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公開番号2025034508
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-13
出願番号2023140923
出願日2023-08-31
発明の名称換気扇付き外壁
出願人大和ハウス工業株式会社
代理人個人,個人
主分類E04B 2/90 20060101AFI20250306BHJP(建築物)
要約【課題】建物の外壁として、より簡単な構成でフィルタ内の水を適切に排水することが可能な換気扇付き外壁を提供する。
【解決手段】本発明の換気扇付き外壁10は、建物の外壁の開口空間内に配置された枠体20と、枠体20内に一部分が入り込んだ状態で枠体の屋内側端部に固定された換気扇ユニット30と、を備える。換気扇ユニット30は、枠体20の内部を通じて吸気又は排気する換気扇本体32と、換気扇本体32よりも屋外側に配置されたフィルタユニット34とを有し、フィルタユニット34は、フィルタ42を内部に収容するケース44を有し、ケース44内の底面44bが、枠体の屋内側端部に設けられた通気口26aに面し、且つ枠体の屋内側端部の内壁面に隣接した状態で、換気扇ユニット30が枠体20に固定されており、枠体20の屋外側端部における下端部分には、排水孔20aが設けられている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項１】
建物の外壁に形成された開口空間内に配置された枠体と、
前記枠体内に一部分が入り込んだ状態で、前記枠体の屋内側端部に固定された換気扇ユニットと、を備え、
前記換気扇ユニットは、前記枠体の内部を通じて吸気又は排気する換気扇本体と、該換気扇本体よりも屋外側に配置されたフィルタユニットとを有し、
前記フィルタユニットは、フィルタと、該フィルタを内部に収容するケースを有し、
前記ケース内の底面が、前記枠体の屋内側端部に設けられた通気口に面し、且つ前記枠体の屋内側端部の内壁面に隣接した状態で、前記換気扇ユニットが前記枠体に固定されており、
前記枠体の屋外側端部における下端部分には、排水孔が設けられている、換気扇付き外壁。
続きを表示（約 1,200 文字）【請求項２】
前記ケース内の底面は、前記枠体の屋内側端部の内壁面のうち、前記通気口の下端が位置する部分と隣接している、請求項１に記載の換気扇付き外壁。
【請求項３】
前記ケース内の底面は、前記枠体の屋内側端部の内壁面のうち、前記通気口の下端が位置する部分よりも上方に位置し、且つ当該部分と隣接している、請求項２に記載の換気扇付き外壁。
【請求項４】
前記枠体は、筒状部と、前記枠体の屋内側端部をなす端板部とを有し、
前記端板部に前記通気口が設けられており、
前記枠体の屋内側端部の内壁面は、前記端板部の内壁面であり、
前記ケース内の底面が、前記端板部の内壁面と隣接している、請求項１に記載の換気扇付き外壁。
【請求項５】
前記端板部の内壁面は、鉛直面を含み、
前記ケース内の底面の屋外側端部が、前記端板部の内壁面における鉛直面に対して交差した状態で前記端板部の内壁面と繋がっている、請求項４に記載の換気扇付き外壁。
【請求項６】
前記フィルタは、前記ケースに設けられた挿入口を通じて前記ケース内に挿入されており、
前記ケースには、前記フィルタの挿入時に前記フィルタの外縁部と係合して前記フィルタの挿入をガイドするガイド部が設けられ、
前記フィルタが前記ケース内に収容された状態では、前記フィルタの外縁部のうち、前記フィルタの側端に位置する部分が前記ガイド部と係合し、且つ、前記フィルタの下端に位置する部分のうちの少なくとも一部が、前記ケース内の底面に対して露出している、請求項１に記載の換気扇付き外壁。
【請求項７】
前記ガイド部は、前記フィルタの外縁部のうち、前記フィルタの下端に位置する部分と係合する下方ガイド部を備えており、
前記下方ガイド部には、前記フィルタの外縁部のうち、前記フィルタの下端に位置する部分のうちの少なくとも一部を露出させるための露出部が設けられている、請求項６に記載の換気扇付き外壁。
【請求項８】
前記ケース内の底面、及び前記枠体の下端部の内壁面は、それぞれ、屋外側に向かうにつれて下がるように傾斜した傾斜面である、請求項１に記載の換気扇付き外壁。
【請求項９】
前記枠体の屋外側端部のうち、前記排水孔が形成された下端部分は、前記外壁よりも屋外側に位置している、請求項１に記載の換気扇付き外壁。
【請求項１０】
前記換気扇ユニットは、前記フィルタユニットのフィルタよりも屋外側に配置されたシャッタを有し、
前記換気扇ユニットは、前記シャッタが前記枠体内に入り込んだ状態で、前記枠体の屋内側端部に固定されている、請求項１乃至９のいずれか一項に記載の換気扇付き外壁。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、建物の外壁に係り、特に、換気扇付きの外壁に関する。
続きを表示（約 1,700 文字）【背景技術】
【０００２】
建物の外壁に換気扇を取り付ける構成としては、例えば、特許文献１に記載の構成が挙げられ得る。特許文献１に記載の建物では、外壁（外壁躯体）に貫通穴を穿設し、この貫通穴に換気扇を嵌め込むことで、外壁に換気扇が取り付けられている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
特開２００９－１４４３９２号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
外壁に取り付けられる換気扇には、その吸気側又は排気側に除塵等の目的でフィルタが設置されることがあり、例えば、換気扇本体とフィルタとがユニット化されており、そのユニットが外壁に取り付けられる場合がある。このような構成において、換気扇により吸気又は排気される空気中に雨水や結露水等が混入し、その水滴がフィルタによって捕捉されることで、フィルタが収容されたケース内に水が溜まることが想定され得る。このようなケース内に溜められた水（以下、便宜的に「フィルタ内の水」ともいう）は、適切に排水される必要がある。
【０００５】
一方、排水用の機器等を換気扇の付属品として設置しようとすると、その設置スペースを確保しなければならず、外壁における換気扇周辺の構造が大型化し、また、設備コストが嵩む可能性がある。
【０００６】
そこで、本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、建物の外壁として、より簡単な構成でフィルタ内の水を適切に排水することが可能な換気扇付き外壁を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
上記の課題は、本発明の換気扇付き外壁によれば、建物の外壁に形成された開口空間内に配置された枠体と、枠体内に一部分が入り込んだ状態で、枠体の屋内側端部に固定された換気扇ユニットと、を備え、換気扇ユニットは、枠体の内部を通じて吸気又は排気する換気扇本体と、換気扇本体よりも屋外側に配置されたフィルタユニットとを有し、フィルタユニットは、フィルタと、フィルタを内部に収容するケースを有し、ケース内の底面が、枠体の屋内側端部に設けられた通気口に面し、且つ枠体の屋内側端部の内壁面に隣接した状態で、換気扇ユニットが枠体に固定されており、枠体の屋外側端部における下端部分には、排水孔が設けられていることにより解決される。
上記のように構成された本発明の換気扇付き外壁では、フィルタ内の水がケース内の底面を伝って枠体内に流入し、枠体に設けられた排水孔を通じて排水することができる。これにより、排水用に特段の機器を設置することなく、簡単な構成にてフィルタ内の水を排水することができる。
【０００８】
また、上記の換気扇付き外壁において、ケース内の底面は、枠体の屋内側端部の内壁面のうち、通気口の下端が位置する部分と隣接してもよい。
上記の構成によれば、フィルタ内の水がケース内の底面を伝って、通気口を通じてケース内に流入するため、フィルタ内の水を適切に排水することができる。
【０００９】
また、上記の換気扇付き外壁において、ケース内の底面は、枠体の屋内側端部の内壁面のうち、通気口の下端が位置する部分よりも上方に位置し、且つ当該部分と隣接していると、より好適である。
上記の構成によれば、フィルタ内の水が、より確実にケース内に流入することができるため、フィルタ内の水をより適切に排水することができる。
【００１０】
また、上記の換気扇付き外壁において、枠体は、筒状部と、枠体の屋内側端部をなす端板部とを有し、端板部に通気口が設けられてもよい。この場合、枠体の屋内側端部の内壁面は、端板部の内壁面であり、ケース内の底面が、端板部の内壁面と隣接していると、好適である。
上記の構成によれば、フィルタ内の水が、ケース内の底面を伝って通気口を通じてケース内に流入してから、端板部の内壁面に沿って移動し、最終的に排水孔から排出される。これにより、フィルタ内の水をより適切に排水することが可能となる。
（【００１１】以降は省略されています）

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