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公開番号2025024715
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-02-21
出願番号2023127936
出願日2023-08-04
発明の名称発振回路
出願人三栄ハイテックス株式会社
代理人個人
主分類H03K 3/03 20060101AFI20250214BHJP(基本電子回路)
要約【課題】マルチバイブレーション型発振回路の発振周波数を、簡易な構成で安定させる技術を提供する。
【解決手段】第1コンデンサ31及び第2コンデンサ41は、充電電流Iによって充電される。サンプリング回路6は、第1コンデンサ31への充電電流Iの供給が停止したときの第1充電電圧CPをサンプリングする。また、第2コンデンサ41への充電電流Iの供給が停止したときの第2充電電圧CNをサンプリングする。電流供給回路2は、サンプリング回路6にてサンプリングされた電圧である基準電圧VRに応じた充電電流Iを生成する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基準電圧と抵抗値によって決まる充電電流を供給するように構成された電流供給回路と、
クロック信号が第1信号レベルのときに前記充電電流で第1コンデンサを充電し、前記クロック信号が第2信号レベルのときに前記第1コンデンサを放電するように構成された第1充電回路と、
前記クロック信号が前記第2信号レベルのときに前記充電電流で第2コンデンサを充電し、前記クロック信号が前記第1信号レベルのときに前記第2コンデンサを放電するように構成された第2充電回路と、
前記第1コンデンサの充電電圧が予め設定された閾値に到達した第1到達タイミングに従って前記第2信号レベルに変化し、前記第2コンデンサの充電電圧が前記閾値に到達した第2到達タイミングに従って前記第1信号レベルに変化する前記クロック信号を生成するように構成された信号生成回路と、
前記クロック信号が前記第1信号レベルから前記第2信号レベルに変化する第1クロックタイミングで、前記第1コンデンサの充電電圧である第1充電電圧をサンプリングする第1サンプリング、及び前記クロック信号が前記第2信号レベルから前記第1信号レベルに変化する第2クロックタイミングで、前記第2コンデンサの充電電圧である第2充電電圧をサンプリングする第2サンプリングのうち、少なくともいずれかを実行するように構成されたサンプリング回路と、
を備え、
前記電流供給回路は、前記サンプリング回路によるサンプリング値を、前記基準電圧とするように構成された、
発振回路。
続きを表示(約 330 文字)【請求項2】
請求項1に記載の発振回路であって、
前記サンプリング回路は、前記サンプリング値を保持する保持コンデンサを備え、前記第1クロックタイミング及び前記第2クロックタイミングから前記保持コンデンサの充電電圧が前記第1充電電圧又は前記第2充電電圧に達するまでに要する待機期間の間、前記保持コンデンサを前記第1コンデンサ又は前記第2コンデンサに並列接続するように構成され、
前記第1充電回路は、前記第1クロックタイミングから前記待機期間の経過後に、前記第1コンデンサを放電するように構成され、
前記第2充電回路は、前記第2クロックタイミングから前記待機期間の経過後に、前記第2コンデンサを放電するように構成された、
発振回路。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチバイブレーション型発振回路に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1には、マルチバイブレーション型発振回路が記載されている。マルチバイブレーション型発振回路は、第1充電回路、第2充電回路、信号生成回路を備える。
第1充電回路は、第1コンデンサを充放電し、充電には、定電流源から供給される電流を用いる。第2充電回路は、第2コンデンサを充放電し、充電には、定電流源から供給される電流を用いる。第1充電回路及び第2充電回路は、一方が充電期間、他方が放電を含む非充電期間となり、充電期間及び放電期間が交互に入れ替わるように相補的に作動する。信号生成回路は、第1コンデンサの充電電圧V1が基準電圧Vrefに達した第1到達タイミングAR1、及び第2コンデンサの充電電圧V2が基準電圧Vrefに達した第2到達タイミングAR2に従って、信号レベルが反転するクロック信号を生成する。
【0003】
このような発振回路は、図3の上段に示すように、充電期間中は、第1コンデンサが定電流Iによって一定の割合で充電される。そして、第1コンデンサの充電電圧が基準電圧Vrefに達した第1到達タイミングAR1で第1コンデンサは放電され、第2コンデンサの充電が開始される。すると、第2コンデンサが定電流Iによって一定の割合で充電される。第2コンデンサの充電電圧V2が基準電圧Vrefに達した第2到達タイミングAR2で、第2コンデンサは放電され、第1コンデンサの充電が開始される。以後、同様動作が繰り返されることで、第1到達タイミングAR1と第2到達タイミングAR2とによって信号レベルが反転するクロック信号が生成される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6498481号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したマルチバイブレーション型発振回路が生成するクロック信号の周波数f(=1/T)は、(1)式で算出される。但し、Tは、クロック信号の周期、Cは、第1コンデンサ及び第2コンデンサの容量、Iは定電流源が供給する一定の充電電流、Vrefは、設定された基準電圧である。そして、Rを抵抗値として、一定の充電電流Iを、(2)式で表されるように設定することで、クロック信号の周波数fは、(3)式に示すように、理論上、RCのみで決定することができる。
【0006】
JPEG
2025024715000002.jpg
49
169
【0007】
しかしながら、現実的には、クロック信号の信号レベルが変化するタイミングは、第1到達タイミングAR1及び第2到達タイミングAR2とは一致せず、図3の下段に示すように、第1到達タイミングAR1及び第2到達タイミングAR2から信号生成回路での動作遅延ΔTだけ遅延する。これに応じてクロック信号の反転時における第1コンデンサ及び第2コンデンサの充電電圧V1,V2もΔVだけ大きくなる。つまり、現実的なクロック信号の周波数fは、(1)式におけるVrefをVref+ΔVに置き換えた(4)式で表される。この(4)式に、(2)式に示す一定の充電電流Iを代入すると、(5)式が得られる。つまり、クロック信号の周波数fは、CRのみで決定されず、動作遅延ΔTの影響を受けることがわかる。
【0008】
JPEG
2025024715000003.jpg
38
169
【0009】
遅延時間ΔTは、温度や電源電圧の変動によって変化し、遅延時間ΔTに応じて電圧変動量ΔVも変化する。つまり、従来技術では、温度や電源電圧の変動に応じてクロック信号の周波数fが変動してしまうという課題があった。
【0010】
なお、特許文献1には、定電流回路の代わりに可変電流回路を使用し、クロック信号の周期を検出して、クロック周期に応じた制御信号を生成し、クロック周期が一定となるように、可変電流回路が生成する充電電流をフィードバック制御することも記載されている。しかしながら、クロック周期を検出し、クロック周期に応じた制御信号を生成するための回路を追加する必要があり、装置構成が複雑化するという課題があった。
(【0011】以降は省略されています)

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