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公開番号2025034433
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140817
出願日2023-08-31
発明の名称振動素子
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/24 20060101AFI20250306BHJP(基本電子回路)
要約【課題】捩り振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数とを独立して調整することができ、これらの共振周波数差を容易に所定値に調整することができる振動素子を提供すること。
【解決手段】振動素子は、基部と、前記基部に接続されている屈曲振動腕と、前記基部に接続されている捩り振動腕と、を有する振動基板と、前記振動基板に配置され、前記屈曲振動腕を屈曲振動させる屈曲振動駆動部と、前記振動基板に配置され、前記捩り振動腕を捩り振動させる捩り振動駆動部と、を有する。
【選択図】図5
特許請求の範囲【請求項1】
基部と、前記基部に接続されている屈曲振動腕と、前記基部に接続されている捩り振動腕と、を有する振動基板と、
前記振動基板に配置され、前記屈曲振動腕を屈曲振動させる屈曲振動駆動部と、
前記振動基板に配置され、前記捩り振動腕を捩り振動させる捩り振動駆動部と、を有することを特徴とする振動素子。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記捩り振動腕は、前記基部から延出している腕部を有し、
前記腕部の幅は、前記腕部の厚さよりも小さい請求項1に記載の振動素子。
【請求項3】
前記捩り振動腕は、前記基部から延出している腕部を有し、
前記腕部の幅は、前記腕部の厚さよりも大きい請求項1に記載の振動素子。
【請求項4】
前記捩り振動腕は、前記腕部の先端側に配置されている錘部を有し、
前記錘部の幅は、前記腕部の幅よりも大きい請求項2または3に記載の振動素子。
【請求項5】
前記錘部は、前記屈曲振動腕の延在方向に沿って延在している請求項4に記載の振動素子。
【請求項6】
前記振動基板は、前記基部を介して互いに反対側に位置している一対の前記捩り振動腕を有し、
前記捩り振動駆動部は、一対の前記捩り振動腕を互いに逆相で捩り振動させる請求項1に記載の振動素子。
【請求項7】
前記振動基板は、延在方向に直交する方向に並んで配置されている3本の前記屈曲振動腕を有し、
前記屈曲振動駆動部は、両側に位置する一対の前記屈曲振動腕と、中央に位置する前記屈曲振動腕と、を互いに逆相で屈曲振動させる請求項1に記載の振動素子。
【請求項8】
前記シリコン基板は、シリコン基板から形成されている請求項1に記載の振動素子。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動素子に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、特許文献1に記載された音叉型水晶振動子では、屈曲振動と捩り振動との共振周波数差を15%以内としている。これにより、屈曲振動と捩り振動とが結合したモードで音叉型水晶振動子が駆動し、共振周波数温度特性が向上する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特公昭62-46092号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の音叉型水晶振動子では、屈曲振動と捩り振動とを共通の振動腕で励振している。そのため、捩り振動の共振周波数と屈曲振動の共振周波数とを独立して調整することができず、これらの共振周波数差を所定値に調整することが困難である。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明に係る振動素子は、基部と、前記基部に接続されている屈曲振動腕と、前記基部に接続されている捩り振動腕と、を有する振動基板と、
前記振動基板に配置され、前記屈曲振動腕を屈曲振動させる屈曲振動駆動部と、
前記振動基板に配置され、前記捩り振動腕を捩り振動させる捩り振動駆動部と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0006】
第1実施形態に係るMEMS素子の平面図である。
図1中のA-A線断面図である。
図1中のB-B線断面図である。
図1中のC-C線断面図である。
振動素子の平面図である。
捩り振動腕の断面図である。
捩り振動腕の断面図である。
屈曲振動腕の断面図である。
振動素子の駆動状態を示す図である。
共振周波数温度特性を示す図である。
共振周波数温度特性を示す図である。
第2実施形態に係る振動素子が有する捩り振動腕を示す斜視図である。
第2実施形態に係る振動素子が有する捩り振動腕を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の振動素子を添付図面に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。
【0008】
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態に係るMEMS素子の平面図である。図2は、図1中のA-A線断面図である。図3は、図1中のB-B線断面図である。図4は、図1中のC-C線断面図である。図5は、振動素子の平面図である。図6および図7は、それぞれ、捩り振動腕の断面図である。図8は、屈曲振動腕の断面図である。図9は、振動素子の駆動状態を示す図である。図10および図11は、それぞれ、共振周波数温度特性を示す図である。
【0009】
なお、説明の便宜上、図1ないし図9の各図には、互いに直交するX軸、Y軸およびZ軸を図示している。また、各軸の矢印側を「プラス側」、反対側を「マイナス側」とも言う。また、Z軸方向のプラス側を「上」、マイナス側を「下」とも言う。
【0010】
図1に示すように、MEMS素子1は、振動素子20が形成されたSOI(Silicon on Insulator)基板10と、振動素子20を気密封止するための蓋部5と、を有する。蓋部5は、単結晶シリコン等で構成され、下面に開口する凹部を有する。そして、蓋部5の下面がSOI基板10の上面に接合されている。
(【0011】以降は省略されています)

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