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公開番号
2025059267
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169246
出願日
2023-09-29
発明の名称
積層体
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250403BHJP(積層体)
要約
【課題】高湿環境下において貼着対象物に対する密着性に優れた積層体を提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による積層体は、樹脂基材と、低屈折率層と、粘着剤層と、を備えている。該低屈折率層は、該樹脂基材の一方側に配置されている。該低屈折率層の屈折率は、1.30以下である。該粘着剤層は、該樹脂基材に対して該低屈折率層と反対側に配置されている。積層体は、60℃における該粘着剤層のせん断貯蔵弾性率をG´とし、該粘着剤層の厚みをtとしたときに、下記式(1)を満足する。
2000[Pa/μm]≦G´/t≦15000[Pa/μm]・・・(1)
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
樹脂基材と、
前記樹脂基材の一方側に配置され、屈折率が1.30以下の低屈折率層と、
前記樹脂基材に対して前記低屈折率層と反対側に配置されている粘着剤層と、を備え、
60℃における前記粘着剤層のせん断貯蔵弾性率をG´とし、前記粘着剤層の厚みをtとしたときに、下記式(1)を満足する、積層体:
2000[Pa/μm]≦G´/t≦15000[Pa/μm]・・・(1)
続きを表示(約 130 文字)
【請求項2】
前記粘着剤層の厚みtは、5μmを超過し、かつ、50μm未満である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
60℃における前記粘着剤層のせん断貯蔵弾性率G´は、80000Pa以上である、請求項1または2に記載の積層体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)
【背景技術】
【0002】
光を伝搬する導光板に、屈折率が導光板よりも小さい低屈折率層を含む積層体を貼り付けて、導光板における光の伝搬を任意に制御することが知られている。そのような積層体として、例えば、基材と、基材上に設けられる可変屈折率抽出層とを備え、可変屈折率抽出層が、相対的に屈折率が小さい第1の物質が選択的に印刷される第1の領域と、相対的に屈折率が大きい第2の物質が第1の物質にオーバーコートされて形成される第2の領域とを含む、積層体が提案されている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の積層体は、基材における可変屈折率抽出層と反対側の表面に粘着剤層が形成され、粘着剤層によって導光板に貼り付けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
国際公開第2014/031726号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
近年、導光板を備える光学製品の用途が多様化しており、光学製品が高湿環境に曝される場合がある。この場合、特許文献1に記載の積層体が高湿環境に曝され得る光学製品に適用されると、当該積層体が導光板から剥がれるおそれがある。
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、高湿環境下において貼着対象物に対する密着性に優れた積層体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
[1]本発明の実施形態による積層体は、樹脂基材と、低屈折率層と、粘着剤層と、を備えている。該低屈折率層は、該樹脂基材の一方側に配置されている。該低屈折率層の屈折率は、1.30以下である。該粘着剤層は、該樹脂基材に対して該低屈折率層と反対側に配置されている。積層体は、60℃における該粘着剤層のせん断貯蔵弾性率をG´とし、該粘着剤層の厚みをtとしたときに、下記式(1)を満足する。
2000[Pa/μm]≦G´/t≦15000[Pa/μm]・・・(1)
[2]上記[1]に記載の積層体において、上記粘着剤層の厚みtは、5μmを超過し、かつ、50μm未満であってもよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の積層体において、60℃における上記粘着剤層のせん断貯蔵弾性率G´は、80000Pa以上であってもよい。
【発明の効果】
【0006】
本発明の実施形態によれば、高湿環境下において貼着対象物に対する密着性に優れた積層体を提供し得る。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1は、本発明の1つの実施形態による積層体の概略断面図である。
図2は、図1の積層体を備える光学製品の概略断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、本発明の実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。なお、見やすくかつ理解を容易にするために、図面は模式的または概念的に描かれており、長さ、幅、形状、大きさ、比率、方向、個数等は実際と異なっている場合があり、図面間で対応していない場合がある。
【0009】
A.積層体の全体構成
図1は本発明の1つの実施形態による積層体の概略断面図である。
図示例の積層体100は、樹脂基材1と、低屈折率層2と、粘着剤層3と、を備えている。低屈折率層2は、樹脂基材1の一方側に配置されている。低屈折率層2の屈折率は、1.30以下である。粘着剤層3は、樹脂基材1に対して低屈折率層2と反対側に配置されている。積層体100は、60℃における粘着剤層3のせん断貯蔵弾性率をG´とし、粘着剤層3の厚みをtとしたときに、下記式(1)を満足する。
2000[Pa/μm]≦G´/t≦15000[Pa/μm]・・・(1)
このような構成によれば、積層体が上記式(1)を満足しているので、高湿環境(代表的には80%RH(相対湿度)以上)において貼着対象物に対する密着性の向上を図り得る。そのため、低屈折率層を備える積層体を粘着剤層によって貼着対象物に貼り付けた状態で、高温環境下に曝しても、積層体から貼着対象物から剥がれることを抑制し得、かつ、積層体において粘着剤層に起因する波打ち(以下、糊の波打ちとする)が発生することを抑制し得る。すなわち、積層体の耐湿性の向上を顕著に図り得る。
【0010】
粘着剤層3の厚みtに対する、60℃における粘着剤層3のせん断貯蔵弾性率G´(以下、G´/tとする)は、好ましくは2500Pa/μm以上、より好ましくは3000Pa/μm以上、さらに好ましくは5000Pa/μm以上である。一方、G´/tは、例えば14000Pa/μm以下、好ましくは13000Pa/μm以下、より好ましくは12000Pa/μm以下、さらに好ましくは8000Pa/μm以下である。
G´/tがこのような範囲であると、積層体の耐湿性を安定して向上し得る。
(【0011】以降は省略されています)
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