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公開番号2025030951
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136694
出願日2023-08-24
発明の名称肺動脈モデル及びその製造方法
出願人地方独立行政法人青森県産業技術センター,学校法人福岡大学
代理人個人
主分類G09B 23/30 20060101AFI20250228BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】 肺動脈の手術手技の訓練において危機感覚をもった操作の習得ができる肺動脈モデル及びその製造方法を提供する。
【解決手段】 肺動脈モデル10は、ポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液をゲル化して成形される肺動脈主幹部及び肺動脈分枝を模した内層部12aと、内層部12aの表面にポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液で形成される被膜をゲル化して成形される、内層部12aを包む血管鞘を模した外層部12bとが接着する2層構造からなる肺動脈部12と、肺動脈部12を接着させて取付ける肺を模した周辺組織部14とを備えるものである。肺動脈モデル10によると、肺動脈の手術手技の訓練において危機感覚をもった操作の習得ができる。
【選択図】 図1
特許請求の範囲【請求項1】
ポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液をゲル化して成形される肺動脈主幹部及び肺動脈分枝を模した内層部と、内層部の表面にポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液で形成される被膜をゲル化して成形される、内層部を包む血管鞘を模した外層部とが接着する2層構造からなる肺動脈部と、肺動脈部を接着させて取り付ける肺を模した周辺組織部とを備えることを特徴とする肺動脈モデル。
続きを表示(約 280 文字)【請求項2】
周辺組織部に、周辺組織部の向きや傾斜角度を調整する台座を設けることを特徴とする請求項1記載の肺動脈モデル。
【請求項3】
ポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液をゲル化して肺動脈主幹部及び肺動脈分枝を模した内層部を成形し、内層部の表面にポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液で形成する被膜をゲル化して内層部を包む血管鞘を模した外層部を成形して、外層部と内層部とが接着する2層構造からなる肺動脈部を成形し、肺を模した周辺組織部に肺動脈部を接着させて取り付けることを特徴とする肺動脈モデルの製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、肺動脈に関わる手術手技の訓練に用いる肺動脈モデル及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
医療分野における手術手技の練習・訓練の一つに、人工的なシミュレーター(血管モデルなど)を使用した方法がある。
肺の手術において肺血管処理(肺動脈と肺静脈の処理)は最も重要な手術操作である。特に、肺動脈は低圧系血管と呼ばれ、他の血管と異なり、極めて脆弱であるという特徴がある。処理を誤ると致命的な出血が生じることから、肺動脈の特殊性を認識し、手技だけでなく、危機感覚を習得することは、肺外科医にとって必要不可欠となる。従って、肺動脈処理の操作(手術手技)の訓練が可能なモデルが求められている。
現在、疑似血管剥離の訓練が可能なモデルが提供されている(非特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
ウェトラブ株式会社,“血管モデル”,「ギャラリー」動画「疑似血管剥離」,[online],[令和5年8月7日検索],インターネット<URL:https://www.wetlab.jp/model/blood-vessel-model/>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1には、血管モデルを使用した疑似血管剥離の訓練の様子を記録した動画が掲載されている。非特許文献1に記載の血管モデルによると、一般的な血管剥離や吻合などの練習が可能となる。しかし、肺動脈特有の構造的な特徴や血管の脆さはないため、肺動脈処理の手術手技の訓練としては使用できないものであった。
【0005】
本発明は、上記課題を解決するもので、肺動脈に関わる手術手技の訓練において危機感覚をもった操作の習得ができる肺動脈モデル及びその製造方法を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の肺動脈モデルは、ポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液をゲル化して成形される肺動脈主幹部及び肺動脈分枝を模した内層部と、内層部の表面にポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液で形成される被膜をゲル化して成形される、内層部を包む血管鞘を模した外層部とが接着する2層構造からなる肺動脈部と、肺動脈部を接着させて取り付ける肺を模した周辺組織部とを備えるようにしたものである。
また、周辺組織部に、周辺組織部の向きや傾斜角度を調整する台座を設けるようにしたものである。
【0007】
本発明の肺動脈モデルの製造方法は、ポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液をゲル化して肺動脈主幹部及び肺動脈分枝を模した内層部を成形し、内層部の表面にポリビニルアルコールと水溶性多糖類との混合溶液で形成する被膜をゲル化して内層部を包む血管鞘を模した外層部を成形して、外層部と内層部とが接着する2層構造からなる肺動脈部を成形し、肺を模した周辺組織部に肺動脈部を接着させて取り付けるようにしたものである。
【発明の効果】
【0008】
本発明の肺動脈モデル及びその製造方法は、肺動脈特有の構造的な特徴や血管の脆さを模したものである。これにより、肺動脈の手術手技の訓練において危機感覚をもった操作の習得ができる。また、肺手術において不可欠な肺血管操作である、(a)肺動脈主幹部の血管鞘剥離と血管確保、(b)太い肺動脈分枝の血管鞘剥離と血管確保後の自動縫合器による(血管)切離、(c)細い肺動脈分枝の血管鞘剥離と血管確保後の縫合糸結紮と切離、という一連の操作の訓練ができる。また、切離した血管の吻合手術手技の訓練も行うことができる。
本発明の肺動脈モデルを台座に設けることにより、手術の術式に合わせた体位における肺動脈を再現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の肺動脈モデルを表わす平面図である。
本発明の肺動脈モデルの構造を表わす断面図である。
本発明の肺動脈モデルに疑似血液を充填した状態を表わす写真である。
肺動脈部成形具16の写真である。
周辺組織部を成形する型18の写真である。
図1の肺動脈モデルを使用した太い肺動脈分枝の血管鞘剥離の操作訓練を表わす写真である。
図6の剥離操作に続いて行われた血管確保後の自動縫合器による切離の操作訓練を表わす写真である。
図7の操作による損傷部の確認作業を表わす写真である。
図1の肺動脈モデルの台座を表わす図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本発明は、肺動脈に関わる手術手技の訓練において危機感覚をもった操作の習得を実現するものである。
【実施例】
(【0011】以降は省略されています)

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