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公開番号2024112601
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-08-21
出願番号2023017751
出願日2023-02-08
発明の名称液化水素貯蔵タンク
出願人川崎重工業株式会社
代理人個人,個人
主分類F17C 3/00 20060101AFI20240814BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】内槽の保冷を図りつつ内槽屋根の上下差圧を減少させる。
【解決手段】液化水素貯蔵タンク(1)は、内槽屋根(43)及び内槽側板(42)を含む内槽(4)と、内槽屋根(43)の上方の中間槽屋根(33)と内槽側板(42)の外側の中間槽側板(32)とを含む中間槽(3)と、中間槽(3)を内部に収容する外槽(2)と、内槽屋根(43)及び中間槽屋根(33)の間の屋根空間部(S21)、並びに内槽側板(42)及び中間槽側板(32)の間の側周空間部(S22)を含む断熱空間(S2)と、断熱空間(S2)に配置された断熱材(56)と、内槽屋根(43)を貫通する連通管(45)と、連通管(45)の上端開口(45a)と側周空間部(S22)との間のガスの流通を許容するように屋根空間部(S21)に設けられたガス通路と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
液化水素を貯蔵する多重殻の液化水素貯蔵タンクであって、
内槽屋根及び内槽側板を含み、液化水素の貯蔵空間を画成する内槽と、
前記内槽屋根の上方の中間槽屋根と前記内槽側板の外側の中間槽側板とを含む中間槽と、
前記中間槽を内部に収容する外槽と、
前記内槽屋根及び前記中間槽屋根の間の屋根空間部、並びに前記内槽側板及び前記中間槽側板の間の側周空間部を含む断熱空間と、
前記断熱空間に配置された断熱材と、
前記内槽屋根を貫通する連通管と、
前記連通管の上端開口と前記側周空間部との間のガスの流通を許容するように前記屋根空間部に設けられたガス通路とを備えた、液化水素貯蔵タンク。
続きを表示(約 470 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記ガス通路は、前記内槽屋根と接する前記屋根空間部の下側領域に形成されている、液化水素貯蔵タンク。
【請求項3】
請求項2に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記ガス通路は、前記屋根空間部を上下に仕切る隔壁の下側に形成され、
前記断熱材は、前記隔壁の上側に配置された粒状断熱材を含む、液化水素貯蔵タンク。
【請求項4】
請求項1~3のいずれか1項に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記断熱材は、前記側周空間部に配置される粒状断熱材を含み、
前記ガス通路の径方向の外端に、前記粒状断熱材の前記ガス通路内への流入を防ぐシールドが設けられた、液化水素貯蔵タンク。
【請求項5】
請求項1に記載の液化水素貯蔵タンクにおいて、
前記断熱材は、前記中間槽屋根の下面に沿って配置された定形断熱材を含み、
前記ガス通路は、前記定形断熱材の下側に形成されている、液化水素貯蔵タンク。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本開示は、液化水素を貯蔵する液化水素貯蔵タンクに関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
下記特許文献1に示される多重殻タンクが公知である。この多重殻タンクは、低温液化ガスを貯蔵するための平底の三重殻タンクであって、内槽、中間槽、外槽を内側からこの順に備える。内槽と中間槽との間の空間である内側断熱空間(第1槽間)と、中間槽と外槽との間の空間である外側断熱空間(第2槽間)とには、それぞれパーライト等の断熱材が充填される。また、内槽の屋根部を構成する内槽屋根には、当該内槽屋根を貫通する連通管が設けられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2022-103917号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
前記特許文献1において、内槽屋根を貫通する連通管は、内槽屋根とこれに対向する中間槽屋根との間の空間(屋根空間部)と、内槽内の上部(気相部)とを連通する。しかしながら、前記特許文献1では、内槽と中間槽との間の内側断熱空間にパーライト等の断熱材が充填されるため、内槽屋根の上面に作用する圧力と内槽屋根の下面に作用する圧力との差、つまり内槽屋根の上下差圧が増大し、当該上下差圧に起因した応力が内槽屋根に作用する可能性がある。
【0005】
本開示は、前記のような事情に鑑みてなされたものであり、内槽の保冷を図りつつ内槽屋根の上下差圧を減少させることが可能な液化水素貯蔵タンクを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
前記課題を解決するためのものとして、本開示の一局面に係る液化水素貯蔵タンクは、液化水素を貯蔵する多重殻のタンクであって、内槽屋根及び内槽側板を含み、液化水素の貯蔵空間を画成する内槽と、前記内槽屋根の上方の中間槽屋根と前記内槽側板の外側の中間槽側板とを含む中間槽と、前記中間槽を内部に収容する外槽と、前記内槽屋根及び前記中間槽屋根の間の屋根空間部、並びに前記内槽側板及び前記中間槽側板の間の側周空間部を含む断熱空間と、前記断熱空間に配置された断熱材と、前記内槽屋根を貫通する連通管と、前記連通管の上端開口と前記側周空間部との間のガスの流通を許容するように前記屋根空間部に設けられたガス通路と、を備えたものである。
【発明の効果】
【0007】
本開示の液化水素貯蔵タンクによれば、内槽の保冷を図りつつ内槽屋根の上下差圧を減少させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
本開示の第1実施形態に係る液化水素貯蔵タンクの構造を示す断面図である。
屋根空間部での水素ガスの流れを説明するための拡大断面図である。
前記第1実施形態の変形例を説明するための断面図である。
本開示の第2実施形態に係る液化水素貯蔵タンクの構造を示す断面図である。
本開示の第3実施形態に係る液化水素貯蔵タンクの構造を示す断面図である。
前記第3実施形態の変形例を説明するための斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
(1)第1実施形態
[液化水素貯蔵タンクの全体構成]
図1は、本開示の第1実施形態に係る液化水素貯蔵タンク1の構造を示す断面図である。本図に示される液化水素貯蔵タンク1は、液化水素LHを貯蔵する三重殻タンクであって、タンク基礎10と、タンク基礎10の上に立設された外槽2と、外槽2の内部に収容された中間槽3と、中間槽3の内部に収容された内槽4とを備える。外槽2、中間槽3及び内槽4は、いずれも上面視で円形状に形成され、かつ同心円状に配置されている。
【0010】
タンク基礎10は、液化水素貯蔵タンク1の基礎部分を構成するコンクリート層である。タンク基礎10は、外槽2の外径よりも大きいサイズを有している。
(【0011】以降は省略されています)

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