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公開番号
2025033797
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-13
出願番号
2023139778
出願日
2023-08-30
発明の名称
下水道網環境監視装置、下水道網環境監視方法及び下水道網環境監視プログラム
出願人
株式会社奥村組
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
E03F
7/00 20060101AFI20250306BHJP(上水;下水)
要約
【課題】下水道網を効率的に監視する。
【解決手段】下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から上流側第1センサ及び下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における上流側本管及び下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得部と、上流側第1センサデータと下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、差分が検知された場合、枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得部と、取得した第2センサデータを解析して、差分の原因を特定する特定部と、を備える。
【選択図】図2A
特許請求の範囲
【請求項1】
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視装置であって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得部と、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知部と、
前記検知部により前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得部と、
を備えた下水道網環境監視装置。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因を特定する特定部を備えた、請求項1の下水道網環境監視装置。
【請求項3】
前記特定部は、取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因の発生箇所を特定する、請求項2の下水道網環境監視装置。
【請求項4】
前記第1センサデータ及び前記第2センサデータは、水位、温度、濁度、臭気、硫化水素濃度及び酸素濃度の少なくとも1つを含む、請求項1に記載の下水道網環境監視装置。
【請求項5】
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視方法であって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得ステップと、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得ステップと、
取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因を特定する特定ステップと、
を含む下水道網環境監視方法。
【請求項6】
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視プログラムであって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得ステップと、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得ステップと、
取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因を特定する特定ステップと、
をコンピュータに実行させる下水道網環境監視プログラム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、下水道網環境監視装置、下水道網環境監視方法及び下水道網環境監視プログラムに関する。
続きを表示(約 3,300 文字)
【背景技術】
【0002】
上記技術分野において、特許文献1には、下水道網等に設置されたセンサが取得したセンサデータに応じて、センサがセンサデータを取得する頻度、及びセンサがセンサデータをサーバーに送信する頻度を変更する遠隔監視システムが開示されている(同文献の段落〔0027〕及び〔0028〕、請求項1等参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特表2022―525560号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記特許文献1に記載の技術では、全てのセンサとサーバーとが常時通信する必要があるので、センサデータの記憶や通信に要するエネルギー(電力量)が過大となり、その経済的負担から、下水道網が広域になるほど、実用的な監視を行うことが困難であった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するため、本発明に係る下水道網環境監視装置は、
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視装置であって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得部と、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知部と、
前記検知部により前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得部と、
を備える。
【0006】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る下水道網環境監視方法は、
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視方法であって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得ステップと、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得ステップと、
取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因を特定する特定ステップと、
を含む。
【0007】
さらに、上記目的を達成するため、本発明に係る下水道網環境監視プログラムは、
所定地域内に設けられた下水道網の環境を監視する下水道網環境監視プログラムであって、
前記下水道網は、上流側本管と下流側本管との間が少なくとも1つの枝管で接続された下水道網であり、
前記上流側本管と前記少なくとも1つの枝管の一端との接続部近傍に設けられた上流側本管マンホールに取り付けられた上流側第1センサと、前記下流側本管と前記少なくとも1つの枝管の他端との接続部近傍に設けられた下流側本管マンホールに取り付けられた下流側第1センサと、から前記上流側第1センサ及び前記下流側第1センサの取り付けられた位置の近傍における前記上流側本管及び前記下流側本管の環境を示す上流側第1センサデータ及び下流側第1センサデータを取得する第1取得ステップと、
前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとをリアルタイムでモニタリングして、前記上流側第1センサデータと前記下流側第1センサデータとの差分を検知する検知ステップと、
前記検知ステップにより前記差分が検知された場合、前記上流側本管及び前記下流側本管に接続された前記少なくとも1つの枝菅に設けられたマンホールに取り付けられた第2センサに記録されている第2センサデータを、前記第2センサデータが一定期間記録された前記枝管のマンホール内の記憶媒体から取得する第2取得ステップと、
取得した前記第2センサデータを解析して、検知された前記差分の原因を特定する特定ステップと、
をコンピュータに実行させる。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、所定地域内に設けられた下水道網の実用的な監視を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置の動作の概要を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置に用いられる第1センサの構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置に用いられる第2センサの構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置に用いられる第2センサの水位計の構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置に用いられる第2センサの水位計の模式断面図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置に用いられる第2センサの水位計における、ヘテロコア部を有する光ファイバの模式断面図である。
第2センサのダイアフラムが撓んだ状態を示す図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置の構成を説明するためのブロック図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置の特定部が参照する特定基準を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置が有する第1センサデータ増減閾値テーブル、第2センサデータ変動閾値テーブルの一例を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置のハードウェア構成を説明するための図である。
本発明の好ましい実施形態に係る下水道網環境監視装置の処理手順を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下に、本発明を実施するための形態について、図面を参照して、例示的に詳しく説明する。ただし、以下の実施形態に記載されている、構成、数値、処理の流れ、機能要素などは一例に過ぎず、その変形や変更は自由であって、本発明の技術範囲を以下の記載に限定する趣旨のものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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