TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025062661
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-15
出願番号2023171831
出願日2023-10-03
発明の名称電子機器
出願人カシオ計算機株式会社
代理人弁理士法人コスモ国際特許事務所
主分類G09F 9/00 20060101AFI20250408BHJP(教育;暗号方法;表示;広告;シール)
要約【課題】適切なトルクで設置角度を調整可能なチルト機構が設けられた電子機器を提供する。
【解決手段】投影装置は、筐体と、回転軸44と、回転軸44と共に回転することにより筐体を支持するアーム34Lと、回転軸44と共に回転する回転スリーブSLと、回転スリーブSLの外周面と当接された状態で回転スリーブSLに従動するローラ部材42と、を備え、回転スリーブSLは、ローラ部材42が回転スリーブSLの外周面と当接された状態では、開方向への回転が許容され、閉方向へ回転することによりローラ部材42が圧接されて閉方向への回転が規制されるワンウェイクラッチが作用し、ローラ部材42が回転スリーブSLの外周面から離間された状態では、ワンウェイクラッチが解除されて開方向及び閉方向への回転が許容される。
【選択図】図6
特許請求の範囲【請求項1】
筐体と、
前記筐体に対して軸周りに回転する回転軸と、
前記回転軸からその径方向に延びており、前記回転軸と共に回転することにより設置面に対して前記筐体の設置角度が調整された状態で前記筐体を支持する支持部材と、
前記回転軸の軸周りに設けられ、前記回転軸と共に回転する第1回転部材と、
前記第1回転部材の当接面と当接された状態で前記第1回転部材に従動する従動部材と、を備え、
前記第1回転部材は、前記従動部材が前記第1回転部材の当接面と当接された第1状態では、その軸周りの第1方向への回転が許容されるとともに、その軸周りの第2方向へ回転することにより前記従動部材が圧接されて前記第2方向への回転が規制されるワンウェイクラッチが作用し、前記従動部材が前記第1回転部材の当接面から離間された第2状態では、前記ワンウェイクラッチが解除されて前記第1方向及び前記第2方向への回転が許容される、
電子機器。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記回転軸と共に回転する第2回転部材を備え、
前記第1状態において前記第2回転部材が前記筐体に対して第1の角度以上となるように前記第1方向に回転することにより、前記第2回転部材が前記従動部材を前記第1回転部材の当接面から離間する方向に摺動させて前記第2状態に移行し、
前記第2状態において前記第2回転部材が前記筐体に対して第2の角度以上となるように前記第2方向に回転することにより、前記第2回転部材が前記従動部材を前記第1回転部材の当接面と当接する方向に摺動させて前記第1状態に移行する、
請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記回転軸を前記筐体に対して回転可能に保持するベース部材と、
前記従動部材を前記ベース部材に対して回転可能に保持する保持部材と、を備え、
前記従動部材は前記保持部材上を摺動する、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項4】
前記ベース部材は、前記第1回転部材との間に前記従動部材の外径以下または前記外径よりも小さい隙間を構成し、
前記保持部材は、弾性を有しており、前記従動部材を前記隙間側に付勢し、
前記従動部材は、前記第1回転部材が前記第2方向へ回転することにより前記保持部材により前記隙間側に付勢されて前記保持部材との間で前記第1回転部材に圧接され、前記第1回転部材が前記第1方向へ回転することにより前記保持部材の付勢力に抗って前記第1回転部材の回転に従動する、
請求項3に記載の電子機器。
【請求項5】
前記ベース部材は、前記保持部材と対向する側に設けられた係合部を有し、
前記保持部材は、前記従動部材が前記第1回転部材から離れる位置で前記係合部に係合される被係合部を有し、
前記第1状態において前記第2回転部材が前記筐体に対して第1の角度以上となるように前記第1方向に回転することにより、前記第2回転部材が前記従動部材と干渉して前記従動部材と共に前記保持部材43が摺動されて前記被係合部が前記係合部に係合され、
前記第2状態において前記第2回転部材が前記筐体に対して第2の角度以上となるように前記第2方向に回転することにより、前記第2回転部材が前記保持部材と干渉して前記保持部材と共に前記従動部材が摺動されて前記係合部が前記被係合部から外れる、
請求項3に記載の電子機器。
【請求項6】
前記第2回転部材は、その径方向に延びる羽部を有し、
前記羽部が前記従動部材と干渉することにより前記従動部材が摺動され、
前記羽部が前記保持部材と干渉することにより前記保持部材が摺動される、
請求項5に記載の電子機器。
【請求項7】
前記羽部は、前記第2回転部材の軸周りに間隔を空けて一対設けられている、請求項6に記載の電子機器。
【請求項8】
前記回転軸の軸周りに設けられ、前記回転軸を前記第2方向へ付勢する巻きバネ部材を備える、請求項2に記載の電子機器。
【請求項9】
前記回転軸、前記支持部材、前記第1回転部材、前記第2回転部材、及び前記従動部材は、前記筐体の対辺を構成する両端縁側にそれぞれ設けられ、
前記支持部材は、一対の前記回転軸の間を接続する形で設けられている、
請求項2に記載の電子機器。
【請求項10】
前記第1回転部材は、前記回転軸の軸周りに所定のトルク以上のトルクが発生した場合に前記回転軸に対して滑る、
請求項1に記載の電子機器。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
続きを表示(約 2,700 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、投影装置やディスプレイ装置等の電子機器において、筐体の設置角度を調整するためのチルト機構が設けられたものが提案されている。例えば特許文献1には、ディスプレイ装置をリフトして傾斜させるリフト手段を備えるディスプレイ装置用の画面角度調整装置が開示されている。リフト手段は、支軸の軸周りに回動可能に取り付けられた第1リフトアーム及び第2リフトアームを備えている。この画面角度調整装置では、支軸に取り付けた締付ナットの締め付けを調整することにより、第1リフトアーム及び第2リフトアームの回動時に夫々フリクショントルクが発生するように構成されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2001-128088号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に開示される角度調整装置のようにフリクショントルクを利用するチルト機構を設けると、設置角度を調整する際に筐体の重量を支えるためのトルク以上の力が必要となり、また、無理に閉じようとすると過度な力が生じてチルト機構が破損する虞がある。
【0005】
本発明は、適切なトルクで設置角度を調整可能なチルト機構が設けられた電子機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の電子機器は、筐体と、前記筐体に対して軸周りに回転する回転軸と、前記回転軸からその径方向に延びており、前記回転軸と共に回転することにより設置面に対して前記筐体の設置角度が調整された状態で前記筐体を支持する支持部材と、前記回転軸の軸周りに設けられ、前記回転軸と共に回転する第1回転部材と、前記第1回転部材の当接面と当接された状態で前記第1回転部材に従動する従動部材と、を備え、前記第1回転部材は、前記従動部材が前記第1回転部材の当接面と当接された第1状態では、その軸周りの第1方向への回転が許容されるとともに、その軸周りの第2方向へ回転することにより前記従動部材が圧接されて前記第2方向への回転が規制されるワンウェイクラッチが作用し、前記従動部材が前記第1回転部材の当接面から離間された第2状態では、前記ワンウェイクラッチが解除されて前記第1方向及び前記第2方向への回転が許容される。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、適切なトルクで設置角度を調整可能なチルト機構が設けられた電子機器を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
実施形態に係る投影装置を前方下側から視た斜視図である。
実施形態に係る投影装置のチルト機構を下方側から見た分解斜視図である。
実施形態に係る投影装置における左側の回転機構を上方側から見た分解斜視図である。
実施形態に係る投影装置において、(a)はベース部材の斜視図であり、(b)はベース部材の平面図である。
実施形態に係る投影装置において、(a)は保持部材の斜視図であり、(b)は保持部材の平面図である。
実施形態に係る投影装置において、(a)は一方の回転機構の斜視図であり、(b)は一方の回転機構の上面図である。
実施形態に係る投影装置における一方の回転機構の横断面図であり、図6(a)におけるVII-VII断面の断面図である。
(a)は、閉状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
(a)は、閉状態からアームを開方向に所定の回転角度で回転させた状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
(a)は、閉状態からアームを開方向に所定の回転角度で回転させた状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
(a)は、開状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
(a)は、開状態からアームを閉方向に所定の回転角度で回転させた状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
(a)は、開状態からアームを閉方向に所定の回転角度で回転させた状態における一方のアーム及び一方の回転機構を軸方向の内側から見た側面図であり、(b)は、(a)において破線で囲まれた回転機構の要部を拡大した側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。図1に示すように、実施形態に係る投影装置(電子機器)10は、左右方向を長手方向とする略長矩形箱状に6面(上面20a、下面20b、左側面20c、右側面20d、前面20e、後面20f)を有する筐体20を備えている。投影装置10は、前面20e側に投影光が出射される投影口11を有している。
なお、以下の説明においては、投影装置10における左右とは投影口11からの投影光の主たる出射方向Xに対してそれぞれ左右方向を示し、前後とは投影装置10の投影光の出射方向X及び反対方向をそれぞれ前後方向として示す。また、上面20a側を投影装置10の上側、下面20b側を投影装置10の下側とする。
【0010】
筐体20は、上面20aと右側面20dの一部を備える上ケース21と、下面20bと右側面20dの一部を備える下ケース22とを有している。筐体20は、前側に前側パネル23、後側に後側パネル24、左側に左側パネル25を有している。前側パネル23には、投影口11が露出する投影口開口部23a、吸気口23b、及び排気口23cが設けられている。左側パネル25には、吸気口25aや、画像入出力用のコネクタ等の接続口25bが設けられている。投影装置10では、筐体20の下面20bの前側部分に、筐体20の設置角度を調整するためのチルト機構TLが設けられている。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する
Flag Counter

関連特許

カシオ計算機株式会社
時計
2日前
カシオ計算機株式会社
電子機器
2日前
カシオ計算機株式会社
電子機器
2日前
カシオ計算機株式会社
音出力装置
3日前
カシオ計算機株式会社
光源装置及び投影装置
今日
カシオ計算機株式会社
拡散部材、光源装置、及び投影装置
2日前
カシオ計算機株式会社
光回折部材、光源装置及び投影装置
今日
カシオ計算機株式会社
プログラム、方法および情報処理装置
1日前
カシオ計算機株式会社
プログラム、方法および情報処理装置
1日前
カシオ計算機株式会社
投影装置、投影制御方法及びプログラム
2日前
カシオ計算機株式会社
電子機器、異常検出方法及びプログラム
1日前
カシオ計算機株式会社
電子機器、圧力取得方法及びプログラム
3日前
カシオ計算機株式会社
通信機器、通信制御方法及びプログラム
3日前
カシオ計算機株式会社
評価方法、プログラム及び情報処理装置
今日
カシオ計算機株式会社
電子機器、充電制御方法、及びプログラム
3日前
カシオ計算機株式会社
表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
2日前
カシオ計算機株式会社
運動支援方法、プログラム及び運動支援装置
今日
カシオ計算機株式会社
表示制御装置、表示制御方法及びプログラム
今日
カシオ計算機株式会社
情報処理装置、アバター制御方法及びプログラム
今日
カシオ計算機株式会社
生体情報測定装置、生体情報測定方法及びプログラム
1日前
カシオ計算機株式会社
情報処理装置、駐車スペース設定方法及びプログラム
3日前
カシオ計算機株式会社
演奏ガイド装置、演奏ガイド方法、およびプログラム
今日
カシオ計算機株式会社
機器の制御装置、機器の制御方法、及び、プログラム
10日前
カシオ計算機株式会社
機器の制御装置、機器の制御方法、及び、プログラム
10日前
カシオ計算機株式会社
プログラム、情報処理装置、電子楽器、及び情報処理方法
今日
カシオ計算機株式会社
演奏情報取得装置、演奏情報取得方法、及び、プログラム
10日前
カシオ計算機株式会社
情報処理装置、温度計測装置、情報処理方法及びプログラム
今日
カシオ計算機株式会社
投影制御装置、投影システム、投影制御方法及びプログラム
3日前
カシオ計算機株式会社
情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
1日前
カシオ計算機株式会社
ウェアラブル機器、ウェアラブル機器の制御方法及びプログラム
2日前
カシオ計算機株式会社
情報処理方法、情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
1日前
カシオ計算機株式会社
譜面立て及び楽器
1日前
カシオ計算機株式会社
表示装置、及び時計
今日
カシオ計算機株式会社
モジュール及び時計
今日
カシオ計算機株式会社
情報処理装置、端末装置、通信システム、通信制御方法及びプログラム
今日
カシオ計算機株式会社
メッセージ出力制御方法、情報処理装置、プログラム及び情報処理システム
1日前
続きを見る