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公開番号2025102239
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219567
出願日2023-12-26
発明の名称駆動装置
出願人トヨタ自動車株式会社
代理人弁理士法人 快友国際特許事務所
主分類B60L 15/20 20060101AFI20250701BHJP(車両一般)
要約【課題】電動モータの振動の発生を抑制することができる技術を提供する。
【解決手段】駆動装置は、第1電動モータと、第1電動モータから左右一対の駆動輪の少なくとも一方へ動力を伝達する第1動力伝達機構と、第2電動モータと、第2電動モータから左右一対の駆動輪の少なくとも他方へ動力を伝達する第2動力伝達機構と、第1電動モータ及び第2電動モータに電力を供給する蓄電装置と、を備える。駆動装置は、外部電源から供給される充電電流を、第1電動モータの中性点を介して蓄電装置に供給する充電回路を構成する。第1電動モータが所定の加速度で第1動力伝達機構を回転駆動するときに、第1電動モータが第1動力伝達機構から受ける反力は、第2電動モータが所定の加速度で第2動力伝達機構を回転駆動するときに、第2電動モータが第2動力伝達機構から受ける反力よりも大きい。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
左右一対の駆動輪を駆動する駆動装置であって、
第1電動モータと、
前記第1電動モータから前記左右一対の駆動輪の少なくとも一方へ動力を伝達する第1動力伝達機構と、
第2電動モータと、
前記第2電動モータから前記左右一対の駆動輪の少なくとも他方へ動力を伝達する第2動力伝達機構と、
前記第1電動モータ及び前記第2電動モータに電力を供給する蓄電装置と、
を備え、
前記駆動装置は、外部電源から供給される充電電流を、前記第1電動モータの中性点を介して前記蓄電装置に供給する充電回路を構成し、
前記第1電動モータが所定の加速度で前記第1動力伝達機構を回転駆動するときに、前記第1電動モータが前記第1動力伝達機構から受ける反力は、前記第2電動モータが前記所定の加速度で前記第2動力伝達機構を回転駆動するときに、前記第2電動モータが前記第2動力伝達機構から受ける反力よりも大きい、
駆動装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1動力伝達機構のイナーシャは、前記第2動力伝達機構のイナーシャよりも大きい、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項3】
前記第1動力伝達機構に含まれる第1回転部品の数は、前記第2動力伝達機構に含まれる第2回転部品の数よりも大きい、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項4】
前記第1回転部品は、前記左右一対の駆動輪を備える車両のパーキングブレーキ用のギアを含む、請求項3に記載の駆動装置。
【請求項5】
前記第1回転部品は、前記第1動力伝達機構にオイルを供給するオイルポンプを含む、請求項3に記載の駆動装置。
【請求項6】
前記第1動力伝達機構に含まれる第1回転軸は、第1外径を有し、
前記第2動力伝達機構に含まれる第2回転軸であって、前記左右一対の駆動輪を備える車両において前記第1回転軸と左右対称に配置された第2回転軸は、前記第1外径よりも小さい第2外径を有する、
請求項2に記載の駆動装置。
【請求項7】
前記第1動力伝達機構の摩擦抵抗は、前記第2動力伝達機構の摩擦抵抗よりも大きい、請求項1に記載の駆動装置。
【請求項8】
前記第1動力伝達機構に含まれる第1軸受けでは、前記第1軸受けの第1転動体が第1予圧で押圧され、
前記第2動力伝達機構に含まれる第2軸受けであって、前記左右一対の駆動輪を備える車両において前記第1軸受けと左右対称に配置された第2軸受けでは、前記第2軸受けの第2転動体が前記第1予圧よりも小さい第2予圧で押圧される、
請求項7に記載の駆動装置。
【請求項9】
前記第2電動モータと前記左右一対の駆動輪を備える車両において、前記第1電動モータは、左右対称に配置されており、
前記車両において、前記第1動力伝達機構は、前記第2動力伝達機構と左右対称に配置されている、
請求項1に記載の駆動装置。
【請求項10】
前記駆動装置は、さらに、
前記第1電動モータと前記蓄電装置との間に位置する第1インバータと、
前記第2電動モータと前記蓄電装置との間に位置する第2インバータと、
を備える、
請求項1に記載の駆動装置。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本明細書に開示の技術は、駆動装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、左右の駆動輪を駆動させる2つの電動モータを備える駆動装置が開示されている。また、引用文献2には、駆動輪を駆動させる2つの電動モータを、蓄電装置の充電に利用する技術が開示されている。引用文献2の技術では、2つの電動モータのうちの一方の電動モータの中性点を介して、車両外部の充電装置の電力が蓄電装置に供給される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2016-205444号公報
特開2009-118659号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献2では、外部の充電装置の電力を蓄電装置に供給する際、2つの電動モータのうちの一方の電動モータの中性点を介して、電力が供給される。この場合、当該一方の電動モータに電流が流れているため、当該一方の電動モータに振動が発生することがある。本明細書では、2つの電動モータのうちの一方の電動モータの中性点を介して外部の充電装置を蓄電装置に供給する場合に、当該一方の電動モータの振動を低減することができる技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本明細書が開示する駆動装置は、左右一対の駆動輪を駆動する。駆動装置は、第1電動モータと、前記第1電動モータから前記左右一対の駆動輪の少なくとも一方へ動力を伝達する第1動力伝達機構と、第2電動モータと、前記第2電動モータから前記左右一対の駆動輪の少なくとも他方へ動力を伝達する第2動力伝達機構と、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータに電力を供給する蓄電装置と、を備える。前記駆動装置は、外部電源から供給される充電電流を、前記第1電動モータの中性点を介して前記蓄電装置に供給する充電回路を構成する。前記第1電動モータが所定の加速度で前記第1動力伝達機構を回転駆動するときに、前記第1電動モータが前記第1動力伝達機構から受ける反力は、前記第2電動モータが前記所定の加速度で前記第2動力伝達機構を回転駆動するときに、前記第2電動モータが前記第2動力伝達機構から受ける反力よりも大きい。
【0006】
上述した駆動装置は、第2電動モータと比較して、第1電動モータが第1動力伝達機構から受ける反力が比較的に大きくなるように構成されている。このため、蓄電装置の充電に起因して第1電動モータに電流が流れたときに、第1電動モータの回転変位が第1動力伝達機構によって抑制される。従って、第1電動モータに振動が生じにくい。これにより、第1電動モータのコイルを利用して、蓄電装置を高電圧で充電する場合でも、第1電動モータの振動を低減することができる。
【0007】
本明細書では、別の実施形態の駆動装置も開示する。本実施形態の駆動装置は、左右一対の駆動輪を駆動する。駆動装置は、第1電動モータと、前記第1電動モータから前記左右一対の駆動輪の一方へ動力を伝達する第1動力伝達機構と、第2電動モータと、前記第2電動モータから前記左右一対の駆動輪の他方へ動力を伝達する第2動力伝達機構と、前記第1電動モータ及び前記第2電動モータに電力を供給する蓄電装置と、を備える。前記駆動装置は、外部電源から供給される充電電流を、前記第1電動モータの中性点を介して前記蓄電装置に供給する充電回路を構成する。前記第1動力伝達機構に含まれる第1回転部品の数は、前記第2動力伝達機構に含まれる第2回転部品の数よりも大きく、前記第1回転部品は、前記第2回転部品のそれぞれを左右対称にした全ての部品を含む。
【0008】
上述した駆動装置では、第2動力伝達機構の第2回転部品の数と比較して、第1動力伝達機構の第1回転部品の数が大きい。さらに第1回転部品は、第2回転部品のそれぞれを左右対称にした全ての部品を含む。このため、蓄電装置の充電に起因して第1電動モータに電流が流れたときに、第1電動モータの回転変位が第1動力伝達機構によって抑制される。従って、第1電動モータに振動が生じにくい。これにより、第1電動モータのコイルを利用して、蓄電装置を高電圧で充電する場合でも、第1電動モータの振動を低減することができる。なお、「第1回転部品」は、第1動力伝達機構が動力を伝達する伝達経路上に位置する部品に加え、第1動力の伝達に寄与することなく回転する部品も含む。
【0009】
本明細書が開示する技術の詳細とさらなる改良は以下の「発明を実施するための形態」にて説明する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
第1実施例の駆動装置20を備える電動車両のブロック図を示す。
第1実施例の駆動装置20の回路図を示す。
第1実施例の駆動装置20の平面詳細図を示す。
第2実施例の駆動装置120の平面詳細図を示す。
第3実施例の駆動装置220の平面詳細図を示す。
第4実施例の駆動装置320の平面詳細図を示す。
第5実施例の駆動装置420の平面詳細図を示す。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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