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公開番号2025039041
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-21
出願番号2023145781
出願日2023-09-08
発明の名称ガスケット及びこれの組付方法
出願人内山工業株式会社,トヨタ自動車株式会社
代理人協明国際弁理士法人
主分類F16J 15/10 20060101AFI20250313BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約【課題】位置ずれの抑制が可能でありながらも、組付時の作業性を向上し得るガスケット及びこれの組付方法を提供する。
【解決手段】互いに平面形状とされた第1部材2の第1面2aと第2部材3の第2面3aとの間において圧縮される環状の本体部11と、この本体部の周方向に間隔を空けて、かつ該本体部の少なくとも一側部14に連なるように設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを締結する固着具4aを嵌通させる貫通孔6aが設けられたカラー部材6を保持する複数のカラー保持部15と、を備えており、前記本体部が組付前の自然状態よりも伸長した状態で前記固着具に前記カラー部材の貫通孔が嵌通するように、前記本体部の自然状態において隣り合う前記カラー保持部の間隔L1が隣り合う前記固着具の間隔L2よりも小さい。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
互いに平面形状とされた第1部材の第1面と第2部材の第2面との間において圧縮される環状の本体部と、この本体部の周方向に間隔を空けて、かつ該本体部の少なくとも一側部に連なるように設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを締結する固着具を嵌通させる貫通孔が設けられたカラー部材を保持する複数のカラー保持部と、を備えており、
前記本体部が組付前の自然状態よりも伸長した状態で前記固着具に前記カラー部材の貫通孔が嵌通するように、前記本体部の自然状態において隣り合う前記カラー保持部の間隔が隣り合う前記固着具の間隔よりも小さいことを特徴とするガスケット。
続きを表示(約 800 文字)【請求項2】
請求項1において、
前記本体部は、筒形状とされた前記カラー部材の外周に沿うように曲がる曲がり部を備えていることを特徴とするガスケット。
【請求項3】
請求項2において、
前記本体部は、隣り合う前記カラー保持部間において直線状に設けられた直線部を備え、該直線部と前記カラー保持部に保持された前記カラー部材とが周方向に見て重なるように設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項4】
請求項3において、
前記本体部は、前記直線部における前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向となる幅方向中心と前記カラー保持部に保持された前記カラー部材の孔心とが幅方向で一致するように設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項5】
請求項2乃至4のいずれか一項において、
前記曲がり部における前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向の寸法である幅寸法が、前記本体部における他の部位の幅寸法よりも小であることを特徴とするガスケット。
【請求項6】
請求項1乃至4のいずれか一項において、
隣り合う前記カラー保持部の間には、前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向となる幅方向に突出する倒れ防止突起が設けられていることを特徴とするガスケット。
【請求項7】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のガスケットの組付方法であって、
複数の前記カラー保持部のそれぞれに保持された前記カラー部材の貫通孔に、前記第1面及び前記第2面のうちの一方から突出するように設けられた前記固着具のそれぞれを嵌通させる際に前記本体部を伸長させることを特徴とするガスケットの組付方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、第1部材の第1面及び第2部材の第2面間をシールするガスケット及びこれの組付方法に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
従来より、相互に合体される第1部材及び第2部材間をシールするガスケットが知られている。このようなガスケットにおいて、第1部材及び第2部材のうちの一方に設けられた取付溝に収容される場合には、ガスケット幅方向(溝幅方向)への位置ずれが取付溝の溝壁によって規制される。一方、第1部材及び第2部材のガスケットの組付面が互いに平面形状とされている場合には、ガスケットが幅方向に位置ずれする懸念がある。
例えば、下記特許文献1には、第1部材の平面形状の第1面及び第2部材の平面形状の第2面の間に挟持される本体部に設けられたカラー保持部に、第1面に形成された孔に挿入される位置決め用突起を設けたガスケットが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第7141041号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載されたガスケットでは、ガスケットを組付ける際に、第1面に形成された孔に位置決め用突起を挿入して位置決めする必要があるため、ガスケットの組付時における作業性が低下する懸念がある。
【0005】
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、位置ずれの抑制が可能でありながらも、組付時の作業性を向上し得るガスケット及びこれの組付方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するために、本発明のガスケットは、互いに平面形状とされた第1部材の第1面と第2部材の第2面との間において圧縮される環状の本体部と、この本体部の周方向に間隔を空けて、かつ該本体部の少なくとも一側部に連なるように設けられ、前記第1部材と前記第2部材とを締結する固着具を嵌通させる貫通孔が設けられたカラー部材を保持する複数のカラー保持部と、を備えており、前記本体部が組付前の自然状態よりも伸長した状態で前記固着具に前記カラー部材の貫通孔が嵌通するように、前記本体部の自然状態において隣り合う前記カラー保持部の間隔が隣り合う前記固着具の間隔よりも小さいことを特徴とする。
【0007】
上記ガスケットにおいて、前記本体部は、筒形状とされた前記カラー部材の外周に沿うように曲がる曲がり部を備えていてもよい。
また、上記ガスケットにおいて、前記本体部は、隣り合う前記カラー保持部間において直線状に設けられた直線部を備え、該直線部と前記カラー保持部に保持された前記カラー部材とが周方向に見て重なるように設けられていてもよい。
また、上記ガスケットにおいて、前記本体部は、前記直線部における前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向となる幅方向中心と前記カラー保持部に保持された前記カラー部材の孔心とが幅方向で一致するように設けられていてもよい。
また、上記ガスケットにおいて、前記曲がり部における前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向の寸法である幅寸法が、前記本体部における他の部位の幅寸法よりも小であってもよい。
また、上記ガスケットにおいて、隣り合う前記カラー保持部の間には、前記第1面と前記第2面との対向方向及び前記本体部の周方向に直交する方向となる幅方向に突出する倒れ防止突起が設けられていてもよい。
【0008】
また、上記目的を達成するために、本発明のガスケットの組付方法は、上記ガスケットの組付方法であって、複数の前記カラー保持部のそれぞれに保持された前記カラー部材の貫通孔に、前記第1面及び前記第2面のうちの一方から突出するように設けられた前記固着具のそれぞれを嵌通させる際に前記本体部を伸長させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明のガスケット及びこれの組付方法は、位置ずれの抑制が可能でありながらも、組付時の作業性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
(a)は、一実施形態に係るガスケットの一例を模式的に示す平面図、(b)は、第1部材の模式的平面図である。
(a)は、図1(a)におけるX1-X1矢視断面図、(b)は、図1(a)におけるX2-X2矢視断面図、(c)は、図1(a)におけるX3-X3矢視断面図である。
(a)~(c)は、同ガスケットの組付方法の一例を示しており、(a)(b)は、同ガスケットの一部を模式的に示す平面図、(c)は、図2(a)に対応させた縦断面図である。
同ガスケットの変形例を模式的に示す平面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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