタのゲートに入力し、この2つのトランジスタの接続点が第1のPMOSトランジスタのゲートに接続し、かつ信号振幅逓倍回路の出力となる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
低電圧回路で生成された低電圧クロック信号が入力される信号振幅逓倍回路と、前記信号振幅逓倍回路の出力が入力されるレベルシフタの組み合わせにより構成されていることを特徴とする低電圧信号レベルシフタ回路。
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【請求項2】
前記信号振幅逓倍回路は一つの容量、1つのNMOSトランジスタ、並びに第1および第2の2つPMOSトランジスタから構成されており、前記低電圧信号振幅逓倍回路の電源と接地間に電源から順に前記第1PMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタと前記NMOSトランジスタのソースとドレインが直列に接続されて、前記容量の一方の端子に前記低電圧クロック信号が入力されており、他方の端子は第1および第2のPMOSトランジスタの接続点に接続され、前記低電圧クロック信号の反転のクロック信号が前記第2のPMOSトランジスタと前記NMOSトランジスタのゲートに入力され、これら2つのトランジスタの接続点が前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続されるとともに、前記信号振幅逓倍回路の出力となることを特徴とする、請求項1に記載の低電圧信号レベルシフタ回路
【請求項3】
互いに逆相の低電圧クロック信号が入力される2つの信号振幅逓倍回路、および前記2つの信号振幅逓倍回路の出力信号を入力とするレベルシフタで構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の低電圧信号レベルシフタ回路。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、低電圧クロック信号で動作するレベルシフタに関する。
続きを表示(約 4,100 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、内部回路とシステム回路を有するLSIにおいて、内部回路を構成するCMOS回路の微細化が進み、その微細COMS回路では最大動作電圧が1V以下の低電圧になってきている。一方、システム回路側の動作電圧は通常電圧(3.3V~5.5V)になっているものが多い。このため微細CMOS回路からの信号をシステム回路側の電圧に合わせて、信号レベルの変換をする必要があり、低電圧から高電圧へ変換する種々のレベルシフタ回路が使用されている。
【0003】
図5は従来の代表的なレベルシフタ回路を示す図である。図5に示すレベルシフタ11は、直列に接続される抵抗12(抵抗値RL)およびNMOSトランジスタ13から構成され、NMOSトランジスタ13のソースが接地(Vss=0V)され、そのNMOSトランジスタ13のドレインが抵抗12(RL)へ接続しかつ出力(CKOZ)となっており、抵抗12の他方の端子は電圧電源(Vdd)に接続する。定電圧電源14からの電圧(Vdd1)が(クロック)信号発生源15の電源となり、その出力(OUT)からのクロック信号CKがNMOSトランジスタのゲートに入力する。信号発生源15からの出力CKがHIGHレベル(Vdd1)のとき、NMOSトランジスタ13は動作(ON)し、レベルシフタ11の出力信号(CKOZ)はLOWレベル(接地電圧Vss)となる。信号発生源15からの出力がLOWレベル(接地電圧Vss)のとき、NMOSトランジスタ13はOFFし、レベルシフタ11の出力信号(CKOZ)はHIGHレベル(Vdd)となる。レベルシフタ11において、入力信号電圧振幅(Vss~Vdd1)に対して高電圧振幅の信号CKOZ(Vss~Vdd)が出力される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2013-187712
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
微細CMOS回路(信号発生源15)が低電圧(たとえばVdd1が1V以下)で動作している場合、そこから出力される信号レベルがレベルシフタ11側の入力NMOSトランジスタ13の閾値電圧に近い場合、入力NMOSトランジスタ13の負荷を駆動するための十分なドレイン電流を得ることが困難となる。負荷抵抗12の抵抗値(RL)を大きくすれば、レベルシフタとして動作させることは可能となるが、高周波の入力信号に対して信号伝搬遅延が問題となる。逆に、信号伝搬の高速化のため、負荷抵抗12の抵抗値(RL)を小さくすると、レベルシフタ11のサイズの増大を招くことになる。本発明は、少ない回路要素と小さな消費電流で低電圧信号のレベル変換を可能とする低電圧クロックレベルシフタを提供するものであり、レベルシフタの入力の前段に信号逓倍回路を挿入することで上記の課題を克服するものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、少ない回路構成で低電圧信号に対して動作するレベルシフタを提供するものであり、具体的には以下の特徴を有する。
本発明は、低電圧回路で生成された低電圧クロック信号が入力される信号振幅逓倍回路と、前記信号振幅逓倍回路の出力が入力されるレベルシフタの組み合わせにより構成されていることを特徴とする低電圧信号レベルシフタ回路である。前記信号振幅逓倍回路は一つの容量、1つのNMOSトランジスタ、並びに第1および第2の2つPMOSトランジスタから構成されており、前記低電圧信号振幅逓倍回路の電源と接地間に電源から順に前記第1のPMOSトランジスタと前記第2のPMOSトランジスタと前記NMOSトランジスタのソースとドレインが直列に接続されて、前記容量の一方の端子には前記低電圧クロック信号が入力されており、他方の端子には第1および第2のPMOSトランジスタの接続点に接続され、前記低電圧クロック信号の反転のクロック信号が前記第2のPMOSトランジスタと前記NMOSトランジスタのゲートに入力され、これら2つのトランジスタの接続点が前記第1のPMOSトランジスタのゲートに接続されるとともに、前記信号振幅逓倍回路の出力となることを特徴とする。また、互いに逆相の低電圧クロック信号が入力される2つの信号振幅逓倍回路、および前記2つの信号振幅逓倍回路の出力信号を入力とするレベルシフタで構成されていることを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
最大動作電圧が1V以下の低電圧駆動の微細CMOS回路と3V以上の高電圧で駆動するシステム回路を含む集積回路において、微細CMOS回路とシステム回路の間に低電圧信号振幅逓倍回路とレベルシフタ回路を組み合わせた本発明の回路を挿入することによって、微細CMOS回路からの低電圧信号をシステム側が必要とする電圧信号レベルに容易に変換できる。即ち、レベルシフタ回路の前に置かれた信号振幅逓倍回路は、レベルシフタの入力トランジスタの駆動能力を高めるため、レベルシフタ回路の動作を円滑にすることができる。また、本発明の低電圧信号振幅逓倍回路は、4つの素子(容量、2つのPMOSトランジスタ、NMOSトランジスタ)から構成されるだけなので、全体回路に占める面積の増大を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の信号振幅逓倍回路を示す図である。
図2は、図1で示す信号振幅逓倍回路の各部位におけるタイミングチャートの一例を示す図である。
図3は、本発明の信号振幅逓倍回路を組み入れたレベルシフタの第1の実施形態を示す図である。
図4は、本発明の信号振幅逓倍回路を組み入れたレベルシフタの第2の実施形態を示す図である。
図5は、従来のレベルシフタ回路を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
図1は、本発明の信号振幅逓倍回路を示す図であり、本信号振幅逓倍回路は一つの容量22と2つのPMOSトランジスタ23および24と1つのNMOSトランジスタ25で構成されている。本発明の信号振幅逓倍回路において、第1のPMOSトランジスタ23のドレインは定電圧電源21に接続され、NMOSトランジスタ25のソースは接地されている。クロック信号ckは容量22の一方の端子に入力し、容量22の他方の端子は第1のPMOSトランジスタ23のソースおよび第2のPMOSトランジスタ24のソースに接続している。また、クロック信号の反転クロック信号ckzは、第2のPMOSトランジスタ24およびNMOSトランジスタ25のゲートに入力している。すなわち、第2のPMOSトランジスタ24およびNMOSトランジスタ25でインバータを構成し、そのインバータの入力がクロック信号の反転クロック信号ckzである。このインバータの出力が第一のPMOSトランジスタのゲートに接続(入力)されるとともに、信号振幅逓倍回路の出力DBとなっている。本発明では、クロック信号ckおよび反転クロック信号ckzの最大振幅は1V以下の低電圧であるから、低電圧クロック信号ckおよび反転低電圧クロック信号ckzと呼んでも良い。定電圧電源21の電圧も1V以下であるから、低電圧電源と呼んでも良い。従って、図1に示す信号振幅逓倍回路を低電圧信号振幅逓倍回路と呼んでも良い。一般的には、定電圧電源21は、低電圧クロック信号ckおよび反転低電圧クロック信号ckzを発生している低電圧回路の電源と同一であるが、電圧がほぼ同じであれば同一電源でなくともよいことはいうまでも無い。
【0010】
図2は、図1で示す信号振幅逓倍回路の各部位におけるタイミングチャートの一例を示す図である。図2では、信号振幅逓倍回路への入力信号ckとckzは、0.7Vの信号振幅の場合を示しており、定電圧電源21の電圧も0.7Vとしている。図1の信号振幅逓倍回路において、クロック信号ckzがPMOSトランジスタ24およびNMOSトランジスタ25(これらでCMOSインバータを構成)のゲートに入力しているので、クロック信号ckzがHIGHレベル信号の時PMOSトランジスタ24はオフし、NMOSトランジスタ25はオンする。従って、出力信号DBはLOWレベル(接地電圧Vss=0V)となり、かつこのDB信号はPMOSトランジスタ23に入力するから、PMOSトランジスタ23はオンして、PMOSトランジスタ23のドレイン側の電圧(定電圧電源21)はPMOSトランジスタ23のソース側と等しくなる。即ち信号ck1は0.7Vとなる。クロック信号ckzがHIGHレベル(0.7V)の時、クロック信号ckはLOWレベル(0V)であるので容量22には0.7Vの電圧に相当する電荷がチャージされている。次にクロック信号ckがLOWレベル(0V)からHIGHレベル(0.7V)に変化するとck1は0.7Vから1.4V に上昇する。この時、クロック信号ckzがLOWレベル(0V)となっているので、NMOSトランジスタ25はオフし、PMOSトランジスタ24はオンするのでDBの電圧は1.4Vに向かって上昇する。従ってPMOSトランジスタ23のゲートはDBに接続しているので、PMOSトランジスタ23はオフとなる。クロック信号ckとckzの変化が急峻であれば、容量22にチャージされた電荷は殆ど消失しないで保持され、DBのノードの浮遊容量が容量22に対して十分小さければDBの信号レベルはほぼ1.4Vに保持される。クロック信号ckとckzの電圧変化に伴なってこのような回路動作が繰り返すことにより、図2のタイミングチャートが発生する。即ち入力クロック信号ckに対して振幅が2倍のクロック信号DBが出力される。
(【0011】以降は省略されています)
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