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公開番号2024165332
公報種別公開特許公報(A)
公開日2024-11-28
出願番号2023081447
出願日2023-05-17
発明の名称液体容器の加熱器
出願人有限会社 両国設備
代理人個人
主分類F17C 7/00 20060101AFI20241121BHJP(ガスまたは液体の貯蔵または分配)
要約【課題】横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路を短くすることで循環率を高くでき、効率よく加熱するための伝熱促進具を備えた加熱器を提供する。
【解決手段】加熱器100は、架台10と、複数の配管20と、から構成され、配管20は、液体容器50に接触するようにその下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、液体容器50の軸方向に所定の間隔で並べて設置され、配管20と配管20の間に、弾力性と熱伝導性を有する伝熱促進具30を備え、架台10は、配管20を下方から支える配管保持板14と、温水の入口部111を端部に有し、配管20の一端が固定される第1の給湯配管11と、温水の出口部を端部に有し、配管20の他端が固定される第2の給湯配管と、それらをそれぞれ支える支柱15と、液体容器50を保持する保持部18と、土台19を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
横置き型の円筒形の液体容器の加熱器であって、
前記液体容器の加熱器は、架台と、複数の配管と、から構成され、
前記配管は、前記液体容器に接触するように前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて流路を形成し、前記液体容器の軸方向に所定の間隔で並べて設置され、
前記配管と前記配管の間に、弾力性と熱伝導性を有する伝熱促進具が備えられ、
前記架台は、
前記配管を下方から支える配管保持板と、
温水の入口部を端部に有し、前記配管の一端が固定される第1の給湯配管と、
前記温水の出口部を端部に有し、前記配管の他端が固定される第2の給湯配管と、
前記第1の給湯配管と前記第2の給湯配管をそれぞれ支える支柱と、
前記液体容器の軸方向の両端部のみを保持し、前記液体容器の下部外形の円周方向に沿わせて形成され、前記液体容器を保持する保持部と、
前記支柱と前記液体容器の保持部を支える土台と、
が備えられることを特徴とする液体容器の加熱器。
続きを表示(約 180 文字)【請求項2】
請求項1に記載の液体容器の加熱器であって、前記配管を前記配管保持板が保持している部分にのみ前記伝熱促進具が備えられることを特徴とする液体容器の加熱器。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の液体容器の加熱器であって、前記伝熱促進具は、金属線を螺旋状又はカール状に絡み合わせてなる金属線巻体であることを特徴とする液体容器の加熱器。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は横置き型の円筒形の液体容器を加熱する加熱器に関する。特に液体容器を効率よく加熱するための伝熱促進具を備えた加熱器に関する。
続きを表示(約 2,100 文字)【0002】
液体容器には直接、電気ヒーターや直火で加熱することができないものが多くあり、例えば高圧の液化液体容器(ガスボンベ、ガスタンク等)がある。高圧の液化ガスボンベは、ガス(塩素、アンモニア、亜硫酸ガス等)を加圧して液化された状態で充填されており、その液体が気化してガスボンベから供給されるか上部加圧して液体のまま蒸発器に送られて気化させてから送られる。高圧の液化ガスボンベは、一般家庭用から工業用まで様々な寸法のものがある。一般家庭で使用されている小型ガスボンベは、充填ガス量が50kg(内容量115L、高さ1300mm)(LPGガス)程度まで縦型であるが、これ以上の容器は危険防止のため、ほとんどが横型である。工場等で使用される工業用ガスボンベは大型化され、充填ガス量が1t以上(内容量1800L以上、長さ3m以上)のガスボンベもある。同様に一般の液体容器もドラム缶(200リットル)以上になると横型容器になる。
【0003】
一般にガスボンベの使用を続けていくと、容器の中の液面が下がり、容器内のガスの圧力(内圧)が徐々に低下する。それにより、容器内の液化ガスを最後まで気化させて使用することができず、容器内に液体が残るという問題があった。容器内の液化ガスを最後まで使いきるためには、ガスボンベを法定温度以下の温度(40℃以下)に温めて気化を促進させる必要がある。ガスボンベをできるだけ最後まで使いきりたいという要望に応えるため、ガスボンベを温めて気化を促進させる種々の方法が提案されている。また一般の液体容器の中の液も移動しやすいように等々で液の粘度を下げるため加熱することがある。
【0004】
例えば、ガスボンベを加熱するために多量の温水を直接ガスボンベに接触させる方法があるが、ガスボンベは一般に金属製であり、腐食する虞がある。また、それによるガスボンベの破損、耐久性の低下などの問題がある。高圧ガス保安法では腐食を防止するよう明記されている(高圧ガス保安法、一般高圧ガス保安規則第60条の4等)。他の例としてガスボンベの周囲面を取り囲む電気ヒーター(ジャケット)等を使用し、電源コードに繋いで電力を供給することによりガスボンベを加熱する方法もあるがこれは高圧ガス保安法により不燃性ガスにしか適用できない。液化高圧ガスのほとんどが可燃性である。そのため、電力ではなく温水を使用して、直接ではなくチューブ等を介してガスボンベを加熱する装置や方法が提案されている。一般の液体容器も同様の考えである。
【0005】
チューブ等を介した装置として特許文献1には、本発明の発明者による「液体容器の加熱器及び加熱装置」が開示されている。その発明は、横置き型の円筒形の液体容器(ガスボンベ)を簡単に設置でき、可撓性を有する配管を使用して安価に製造でき、液体容器に密着させて効率的に加熱する液体容器の加熱器及び加熱装置である。
【0006】
特許文献2には、内部を熱交換媒体が流通する複数本の配管が幅方向に連結された可撓性の配管束と、配管束を吊下する架台から構成された液化ガス容器(横置き型のガスボンベ)の加熱冷却装置が開示されている。本発明によると、液化ガス容器の外形形状にあわせて載置面が柔軟に形状を変化させ、該容器との高い接触性を得ることができ、配管束の内部を流通する熱交換媒体と液化ガス容器との熱交換効率が高くなるとされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特許第6833223号公報
特開2007-146993号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
特許文献1の液体容器の加熱器及び加熱装置は、可撓性を有する配管を使用して、液体容器に密着させることができるが、可撓性を有する配管はビニール系の樹脂であり、熱伝導率が低い。熱伝導率が低いと、液体容器を充分に加熱するのに時間がかかる。そのため、液体容器を効率よく加熱するための手段を備えた加熱器が望まれる。さらに、液体容器に接しない配管の側面の熱も効率よく利用できる加熱器が望まれる。
【0009】
特許文献2の加熱冷却装置は、熱交換媒体が流通する複数本の配管が幅方向に連結され
た可撓性の配管束を備えている。特許文献2の配管は長手方向に配置されているが、熱交換媒体(例えば温水)が1回に流通する経路が長くなり循環率が悪いため、特に冬場では温水が途中で冷めることもあり得る。そのため、流水経路が短くなるように、配管をガスボンベの短手方向に配置することがより好ましい。
【0010】
本発明は、上記課題に鑑み、横置き型の円筒形の液体容器を簡単に設置でき、流水経路が短く、効率よく加熱するための伝熱促進具を配管の間に備えた加熱器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)

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