TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025031828
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024224590,2023127310
出願日
2024-12-19,2012-04-27
発明の名称
金融商品取引端末、金融商品取引管理装置、金融商品取引管理システム、プログラム
出願人
株式会社マネースクエアHD
代理人
個人
,
個人
主分類
G06Q
40/04 20120101AFI20250228BHJP(計算;計数)
要約
【課題】煩雑な入力作業を行うことなく、複数の注文を簡易な操作で発注でき、利便性の高い注文を行わせる金融商品取引管理装置を提供する。
【解決手段】クライアント端末2は、チャートを画像表示し、チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行い、特定された価格の情報を用いて金融商品の取引を行う注文情報を生成するための処理を金融商品取引管理装置に行わせるタッチパネル21を備える。タッチパネル21は、上下方向の2か所に表示されたチャートの価格情報を取得し、第一注文及び第二注文の注文個数の情報と共に金融商品取引管理装置に送信し、タッチパネル21が取得した注文個数の値で割った値に基づいて、それぞれの第一注文、それぞれの第二注文同士の値幅とを設定し、第一注文価格が発注価格帯に設定された、第一注文の取引を行う第一注文情報と、それぞれの第二注文の第二注文価格において第二注文の取引を行うための第二注文情報とを生成させる。
【選択図】 図6
特許請求の範囲
【請求項1】
金融商品の取引を管理する金融商品取引管理装置と交信し、前記金融商品の取引を行う取引者が前記金融商品の取引に用いるための金融商品取引端末であって、
該金融商品取引端末は、
前記金融商品取引管理装置の備える、前記金融商品の相場のチャートの画像を表示させる画像供給手段によって送信されたデータにより、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行い、特定された前記位置に示された前記金融商品の前記価格の情報を用いて前記金融商品の取引を行うための注文情報を生成するための処理を前記金融商品取引管理装置に行わせる操作手段と、
を備え、
前記操作手段は、前記表示手段に前記チャートが表示された状態で、物理的な操作によって、前記チャートの価格情報を、前記表示手段の上下方向の2か所において取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、
前記表示手段は、前記金融商品取引管理装置において生成された、前記操作手段の操作によって取得された上側の位置に対応する前記価格情報を上限価格とすると共に、前記操作手段の操作によって取得された下側の位置に対応する前記価格情報を下限価格とする、前記上限価格と前記下限価格との間に形成された一の発注価格帯を示す情報を、前記チャート上に表示させ、
前記操作手段は、前記発注価格帯の異なる価格に設定される複数の第一注文と、それぞれの前記第一注文に対応してそれぞれ異なる前記価格に設定される複数の第二注文との注文個数の情報を取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、
前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記操作手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、
それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記注文情報としての第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記注文情報としての第二注文情報とを生成させ、
前記表示手段は、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示する、
ことを特徴とする金融商品取引端末。
続きを表示(約 6,100 文字)
【請求項2】
金融商品の取引を管理する金融商品取引管理装置と交信し、前記金融商品の取引を行う取引者が前記金融商品の取引に用いるための金融商品取引端末であって、
該金融商品取引端末は、
前記金融商品取引管理装置の備える、前記金融商品の相場のチャートの画像を表示させる画像供給手段によって送信されたデータにより、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、
該表示手段に外部の物体が接触又は近接されることに基づいて金融商品の取引のための操作を行う操作手段と
を備え、
前記金融商品取引管理装置は、
前記チャートの画像を前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示させる画像供給手段と、
該画像供給手段によって表示された前記チャート上の、前記操作手段の操作によって指定された位置に対応する特定の価格を示す特定価格情報を前記表示手段に表示させる特定価格情報表示手段と、
前記特定価格情報を取得して、該特定価格情報を用いた所定の演算により、買いまたは売りの一方を第一注文価格で行うための第一注文を行う第一注文情報と、前記買いまたは前記売りの他方を第二注文価格で行うための第二注文を行う第二注文情報とをそれぞれ複数生成する注文情報生成手段と、
異なる注文価格に設定される複数の前記第一注文の注文個数の情報として注文個数の情報を取得する注文個数取得手段とを備え、
前記表示手段は、
前記金融商品取引管理装置の画像供給手段から供給された前記チャートを表示し、
前記チャートが表示された前記表示手段の上側及び下側の2か所に前記物体が接触又は近接し、前記操作手段が前記接触又は近接した位置に対応する2つの特定価格情報を取得した場合に、前記上側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の上限価格、前記下側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の下限価格とし、前記上限価格と前記下限価格との間を一の発注価格帯とする情報を前記表示手段の前記チャート上に表示し、
前記操作手段は、
取得された前記2つの前記特定価格情報を前記金融商品取引管理装置に送信し、
前記注文情報生成手段に、前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記注文個数取得手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、
それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記第二注文情報とを生成させ、
前記表示手段は、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示する、
ことを特徴とする金融商品取引端末。
【請求項3】
前記金融商品取引管理装置は、発注された注文の前記注文情報の状態を監視し、該状態に応じた前記表示手段への前記注文情報の表示態様を管理する表示態様管理手段を備え、
前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、発注された注文の価格毎の注文数量の大きさに応じて表示態様を変化させて表示することを特徴とする請求項1又は2に記載の金融商品取引端末。
【請求項4】
前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、それぞれの前記注文を任意の色で前記チャート上に表示すると共に、前記注文情報の価格毎の前記注文数量の大きさに応じて前記色の濃度を変えて表示することを特徴とする請求項3に記載の金融商品取引端末。
【請求項5】
前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、それぞれの前記注文を任意の形状の記号で前記チャート上に表示すると共に、それぞれの前記注文の価格毎の前記注文数量の大きさ及び前記注文の数のうち少なくとも何れか一方に応じて、前記記号の形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方を変えて表示することを特徴とする請求項3又は4に記載の金融商品取引端末。
【請求項6】
前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、発注後未約定の前記注文情報と発注後約定済の前記注文情報について、前記注文情報を表示する色及び形状のうち少なくとも何れか一方を変えて表示することを特徴とする請求項3乃至5の何れか一つに記載の金融商品取引端末。
【請求項7】
前記表示手段及び前記操作手段は、タッチパネルとして構成されたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか一つに記載の金融商品取引端末。
【請求項8】
金融商品の取引に関する、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、該表示手段に表示された前記チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行う操作手段とを備えた金融商品取引端末とデータの送受信を行い、前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示された前記チャートに表示された前記金融商品の取引を行わせる金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品取引端末に、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とする前記チャートの画像のデータを送信して、該チャートの画像を前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示させる画像供給手段と、
前記チャートが表示された前記表示手段に対する前記操作手段の物理的な操作の情報を取得して、該物理的な操作の情報により取得された前記チャートの価格情報に基づいて、買いまたは売りの一方を第一注文価格で行うための第一注文を行う第一注文情報と、前記買いまたは前記売りの他方を第二注文価格で行うための第二注文を行う第二注文情報とをそれぞれ複数生成する注文情報生成手段と、
異なる注文価格に設定される複数の前記第一注文の注文個数の情報を取得する注文個数取得手段とを備え、
前記注文情報生成手段は、
前記チャートが表示された前記表示手段に対する前記操作手段の物理的な操作によって、前記チャートの価格情報が、前記表示手段の上下方向の2か所において取得された場合に、該操作手段によって取得された価格情報のうち、上側の位置に対応する前記価格情報を上限価格とすると共に、下側の位置に対応する前記価格情報を下限価格とし、
前記上限価格と前記下限価格との間に一の発注価格帯を形成し、
前記画像供給手段は、前記チャートの情報を前記表示手段に表示させ、
前記注文情報生成手段は、
前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記注文個数取得手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、
それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記第二注文情報とを生成し、
前記表示手段に、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示させる
ことを特徴とする金融商品取引管理装置。
【請求項9】
金融商品の取引に関する、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、該表示手段に外部の物体が接触又は近接されることに基づいて金融商品の取引のための操作を行う操作手段とを備えた金融商品取引端末とデータの送受信を行い、前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示された前記チャートに表示された前記金融商品の取引を行わせる金融商品取引管理装置であって、
前記金融商品取引端末に、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とする前記チャートの画像のデータを送信して、該チャートの画像を前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示させる画像供給手段と、
該画像供給手段によって表示された前記チャート上の、前記操作手段の操作によって指定された位置に対応する特定の価格を示す特定価格情報を前記表示手段に表示させる特定価格情報表示手段と、
前記特定価格情報を取得して、該特定価格情報を用いた所定の演算により、買いまたは売りの一方を第一注文価格で行うための第一注文を行う第一注文情報と、前記買いまたは前記売りの他方を第二注文価格で行うための第二注文を行う第二注文情報とをそれぞれ複数生成する注文情報生成手段と、
異なる注文価格に設定される複数の前記第一注文の注文個数の情報として注文個数の情報を取得する注文個数取得手段とを備え、
前記画像供給手段は、前記チャートを前記表示手段に表示させ、
前記特定価格情報表示手段は、前記チャートが表示された前記表示手段の上側及び下側の2か所に前記物体が接触又は近接し、前記操作手段が前記接触又は近接した位置に対応する2つの前記特定価格情報を取得した場合に、前記上側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の上限価格、前記下側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の下限価格とし、前記上限価格と前記下限価格との間を一の発注価格帯とする情報を前記表示手段の前記チャート上に表示させ、
前記注文情報生成手段は、
前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記注文個数取得手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、
それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記第二注文情報とを生成し、
前記表示手段に、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示させる
ことを特徴とする金融商品取引管理装置。
【請求項10】
金融商品の取引に関する、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、該表示手段に表示された前記チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行う操作手段とを備えた金融商品取引端末と、
該金融商品取引端末とデータの送受信を行い、前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示された前記チャートに表示された前記金融商品の取引を行わせる金融商品取引管理装置と
を備えた金融商品取引管理システムであって、
前記金融商品取引端末は、
前記金融商品取引管理装置の備える、前記金融商品の相場のチャートの画像を表示させる画像供給手段によって送信されたデータにより、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された前記チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行い、特定された前記位置に示された前記金融商品の前記価格の情報を用いて前記金融商品の取引を行うための注文情報を生成するための処理を前記金融商品取引管理装置に行わせる操作手段とを備え、
前記金融商品取引管理装置は、
前記金融商品取引端末の前記表示手段に前記チャートの画像を表示させる画像供給手段と、
前記チャートが表示された前記表示手段に対する前記操作手段の物理的な操作の情報を取得して、該物理的な操作の情報により取得された前記チャートの価格情報に基づいて、買いまたは売りの一方を第一注文価格で行うための第一注文を行う第一注文情報と、前記買いまたは前記売りの他方を第二注文価格で行うための第二注文を行う第二注文情報とをそれぞれ複数生成する注文情報生成手段と、
異なる注文価格に設定される複数の前記第一注文の注文個数の情報を取得する注文個数取得手段とを備え、
前記画像供給手段は、前記チャートの情報を前記表示手段に表示させ、
前記操作手段は、前記表示手段に前記チャートが表示された状態で、物理的な操作によって、前記チャートの価格情報を、前記表示手段の上下方向の2か所において取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、
前記表示手段は、前記金融商品取引管理装置において生成された、前記操作手段の操作によって取得された上側の位置に対応する前記価格情報を上限価格とすると共に、前記操作手段の操作によって取得された下側の位置に対応する前記価格情報を下限価格とする、前記上限価格と前記下限価格との間に形成された一の発注価格帯を示す情報を前記チャート上に表示させ、
前記操作手段は、前記発注価格帯の異なる価格に設定される複数の第一注文と、それぞれの前記第一注文に対応してそれぞれ異なる前記価格に設定される複数の第二注文との注文個数の情報を取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、
前記注文情報生成手段は、前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記注文個数取得手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、
それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記第二注文情報とを生成し、
前記表示手段は、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示する
ことを特徴とする金融商品取引管理システム。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、外国為替等、金融商品の取引を発注させる技術、及び表示させる技術に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)
【背景技術】
【0002】
外国為替等の金融商品の取引方法として、注文時の価格で取引を行う成行注文の他に、指値注文が知られている。この指値注文とは、予めユーザから売買価格の指定を受ける注文形態であり、金融商品の取扱業者は対象となる金融商品が指定された価格まで下落したときに当該金融商品の買い注文を行い、指定された価格まで上昇したときに当該金融商品の売り注文を行う。従来、この金融商品の指値注文をコンピュータシステムを用いて行う発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。一方、金融商品の指値注文においては、同時に複数の指値注文を発注するシステム(例えば特許文献2参照)や、イフダンオーダー(順位のある2つの注文を同時に出し、第一順位の注文が成立したら、自動的に第二順位の注文が有効になる注文形式のこと。本明細書において同じ。)が行われることも多い。そして、複数のイフダンオーダーを自動的に行うシステムが知られている(例えば、特許文献3参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2006-99787号公報
特開2002-318911号公報
特開2008-130002号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかし、引用文献1においては、複数の指値注文を発注する際に指値注文を個別に行わねばならず、指値注文を行うユーザにとって注文の操作が煩雑になるという問題がある。また、引用文献2及び引用文献3に記載の発明においては、指値注文を発注する際、コンピュータ端末のマウスやキーボード等により、数値を入力することで指値注文を発注しなければならず、指値注文を行うユーザにとって注文時の入力作業に要する労力が過大になるという問題がある。
【0005】
本発明は上記の問題に鑑みてなされたものであり、金融商品の指値注文において、システムを利用するユーザが煩雑な入力作業を行うことなく、複数の指値注文を簡易な操作で発注できて、ユーザに利便性の高い指値注文を行わせることのできる金融商品取引管理装置を提供することを課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる課題を達成するために、請求項1に記載の発明は、金融商品の取引を管理する金融商品取引管理装置と交信し、前記金融商品の取引を行う取引者が前記金融商品の取引に用いるための金融商品取引端末であって、該金融商品取引端末は、前記金融商品取引管理装置の備える、前記金融商品の相場のチャートの画像を表示させる画像供給手段によって送信されたデータにより、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、前記表示手段に表示された前記チャートの任意の位置を特定するための物理的な操作を行い、特定された前記位置に示された前記金融商品の前記価格の情報を用いて前記金融商品の取引を行うための注文情報を生成するための処理を前記金融商品取引管理装置に行わせる操作手段と、を備え、前記操作手段は、前記表示手段に前記チャートが表示された状態で、物理的な操作によって、前記チャートの価格情報を、前記表示手段の上下方向の2か所において取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、前記表示手段は、前記金融商品取引管理装置において生成された、前記操作手段の操作によって取得された上側の位置に対応する前記価格情報を上限価格とすると共に、前記操作手段の操作によって取得された下側の位置に対応する前記価格情報を下限価格とする、前記上限価格と前記下限価格との間に形成された一の発注価格帯を示す情報を、前記チャート上に表示させ、前記操作手段は、前記発注価格帯の異なる価格に設定される複数の第一注文と、それぞれの前記第一注文に対応してそれぞれ異なる前記価格に設定される複数の第二注文との注文個数の情報を取得して前記金融商品取引管理装置に送信し、前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記操作手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記注文情報としての第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記注文情報としての第二注文情報とを生成させ、前記表示手段は、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示する、ことを特徴とする。
【0007】
請求項2に記載の発明は、金融商品の取引を管理する金融商品取引管理装置と交信し、前記金融商品の取引を行う取引者が前記金融商品の取引に用いるための金融商品取引端末であって、該金融商品取引端末は、前記金融商品取引管理装置の備える、前記金融商品の相場のチャートの画像を表示させる画像供給手段によって送信されたデータにより、縦軸のパラメータを前記金融商品の価格とすると共に横軸のパラメータを時間とするチャートを画像表示する表示手段と、該表示手段に外部の物体が接触又は近接されることに基づいて金融商品の取引のための操作を行う操作手段とを備え、前記金融商品取引管理装置は、前記チャートの画像を前記金融商品取引端末の前記表示手段に表示させる画像供給手段と、該画像供給手段によって表示された前記チャート上の、前記操作手段の操作によって指定された位置に対応する特定の価格を示す特定価格情報を前記表示手段に表示させる特定価格情報表示手段と、前記特定価格情報を取得して、該特定価格情報を用いた所定の演算により、買いまたは売りの一方を第一注文価格で行うための第一注文を行う第一注文情報と、前記買いまたは前記売りの他方を第二注文価格で行うための第二注文を行う第二注文情報とをそれぞれ複数生成する注文情報生成手段と、異なる注文価格に設定される複数の前記第一注文の注文個数の情報として注文個数の情報を取得する注文個数取得手段とを備え、前記表示手段は、前記金融商品取引管理装置の画像供給手段から供給された前記チャートを表示し、前記チャートが表示された前記表示手段の上側及び下側の2か所に前記物体が接触又は近接し、前記操作手段が前記接触又は近接した位置に対応する2つの特定価格情報を取得した場合に、前記上側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の上限価格、前記下側の位置に対応する前記特定価格情報を前記第一注文価格の下限価格とし、前記上限価格と前記下限価格との間を一の発注価格帯とする情報を前記表示手段の前記チャート上に表示し、前記操作手段は、取得された前記2つの前記特定価格情報を前記金融商品取引管理装置に送信し、前記注文情報生成手段に、前記発注価格帯を形成する前記上限価格と前記下限価格との価格差の値を、前記注文個数取得手段が取得した前記注文個数の情報の値で割った値に基づいて、それぞれの前記第一注文同士の値幅とそれぞれの前記第二注文同士の値幅とを設定し、それぞれの前記第一注文の前記価格である第一注文価格が前記発注価格帯に設定された、前記第一注文の取引を行うための前記第一注文情報と、それぞれの前記第二注文の前記価格である第二注文価格において前記第二注文の取引を行うための前記第二注文情報とを生成させ、前記表示手段は、それぞれの前記第一注文の発注及び約定の結果と、それぞれの前記第二注文の発注及び約定の結果とを表示する、ことを特徴とする。
【0008】
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の構成に加え、前記金融商品取引管理装置は、発注された注文の前記注文情報の状態を監視し、該状態に応じた前記表示手段への前記注文情報の表示態様を管理する表示態様管理手段を備え、前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、発注された注文の価格毎の注文数量の大きさに応じて表示態様を変化させて表示することを特徴とする。
【0009】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の構成に加え、前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、それぞれの前記注文を任意の色で前記チャート上に表示すると共に、前記注文情報の価格毎の前記注文数量の大きさに応じて前記色の濃度を変えて表示することを特徴とする。
【0010】
請求項5に記載の発明は、請求項3又は4に記載の構成に加え、前記表示手段は、前記表示態様管理手段の処理に基づいて生成された前記注文情報により、それぞれの前記注文を任意の形状の記号で前記チャート上に表示すると共に、それぞれの前記注文の価格毎の前記注文数量の大きさ及び前記注文の数のうち少なくとも何れか一方に応じて、前記記号の形状及び大きさのうち少なくとも何れか一方を変えて表示することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
プログラム
6日前
個人
情報提示方法
1か月前
個人
プログラム
1か月前
個人
アカウントマップ
1か月前
個人
プログラム
1か月前
株式会社理研
演算装置
13日前
個人
日本語入力支援システム
13日前
個人
AI旅行最適化プラグイン
12日前
個人
案件管理装置および端末装置
27日前
個人
学習装置及び推論装置
1か月前
個人
技術実行管理システム
今日
個人
納骨堂システム
5日前
株式会社発明屋
電池指向の構造設計
1か月前
富士通株式会社
金融システム
1か月前
キヤノン株式会社
情報処理装置
13日前
トヨタ自動車株式会社
管理装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
電気自動車
19日前
富士通株式会社
プロセッサ
1か月前
株式会社プレニーズ
仲介システム
1か月前
個人
ダブルオークションシステム
23日前
株式会社イズミ
総合代行システム
23日前
富士通株式会社
予測
26日前
合同会社IPマネジメント
料金収受システム
26日前
株式会社TIMEWELL
情報処理システム
6日前
ローム株式会社
半導体集積回路
9日前
株式会社SUBARU
車両用操作装置
19日前
トヨタ自動車株式会社
電池性能推定方法
26日前
キヤノン株式会社
ワークフロー制御装置
5日前
トヨタ自動車株式会社
電池評価システム
5日前
株式会社サマデイ
メンタリングシステム
今日
西日本電信電話株式会社
分析装置
26日前
個人
生成AI向けデータ保管及び活用システム
6日前
個人
株式投資コンペティションシステム
26日前
マクセル株式会社
リーダライタ用ホルダ
26日前
個人
収納装置および収納システム
12日前
株式会社アジラ
行動体存在推定システム
1か月前
続きを見る
他の特許を見る