発明の詳細な説明【技術分野】 【０００１】 本発明は、診断支援用画像表示装置、対象液浄化装置および対象液浄化システムに関する。 続きを表示（約 4,100 文字）【背景技術】 【０００２】 対象液浄化中、とりわけ、血液透析中の低血圧は、血液透析の最も頻度の高い合併症の一つである（非特許文献１、非特許文献２）。血液透析患者では、透析中における低血圧が透析患者の予後に影響を及ぼすことが知られている（非特許文献３、非特許文献４、非特許文献５、非特許文献６）。血液透析中の低血圧には、さまざまな要因が関与している（非特許文献１、非特許文献７、非特許文献８）。透析中に低血圧になった患者では、血液量の減少に対する血管の抵抗と容量の正常な反応が損なわれることがある。このような正常な血管反応性の低下には、透析膜や透析液の使用による生体不適合反応、サイトカインの誘導、一酸化窒素産生の増加、バソプレシンの欠乏など、さまざまな要因が関与していることが知られている（非特許文献９）。 【０００３】 血液透析患者は、基礎疾患のために血圧調節機構に複雑な異常を来していることもある。血液透析患者の多くは高血圧症であるが、これは腎機能障害による血液量の増加だけでなく、レニン-アンジオテンシン系や交感神経系などの血管収縮性血圧調節機構によるものであることが知られている（非特許文献１０）。さらに、糖尿病性血液透析患者では、自律神経障害のために、血液量減少に対する心拍数反応が適切に機能しない可能性があることが観察されている（非特許文献１１）。 【先行技術文献】 【非特許文献】 【０００４】 Halle MP, Hilaire D: Intradialytic Hypotension and Associated Factors among Patients on Maintenance Hemodialysis A Single - Center Study in Cameroon. Saudi Journal of Kidney Diseases and Transplantation. 31(1), 215-223, 2020. Andrew D: Why is Intradialytic Hypotension the Commonest Complication of Outpatient Dialysis Treatments?. Kidney International Reports. 8(3), 405-418, 2023. Cheng JL, Chih YC: Interigent system to predict intradialytic hypotension in chronic hemodialysis. Journal of the Formosan Medical Association. 117(10), 888-893, 2018. Johanna K, Loes MV: The prevalence of Intradialytic Hypotension in Patients on Conventional Hemodialysis: A Systematic Review eith Meta-Analysis. American Journal of Nephrology. 49(6), 497-506, 2019. Jongha P, Connie MR: A comparative effectiveness research study of the change in blood pressure during hemodialysis treatment and survival. Kidney International. 84(4), 795-802, 2013. Shoji T, Yoshiharu T: Dialysis Hypotension and Mortality Multicenter Prospective Study. The Japanese Society for Dialysis Therapy. 36(6), 1181-1182, 2003. Hanjie Z, Priscila P: Association of all - cause mortality with pre - dialysis systolic blood pressure and its peridialytic change in chronic hemodialysis patients. Nephrology Dialysis Transplantation. 35(9), 1602-1608, 2020. Magdalene MA, Jennifer EF: Intradialytic Blood Pressure Abnormalities: The Highs, The Lows and All That Lies Between. American Journal of Nephrology. 42(5), 337-350, 2016. Jeroen K, Ali B: EBPG guideline on hemodynamic instability. Nephrology Dialysis Transplantation. 22(2), ii22-ii44, 2007. C Venkata SR, Andrew ZF: Management of hypertension in hemodialysis patients. Current Hypertension Reports. 292-298, 2009. Alice D, Mauro FFM: Cardiovascular autonomic neuropathy in diabetes: Pathophysiology, clinical assessment and implications. World Journal of Diabetes. 12(6), 855-867, 2021. James SS, Terrence S: Physiology, Arterial Pressure Regulation -StatPearls - NCBI Bookshelf. Susanna C, Antonio L: Immune System Dysfunction and Inflamation in Hemodialysis Patients: Two Sides of the Same Coin. Journal of Clinical Medicine. 11(13), 3759, 2022. Maria M, Eleftherios D: Effects of a Combined Intradialytic Exercise Training Program and Music on Cardiac Autonomic Nervous System Activity in Hemodialysis Patients. Life. 12(8), 1276, 2022. Peter K: Cause and Consequences of Sympathetic Hyperactivity in Chronic Kidney Disease. Blood purification. 24(1), 95-99, 2005. Aaron I, Raelene E: Diabetic Autonomic Neuropathy. Diabetes Care. 26(5), 1553-1579, 2003. 【発明の概要】 【発明が解決しようとする課題】 【０００５】 血液透析中の血圧変動には複数の要因が関与していることに加え、血液透析患者の血圧調節機構も基礎疾患によって異なっている。したがって、血液透析中のさまざまな低血圧に対して適切な管理を行うためには、透析患者における個々の血圧調節機構を知る必要がある。 【０００６】 そこで、本発明は、血液透析中ひいては血液以外の対象液を浄化させる際に発生する血圧調節機構を対象液浄化中に確認するとともに、対象液浄化動作を適切に管理するための診断支援用画像表示装置、対象液浄化装置および対象液浄化システムを提供することを目的とする。 【課題を解決するための手段】 【０００７】 上記課題を解決するために、本発明の診断支援用画像表示装置は以下の発明特定事項を有することを特徴とする。 【０００８】 （１） 本発明の診断支援用画像表示装置は、抹消循環にかかるパラメータまたはその時間変動を示す第１変数を第１軸とし、血流量にかかるパラメータまたはその時間変動を示す第２変数を第２軸とする座標系に所定時刻または所定期間にかかる前記第1変数の値および前記第２変数の値の座標に前記所定時刻にかかる血圧または前記所定期間にかかる血圧の時間変動を示す第３変数の値の相違を意匠の相違により表すプロットを表示することを特徴とする。 【０００９】 （２） また、（１）の診断支援用画像表示装置において、 前記意匠は、前記第１変数、前記第２変数および前記第３変数のうち少なくとも１つの時系列変動を表すことが好ましい。 【００１０】 （３） また、（１）または（２）の診断支援用画像表示装置において、 前記座標系上に、前記座標系に、血圧に影響を与える因子を特定する領域を線で囲んで表示することが好ましい。 （【００１１】以降は省略されています） この特許をJ-PlatPatで参照する
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