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公開番号2025062234
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-04-14
出願番号2023171162
出願日2023-10-02
発明の名称電子機器、充電制御方法、及びプログラム
出願人カシオ計算機株式会社
代理人個人,個人
主分類H02J 50/10 20160101AFI20250407BHJP(電力の発電,変換,配電)
要約【課題】電子機器の利用状況に応じて効率的に充電する電子機器、充電制御方法及びプログラムを提供する。
【解決手段】電子腕時計10において、制御部103は、通常、第1NFCモジュール104がアンテナ切替部107を介してNFCアンテナ105と接続されている状態で、リーダ/ライタ装置20とNFCが行われた場合に発生した電力の一部である余剰電力でバッテリ102を充電する。制御部103は、余剰電力による充電が所定時間T以上継続したと判断すると、アンテナ切替部107を介してNFCアンテナ105を第2NFCモジュール108と接続するよう接続状態を切り替え、第2NFCモジュール108がNFCアンテナ105と接続されている状態で充電器30とNFCが行われた場合に発生した、余剰電力よりも大きい大電力でバッテリ102を充電する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
外部機器と近距離無線通信を行うことが可能なアンテナと、
前記アンテナと接続されている状態で前記近距離無線通信が行われた場合に発生した電力の一部を第1電力として出力する第1モジュールと、
前記アンテナとの接続を介して発生した、前記第1電力よりも大きい電力を第2電力として出力する第2モジュールと、
出力された前記第1電力と前記第2電力とのいずれか一方によって充電される電池と、
前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態で、前記電池への前記第1電力による充電が所定の条件を満たしたと判定した場合に、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替える制御部と、
を備えることを特徴とする電子機器。
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
前記制御部は、
前記第1電力よりも大きい前記第2電力による充電を終了したと判定した場合に、前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態に接続状態を復帰させるように制御する、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項3】
前記制御部は、
前記第1電力による充電が所定時間以上継続した場合に、前記所定の条件を満たしたと判定し、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項4】
前記制御部は、
前記第1電力による充電が開始されてから所定の充電量以上の充電がなされたと判別した場合に前記所定の条件を満たしたと判定して、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替える、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項5】
前記制御部は、
前記第1モジュールと前記アンテナとが接続されている状態で前記第1電力によって前記電池を充電する場合、前記第1電力よりも大きい前記第2電力によって前記電池を充電する場合に前記外部機器との間における充電のために必要とされる通信確立処理を行わずに充電を開始させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項6】
前記所定時間は、前記外部機器に所定の処理を実行させたときの実行時間よりも長い時間である、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子機器。
【請求項7】
前記第1電力は、前記第1モジュールによって変換された電力のうち、当該電子機器が前記外部機器と前記近距離無線通信を行うことで、前記外部機器に所定の処理を実行させた場合に当該電子機器で使用された電力を差し引いた余剰電力である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項8】
前記第1電力は、前記第1モジュールによって変換された電力のうち、当該電子機器が前記外部機器と前記近距離無線通信を行った際に、前記外部機器に決済処理を実行させた場合に当該電子機器で使用された電力を差し引いた余剰電力である、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項9】
前記外部機器は、
前記アンテナで前記第1電力を発生し得る電力で前記近距離無線通信を行う第1外部機器と、前記アンテナで前記第2電力を発生し得る電力で前記近距離無線通信を行う第2外部機器とを含む、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子機器。
【請求項10】
電子機器の制御部による充電制御方法であって、
外部機器と近距離無線通信を行った際に発生した磁界をアンテナにより電力に変換するステップと、
第1モジュールにより前記アンテナと接続されている状態で前記近距離無線通信が行われた場合に発生した電力の一部を第1電力として出力するステップと、
第2モジュールにより前記アンテナとの接続を介して発生した、前記第1電力よりも大きい電力を第2電力として出力するステップと、
出力された前記第1電力と前記第2電力とのいずれか一方によって電池を充電するステップと、
前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態で、前記電池への前記第1電力による充電が所定の条件を満たしたと判定した場合に、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替えるステップと、
を含むことを特徴とする充電制御方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器、充電制御方法、及びプログラムに関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
従来からNFC(Near Field Communication;近距離無線通信)技術を用いて、電子腕時計(スマートウォッチ)や、スマートフォンなどの電子機器と充電器とをケーブルで接続することなく、電子機器の2次電池を非接触充電する技術が知られている。非接触充電では、充電される側の電子機器を、充電器の正しい位置に載置しないと効率的に充電できない。そこで、スマートフォンなどの電子機器を専用の充電器の上に配置してNFC技術を用いた非接触充電を行う際に、充電対象の電子機器の適切な載置位置を案内する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2017-169377号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、電子機器として、腕に装着するような電子腕時計などの電子機器の場合には、長時間腕に装着したまま使用することが多いため、腕時計を装着した状態でも充電したいという需要がある。しかしながら、特許文献1に開示された技術であっても、充電対象の電子機器を専用の充電器に載置した状態でしか充電することができず、腕に装着した状態で充電し続けることは困難である。このため、充電器による充電を失念した場合、電池残量を常に気にかける必要があり、バッテリの電池残量によってはバッテリ切れを起こしてしまう可能性もある。このように、腕に装着した状態で充電することが困難であるため、利便性の低下につながるという問題がある。
【0005】
そこで本発明は、電子機器の利用状況に応じて効率的に充電可能とすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
この発明に係る電子機器は、外部機器と近距離無線通信を行うことが可能なアンテナと、前記アンテナと接続されている状態で前記近距離無線通信が行われた場合に発生した電力の一部を第1電力として出力する第1モジュールと、前記アンテナとの接続を介して発生した、前記第1電力よりも大きい電力を第2電力として出力する第2モジュールと、出力された前記第1電力と前記第2電力とのいずれか一方によって充電される電池と、前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態で、前記電池への前記第1電力による充電が所定の条件を満たしたと判定した場合に、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替える制御部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
この発明に係る充電制御方法は、電子機器の制御部による充電制御方法であって、外部機器と近距離無線通信を行った際に発生した磁界をアンテナにより電力に変換するステップと、第1モジュールにより前記アンテナと接続されている状態で前記近距離無線通信が行われた場合に発生した電力の一部を第1電力として出力するステップと、第2モジュールにより前記アンテナとの接続を介して発生した、前記第1電力よりも大きい電力を第2電力として出力するステップと、出力された前記第1電力と前記第2電力とのいずれか一方によって電池を充電するステップと、前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態で、前記電池への前記第1電力による充電が所定の条件を満たしたと判定した場合に、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替えるステップと、を含むことを特徴とする。
【0008】
この発明に係るプログラムは、近距離無線通信を行うためのアンテナと制御部とを備える電子機器のコンピュータに、外部機器と前記近距離無線通信を行った際に発生した磁界を前記アンテナにより電力に変換する変換機能、第1モジュールが前記アンテナと接続されている状態で前記近距離無線通信が行われた場合に発生した電力の一部を第1電力として出力する第1電力出力機能、第2モジュールが前記アンテナとの接続を介して発生した、前記第1電力よりも大きい電力を第2電力として出力する第2電力出力機能、出力された前記第1電力と前記第2電力とのいずれか一方によって電池を充電する充電機能、前記アンテナと前記第1モジュールとが接続されている状態で、前記電池への前記第1電力による充電が所定の条件を満たしたと判定した場合に、前記アンテナを前記第2モジュールと接続するよう接続状態を切り替える切替機能、を実現させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
この発明によれば、電子機器の利用状況に応じて効率的に充電することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の実施形態による充電制御システム1の構成を示す模式図である。
本実施形態による電子腕時計(電子機器)10の利用形態の例を示す模式図である。
本実施形態による電子腕時計(電子機器)10、リーダ/ライタ装置20、及び充電器30の構成を示すブロック図である。
本実施形態による電子腕時計(電子機器)10の充電制御動作を説明するためのフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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