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公開番号2024165293
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081374
出願日2023-05-17
発明の名称高圧タンク
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類F17C 1/06 20060101AFI20241121BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】補強層の外周に巻き付けられた保護シートが安定して保持される高圧タンクを提供する。
【解決手段】ライナ、及び、ライナに繊維が複数の層をなすように巻かれた補強層を有する高圧タンクであって、補強層の外周には、シート状の保護シートが巻かれており、保護シートの外周に設けられ、保護シートを弾性力で押圧し弾性変形する保持部材を備えている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
ライナ、及び、前記ライナに繊維が複数の層をなすように巻かれた補強層を有する高圧タンクであって、
前記補強層の外周には、シート状の保護シートが巻かれており、
前記保護シートの外周に設けられ、前記保護シートを弾性力で押圧し弾性変形する保持部材を備えている、
高圧タンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、繊維が巻かれた補強層を有する高圧タンクに関する。
続きを表示(約 1,100 文字)【背景技術】
【0002】
燃料電池車等に用いられる高圧タンクは、当該高圧タンクの内部空間を形成するライナを有し、このライナに対してその外周に樹脂が含浸された繊維束が巻かれることにより補強層が形成されており、これにより高い強度を実現している。
【0003】
特許文献1には、水素タンクにおいて、ライナと、繊維強化樹脂からなりかつライナを外方から覆う内方補強層と、繊維強化樹脂からなりかつ内方補強層を外方から覆う外方補強層とを有することが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2023-003533号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
従来の高圧タンクにおいて、外方補強層をシート状とし、内方補強層に外方補強層を巻き付けつつ、接着剤で外方補強層を貼り付けた場合、タンクの膨張、収縮、振動、環境(光、水、埃)等によって接着剤及び外方補強層が剥がれる可能性がある。
【0006】
本開示は、これらの実情に鑑みてなされたものであり、補強層の外周に巻き付けられた保護シートが安定して保持される高圧タンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本願は、ライナ、及び、ライナに繊維が複数の層をなすように巻かれた補強層を有する高圧タンクであって、補強層の外周には、シート状の保護シートが巻かれており、保護シートの外周に設けられ、保護シートを弾性力で押圧し弾性変形する保持部材を備えている、高圧タンクを開示する。
【発明の効果】
【0008】
本開示によれば、保持部材が保護シートを高圧タンクの中心軸方向に押しつけつつ、高圧タンクの膨張・収縮に合わせて保持部材が高圧タンクの径方向に広がったり、縮んだりするため、保護シートが補強層から剥がれる等の不具合を抑制して保護シートを安定して保持することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は高圧タンク10の外観を表す図である。
図2は高圧タンク10の断面を模式的に表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
図1には1つの形態にかかる高圧タンク10の外観を模式的に表し、図2には高圧タンク10の軸線Lに沿った断面を模式的に表した。これらの図からわかるように、本形態で高圧タンク10はライナ11、補強層12、保護層13、保持部材14、及び、口金15を有している。以下に各構成について説明する。
(【0011】以降は省略されています)

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