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公開番号
2025034748
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023141328
出願日
2023-08-31
発明の名称
液体収容袋、液体入り容器、遠心分離方法及び細胞製剤の製造方法
出願人
大日本印刷株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
主分類
C12M
1/00 20060101AFI20250306BHJP(生化学;ビール;酒精;ぶどう酒;酢;微生物学;酵素学;突然変異または遺伝子工学)
要約
【課題】細胞へのダメージが抑制された、細胞入りの液体を収容するための液体収容袋の提供。
【解決手段】液体収容袋10は、収容空間Sを有する容器本体20と、導入部50と、排出部60とを備えている。収容空間Sは、集積部25を含んでいる。導入部は、容器本体に取り付けられた第1筒部51を有し、排出部60は、容器本体に取り付けられた第2筒部61を有している。第1筒部の中心軸X1は、第1方向D1に沿って延びている。第2筒部の中心軸X2は、第1方向D1とは異なる方向に沿って延びている。中心軸X1上の第1線分LS1と、中心軸X2上の第2線分LS2との間の角度αは、90°以下である。収容空間Sの集積部25の内壁点25aは、第1方向D1において、第1筒部から最も遠くに位置しているとともに、第2筒部の中心軸X2が延びる方向から見たとき、第2筒部の中心軸X2に重ならない位置に設けられている。
【選択図】図1A
特許請求の範囲
【請求項1】
細胞入りの液体を収容するための液体収容袋であって、
前記液体を収容する収容空間を有する容器本体と、
前記容器本体に前記液体を導入する導入部と、
前記容器本体から前記液体を排出する排出部とを備え、
前記収容空間は、集積部を含み、
前記導入部は、前記容器本体に取り付けられた第1筒部を有し、
前記排出部は、前記容器本体に取り付けられた第2筒部を有し、
前記第1筒部の中心軸は、第1方向に沿って延びており、
前記第2筒部の中心軸は、前記第1方向とは異なる方向に沿って延びており、
前記第1筒部の中心軸上の線分であって、前記第1筒部から、前記第1筒部の中心軸と前記第2筒部の中心軸との交点まで延びる線分を第1線分とし、前記第2筒部の中心軸上の線分であって、前記第2筒部から、前記交点まで延びる線分を第2線分とした場合、前記第1線分と前記第2線分との間の角度は、90°以下であり、
前記収容空間の前記集積部は、前記収容空間を構成する内壁の一部である内壁点を含み、前記内壁点は、前記第1方向において、前記第1筒部から最も遠くに位置しているとともに、前記第2筒部の中心軸が延びる方向から見たとき、前記第2筒部の中心軸に重ならない位置に設けられている、液体収容袋。
続きを表示(約 1,200 文字)
【請求項2】
前記収容空間は、シール部によって囲まれており、
前記シール部は、内縁が前記第1方向に対して傾斜する傾斜シール部を有し、
前記傾斜シール部の内縁は、前記第1筒部側から前記集積部側に向かうにつれて、正面視で前記第1方向に直交する第2方向における前記収容空間の長さが短くなるように延びており、
前記傾斜シール部の内縁の傾きの正負は、前記第1筒部側から前記集積部側に向かうにつれて変化しない、請求項1に記載の液体収容袋。
【請求項3】
前記シール部の幅は、一定である、請求項2に記載の液体収容袋。
【請求項4】
前記収容空間は、前記第1筒部側に位置する第1収容空間と、前記第2筒部側に位置する第2収容空間とを含み、前記集積部は、前記第2収容空間に設けられており、前記排出部は、前記第2収容空間内の前記液体を排出する、請求項1に記載の液体収容袋。
【請求項5】
前記第1収容空間の容量は、前記第2収容空間の容量よりも大きい、請求項4に記載の液体収容袋。
【請求項6】
前記収容空間は、シール部によって囲まれており、
前記集積部の周囲に位置する前記シール部の前記第1方向に沿った長さは、正面視で前記第1方向に直交する第2方向において、前記集積部から遠ざかるにつれて、徐々に長くなっている、請求項1に記載の液体収容袋。
【請求項7】
前記収容空間は、シール部によって囲まれており、
前記シール部は、前記集積部を構成する第1シール部及び第2シール部と、前記第1シール部に連結された第3シール部と、前記第2シール部に連結された第4シール部とを有し、
前記第1シール部の内縁及び前記第2シール部の内縁は、前記第1筒部側から前記集積部側に向かうにつれて、正面視で前記第1方向に直交する第2方向における前記収容空間の長さが短くなるように、前記第1方向に対して傾斜し、
前記第3シール部の内縁は、前記第1方向に沿って延びているか、又は前記第1方向に対する傾斜角度が、前記第1方向に対する前記第1シール部の内縁の傾斜角度よりも小さくなるように、前記第1方向に対して傾斜し、
前記第4シール部の内縁は、前記第1方向に沿って延びている、請求項1に記載の液体収容袋。
【請求項8】
前記シール部の幅は、一定である、請求項7に記載の液体収容袋。
【請求項9】
前記第2筒部は、前記容器本体に熱溶着されている、請求項7に記載の液体収容袋。
【請求項10】
請求項1乃至9のいずれか一項に記載の液体収容袋と、
前記液体収容袋に収容された液体と、を備え、
前記導入部及び前記排出部が封止された、液体入り容器。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本開示は、液体収容袋、液体入り容器、遠心分離方法及び細胞製剤の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、細胞入りの液体から、細胞を濃縮するための容器が知られている(例えば、特許文献1、2)。特許文献1には、可撓性の容器本体の一端部に排出部を有し、目的細胞を含有する細胞懸濁液が密封状態で収容されて遠心分離されることで、一端側に目的細胞が沈降して細胞濃縮液が生成される細胞濃縮用容器が開示されている。特許文献1に記載された細胞濃縮用容器によれば、簡易な構造で閉鎖系を保ちつつ細胞濃縮を行うことができるとともに、細胞濃縮液を容易に無駄なく抜き取ることができるという効果を奏する。
【0003】
また、特許文献2には、分離すべき液体を収容し、底部を半径方向外方に向けて回転させられる容器本体を備え、該容器本体の底部近傍に、容器壁を貫通して内部の物質を取り出すための取出し口が設けられている遠心分離容器が開示されている。特許文献2に記載された遠心分離容器によれば、液体から遠心分離された物質を容易にかつ確実に取り出すことができ、その際に、物質のコンタミネーションを回避し、かつ、物質の健全性を維持できるという効果を奏する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2020-162447号公報
特開2009-189280号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような容器では、細胞へのダメージを極力抑制しつつ、細胞濃縮液を無駄なく容易に取り出すことが求められている。また、このような容器では、遠心分離によって細胞を濃縮する際に、細胞を容器から取り出す排出部に負荷がかからないようにすることが求められている。
【0006】
本開示はこのような点を考慮してなされたものであり、細胞へのダメージを抑制するとともに、排出部に負荷がかかることを抑制することが可能な、液体収容袋、液体入り容器、遠心分離方法及び細胞製剤の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の実施の形態は、以下の[1]~[12]に関する。
【0008】
[1]
細胞入りの液体を収容するための液体収容袋であって、
前記液体を収容する収容空間を有する容器本体と、
前記容器本体に前記液体を導入する導入部と、
前記容器本体から前記液体を排出する排出部とを備え、
前記収容空間は、集積部を含み、
前記導入部は、前記容器本体に取り付けられた第1筒部を有し、
前記排出部は、前記容器本体に取り付けられた第2筒部を有し、
前記第1筒部の中心軸は、第1方向に沿って延びており、
前記第2筒部の中心軸は、前記第1方向とは異なる方向に沿って延びており、
前記第1筒部の中心軸上の線分であって、前記第1筒部から、前記第1筒部の中心軸と前記第2筒部の中心軸との交点まで延びる線分を第1線分とし、前記第2筒部の中心軸上の線分であって、前記第2筒部から、前記交点まで延びる線分を第2線分とした場合、前記第1線分と前記第2線分との間の角度は、90°以下であり、
前記収容空間の前記集積部は、前記収容空間を構成する内壁の一部である内壁点を含み、前記内壁点は、前記第1方向において、前記第1筒部から最も遠くに位置しているとともに、前記第2筒部の中心軸が延びる方向から見たとき、前記第2筒部の中心軸に重ならない位置に設けられている、液体収容袋。
【0009】
[2]
前記収容空間は、シール部によって囲まれており、
前記シール部は、内縁が前記第1方向に対して傾斜する傾斜シール部を有し、
前記傾斜シール部の内縁は、前記第1筒部側から前記集積部側に向かうにつれて、正面視で前記第1方向に直交する第2方向における前記収容空間の長さが短くなるように延びており、
前記傾斜シール部の内縁の傾きの正負は、前記第1筒部側から前記集積部側に向かうにつれて変化しない、[1]に記載の液体収容袋。
【0010】
[3]
前記シール部の幅は、一定である、[2]に記載の液体収容袋。
(【0011】以降は省略されています)
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