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公開番号
2025034394
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023140750
出願日
2023-08-31
発明の名称
電話機側ゲートウェイおよび公衆電話中継システム
出願人
サクサ株式会社
代理人
個人
主分類
H04M
3/00 20240101AFI20250306BHJP(電気通信技術)
要約
【課題】交換局と公衆電話機との間でやり取りする課金制御信号を、IP網を介して中継転送する際に生じる遅延を低減する。
【解決手段】電話機側GW10Bの課金中継回路16Aが、課金信号の送出間隔tkと、課金信号の中継転送に要する遅延時間tdと、局側GW10Aから通知された前回課金信号の前回送出開始タイミングTpとに基づいて、アナログ回線LBに送出する次回課金信号の次回送出開始タイミングTnを予測し、得られた次回送出開始タイミングTnが到来した場合、局側GW10Aから中継転送されてくる次回課金信号Tnに代わる代替課金信号Ssを、アナログ回線LBに送出する。
【選択図】 図1
特許請求の範囲
【請求項1】
局側アナログ回線を介して交換局に接続されるとともにIP網に接続された局側ゲートウェイと、電話機側アナログ回線を介して公衆電話機に接続されるとともに前記IP網に接続された電話機側ゲートウェイとを備え、前記局側ゲートウェイおよび前記電話機側ゲートウェイが、前記局側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および課金信号と、前記電話機側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および硬貨収納完了信号とを、前記IP網を介して相互に中継転送する公衆電話中継システムで用いられる前記電話機側ゲートウェイであって、
前記課金信号の送出間隔と、前記課金信号の中継転送に要する転送時間と、前記局側ゲートウェイから通知された前回課金信号の前回送出開始タイミングとに基づいて、前記電話機側アナログ回線に送出する次回課金信号の次回送出開始タイミングを予測し、得られた前記次回送出開始タイミングが到来した場合、前記局側ゲートウェイから中継転送されてくる次回課金信号に代わる代替課金信号を、前記電話機側アナログ回線に送出するように構成された課金中継回路を備える
ことを特徴とする電話機側ゲートウェイ。
続きを表示(約 790 文字)
【請求項2】
請求項1に記載の電話機側ゲートウェイにおいて、
前記課金中継回路は、前記代替課金信号の送出開始から所定の検出時間が経過する前に、前記次回課金信号の先頭が検出されなかった場合、前記代替課金信号の送出を直ちに中止する用に構成されていることを特徴とする電話機側ゲートウェイ。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載の電話機側ゲートウェイにおいて、
前記転送時間は、前記課金信号の中継転送に要する転送時間と前記硬貨収納完了信号の中継転送に要する転送時間を含むように構成されていることを特徴とする電話機側ゲートウェイ。
【請求項4】
局側アナログ回線を介して交換局に接続されるとともにIP網に接続された局側ゲートウェイと、電話機側アナログ回線を介して公衆電話機に接続されるとともに前記IP網に接続された電話機側ゲートウェイとを備え、前記局側ゲートウェイおよび前記電話機側ゲートウェイが、前記局側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および課金信号と、前記電話機側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および硬貨収納完了信号とを、前記IP網を介して相互に中継転送する公衆電話中継システムであって、
前記電話機側ゲートウェイは、
前記課金信号の送出間隔と、前記課金信号の中継転送に要する転送時間と、前記局側ゲートウェイから通知された前回課金信号の前回送出開始タイミングとに基づいて、前記電話機側アナログ回線に送出する次回課金信号の次回送出開始タイミングを予測し、得られた前記次回送出開始タイミングが到来した場合、前記局側ゲートウェイから中継転送されてくる次回課金信号に代わる代替課金信号を、前記電話機側アナログ回線に送出するように構成された課金中継回路を備える
ことを特徴とする公衆電話中継システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、アナログ回線を介して交換局と公衆電話機との間でやり取りする課金制御信号を、IP回線およびIP網を介して中継転送するための中継転送技術に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、公衆電話機は、利用者が投入した硬貨やプリペイドカードから通話料金を課金する場合、交換局から送信された課金信号(収納信号)に基づいて課金し、課金動作の完了を示す硬貨収納完了信号を交換局へ送信する。交換局では、硬貨収納完了信号に基づいて、例えば1か月などの集計期間ごとに通話料金を集計する。
交換局および公衆電話機は、長らく公衆交換電話網(PSTN:Public Switched Telephone Network)を構成するアナログ回線、すなわち2線メタリックケーブルからなる屋外配線を介して接続されていた。このため、これら課金動作を制御するための課金制御信号は、アナログ回線の線間電圧の時間的変化(電圧パルスおよび正弦波)を用いて伝送する方式が用いられている。
【0003】
一方、交換設備の老朽化や製造終了に伴い、交換局と公衆電話機とを接続する電話網を、順次、公衆交換電話網からIP網へ移行させる計画がある(例えば、引用文献1など参照)。この計画では、交換局および公衆電話機の接続に用いる屋外配線を、アナログ回線から光ケーブルを用いたIP回線へ変更することになる。
この際、既存の交換局と公衆電話機を継続して利用するためには、アナログ回線のアナログ信号とIP回線のパケットとを相互に中継するゲートウェイ(Gateway、以下GWという)が必要となる。したがって、この計画では、局側アナログ回線とIP回線との間に局側GWを接続するとともに、電話機側アナログ回線とIP回線との間に電話機側GWを接続して、IP網を経由して音声や課金制御信号を中継転送するという構成の公衆電話中継システムが検討されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0004】
山川晶之、INTERNET Watch ニュース「NTT、2025年ごろに固定電話をPSTNからIP網に移行、電話機やアナログ回線はそのままでユーザー負担少なく」、2015/11/6、株式会社インプレス、[2023/7/7検索],インターネット<URL:https://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/729373.html>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
2線メタリックケーブルを用いたアナログ回線を終端する主なインターフェースとして、SLIC(Subscriber Loop Interface Circuit:加入者ループI/F回路)およびDAA(data access arrangement:データ・アクセス回路)が広く用いられている。SLICおよびDAAは、アナログ回線のアナログ音声とIP回線の音声パケットとを相互に変換する機能に加えて、アナログ回線の呼制御信号とIP回線の呼制御パケットとを相互に変換する機能を有している。しかし、SLICおよびDAAの呼制御信号と呼制御パケットとを相互に変換する機能は、一般的な加入者用アナログ回線での使用を想定したものであり、公衆電話用アナログ回線でしか用いられない公衆電話機独自の課金信号は遅延が発生し、硬貨収納完了信号は変換することができない。このため、呼制御信号用の中継回路構成とは別個に課金信号用と硬貨収容完了信号用の中継回路構成を設ける必要がある。
【0006】
アナログ回線に送出される呼制御信号や課金制御信号は、前述したように電圧パルスで構成されているため、アナログ回線の線間電圧値の変化を検出する周知の電圧変化検出手法により検出した回線状態の変化を、パケットで通知する構成が考えられる。このような電圧変化検出手法は、アナログ回線の線間電圧値の変化を判定する場合、線間電圧値の変化が完了したことを確認するため、ある程度の時間長を持つ監視期間を要する。このため、このような電圧変化検出手法を用いた場合、課金制御信号の中継転送が大幅に遅延し、結果として、公衆電話機における課金動作を交換局で正しく認識できなくなるという問題点があった。
【0007】
本発明はこのような課題を解決するためのものであり、交換局と公衆電話機との間でやり取りする課金制御信号を、IP網を介して中継転送する際に生じる遅延を低減できる中継転送技術を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
このような目的を達成するために、本発明にかかる電話機側ゲートウェイは、局側アナログ回線を介して交換局に接続されるとともにIP網に接続された局側ゲートウェイと、電話機側アナログ回線を介して公衆電話機に接続されるとともに前記IP網に接続された電話機側ゲートウェイとを備え、前記局側ゲートウェイおよび前記電話機側ゲートウェイが、前記局側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および課金信号と、前記電話機側アナログ回線のアナログ音声、呼制御信号、および硬貨収納完了信号とを、前記IP網を介して相互に中継転送する公衆電話中継システムで用いられる前記電話機側ゲートウェイであって、前記課金信号の送出間隔と、前記課金信号の中継転送に要する転送時間と、前記局側ゲートウェイから通知された前回課金信号の前回送出開始タイミングとに基づいて、前記電話機側アナログ回線に送出する次回課金信号の次回送出開始タイミングを予測し、得られた前記次回送出開始タイミングが到来した場合、前記局側ゲートウェイから中継転送されてくる次回課金信号に代わる代替課金信号を、前記電話機側アナログ回線に送出するように構成された課金中継回路を備える。
【0009】
また、本発明にかかる上記電話機側ゲートウェイの一構成例は、前記課金中継回路が、前記代替課金信号の送出開始から所定の検出時間が経過する前に、前記次回課金信号の先頭が検出されなかった場合、前記代替課金信号の送出を直ちに中止する用に構成されている。
【0010】
また、本発明にかかる上記電話機側ゲートウェイの一構成例は、前記転送時間が、前記課金信号の中継転送に要する転送時間と前記硬貨収納完了信号の中継転送に要する転送時間を含むように構成されている。
(【0011】以降は省略されています)
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