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公開番号
2025031786
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-03-07
出願番号
2024221810
出願日
2024-12-18
発明の名称
未加硫ゴム用防着剤自動供給システム
出願人
ライオン・スペシャリティ・ケミカルズ株式会社
代理人
主分類
B05C
3/12 20060101AFI20250228BHJP(霧化または噴霧一般;液体または他の流動性材料の表面への適用一般)
要約
【課題】ディップ槽の防着液濃度管理を自動化することにより、作業員の労力や人件費を抑制するだけでなく、ストックタンクでの濃度変化を適正な範囲にコントロールすることや、スマート工場化を進めることが可能となる。
【解決手段】 防着液製造装置と、防着処理装置と、制御装置を備える未加硫ゴム用防着剤自動供給システムであり、設定された濃度で防着液を作成し、自動でディップ槽へ送る未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。未加硫ゴム用防着剤を供給するタンク、ポンプまたはフィーダーを有し、希釈し防着液を作成する別のタンク、防着液をディップ槽へ送液するポンプからなることを特徴とする。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
防着液製造装置と、防着処理装置と、制御装置を備える未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
続きを表示(約 510 文字)
【請求項2】
設定された濃度で防着液を作成し、自動でディップ槽へ送る、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【請求項3】
未加硫ゴム用防着剤を供給するタンク、ポンプまたはフィーダーを有し、希釈し防着液を作成する別のタンク、防着液をディップ槽へ送液するポンプからなることを特徴とする、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【請求項4】
プログラムによってそれらを制御する、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【請求項5】
ディップ槽の濃度を導電率センサーとプログラミングコンピュータで管理し、新しい防着液をディップ槽へ供給する、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【請求項6】
水溶性高分子、スメクタイトから選ばれる1つ以上の成分を主要成分として含有する未加硫ゴム用防着剤を使用する、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【請求項7】
防着剤を分散させる水の硬度が0~1000mg/Lである水を使用する、請求項1記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、未加硫ゴム用防着剤自動供給システムに関する。
続きを表示(約 3,200 文字)
【背景技術】
【0002】
従来の未加硫ゴム用防着剤の使用過程は以下のとおりである。まず、粉末や液状の防着剤を溶解タンクと呼ばれる独立した溶解設備で作業員の手で防着剤を水へ分散溶解させた後、未加硫ゴムに防着剤を処理するディップ槽(Dip槽、浸漬槽ともいう)につながったストックタンクへ移送される。ストックタンクにつながったディップ槽では未加硫ゴムの防着処理が行われる。この時に100℃~150℃になる未加硫ゴムがディップ槽に入るため、蒸発や濃縮が時間と共に発生する。この濃度や防着液量変化が大きくならないよう作業員が監視し、必要に応じて溶解タンクに防着剤を添加して防着液を作成し、供給することを行っていた。
この作業員による濃度管理方法は、多大なる労力や人件費が掛かるだけでなく、個人差などで濃度ブレが発生し、結果的に防着剤を使用するランニングコストが上昇するといった問題があった。また、高性能な防着剤であるほど濃度変化にシビアに影響しやすく、低濃度では防着性不足、高濃度では乾燥不足や防着剤が多く付着することによるタイヤ異物増加などの問題が発生しやすい。特に高濃度域での問題が出やすく、濃度コントロールの重要性は高い。
したがって、ディップ槽への防着液の供給を自動化することにより、作業員の労力や人件費を抑制するだけでなく、ストックタンクでの濃度変化を適正な範囲にコントロールすることや、スマート工場化を進めることが必要である。
特許文献1には、濃度を管理しながら、高濃度ペーストと水を撹拌槽へ自動的に供給する装置が開示されている。
特許文献2には、ディップ槽の濃度管理について言及がある。「限定するものではないが、全溶解固形分、超音波減衰、pH、濁度および導電率を含む、装置によって使用され得るいくつかのタイプのセンサー技術がある。」と明細書に記載されており、いくつかの濃度測定方法が例示されている。
特許文献3には、複数のアセンブリを用いて複数の流体を混合する制御装置を備えた自動供給装置について例示されている。
特許文献4には、固体の未加硫ゴム用防着剤を水と混合する際の定量供給装置について例示されている。
特許文献5には、ディップ槽の防着液濃度管理を自動化することにより、作業員の労力や人件費を抑制するだけでなく、ストックタンクでの濃度変化を適正な範囲にコントロー
ルすることや、スマート工場化を進めることを可能にする防着液自動供給装置について例示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
米国特許第5288145号明細書
米国特許公開第2016/0103453号明細書
米国特許公開第2022/0347639号明細書
国際公開第2019/050027号
特開2020-054977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明者が鋭意検討した結果、ディップ槽への防着液の供給を自動化することにより、作業員の労力や人件費を抑制するだけでなく、ストックタンクでの濃度変化を適正な範囲にコントロールすることや、スマート工場化を進めることが可能となることを見出した。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、以下の態様を有する。
[1]防着液製造装置と、防着処理装置と、制御装置を備える未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
[2]設定された濃度で防着液を作成し、自動でディップ槽へ送る、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
[3]未加硫ゴム用防着剤を供給するタンク、ポンプまたはフィーダーを有し、希釈し防着液を作成する別のタンク、防着液をディップ槽へ送液するポンプからなることを特徴とする、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
[4]プログラムによってそれらを制御する、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
[5]ディップ槽の濃度を導電率センサーとプログラミングコンピュータで管理し、新しい防着液をディップ槽へ供給する、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
[6]水溶性高分子、スメクタイトから選ばれる1つ以上の成分を主要成分として含有する未加硫ゴム用防着剤を使用する、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。。
[7]防着剤を分散させる水の硬度が0~1000mg/Lである水を使用する、前記[1]記載の未加硫ゴム用防着剤自動供給システム。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、ディップ槽への防着液の供給を自動化することにより、作業員の労力や人件費を抑制するだけでなく、ストックタンクでの濃度変化を適正な範囲にコントロールすることや、スマート工場化を進めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
未加硫ゴム用防着剤自動供給システムの一態様を模式的に示した概略構成図である。
未加硫ゴム用防着剤自動供給システムの一態様を模式的に示した概略構成図である。
未加硫ゴム用防着剤自動供給システムの一態様を模式的に示した概略構成図である。
未加硫ゴム用防着剤自動供給システムの一態様を模式的に示した概略構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に、本発明の実施形態を詳しく説明する。
<未加硫ゴム用防着剤>
本発明で使用する防着液は、未加硫ゴム用防着剤(以下、単に防着剤ともいう。)と水を所定の割合で混合して製造する。
本発明で使用できる防着剤は、防着機能を発揮できるものであれば、特に制限なく使用することが出来、例えば、特開昭50-061467号公報、特開2014-152200号公報、特開2013-213202号公報、特開2015-105291号公報、国際公開第2017/164171号、国際公開第2018/030395号、国際公開第2024/214398号、特開2023-75023号公報、特開2021-185218号公報、特開2024-35066号公報、特開2023-95689号公報、特開2020-158622号公報に記載の防着剤が挙げられる。
【0009】
剤型としては、粉末状、粒状、ペレット状、液状、ペースト状、等いずれでも使用でき、水に分散または溶解させて使用できる。
防着液の全質量に対する、防着剤の含有量は、特に限定されないが、例えば0.1~20質量%であり、1~7質量%が好ましい。
防着液は未加硫ゴムの防着処理に用いられる。すなわち、防着剤は防着処理済み未加硫ゴムの製造方法に用いられる。
防着剤を用いた防着処理済み未加硫ゴムの製造方法は、防着液を未加硫ゴムの表面に付着させ、溶媒を揮発させて、未加硫ゴムの表面に防着剤を付着させて防着処理する工程を有する。
【0010】
このようにして製造された防着処理済み未加硫ゴムは、積み重ねたり、折り畳んだりして貯蔵されても、未加硫ゴム同士が密着して剥がれなくなるのを防止できる。
未加硫ゴム用防着剤を適用可能なゴム種は、特に制限されず、未加硫のゴムであればよい。前記ゴム種としては、天然ゴム(NR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンブタジエンゴム(SBR)、IIR(ブチルゴム)、EPDM(エチレンプロピレンゴム)等のゴムや、これらのうちの複数種が混合されたゴムが例示できる。
(【0011】以降は省略されています)
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