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公開番号2025032992
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-12
出願番号2024140636
出願日2024-08-22
発明の名称表面保護フィルム
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人青藍国際特許事務所
主分類C09J 7/38 20180101AFI20250305BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】優れた軽剥離性と優れた低汚染性を発現できる表面保護フィルムを提供する。また、そのような表面保護フィルムを含む光学部材や電子部材を提供する。
【解決手段】本発明の実施形態による表面保護フィルムは、基材と粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、該粘着剤層がウレタン系粘着剤から構成され、該ウレタン系粘着剤がウレタン系粘着剤組成物から形成され、該ウレタン系粘着剤組成物が、ベースポリマー(A)と多官能イソシアネート化合物(B)とシリコーン系化合物(C)を含み、該ベースポリマー(A)がウレタンプレポリマーを含み、該シリコーン系化合物(C)が、対応するホモポリマーのTgが80℃以上であるモノマー(a)由来の骨格を有するシリコーン系化合物である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
基材と粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、
該粘着剤層がウレタン系粘着剤から構成され、
該ウレタン系粘着剤がウレタン系粘着剤組成物から形成され、
該ウレタン系粘着剤組成物が、ベースポリマー(A)と多官能イソシアネート化合物(B)とシリコーン系化合物(C)を含み、
該ベースポリマー(A)がウレタンプレポリマーを含み、
該シリコーン系化合物(C)が、対応するホモポリマーのTgが80℃以上であるモノマー(a)由来の骨格を有するシリコーン系化合物である、
表面保護フィルム。
続きを表示(約 410 文字)【請求項2】
前記多官能イソシアネート化合物(B)が有するNCO基と前記ウレタンプレポリマーが有するOH基との当量比([NCO]/[OH])が1.0以上である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項3】
前記多官能イソシアネート化合物(B)が有するNCO基と前記ウレタンプレポリマーが有するOH基との当量比([NCO]/[OH])が4.6以下である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項4】
前記ウレタン系粘着剤組成物中の前記シリコーン系化合物(C)の含有量が、前記ベースポリマー(A)100重量部に対して0.7重量部以下である、請求項1に記載の表面保護フィルム。
【請求項5】
請求項1から4までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む、光学部材。
【請求項6】
請求項1から4までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む、電子部材。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は表面保護フィルムに関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
光学部材や電子部材の製造工程において、加工、組立、検査、輸送などの際に、該光学部材や該電子部材の表面が傷付くことを防止するために、一般に、該光学部材や該電子部材の露出面に、基材と粘着剤層を有する表面保護フィルムが貼り付けられる。このような表面保護フィルムは、表面保護の必要がなくなった時点で、光学部材や電子部材から剥離される(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6613516号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
表面保護フィルムが貼り付けられた光学部材や電子部材から該表面保護フィルムを剥離しようとする際には、該表面保護フィルムと該光学部材や該電子部材との界面でのみスムーズに剥離できることが重要であり、表面保護フィルムには優れた軽剥離性が求められる。
【0005】
また、光学部材や電子部材は、一般に、高価で破損しやすい。このため、光学部材や電子部材の露出面に貼り付けられる表面保護フィルムには、剥離の際に該光学部材や該電子部材を破損させないことが重要であり、この点からも優れた軽剥離性が求められる。
【0006】
他方、表面保護フィルムが貼り付けられた光学部材や電子部材から該表面保護フィルムを剥離した後の該光学部材や該電子部材の表面は、該表面保護フィルムの粘着剤層に含まれる成分によって汚染されやすく、その結果、該表面への他の層の接着性が低下してしまい、該他の層が該表面から剥がれやすくなる等の不具合が生じやすい。この観点から、表面保護フィルムには優れた低汚染性が求められる。
【0007】
本発明の課題は、優れた軽剥離性と優れた低汚染性を発現できる表面保護フィルムを提供することにある。また、本発明の課題は、そのような表面保護フィルムを含む光学部材や電子部材を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
[1]本発明の実施形態による表面保護フィルムは、基材と粘着剤層を含む表面保護フィルムであって、該粘着剤層がウレタン系粘着剤から構成され、該ウレタン系粘着剤がウレタン系粘着剤組成物から形成され、該ウレタン系粘着剤組成物が、ベースポリマー(A)と多官能イソシアネート化合物(B)とシリコーン系化合物(C)を含み、該ベースポリマー(A)がウレタンプレポリマーを含み、該シリコーン系化合物(C)が、対応するホモポリマーのTgが80℃以上であるモノマー(a)由来の骨格を有するシリコーン系化合物である。
[2]上記[1]に記載の表面保護フィルムにおいて、上記多官能イソシアネート化合物(B)が有するNCO基と上記ウレタンプレポリマーが有するOH基との当量比([NCO]/[OH])が1.0以上であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の表面保護フィルムにおいて、上記多官能イソシアネート化合物(B)が有するNCO基と上記ウレタンプレポリマーが有するOH基との当量比([NCO]/[OH])が4.6以下であってもよい。
[4]上記[1]から[3]までのいずれかに記載の表面保護フィルムにおいて、上記ウレタン系粘着剤組成物中の上記シリコーン系化合物(C)の含有量が、上記ベースポリマー(A)100重量部に対して0.7重量部以下であってもよい。
[5]本発明の実施形態による光学部材は、上記[1]から[4]までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む。
[6]本発明の実施形態による電子部材は、上記[1]から[4]までのいずれかに記載の表面保護フィルムを含む。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、優れた軽剥離性と優れた低汚染性を発現できる表面保護フィルムを提供することできる。また、本発明によれば、そのような表面保護フィルムを含む光学部材や電子部材を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一つの実施形態による表面保護フィルムの概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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