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公開番号
2025059711
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-04-10
出願番号
2023169972
出願日
2023-09-29
発明の名称
高分子分散型液晶フィルム
出願人
日東電工株式会社
代理人
弁理士法人籾井特許事務所
主分類
G02F
1/13 20060101AFI20250403BHJP(光学)
要約
【課題】所望のパターンで透明状態と着色状態とを切り替え可能な高分子分散型液晶フィルムを提供すること。
【解決手段】本発明の実施形態による高分子分散型液晶フィルムは、第1の透明導電性フィルムと、高分子マトリクスと前記高分子マトリクス中に分散した液晶液滴とを含む高分子分散型液晶層と、第2の透明導電性フィルムと、をこの順に含む、高分子分散型液晶フィルムであって、前記高分子分散型液晶層が、前記液晶液滴が非重合性液晶成分と液晶ポリマーと二色性色素とを含む第1領域と、前記液晶液滴が非重合性液晶成分と重合性液晶成分と二色性色素とを含む第2領域と、を有する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
第1の透明導電性フィルムと、高分子マトリクスと前記高分子マトリクス中に分散した液晶液滴とを含む高分子分散型液晶層と、第2の透明導電性フィルムと、をこの順に含む、高分子分散型液晶フィルムであって、
前記高分子分散型液晶層が、前記液晶液滴が非重合性液晶成分と液晶ポリマーと二色性色素とを含む第1領域と、前記液晶液滴が非重合性液晶成分と重合性液晶成分と二色性色素とを含む第2領域と、を有する、
高分子分散型液晶フィルム。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
電圧の印加による前記第1領域における前記二色性色素の吸収ピーク波長における透過率の変化量が、前記第2領域における前記透過率の変化量よりも小さい、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項3】
前記液晶液滴の平均粒子径が、1μm以下である、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項4】
前記第1領域において、前記液晶ポリマーの含有割合が、前記非重合性液晶成分100重量部に対して、1重量部~30重量部である、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項5】
前記第1領域において、前記二色性色素の含有割合が、前記非重合性液晶成分100重量部に対して、0.1重量部~10重量部である、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項6】
前記第1領域のヘイズと前記第2領域のヘイズとの差が、電圧の印加によって増大する、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項7】
前記第1領域のヘイズと前記第2領域のヘイズとの差が、電圧の印加によって減少する、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
【請求項8】
前記第1の透明導電性フィルムまたは前記第2の透明導電性フィルムの前記高分子分散型液晶層が配置された側と反対側に反射層をさらに含む、請求項1に記載の高分子分散型液晶フィルム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、高分子分散型液晶フィルムに関する。
続きを表示(約 2,600 文字)
【背景技術】
【0002】
近年、電圧の印加状態に応じて異なる外観を呈する調光フィルムが、広告、案内板等の表示体、スマートウインドウ等の種々の用途に適用されている。
【0003】
一対の透明電極層の間に高分子分散型液晶(Polymer Dispersed Liquid Crystal;以下、「PDLC」と称する場合がある)層を有するPDLCフィルムは、調光フィルムの一種であり、電圧印加状態と無印加状態とを切り替えることにより、光を散乱させる状態(散乱状態)と光を透過させる状態(非散乱状態または透明状態)とを切り替えることができる。具体的には、PDLC層は、高分子マトリクスと上記高分子マトリクス中に分散した液晶成分の液滴(液晶液滴)とを含み、液晶液滴中の液晶成分と高分子マトリクスとの屈折率差等に起因して液晶液滴が散乱粒子となって光散乱を生じさせ得る(例えば、特許文献1)。
【0004】
上記PDLCフィルムは、一般に、散乱状態において白濁した外観を呈することから、白濁(散乱状態)と透明(非散乱状態)との2つの外観を呈し得るが、意匠性を考慮すると、他の外観を呈することができる調光フィルムへの要望が存在する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-60521号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記従来の課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、高い意匠性を有し得る高分子分散型液晶フィルム、具体的には、所望のパターンで透明状態と着色状態とを切り替え可能な高分子分散型液晶フィルムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
[1]本発明の1つの局面によれば、第1の透明導電性フィルムと、高分子マトリクスと上記高分子マトリクス中に分散した液晶液滴とを含む高分子分散型液晶層と、第2の透明導電性フィルムと、をこの順に含む、高分子分散型液晶フィルムであって、上記高分子分散型液晶層が、上記液晶液滴が非重合性液晶成分と液晶ポリマーと二色性色素とを含む第1領域と、上記液晶液滴が非重合性液晶成分と重合性液晶成分と二色性色素とを含む第2領域と、を有する、高分子分散型液晶フィルムが提供される。
[2]上記[1]に記載の高分子分散型液晶フィルムにおいて、電圧の印加による上記第1領域における上記二色性色素の吸収ピーク波長における透過率の変化量が、上記第2領域における上記透過率の変化量よりも小さくてよい。
[3]上記[1]または[2]に記載の高分子分散型液晶フィルムにおいて、上記液晶液滴の平均粒子径が、1μm以下であってよい。
[4]上記[1]から[3]のいずれかに記載の高分子分散型液晶フィルムは、上記第1領域において、上記液晶ポリマーの含有割合が、上記非重合性液晶成分100重量部に対して、1重量部~30重量部であってよい。
[5]上記[1]から[4]のいずれかに記載の高分子分散型液晶フィルムは、上記第1領域において、上記二色性色素の含有割合が、上記非重合性液晶成分100重量部に対して、0.1重量部~10重量部であってよい。
[6]上記[1]から[5]のいずれかに記載の高分子分散型液晶フィルムにおいて、上記第1領域のヘイズと上記第2領域のヘイズとの差が、電圧の印加によって増大してよい。
[7]上記[1]から[5]のいずれかに記載の高分子分散型液晶フィルムにおいて、上記第1領域のヘイズと上記第2領域のヘイズとの差が、電圧の印加によって減少してよい。
[8]上記[1]から[7]のいずれかに記載の高分子分散型液晶フィルムは、上記第1の透明導電性フィルムまたは上記第2の透明導電性フィルムの上記高分子分散型液晶層が配置された側と反対側に反射層をさらに含んでよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明の実施形態によれば、液晶ポリマーが存在する液晶液滴内では液晶成分の配向が規制されること、および、液晶液滴が二色性色素を含むことから、電圧の印加状態の変化に起因するヘイズおよび着色状態の変化が抑制される。よって、所望の領域における液晶液滴内に液晶ポリマーを存在させた状態で電圧の印加状態を変化させることにより、その領域におけるヘイズおよび着色状態の変化を抑制しつつ、その他の領域のヘイズおよび着色状態を変化させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
(a)は、本発明の実施形態によるPDLCフィルムの一例の概略平面図であり、(b)は、(a)で示すPDLCフィルムの電圧無印加時の状態を説明する概略断面図であり、(c)は、(a)で示すPDLCフィルムの電圧印加時の状態を説明する概略断面図である。
(a)は、本発明の実施形態によるPDLCフィルムの別の一例の概略平面図であり、(b)は、(a)で示すPDLCフィルムの電圧無印加時の状態を説明する概略断面図であり、(c)は、(a)で示すPDLCフィルムの電圧印加時の状態を説明する概略断面図である。
(a)および(b)はそれぞれ、本発明の実施形態によるPDLCフィルムの別の一例の電圧無印加時および電圧印加時の状態を説明する概略断面図である。
本発明のPDLCフィルムの製造方法の一例を説明する概略図である。
本発明のPDLCフィルムの製造方法の一例を説明する概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の好ましい実施形態について説明するが、本発明はこれらの実施形態には限定されない。また、各実施形態は、適宜組み合わせることができる。本明細書中で、数値範囲を表す「~」は、その上限および下限の数値を含む。図面は説明をより明確にするため、実施の形態に比べ、各部の幅、厚み、形状等について模式的に表される場合があるが、あくまで一例であって、本発明の解釈を限定するものではない。
(【0011】以降は省略されています)
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