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公開番号
2025071285
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-05-02
出願番号
2025027475,2020062788
出願日
2025-02-25,2020-03-31
発明の名称
積層体
出願人
日東電工株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
B32B
27/00 20060101AFI20250424BHJP(積層体)
要約
【課題】加飾フィルムが有する意匠の視認性を損なわない新規な積層体を提供すること。
【解決手段】積層体が提供される。この積層体は、透明部材と、粘着剤層と、加飾フィルムとがこの順で配置されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
透明部材と、粘着剤層と、加飾フィルムとがこの順で配置された積層体。
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記透明部材、前記粘着剤層および前記加飾フィルムの積層方向の可視光透過率は10%未満である、請求項1に記載の積層体。
【請求項3】
前記粘着剤層表面の算術平均粗さRaは70nm以下であり、最大高さRzは600nm以下である、請求項1または2に記載の積層体。
【請求項4】
前記粘着剤層は、その積層方向の全光線透過率が85%以上であり、ヘイズ値が1%以下である、請求項1~3のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項5】
前記粘着剤層の25℃における貯蔵弾性率は4×10
4
Pa以上である、請求項1~4のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項6】
前記粘着剤層は、前記透明部材に対して7N/20mmよりも大きい180度剥離強度で接着している、請求項1~5のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項7】
前記粘着剤層はアクリル系粘着剤層である、請求項1~6のいずれか一項に記載の積層体。
【請求項8】
前記粘着剤層は、下記の引張試験により測定される弾性率が3.0MPa以上である、請求項1~7のいずれか一項に記載の積層体。
[引張試験]
前記粘着剤層に、照度300mW/cm
2
、積算光量3000mJ/cm
2
の条件で紫外線を照射し、50℃で48時間のエージングを行った後、前記粘着剤層を幅10mm、長さ150mmのサイズにカットして試験片を調製する。23℃、50%RHの環境下において、引張試験機を用いてチャック間距離120mm、引張速度50mm/分の条件で前記試験片の引張試験を行って応力-変位曲線を求め、その初期傾きから弾性率[MPa]を算出する。
【請求項9】
前記粘着剤層は、下記のせん断衝撃試験により測定される衝撃耐性が2.0J/10mm
2
以上である、請求項1~8のいずれか一項に記載の積層体。
[せん断衝撃試験]
JIS K6855に基づく振り子型接着せん断衝撃試験機を使用してせん断衝撃試験を行う。測定サンプルとしては、10mm角の前記粘着剤層の第一面を、25mm角、厚さ1.7mmの化学強化ガラス板の中央部に貼り合わせた後、前記粘着剤層の第二面を40mm角のステンレス鋼板(SUS304BA板)の中央部に貼り付けて5Nの加重で10秒間圧着し、次いでオートクレーブ処理(50℃、0.5MPa、15分)を行い、前記ガラス板側から照度300mW/cm
2
、積算光量3000mJ/cm
2
の条件で紫外線を照射した後、50℃で48時間のエージングを行ったものを使用する。
前記測定サンプルを前記ステンレス鋼板が下側になるように固定し、23℃、50%RHの環境下において、前記ガラス板の外周側面にハンマーエネルギー2.75J、ハンマー速度3.5m/秒の条件でハンマーを当てた際の吸収エネルギー[J]を測定することにより、衝撃耐性[J/10mm
2
]を求める。
【請求項10】
前記粘着剤層は、ポリマー(A)と光反応性モノマー(B)とを含有する、請求項1~9のいずれか一項に記載の積層体。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層体に関する。詳しくは、加飾フィルムを備える積層体に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)
【背景技術】
【0002】
スマートフォンやタブレット型パソコン、ラップトップ型パソコン等の携帯電子機器、車両のカバー部材等の各種用途において、意匠性の付与等を目的として、金属調フィルム等の加飾フィルムが用いられている。このような加飾フィルムは、その表面(加飾面)に、色彩や色調、模様等を含む意匠を有する。例えば最近では、上記意匠としての金属光沢に加えて電磁波透過性を有するような高機能性の加飾フィルムが提案されている。この種の従来技術を開示する先行技術文献として特許文献1が挙げられる。
【0003】
ところで、フィルムや部材の接合手段として、粘着剤(感圧接着剤ともいう。以下同じ。)が各種産業分野において広く利用されている。粘着剤は、室温付近の温度域において柔らかい固体(粘弾性体)の状態を呈し、圧力により簡単に被着体に接着する性質を有する。また、上記接着性に加えて、各種用途に適合した1または2以上の特性を有するものであり得る。例えば、光学用途に用いられる粘着剤は、部材への接着性に加えて、透明性や、粘着剤越しの視認性に優れたものであり得る。この種の従来技術を開示する先行技術文献として、例えば特許文献2,3が挙げられる。特許文献4は、静電容量方式のタッチパネルのカバーガラスに貼り付けられる飛散防止粘着シートを開示する従来技術文献である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-69462号公報
特許第4673344号公報
特許第4805999号公報
特許第6251801号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記従来の加飾フィルムの利用は、基材表面に加飾フィルムの裏面を配置するというものであり、通常、加飾フィルムの加飾面(表面)は最外面に配置される。このような態様では、加飾フィルムが外力に対して、また使用環境下で、一定の耐久性を有する必要がある。あるいは、加飾フィルムの表面に保護層を設けるなどして耐久性を向上させる手法が考えられるが、加飾フィルムの意匠性が低下しやすく、また、そのような保護層の形成は、工程数の増加や厚みの増加、コスト増を招き、生産性の点で不利である。
【0006】
本発明は、上記の事情に鑑みて創出されたものであり、加飾フィルムが有する意匠の視認性を損なわない新規な積層体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
この明細書によると、透明部材と、粘着剤層と、加飾フィルムとがこの順で配置された積層体が提供される。この積層体によると、加飾フィルム表面の意匠(色彩や色調、模様、さらにはロゴマーク等の文字情報を包含する。以下同じ。)は、透明部材および粘着剤層越しに視認され得る。また、加飾フィルムの存在等により、積層体は全体として隠蔽性(透明部材側を外方とみなしたとき、内部隠蔽性)を有することができる。
【0008】
いくつかの好ましい態様では、前記透明部材、前記粘着剤層および前記加飾フィルムの積層方向の可視光透過率は10%未満である。このように構成された積層体は、加飾フィルムの意匠性を発揮しつつ、良好な隠蔽性を発揮し得る。例えば、上記積層体の透明部材を携帯電子機器等の構造体の筐体として利用した場合には、当該構造体の内部は隠蔽される一方、その外表面では、加飾フィルムの意匠を透明部材越しに視認することができる。
【0009】
いくつかの好ましい態様では、前記粘着剤層表面の算術平均粗さRaは70nm以下であり、最大高さRzは600nm以下である。このように表面平滑性の高い粘着剤層を用いることにより、加飾フィルム表面の意匠が粘着剤層越しによりよく視認され得る。
【0010】
いくつかの好ましい態様では、前記粘着剤層は、その積層方向の全光線透過率が85%以上であり、ヘイズ値が1%以下である。上記特性を満足する粘着剤層によると、加飾フィルム表面の意匠が粘着剤層越しによりよく視認され得る。いくつかの態様では、前記透明部材および前記粘着剤層の積層構造は、その積層方向の全光線透過率が85%以上であり、ヘイズ値が1%以下である。上記特性を満足する透明部材および粘着剤層によると、加飾フィルム表面の意匠が透明部材および粘着剤層越しによりよく視認され得る。
(【0011】以降は省略されています)
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