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公開番号2025030660
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-03-07
出願番号2023136153
出願日2023-08-24
発明の名称断熱支持構造体
出願人株式会社レゾナック・テクノサービス,Todo Meta Composites合同会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F17C 3/04 20060101AFI20250228BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】製造容易性及び大型の貯蔵タンクへの施工の容易性を確保できる断熱支持構造体を提供する。
【解決手段】断熱支持構造体11は、所定の形状に分割された輻射熱反射板片22と、輻射熱反射板片22の面内方向に配列され、軸方向の両端が開口する複数の中空の筒状体13とによる複数の断熱支持ユニット21を備えている。複数の中空の筒状体13のそれぞれは、軸方向の両端の開口の少なくとも一方が塞がれるように輻射熱反射板片22に載置され、輻射熱反射板片22,22同士の接合によって複数の断熱支持ユニット21,21同士が一体化されている。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
内槽及び外槽を有する貯蔵タンクにおいて、前記内槽の底板と前記外槽の底板との間で前記内槽を支持する断熱支持構造体であって、
所定の形状に分割された輻射熱反射板片と、前記輻射熱反射板片の面内方向に配列され、軸方向の両端が開口する複数の中空の筒状体とによる複数の断熱支持ユニットを備え、
前記複数の中空の筒状体のそれぞれは、軸方向の両端の開口の少なくとも一方が塞がれるように前記輻射熱反射板片に載置され、
前記輻射熱反射板片同士の接合によって前記複数の断熱支持ユニット同士が一体化されている、断熱支持構造体。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
前記断熱支持ユニットのそれぞれにおいて、前記複数の中空の筒状体は、中心に位置する中心筒状体と、前記中心筒状体を囲むように配置された複数の周辺筒状体とによって構成されている、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項3】
前記断熱支持ユニットのそれぞれにおいて、前記複数の中空の筒状体は、拘束部材によって束ねられている、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項4】
前記複数の中空の筒状体のそれぞれの周壁部には、内部空間と連通する孔が設けられている、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項5】
前記複数の中空の筒状体のそれぞれにおいて、高さに対する平面視の対辺長の比が1以上である、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項6】
前記複数の断熱支持ユニットが一体化された接合体が複数段にわたって積層されている、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項7】
前記複数の中空の筒状体のそれぞれは、円筒形状をなし、
前記輻射熱反射板片は、正多角形状をなしている、請求項1記載の断熱支持構造体。
【請求項8】
前記複数の中空の筒状体のそれぞれは、強化繊維とマトリクス樹脂とを含む繊維強化プラスチックによって構成されている、請求項1~7のいずれか一項記載の断熱支持構造体。
【請求項9】
前記強化繊維は、疑似等方性を有している、請求項8記載の断熱支持構造体。
【請求項10】
前記マトリクス樹脂のガラス転移温度は、100℃以上となっている、請求項8記載の断熱支持構造体。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、貯蔵タンク用の断熱支持構造体に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
近年、液体水素を貯蔵する貯蔵タンクの需要が高まっている。液体水素は、水素ガスを液化したものである。水素ガスは、燃焼による炭酸ガスの排出が無いため、環境に優しいエネルギーとして、発電などへの応用が期待されている。水素ガスを産業上利用するにあたっては、貯蔵容量が大きい(例えば数万m

以上)大型の貯蔵タンクが必要になると考えられる。また、水素ガスの沸点は-253℃と極めて低くなっている。このため、液体水素を貯蔵する貯蔵タンクでは、液化天然ガス(LNG)を貯蔵する貯蔵タンクなどと比べて高い断熱性能が求められる。
【0003】
液体水素を貯蔵する貯蔵タンクに関する技術としては、例えば特許文献1に記載の二重殻円筒形液体水素タンクがある。この従来のタンクは、内槽と外槽とによる二重殻構造を有している。内槽の底板と外槽の底板との間には、底部支持構造が設けられている。底部支持構造は、複数の筒状体を行方向及び列方向に並べてなる下部配列体及び上部配列体と、これらの配列体の上下に配置された敷板とを備えている。下部配列体と上部配列体とでは、各筒状体の中心位置が行方向又は列方向に互いにずれた状態となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2021-143758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上述したように、液体水素を貯蔵する貯蔵タンクは、貯蔵容量を確保するために大型化が必要となっている。このため、貯蔵タンクに適用される断熱支持構造体には、断熱性、室温での靭性、低温での粘弾性などに加え、製造容易性及び大型の貯蔵タンクへの施工容易性が求められている。
【0006】
本開示は、上記課題の解決のためになされたものであり、製造容易性及び大型の貯蔵タンクへの施工の容易性を確保できる断熱支持構造体を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本開示の要旨は、以下の[1]~[12]のとおりである。
【0008】
[1]内槽及び外槽を有する貯蔵タンクにおいて、内槽の底板と外槽の底板との間で内槽を支持する断熱支持構造体であって、所定の形状に分割された輻射熱反射板片と、輻射熱反射板片の面内方向に配列され、軸方向の両端が開口する複数の中空の筒状体とによる複数の断熱支持ユニットを備え、複数の中空の筒状体のそれぞれは、軸方向の両端の開口の少なくとも一方が塞がれるように輻射熱反射板片に載置され、輻射熱反射板片同士の接合によって複数の断熱支持ユニット同士が一体化されている、断熱支持構造体。
【0009】
この断熱支持構造体では、複数の中空の筒状体のそれぞれは、軸方向の両端の開口の少なくとも一方が塞がれるように輻射熱反射板片に載置されている。複数の中空の筒状体に対し、共通の輻射熱反射板片で筒状体の開口を塞ぐ構成とすることで、筒状体の内部に輻射熱反射板を配置するような構成と比べて、製造容易性を高めることができる。また、この断熱支持構造体では、複数の中空の筒状体と輻射熱反射板片とによって複数の断熱支持ユニットが構成され、輻射熱反射板片同士の接合によって複数の断熱支持ユニット同士が一体化されている。大型の貯蔵タンクに対して大型の輻射熱反射板を用意して配置する場合、輻射熱反射板の平面度の担保が難しく、また、搬送や配置の際の取り扱いも難しくなる。これに対し、輻射熱反射板を予め分割した輻射熱反射板片を用いて断熱支持構造をユニット化することで、平面度や取扱性の問題を解消でき、大型の貯蔵タンクへの施工の容易性を確保できる。
【0010】
[2]断熱支持ユニットのそれぞれにおいて、複数の中空の筒状体は、中心に位置する中心筒状体と、中心筒状体を囲むように配置された複数の周辺筒状体とによって構成されている[1]記載の断熱支持構造体。この場合、輻射熱反射板片に対して複数の中空の筒状体を密に配置できる。したがって、断熱支持構造体の座屈強度を十分に高めることができる。
(【0011】以降は省略されています)

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