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公開番号2025037375
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-18
出願番号2023144271
出願日2023-09-06
発明の名称アスコルビン酸2-グルコシドアルキル金属塩の製造法
出願人株式会社ドクターズチョイス
代理人弁理士法人アルガ特許事務所
主分類C07H 17/04 20060101AFI20250311BHJP(有機化学)
要約【課題】褐変を生じない、安定なアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩の製造法を提供すること。
【解決手段】水溶液中でアスコルビン酸2-グルコシドと炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩とを反応させ、pHを5~8に調整してアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩を製造する方法であって、反応前から水溶液中に窒素ガスを導入しながら反応を行うことを特徴とする、製造方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
水溶液中でアスコルビン酸2-グルコシドと炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩とを反応させ、pHを5~8に調整してアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩を製造する方法であって、反応前から水溶液中に窒素ガスを導入しながら反応を行うことを特徴とする、製造方法。
続きを表示(約 200 文字)【請求項2】
アスコルビン酸2-グルコシド水溶液に窒素ガスを導入しながら、炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩を添加してpHを5~8に調整する請求項1記載の製造法。
【請求項3】
前記水溶液中への窒素ガスの導入が100mL/min以上である請求項1又は2記載の製造法。
【請求項4】
pHを5~7に調整する請求項1~3のいずれか1項記載の製造法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、安定なアスコルビン酸2-グルコシドアルキル金属塩の製造法に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
アスコルビン酸は、還元剤、コラーゲン合成促進剤、抗酸化剤として作用し、特に、アスコルビン酸の優れた抗酸化効果は皮膚内でのメラニン生成を抑制し、しみ、そばかすのような色素沈着を防ぐ成分として知られており、医薬、食品、化粧料等に広く配合されている。
しかし、アスコルビン酸は原末で吸湿状態やアルカリでは不安定で、またアスコルビン酸の水溶液は強い酸性で刺激があるだけでなく、容易に酸化し、分解に関与する代表的なアミン類によってメイラード反応が起き褐変が生じ、褐変反応が進行する。これらによりアスコルビン酸を含有した化粧料、水分を含有する商品は褐変による異臭が発生しやすく、商品としての価値が失われ、商品への添加量が制限され効果に影響が余儀なくされる(非特許文献1)。
かかる観点から、アスコルビン酸の褐変を抑制するため、アスコルビン酸にフラボノイド配糖体を配合する技術が報告されている(特許文献1、2)。また、アスコルビン酸に代えてアスコルビン酸2-グルコシドを使用することも報告されている。
【0003】
しかし、アスコルビン酸2-グルコシドの水溶液は、pHが低く、安定性が若干向上するものの褐変するという欠点は残っている。そこで、アスコルビン酸2-グルコシドに強塩基物質、レシチン、エーテル化合物、エステル化合物、クエン酸などを配合する技術も報告されている(特許文献3~6)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開平04-099771号公報
特開平04-099730号公報
特開2001-199863号公報
特開2002-265344号公報
特開2005-220029号公報
特開2012-246248号公報
【非特許文献】
【0005】
日本食生活学会誌第26巻第1号7-10(2015)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、褐変を生じない、安定なアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩の製造法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
そこで、本発明者は、アスコルビン酸2-グルコシドと炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩とを反応させてアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩を製造するにあたり、水溶液に最初から窒素ガスを導入し、かつpHを5~8に調整することにより、反応終了後のpHが安定し、褐変の生じない安定なアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩が得られることを見出し、本発明を完成した。
【0008】
すなわち、本発明は次の発明[1]~[4]を提供するものである。
[1]水溶液中でアスコルビン酸2-グルコシドと炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩とを反応させ、pHを5~8に調整してアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩を製造する方法であって、反応前から水溶液中に窒素ガスを導入しながら反応を行うことを特徴とする、製造方法。
[2]アスコルビン酸2-グルコシド水溶液中に窒素ガスを導入しながら、炭酸水素アルカリ金属塩又は炭酸アルカリ金属塩を添加してpHを5~8に調整する[1]記載の製造法。
[3]前記水溶液中への窒素ガスの導入が100mL/min以上である[1]又は[2]記載の製造法。
[4]pHを5~7に調整する[1]~[3]のいずれかに記載の製造法。
【発明の効果】
【0009】
本発明方法によれば、反応終了後のpHが安定し、褐変の生じない安定なアスコルビン酸2-グルコシドアルカリ金属塩が得られる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書において使用される用語は、特に言及する場合を除いて、当該分野で通常用いられる意味で使用される。
(【0011】以降は省略されています)

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