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公開番号
2024164877
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2024-11-28
出願番号
2023080562
出願日
2023-05-16
発明の名称
充填ノズル
出願人
株式会社タツノ
代理人
弁理士法人高橋特許事務所
主分類
F17C
5/06 20060101AFI20241121BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約
【課題】クラッチ先端の突起が半径方向外方に開いた状態で固定されてしまうことを防止することが出来る充填ノズルの提供。
【解決手段】本発明の充填ノズル(10)は、燃料充填系統の充填ホースの先端に設けられ、充填ノズルと車両用充填口(20:レセプタクル)とを連結状態を維持するクラッチ機構(12)はレセプタクル側の部材と係合するクラッチ(4)を備え、クラッチのノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体(14:例えばスプリング)が配置され、弾性体(14)はクラッチをノズルの半径方向内方に付勢している。或いは、クラッチのディスペンサー側端部が管継手本体(1)と係合している係合部には、断面が概略U字状で全体がリング状の弾性体スペーサ(15)が、弾性体スペーサによりクラッチの前記端部以外の部分がノズルの半径方向内方に付勢される様に嵌合している。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
水素燃料を貯える貯蔵タンクから車両に搭載されている車載用水素充填タンクに水素を充填する燃料充填系統の充填ホースの先端に設けられ、レセプタクルに連結される管継手本体を有し、
充填ノズルの管継手本体の内側に管継手内流路が形成され、管継手内流路には一端に弁体を有するロッドが摺動自在に配設され且つ弁体が座着する弁座が形成され、弁体を弁座に付勢する弾性材が配設されており、
充填ノズルと車両用充填口とを連結状態を維持するクラッチ機構を備えており、当該クラッチ機構はレセプタクル側の部材と係合するクラッチを備え、
クラッチはノズル長手方向に延在しており、クラッチのノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体が配置されており、当該弾性体はクラッチをノズルの半径方向内方に付勢していることを特徴とする充填ノズル。
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【請求項2】
水素燃料を貯える貯蔵タンクから車両に搭載されている車載用水素充填タンクに水素を充填する燃料充填系統の充填ホースの先端に設けられ、レセプタクルに連結される管継手本体を有し、
充填ノズルの管継手本体の内側に管継手内流路が形成され、管継手内流路には一端に弁体を有するロッドが摺動自在に配設され且つ弁体が座着する弁座が形成され、弁体を弁座に付勢する弾性材が配設されており、
充填ノズルと車両用充填口とを連結状態を維持するクラッチ機構を備えており、当該クラッチ機構はレセプタクル側の部材と係合するクラッチを備え、
クラッチはノズル長手方向に延在しており、クラッチのレセプタクルから離隔する側の端部が管継手本体と係合している係合部には、断面が概略U字状で全体がリング状の弾性体スペーサが、当該弾性体スペーサによりクラッチの前記端部以外の部分が充填ノズルの半径方向内方に付勢される様に嵌合しており、
前記弾性体スペーサの形状は、クラッチの前記端部が管継手本体と係合している係合部の半径方向内方の領域と概略相補的な形状であることを特徴とする充填ノズル。
【請求項3】
管継手本体にはクラッチのディスペンサー側端部を収容する円環状凹部が形成されており、当該円環状凹部と管継本体の外部とを連通する排水路を有している請求項1、2の何れかの充填ノズル。
【請求項4】
クラッチのノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体が配置されており、当該弾性体がクラッチを充填ノズルの半径方向内方に付勢している請求項2の充填ノズル。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば水素ガスの様な気体燃料を充填するための充填ノズルに関する。
続きを表示(約 3,500 文字)
【背景技術】
【0002】
その様な充填ノズルについて、シール構造の劣化を防止して、水素ガス漏洩の可能性を低減するため、出願人は特許文献1に開示されている技術を提案した。
当該技術は有用であるが、充填ノズルとレセプタクルが結合した状態で、充填ノズルのクラッチ先端に形成された半径方向外方及び内方に突出した(半径方向寸法が大きい)突起が凍結等で半径方向内方に移動することが出来なくなり、半径方向外方に開いた状態で固定されてしまうと、充填ノズルをレセプタクルから結合解除すること(外すこと)が出来なくなるという問題が存在した。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第6516207号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、クラッチ先端の突起が半径方向外方に開いた状態で固定されてしまうことを防止することが出来る充填ノズルの提供を目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の充填ノズル(10)は、
水素燃料を貯える貯蔵タンクから車両に搭載されている車載用水素充填タンクに水素を充填する燃料充填系統の充填ホースの先端に設けられ、レセプタクル(20)に連結される管継手本体(1)を有し、
充填ノズル(10)の管継手本体(1)の内側に管継手内流路(1A)が形成され、管継手内流路(1A)には一端に弁体(2A)を有するロッド(2)が摺動自在に配設され且つ弁体(2A)が座着する弁座(1H)が形成され、弁体(2A)を弁座(1H)に付勢する弾性材(3)が配設されており、
充填ノズル(10)と車両用充填口(20:レセプタクル)とをの連結状態を維持するクラッチ機構(12)を備えており、当該クラッチ機構(12)はレセプタクル(20)側の部材と係合するクラッチ(4)を備え、
クラッチ(4)はノズル長手方向に延在しており、クラッチ(4)のノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体(14:例えばスプリング)が配置されており、当該弾性体(14)はクラッチ(4)をノズル(10)の半径方向内方に付勢していることを特徴としている。
【0006】
また本発明の充填ノズル(10-2)は、
水素燃料を貯える貯蔵タンクから車両に搭載されている車載用水素充填タンクに水素を充填する燃料充填系統の充填ホースの先端に設けられ、レセプタクル(20)に連結される管継手本体(1)を有し、
充填ノズル(10-2)の管継手本体(1)の内側に管継手内流路(1A)が形成され、管継手内流路(1A)には一端に弁体(2A)を有するロッド(2)が摺動自在に配設され且つ弁体(2A)が座着する弁座(1H)が形成され、弁体(2A)を弁座(1H)に付勢する弾性材(3)が配設されており、
充填ノズル(10-2)と車両用充填口(20:レセプタクル)とを連結状態を維持するクラッチ機構(12)を備えており、当該クラッチ機構(12)はレセプタクル(20)側の部材と係合するクラッチ(4)を備え、
クラッチ(4)はノズル長手方向に延在しており、クラッチ(4)のレセプタクル(20)から離隔する側の端部が管継手本体(1)と係合している係合部(円環状凹部1D)には、断面が概略U字状で全体がリング状の弾性体スペーサ(15)が、当該弾性体スペーサ(15)によりクラッチ(4)の前記端部以外の部分がノズル(10-2)の半径方向内方に付勢される様に嵌合しており、
前記弾性体スペーサ(15)の形状は、クラッチ(4)の前記端部(4E)が管継手本体(1)と係合している係合部(1D)の半径方向内方の領域(前記端部4Eの半径方向内方端面4EBよりも半径方向内方の領域)と概略相補的な形状であることを特徴としている。
【0007】
ここで、本発明の充填ノズル(10-2)において、管継手本体(1)にはクラッチ(4)のディスペンサー側端部(4E:クラッチ基部、クラッチ端部)を収容する(概略)円環状凹部(1D:溝)が形成されており、当該円環状凹部(1D)と管継手本体(1)の外部とを連通する排水路(7W)を有しているのが好ましい。
また、本発明の充填ノズル(10-2)において、クラッチ(4)のノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体(14:例えばスプリング)が配置されており、当該弾性体(14)がクラッチ(4)をノズル(10)の半径方向内方に付勢する様に構成することが出来る。
【発明の効果】
【0008】
上述の構成を具備する本発明によれば、クラッチ(4)のノズル長手方向中央部或いはその近傍に弾性体(14:例えばスプリング)が配置されており、当該弾性体(14)はクラッチ(4)をノズル(10)の半径方向内方に付勢しているので、クラッチ(4)はノズル(10)の半径方向内方に付勢される。そのため、何らかの理由によりクラッチ(4)の結合が解除され難くなっても、弾性体(14:スプリング)の弾性反撥力によりクラッチ(4)は半径方向内方に押圧される。その結果、クラッチ(4)の先端は半径方向内方に移動して、クラッチ(4)の突起(4B)の端面(4BB)とレバー(5)の突起(5B)の端面(5BA)の結合は解除され、レバー(5)をレセプタクル(20)から離隔する方向(図2、図3では左方向)に移動することが出来る。その結果、クラッチ(4)の突起(4B)をレセプタクル(20)の嵌合溝(20A)から外して、充填ノズル(10)をレセプタクル(20)から接続解除することが出来る。
【0009】
ここで、例えば、充填ノズルに浸入した空気に包含される水分が水素ガスの低温により冷却されると氷結(凍結)して、クラッチ(4)とその周辺のノズル部品とを結合し、或いは、弾性体(14:スプリング)とクラッチ(4)の半径方向外方のノズル部品とを結合してしまう場合がある。そして、管継手本体(1)の概略円環状凹部(1D)内に溜まった水分が氷結すると、クラッチ(4)の突起(4B)はレセプタクル(20)の嵌合溝(20A)から外れず、充填ノズル(10)をレセプタクル(20)から接続解除することが出来なくなる。
しかし、本発明において、管継手本体(1)に形成されたクラッチ(4)のディスペンサー側端部(4E:クラッチ基部、クラッチ端部)を収容する(概略)円環状凹部(1D:溝)と管継手本体(1)の外部とを連通する排水路(7W)を設ければ、前記凹部(1D)に水分が溜まっても、排水路(7W)を介して充填ノズル(10-1、10-2)外部に排出されるので、円環状凹部(1D)が氷結することが防止される。そのため、クラッチ(4)の半径方向内方への動きは阻害されることは無く、クラッチ(4)の突起(4B)はレセプタクル(20)の嵌合溝(20A)から外れて、充填ノズル(10-1、10-2)をレセプタクル(20)から接続解除される。
【0010】
また本発明において、管継手本体(1)の概略円環状凹部(1D)には、弾性体スペーサ(15)が、クラッチ(4)を半径方向内方に付勢される様に嵌合しており、前記弾性体スペーサ(15)の形状は、クラッチ(4)端部(4E)の半径方向内方端面(4EB)よりも半径方向内方の領域と概略相補的な形状であれば、当該領域に位置するので水分や異物は浸入しない。
また、クラッチ(4)の端部(4E)は、円環状凹部(1D)における充填ノズル側端部の当接部(4EE)において管継手本体(1)と当接している。そのため、弾性体スペーサ(15)の半径方向外方に向かって作用する弾性反撥力(β)は、当接部(4EE)を回転中心とする回転力(CCW)として作用する。当該回転力(CCW)により、クラッチ(4)の端部(4E)以外の部分は半径方向内方に付勢されるため、レバー(5)をレセプタクル(20)から離隔する方向(図2、図3では左方向)に移動可能となり、クラッチ(4)の突起(4B)はレセプタクル(20)の嵌合溝(20A)から外れ、充填ノズル(10-2)はレセプタクル(20)から接続解除される。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
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