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公開番号2025065977
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-22
出願番号2023175528
出願日2023-10-10
発明の名称光学積層体および表示装置
出願人日東電工株式会社
代理人弁理士法人籾井特許事務所
主分類G02B 5/30 20060101AFI20250415BHJP(光学)
要約【課題】複数の表示パネルを用いる表示装置に適した光学積層体を提供すること。
【解決手段】光学積層体60は、互いに対向する第一主面10aおよび第二主面10bを有する偏光膜10を含む偏光板30と、偏光膜10の第一主面10a側に配置される第一粘着剤層41と、偏光膜10の第二主面10b側に配置される第二粘着剤層42と、を備える。第一粘着剤層41と第二粘着剤層42の少なくとも一方は、ヘイズが66%以上であり、偏光膜10は、ヨウ素を含むポリビニルアルコール系フィルムで構成され、ニトロキシラジカルまたはニトロキシド基を有する化合物を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光膜を含む偏光板と、
前記偏光膜の前記第一主面側に配置される第一粘着剤層と、
前記偏光膜の前記第二主面側に配置される第二粘着剤層と、を備え、
前記第一粘着剤層と前記第二粘着剤層の少なくとも一方は、ヘイズが６６％以上であり、
前記偏光膜は、ヨウ素を含むポリビニルアルコール系フィルムで構成され、ニトロキシラジカルまたはニトロキシド基を有する化合物を含む、
光学積層体。
続きを表示（約 780 文字）【請求項２】
前記第二粘着剤層は、ヘイズが６６％以上である、請求項１に記載の光学積層体。
【請求項３】
前記偏光膜の前記第二主面側に配置される第三粘着剤層をさらに備える、請求項２に記載の光学積層体。
【請求項４】
前記偏光膜の前記第二主面側に配置される支持体をさらに備える、請求項２に記載の光学積層体。
【請求項５】
前記偏光膜の前記ニトロキシラジカルまたはニトロキシド基を有する化合物の含有量は２０重量％以下である、請求項１に記載の光学積層体。
【請求項６】
前記偏光膜の前記ヨウ素の含有量は、１重量％以上１５重量％以下である、請求項１に記載の光学積層体。
【請求項７】
前記第一粘着剤層は、（メタ）アクリル系ポリマーおよび架橋剤を含む粘着剤組成物から形成され、
前記架橋剤は、イソシアネート系架橋剤を含み、
前記イソシアネート系架橋剤の含有量は、前記（メタ）アクリル系ポリマー１００重量部に対して１重量部未満である、
請求項１に記載の光学積層体。
【請求項８】
前記イソシアネート系架橋剤は非芳香環系である、請求項７に記載の光学積層体。
【請求項９】
液晶セルを含む表示パネルが複数重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する表示装置であって、
第１表示パネルと、
前記第１表示パネルより観察者から近い位置に配置された第２表示パネルと、
前記第１表示パネルと前記第２表示パネルとの間に配置された請求項１から８のいずれか一項に記載の光学積層体と、を備え、
前記光学積層体の前記第一粘着剤層は、前記第１表示パネルに貼り合わせられている、
表示装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、光学積層体および表示装置に関する。
続きを表示（約 2,000 文字）【背景技術】
【０００２】
液晶表示装置に代表される表示装置の用途によっては、表示する画像のコントラストのさらなる向上が求められる場合がある。
【０００３】
例えば、液晶表示装置のコントラストを向上させる技術として、２枚の表示パネルを重ね合わせて、それぞれの表示パネルに画像を表示させる技術が提案されている（例えば、特許文献１を参照）。具体的には、前後に配置された２枚の表示パネルのうち前側（観察者側）の表示パネルにカラー画像を表示し、後側（バックライト側）の表示パネルに白黒画像を表示することにより、コントラストの向上を図ることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開２００７－３１０１６１号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
表示装置においては、画像表示を実現し、画像表示の性能を高めるために、一般的に、偏光部材、位相差部材等の光学部材が用いられている。しかし、複数の表示パネルを用いる表示装置では、１枚の表示パネルを用いる表示装置では生じない問題が生じる場合がある。
【０００６】
上記に鑑み、本発明は、複数の表示パネルを用いる表示装置に適した光学積層体の提供を主たる目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
１．本発明の実施形態による光学積層体は、互いに対向する第一主面および第二主面を有する偏光膜を含む偏光板と、前記偏光膜の前記第一主面側に配置される第一粘着剤層と、前記偏光膜の前記第二主面側に配置される第二粘着剤層と、を備え、前記第一粘着剤層と前記第二粘着剤層の少なくとも一方は、ヘイズが６６％以上であり、前記偏光膜は、ヨウ素を含むポリビニルアルコール系フィルムで構成され、ニトロキシラジカルまたはニトロキシド基を有する化合物を含む。
２．上記１に記載の光学積層体において、上記第二粘着剤層は、ヘイズが６６％以上であってもよい。
３．上記２に記載の光学積層体は、上記偏光膜の上記第二主面側に配置される第三粘着剤層をさらに備えてもよい。
４．上記２または３に記載の光学積層体は、上記偏光膜の上記第二主面側に配置される支持体をさらに備えてもよい。
５．上記１から４のいずれかに記載の光学積層体において、上記偏光膜の上記ニトロキシラジカルまたはニトロキシド基を有する化合物の含有量は２０重量％以下であってもよい。
６．上記１から５のいずれかに記載の光学積層体において、上記偏光膜の上記ヨウ素の含有量は、１重量％以上１５重量％以下であってもよい。
７．上記１から６のいずれかに記載の光学積層体において、上記第一粘着剤層は、（メタ）アクリル系ポリマーおよび架橋剤を含む粘着剤組成物から形成されてもよく、前記架橋剤は、イソシアネート系架橋剤を含み、前記イソシアネート系架橋剤の含有量は、前記（メタ）アクリル系ポリマー１００重量部に対して１重量部未満であってもよい。
８．上記７に記載の光学積層体において、上記イソシアネート系架橋剤は非芳香環系であってもよい。
９．本発明の実施形態による表示装置は、液晶セルを含む表示パネルが複数重ね合わされて配置され、それぞれの前記表示パネルに画像を表示する表示装置であって、第１表示パネルと、前記第１表示パネルより観察者から近い位置に配置された第２表示パネルと、前記第１表示パネルと前記第２表示パネルとの間に配置された上記１から８のいずれかに記載の光学積層体と、を備え、上記光学積層体の上記第一粘着剤層は、上記第１表示パネルに貼り合わせられている。
【発明の効果】
【０００８】
本発明の実施形態による光学積層体によれば、複数の表示パネルを用いる表示装置の特性を向上させ得る。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明の第一実施形態に係る光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の第二実施形態に係る光学積層体の概略の構成を示す模式的な断面図である。
本発明の１つの実施形態に係る液晶表示装置の概略を示す模式的な断面図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。また、図面については、同一または同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略することがある。
（【００１１】以降は省略されています）

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