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公開番号
2025039805
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-21
出願番号
2025004490,2023140800
出願日
2025-01-14,2018-04-06
発明の名称
未決定データに基づいたブロックチェーン・トランザクションの安全性確保
出願人
エヌチェーン ライセンシング アーゲー
代理人
弁理士法人ITOH
主分類
H04L
9/32 20060101AFI20250313BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】 未決定データに基づいてブロックチェーン・トランザクションをロックするためのコンピュータで実施される方法を提供する。
【解決手段】ロックノードは、デジタル資産をロックするためにブロックチェーン・トランザクションにロック・スクリプトを含めることができる。ロック・スクリプトには、特定のデータソースの公開キーと、ロック・スクリプトを実行する検証ノードに、ロック解除スクリプトで提供されるデータのソースを、a)特定のデータソースの公開キー及びロック解除スクリプト内に規定されたデータに基づいて修正された公開キーを生成すること及びb)修正された公開キーに基づいてロック解除スクリプト内の暗号署名を評価することにより、検証させる命令とが含まれる。ロック・スクリプトを含むブロックチェーン・トランザクションは、ロックノードによってブロックチェーン・ネットワークに送信される。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
ブロックチェーン・ネットワーク内の検証ノードによって実行されるコンピュータで実施される方法であって、当該方法は、
ブロックチェーン・トランザクションを受信するステップであって、該ブロックチェーン・トランザクションには、1つ又は複数のデジタル資産に関連付けられたロック・スクリプトをロック解除するように構成されたロック解除スクリプトが含まれる、ステップと、
前記検証ノードが、前記ロック・スクリプト及び前記ロック解除スクリプトを実行するステップであって、該実行には、
前記ロック解除スクリプト内のデータから決定した修正された公開キーと前記ロック・スクリプトで規定された公開キーとに基づいて、前記ロック解除スクリプト内の暗号署名を評価すること、
前記ロック解除スクリプト内の前記データが、前記ロック・スクリプトで規定された1つ又は複数のデータ制約を満たしていると判定すること、及び
前記ロック解除スクリプト内の分岐トリガーが、前記ロック・スクリプトの分岐をトリガーするかどうかを判定することが含まれる、ステップと、
前記ロック解除スクリプトが1つ又は複数の条件を満たしていると判定すると、前記ブロックチェーン・トランザクションを検証するステップと、
ブロックチェーン・トランザクションを検証した場合に、前記ブロックチェーン・トランザクションを前記ブロックチェーンに追加するステップと、を含む、
コンピュータで実施される方法。
続きを表示(約 980 文字)
【請求項2】
前記検証ノードは、前記ロック・スクリプトを実行する前に、スタック実行エンジンを使用して前記ロック解除スクリプトを実行する、請求項1に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項3】
前記暗号署名を評価することは、楕円曲線有限フィールド算術演算を行って前記修正された公開キーを決定することを含む、請求項1に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項4】
前記1つ又は複数のデータ制約には1つ又は複数の値が含まれており、前記検証ノードは、比較関数を使用して、前記データと前記1つ又は複数の値に基づいて比較を行う、請求項1に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項5】
前記ロック解除スクリプト内の前記データが、前記ロック・スクリプトで規定された1つ又は複数のデータ制約を満たしていると判定することは、前記データが、決定されたデータソースによって提供されたことを確認することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項6】
前記ロック・スクリプトで規定された前記公開キーは、前記決定されたデータソース用である、請求項5に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項7】
前記検証ノードが、前記ロック解除スクリプト内の前記データが前記ロック・スクリプトで規定された1つ又は複数のデータ制約を満たしていないと判定した場合に、前記トランザクションをブロックから除外することをさらに含む、請求項1に記載のコンピュータで実施される方法。
【請求項8】
プロセッサによって実行されると、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法を実行するようにプロセッサを構成するコンピュータ実行可能命令が格納された非一時的なコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項9】
電子装置であって、当該電子装置は、
インターフェイス装置と、
該インターフェイス装置に結合されるプロセッサと、
コンピュータ実行可能命令が格納されるメモリと、を含み、
前記コンピュータ実行可能命令が実行されると、請求項1乃至7のいずれか一項に記載の方法を実行するように前記プロセッサを構成する、
電子装置。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、概して、デジタルロックに関し、より具体的には、特定のデータソースからの未決定データに基づいてデジタル資産をロックするための方法及びシステムに関する。本発明は、デジタル資産のロック時にロック当事者が利用できないデータに基づいて、ブロックチェーン・ネットワーク上でデジタル資産の条件付きロック解除を提供する用途に特に適しているが、これに限定されるものではない。
続きを表示(約 3,100 文字)
【0002】
この文書では、あらゆる形態の電子的なコンピュータベースの分散型台帳を含めるために「ブロックチェーン」という用語を使用している。これらの形態には、ブロックチェーン及びトランザクションチェーン技術、アクセス許可された台帳及びアクセス許可されていない台帳、共有台帳、及びそれらのバリエーションが含まれるが、これらに限定されるものではない。ブロックチェーン技術の最も広く知られている用途はビットコイン台帳であるが、他のブロックチェーン実施態様が提案され開発されている。本明細書では、便宜上及び例示の目的でビットコインについて参照しているが、本発明はビットコイン・ブロックチェーンでの使用に限定されるものではなく、代替のブロックチェーン実施態様及びプロトコルが本発明の範囲内にあることに留意されたい。例えば、本発明は、署名検証においてビットコインと同様の制限を有する他のブロックチェーン実施態様において有用であり得る。
【0003】
ブロックチェーンはコンセンサスベースの電子台帳であり、この台帳はブロックで構成されるコンピュータベースの非中央型の分散システムとして実施され、ブロックはトランザクション及び他の情報で構成される。ビットコインの場合に、ブロックチェーン・システムの参加者同士の間でデジタル資産の制御を移す各トランザクションには、少なくとも1つの入力と少なくとも1つの出力とが含まれる。各ブロックには以前のブロックのハッシュが含まれているため、これらブロックは、一緒にチェーンで繋がれており、その開始からブロックチェーンに書き込まれた全てのトランザクションの永続的な変更不可能なレコードを作成する。トランザクションには、それらの入力及び出力に埋め込まれたスクリプトとして知られている小さなプログラムが含まれており、スクリプトは、トランザクションの出力に誰がどの様にアクセスできるかを指定する。ビットコイン・プラットフォームでは、これらのスクリプトはスタックベースのスクリプト言語を使用して記述される。
【0004】
トランザクションをブロックチェーンに書き込むためには、「検証」する必要がある。検証は、ブロック生成能力を有する大多数のノードにより使用される共通の規則セットに基づいて、ノードによって決定される。例えば、ビットコイン・プロトコルでは、いくつかのネットワークノードはマイナー(採掘者:miners)として機能し、各トランザクションが有効であることを確認する作業を行い、無効なトランザクションはネットワークから拒否される。例えば、ノードにインストールされたソフトウェアクライアントは、未使用(unspent)トランザクション出力(UTXO)を参照するトランザクションでこの検証作業を行う。検証は、そのロック及びロック解除スクリプトを実行することにより行われ得る。ロック及びロック解除スクリプトの実行がTRUEと評価され、且つ他の特定の条件が満たされた場合に、トランザクションは有効であり、そのトランザクションをブロックチェーンに書き込むことができる。こうして、トランザクションをブロックチェーンに書き込むためには、そのトランザクションは、i)トランザクションを受信するノードによって検証する(トランザクションが検証されると、ノードはその検証したトランザクションをネットワーク内の他のノードに中継する);ii)マイナーによって構築された新しいブロックに追加する;iii)採掘する、つまり過去のトランザクションの公的な台帳に追加する必要がある。トランザクションは、トランザクションを実質的に不可逆にするために十分な数のブロックがブロックチェーンに追加されたときに確認されたとみなされる。
【0005】
トランザクション出力には、ビットコイン等のデジタル資産や、制限(encumbrance)又はロックとも呼ばれ得るロック・スクリプトが含まれる。ロック・スクリプトは、出力を使う(spend)ために満たす必要がある条件を指定することにより、デジタル資産をロックする。例えば、ロック・スクリプトでは、関連するデジタル資産をロック解除するために、特定のデータをロック解除スクリプトに提供する必要があり得る。デジタル資産のロックを解除するためにロック当事者にデータの提供を要求する従来の手法では、ロック・スクリプト内にデータのハッシュを埋め込む必要がある。ただし、このロック及びロック解除の手法では、ロック・スクリプトの作成時にデータを決定(つまり、既知にし且つ固定)する必要がある。
【0006】
こうして、これらの態様の1つ又は複数においてブロックチェーン技術を改良する改善された方法及び装置を提供することが望ましい。
【発明の概要】
【0007】
こうして、本発明によれば、添付の特許請求の範囲で規定される方法が提供される。
【0008】
以下でより詳細に説明するように、コンピュータで実施される方法及び電子装置は、未決定データに基づいてトランザクションをロックするように構成される。
【0009】
従って、本発明によれば、コンピュータで実施される方法(及び、対応するシステム)が提供され得る。この方法は、セキュリティ及び/又は制御方法として説明することができる。この方法は、ブロックチェーン・トランザクション(TX)の出力をブロックチェーン・ネットワークを介して誰が及び/又はどの様にロック解除及び使用できるかを制御するように構成することができる。出力の使用(支出)により、暗号通貨の転送が可能になる。本発明は、ブロックチェーン・トランザクション(Tx)のロック・スクリプトに埋め込まれた暗号公開キーを、別のトランザクションのロック解除スクリプトで提供される未決定データで修正するように構成された方法(及び、対応するシステム)を提供し得る。本発明により、未決定データに基づいてブロックチェーン・トランザクションをセキュリティ保護することができる。つまり、本発明によって、ロックをブロックチェーン・トランザクションに適用した時点では利用可能ではないが、将来利用可能になると予定されるデータに基づいて、ブロックチェーン・トランザクションをロックすることができる。
【0010】
本発明の一実施形態による方法は、
i)ブロックチェーン・ネットワーク内のノードが、トランザクション(つまり、ブロックチェーン・トランザクション)に関連付けられたデジタル資産を制限する(encumber)(つまり、ロックする)ために、トランザクション(つまり、ブロックチェーン・トランザクション)にロック・スクリプトを含めるステップであって、ロック・スクリプトは、特定のデータソースの公開キーを含み、且つロック・スクリプトを実行する検証ノードに、ロック解除スクリプトで提供されるデータのソースを、a)特定のデータソースの公開キー及びロック解除スクリプト内に規定されたデータに基づいて修正された公開キーを生成すること及びb)修正された公開キーに基づいてロック解除スクリプト内の署名(つまり、暗号署名)を評価することにより、検証させる命令を含む、含めるステップと、
ii)ノードが、トランザクション(つまり、ブロックチェーン・トランザクション)をブロックチェーン・ネットワークに送信するステップと、を含む。
(【0011】以降は省略されています)
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