TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025039884
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025007095,2022160429
出願日
2025-01-17,2021-02-26
発明の名称
水洗大便器
出願人
TOTO株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
E03D
11/00 20060101AFI20250313BHJP(上水;下水)
要約
【課題】便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納領域を大きく確保することができると共に、便器本体全体に対して意匠性、生産性を確保しつつ強度を高めることができる水洗大便器を提供する。
【解決手段】本発明の水洗大便器1は、その便器本体4の機能部8を収納可能にする後方機能収納部V0が、その収納領域を上下に区画すると共に機能部を支持する支持壁部48を備え、便器本体のスカート部42の二重壁部Eの内側壁部42dは、上内側壁部50と、下内側壁部52と、を備え、後方機能収納部の後方支持領域A1において、支持壁部の外側接合部C1から内側接合部C2までの水平左右方向の第1距離L1がスカート部42の二重壁部Eの外側壁部42cから支持壁部の内側接合部までの水平左右方向の第2距離L2よりも短く、この第2距離は、スカート部の二重壁部の内部空間Iの左右方向の最大幅寸法に設定されている。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、
汚物を受けるボウル部と、上記ボウル部の下方に入口部が接続されて上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた陶器製の便器本体と、
この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記ボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部と、を有し、
上記陶器製の便器本体は、さらに、上記ボウル部及び上記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部と、上記ボウル部よりも後方側の領域における上記スカート部の上端よりも下方且つ上記スカート部よりも内側に設けられて上記機能部の少なくとも一部を収納可能にする後方機能収納部と、を備えており、
上記後方機能収納部は、その収納領域を上下に区画すると共に上記機能部を支持する支持壁部を備えており、
上記スカート部は、その外面を形成する外側壁部と、この外側壁部に対して内側に設けられた内側壁部と、を備えた二重壁部を形成し、この二重壁部は、その少なくとも一部が上記外側壁部と上記内側壁部との間に内部空間を形成しており、
上記スカート部の二重壁部の内側壁部は、上記支持壁部の左右外側に位置する外側接合部から上方に延びる上内側壁部と、上記支持壁部における上記外側接合部に対して左右内側に位置する内側接合部から下方に延びる下内側壁部と、を備えており、
上記後方機能収納部は、上記支持壁部の上記外側接合部から上記内側接合部までの水平左右方向の第1距離が上記スカート部の二重壁部の外側壁部から上記支持壁部の内側接合部までの水平左右方向の第2距離よりも短い後方支持領域を備えており、上記第2距離は、上記二重壁部の内部空間における左右方向の最大幅寸法に設定されていることを特徴とする水洗大便器。
続きを表示(約 530 文字)
【請求項2】
上記後方機能収納部は、上記後方支持領域の前方側に設けられた前方支持領域を備えており、この前方支持領域では、上記スカート部の二重壁部の上記上内側壁部と上記下内側壁部とが接合される接合部に対して上記支持壁部が接合されている請求項1記載の水洗大便器。
【請求項3】
上記後方支持領域は、上記排水トラップ部と上記支持壁部との接合部よりも後方に設けられている請求項2記載の水洗大便器。
【請求項4】
上記支持壁部は、上記排水トラップ部に接合される上横壁部と、この上横壁部の外側に接合されて下方に延びる縦壁部と、上記上横壁部よりも下方に設けられて上記縦壁部に接合される下横壁部と、を備えており、
上記スカート部の二重壁部の下内側壁部は、上記支持壁部の上記縦壁部と上記下横壁部との接合部から下方領域内に向かって延びるように上記支持壁部に対して接合されている請求項1乃至3の何れか1項に記載の水洗大便器。
【請求項5】
上記スカート部の二重壁部の下内側壁部は、その下端部の少なくとも一部が、上記便器本体が設置される設置面まで延びるように形成されている請求項1乃至4の何れか1項に記載の水洗大便器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、水洗大便器に係り、特に、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器に関する。
続きを表示(約 5,000 文字)
【背景技術】
【0002】
従来から、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器として、例えば、特許文献1-3に記載されているように、陶器製の便器本体のボウル部及び排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部が便器本体の全周に亘って形成されている、いわゆる、「フルスカート型」又は「総袴型」と呼ばれる水洗大便器が知られている。
このような従来の「フルスカート型」又は「総袴型」の水洗大便器においては、便器本体のボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部を収納可能にする収納領域が便器本体のボウル部よりも後方側の領域に設けられている。
また、特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、スカート部の側壁部が、その外面を形成する外側壁部と、この外側壁部に対して内側に設けられた内側壁部と、を備えた二重壁部を形成している。このスカート部の側壁部は、二重壁部の構造となっており、この二重壁部の外側壁部と内側壁部との間に内部空間を形成すると共に、便器本体の機能部の収納領域内における機能部を支持する支持壁部に接合されている。
さらに、特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、便器本体の機能部の収納領域に設けられた支持壁部が、排水トラップ部との接合部から左右両側のスカート部まで水平方向に延びている。この支持壁部の左右の両端は、左右のスカート部の側壁部の一重壁部のそれぞれに接合されているが、この接合部よりも下方のスカート部の側壁部においては、二重壁部が形成されている。すなわち、支持壁部の左右の両端は、スカート部との接合部よりも上方の一重壁部により支持されていると共に、スカート部との接合部よりも下方の二重壁部により支持されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6691659号公報(特開2017-89282号公報)
特開2014-114632号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、近年、水洗大便器のデザインの多様化や水洗大便器の外観等の意匠性の向上に伴って、便器本体全体の外形寸法をいかに小型化(スリム化)しつつ、便器本体のボウル部よりも後方側の領域に機能部を収納する収納領域をいかに大きく確保するかが要請されている課題の1つとなっている。
しかしながら、例えば、上述した特許文献1に記載されている従来の水洗大便器においては、スカート部の側壁部の二重壁部が機能部の収納領域の支持壁部に接合されているため、機能部の重量に対しても耐え得る十分な強度の収納部を確保することができるが、スカート部の側壁部が下端から上端に亘ってすべての領域において二重壁部による厚みのある構造により、機能部の収納領域が削減されて狭くなってしまうという問題がある。
また、上述した特許文献2に記載されている従来の水洗大便器においては、機能部の収納領域に設けられた支持壁部と左右のスカート部の側壁部との接合部よりも下方のスカート部の領域が二重壁部となっているが、支持壁部と左右のスカート部の側壁部との接合部よりも上方のスカート部の領域が一重壁部となっている。これにより、機能部の収納領域は、水平な支持壁部よりも下方の領域に対して確保することができず、水平な支持壁部よりも上方の領域に集約されてしまうため、機能部の収納領域を上下の領域に大きく確保することが難しいという問題がある。
また、支持壁部よりも上方の領域に集約された収納領域は、スカート部の側壁部の一重壁部によって取り囲まれるため、収納部に収納される機能部の重量によっては、強度不足になるおそれがあり、支持壁部やスカート部の歪み等の変形により、便器本体の外観形状等に対して影響を及ぼすおそれがあるという問題がある。
【0005】
そこで、本発明は、上述した従来技術の課題や問題点を解決するためになされたものであり、便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納領域を大きく確保することができると共に、便器本体全体に対して意匠性、生産性を確保しつつ強度を高めることができる水洗大便器を提供すること目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述した課題を解決するために、本発明は、洗浄水により洗浄されて汚物を排出する水洗大便器であって、汚物を受けるボウル部と、上記ボウル部の下方に入口部が接続されて上記ボウル部内の汚物を排出する排水トラップ部と、を備えた陶器製の便器本体と、
この便器本体のボウル部よりも後方側に設けられて上記ボウル部への洗浄水の吐止水を制御する機能を含む機能部と、を有し、上記陶器製の便器本体は、さらに、上記ボウル部及び上記排水トラップ部のそれぞれの側面よりも外側に形成されたスカート部と、上記ボウル部よりも後方側の領域における上記スカート部の上端よりも下方且つ上記スカート部よりも内側に設けられて上記機能部の少なくとも一部を収納可能にする後方機能収納部と、を備えており、上記後方機能収納部は、その収納領域を上下に区画すると共に上記機能部を支持する支持壁部を備えており、上記スカート部は、その外面を形成する外側壁部と、この外側壁部に対して内側に設けられた内側壁部と、を備えた二重壁部を形成し、この二重壁部は、その少なくとも一部が上記外側壁部と上記内側壁部との間に内部空間を形成しており、上記スカート部の二重壁部の内側壁部は、上記支持壁部の左右外側に位置する外側接合部から上方に延びる上内側壁部と、上記支持壁部における上記外側接合部に対して左右内側に位置する内側接合部から下方に延びる下内側壁部と、を備えており、上記後方機能収納部は、上記支持壁部の上記外側接合部から上記内側接合部までの水平左右方向の第1距離が上記スカート部の二重壁部の外側壁部から上記支持壁部の内側接合部までの水平左右方向の第2距離よりも短い後方支持領域を備えており、上記第2距離は、上記二重壁部の内部空間における左右方向の最大幅寸法に設定されていることを特徴としている。
このように構成された本発明においては、後方機能収納部の後方支持領域における支持壁部の外側接合部から内側接合部までの水平左右方向の第1距離が、スカート部の二重壁部の外側壁部から支持壁部の内側接合部までの水平左右方向の第2距離よりも短く、かつ、この第2距離がスカート部の二重壁部の内部空間における左右方向の最大幅寸法に設定されていることにより、支持壁部の外側接合部及び内側接合部にそれぞれ接合されたスカート部の二重壁部の上内側壁部及び下内側壁部のそれぞれが支持壁部を上下方向から確実に保持することができるため、後方機能収納部の後方支持領域の強度を高めることができる。
また、後方機能収納部の後方支持領域の支持壁部の歪み等の変形を抑制することができるため、後方機能収納部や便器本体全体の強度低下や外観に及ぼす影響を抑制することができる。
これらの結果、便器本体全体の外形寸法を抑制しつつ、便器本体における機能部の収納領域を大きく確保することができると共に、便器本体全体に対して意匠性、生産性を確保しつつ強度を高めることができる。
【0007】
本発明において、好ましくは、上記後方機能収納部は、上記後方支持領域の前方側に設けられた前方支持領域を備えており、この前方支持領域では、上記スカート部の二重壁部の上記上内側壁部と上記下内側壁部とが接合される接合部に対して上記支持壁部が接合されている。
このように構成された本発明においては、後方機能収納部の前方支持領域における支持壁部が、スカート部の二重壁部の上内側壁部と下内側壁部とが接合される接合部に対して接合されているため、後方機能収納部の前方支持領域における支持壁部をスカート部の二重壁部の上内側壁部及び下内側壁部のそれぞれによって上下方向から確実に保持することができる。
したがって、後方機能収納部の前方支持領域における支持壁部自体の強度を確保することができると共に、支持壁部とスカート部の二重壁部の上内側壁部及び下内側壁部との接合部の強度についても確保することができる。
よって、後方機能収納部の前方支持領域の支持壁部の歪み等の変形を抑制することができ、後方機能収納部や便器本体全体の強度低下や外観に及ぼす影響を抑制することができる。
【0008】
本発明において、好ましくは、上記後方支持領域は、上記排水トラップ部と上記支持壁部との接合部よりも後方に設けられている。
このように構成された本発明においては、排水トラップ部を支持している支持壁部は、排水トラップ部の重量により、排水トラップ部との接合部の周辺部分における歪み等の変形の影響を受けやすいが、後方機能収納部の後方支持領域において、支持壁部とスカート部の二重壁部の上内側壁部及び下内側壁部との接合部の強度が高められているため、排水トラップ部との接合部の周辺部分における支持壁部の歪み等の変形の影響を抑制することができる。
また、排水トラップ部と支持壁部との接合部よりも後方に設けられた後方機能収納部の後方支持領域における支持壁部については、その後方部分や左右の側方部分が排水トラップ部に対して後方や左右側方のスカート部に対して接合されるため、歪み等の変形が抑制される。
したがって、後方機能収納部の後方支持領域における支持壁部の強度を向上させることができるため、後方機能収納部や便器本体全体の強度低下や外観に及ぼす影響を効果的に抑制することができる。
【0009】
本発明において、好ましくは、上記支持壁部は、上記排水トラップ部に接合される上横壁部と、この上横壁部の外側に接合されて下方に延びる縦壁部と、上記上横壁部よりも下方に設けられて上記縦壁部に接合される下横壁部と、を備えており、上記スカート部の二重壁部の下内側壁部は、上記支持壁部の上記縦壁部と上記下横壁部との接合部から下方領域内に向かって延びるように上記支持壁部に対して接合されている。
このように構成された本発明においては、後方機能収納部の支持壁部については、上横壁部と下横壁部との間に縦壁部が設けられていることにより、後方機能収納部内の収納領域が上横壁部と下横壁部との段差がある形状にすることができ、後方機能収納部内の収納領域をより大きく確保することができる。
また、後方機能収納部内の収納領域について、より大きく確保するために、段差がある形状であっても、スカート部の二重壁部の下内側壁部が、支持壁部の縦壁部と下横壁部との接合部から下方領域内に向かって延びるように支持壁部に対して接合されているため、後方機能収納部の支持壁部の強度をスカート部の二重壁部の下内側壁部によって確保することができる。
よって、後方機能収納部や便器本体全体の強度低下や外観に及ぼす影響についても抑制することができる。
【0010】
本発明において、好ましくは、上記スカート部の二重壁部の下内側壁部は、その下端部の少なくとも一部が、上記便器本体が設置される設置面まで延びるように形成されている。
このように構成された本発明においては、スカート部の二重壁部の下内側壁部の下端部の少なくとも一部が、便器本体が設置される設置面まで延びるように形成されているため、スカート部の二重壁部の下内側壁部が設置面によって安定して支持される。
これにより、スカート部の二重壁部の下内側壁部が支持壁部をより一層安定して支持することができるため、後方機能収納部の支持壁部の強度を確保することができる。
よって、後方機能収納部や便器本体全体の強度低下や外観に及ぼす影響についても抑制することができる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
TOTO株式会社
部材
7日前
TOTO株式会社
設備
13日前
TOTO株式会社
設備
13日前
TOTO株式会社
部材
27日前
TOTO株式会社
部材
27日前
TOTO株式会社
部材
28日前
TOTO株式会社
排水栓
20日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
洗い場床
17日前
TOTO株式会社
便座装置
今日
TOTO株式会社
吐水装置
28日前
TOTO株式会社
便座装置
1日前
TOTO株式会社
便座装置
28日前
TOTO株式会社
便座装置
28日前
TOTO株式会社
便座装置
今日
TOTO株式会社
便座装置
28日前
TOTO株式会社
構造部材
28日前
TOTO株式会社
水洗大便器
7日前
TOTO株式会社
小便器装置
28日前
TOTO株式会社
トイレ装置
今日
TOTO株式会社
トイレ装置
今日
TOTO株式会社
水洗大便器
28日前
TOTO株式会社
水洗大便器
28日前
TOTO株式会社
水洗大便器
28日前
TOTO株式会社
水洗大便器
28日前
TOTO株式会社
水洗大便器
2日前
TOTO株式会社
水洗大便器
今日
TOTO株式会社
水洗大便器
27日前
TOTO株式会社
静電チャック
6日前
TOTO株式会社
静電チャック
6日前
TOTO株式会社
静電チャック
6日前
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
今日
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
今日
TOTO株式会社
衛生洗浄装置
今日
TOTO株式会社
洗面ユニット
6日前
TOTO株式会社
静電チャック
6日前
続きを見る
他の特許を見る